VOCALOID×包丁さんのうわさ ~路頭の花と歌姫達~ 作:kasyopa
今回で終わらせるぞ!
いい加減にして回帰だぁああああ!!
※ またまたネタバレ、今回はグロ注意です。
あと、無駄に後書きが長いのでご注意ください。
Side 水生夏奈子
またこの夢か。これで二回目、正確には三回目。
真っ暗な学校。この前の夢と同じだ。
これから起きるであろう出来事を予想して勝手に歩いていたその足を止め立ち止まる。
きっとここはまた包丁さん達の世界に近い場所なんだろう。
椿ちゃんがそういっていたからまず間違いない。
出迎えてくれるのは誰だろう? 心なしかわくわくする。
暗い学校は怖いはずなのに、それ以上に新しい包丁さんと対面できる嬉しさがその雰囲気を掻き消してくれた。
「さぁ、どこからでもかかってこーい!」
「なら、行かせてもらう」
私が張り切って声を上げた直後、背後から冷酷な声が聞こえて私は床に倒れた。
痛くない。でも斬られた。どこが斬られたのかわからないけど、それだけは解った。
冷酷な声。行かせてもらうという台詞から私はすぐにそれが誰かわかった。
「―――包丁さんだね」
「……何故それを知っている」
「私はある程度の包丁さんの事なら知ってるから」
その方を見ようとして俯せに倒れている体を、彼女の方へ向けようとした時に違和感を覚える。
足が動かない。いや、下腹部から下が床に当たっている感触が全く感じられない。
上半身はしっかり床に触れている感触と濡れている感触はあるというのに。
そして瞬く間に広がっていく血だまり。普通じゃありえない。何故ここまで出血しているのか。
突き刺す音ようなが聞こえた。そして空中に投げ出される何か。
ぐしゃりと音を立てて私の目の前に落ちたのは、自分自身の下半身。
青ざめる。現実を見てしまった。今私に起こっていることが。
鼓動が早くなる。こんな状況なら現実じゃ即死。でも死んでいないし心臓も脳も活動している。
必死になって体の向きを変えると、カミサマの姿をした人斬り包丁さんが、月桃さんが立っていた。
「―――――」
「怖いか? でもそれもすぐになくなる」
「安心しろ。私は容赦はしない。一思いに殺してやろう」
思い出した。彼女は今まで人を助けたことがないことを。
その刀という人を斬るために作られた道具が、人を救うために使われるはずがない。
だから、命乞いは意味をなさない。殺すことだけが彼女の存在意義のようなものになってしまっているのだ。
この夢の中で殺されたら。心臓を貫かれたなら、脳を斬り捨てられたなら。
現実の私も何かただじゃすまない気がする。夢であって夢でないこの世界。
なにか代償があるに決まっている。
ルカが言っていた。その方に自らが染まってしまうのだと。
私がこの夢を見ているということは、自らは既に染まっていた。
結果として葵ちゃんを呼び出して一緒に暮らしている。さらに私は道を踏み外している。
だけど、それでもいい。彼女達を救えるならそれでいい。
「でもここで……バッドエンドかな……」
目に涙をためて絞り出した言葉は、何とも自分を空しい気分にさせた。
振り下ろされる刀。視界を遮る影。鉄同士がぶつかり合う音。
一瞬の出来事に思考が追い付かない。
目の前に立っているのは誰か。月桃さんの刀を受け止められる者。
私の夢の中に入ってこれる者。私を守ってくれる存在。
一つずつ処理していこう。
1.目の前に立っているのは誰か。これは解らない。
2.月桃さんの刀を受け止められる者。これは包丁さん同士ぐらいじゃないとできない。
3.私の夢の中に入ってこれる者。これもまた包丁さん達じゃないと不可能。
4.私を守ってくれる存在。これは解らない。ただ、少しだけ心当たりがあった。
「葵ちゃん?」
「違います」
即却下されて少しへこむ。でもその後姿をじっくり見ていればと自然と答えが出てきくると思い見つめる。
紫色のスカート、紫色の髪。月桃さんの刀を受け止めているから、何の包丁か解らないけど、その色から私は誰か解った。
「月桃、彼女は葵の手掛かりを知るために必要な存在です。殺してはいけませんよ」
「私は今まで人を救ったことがない。だから殺すことしかできない」
「だからと言って自ら名乗りを上げたのは貴女の方ではありませんか」
「………」
そこまで言われ引き下がる月桃さん。
桔梗さんがこちらを向いて、上半身だけになった私を片手で持ち上げる。片手の理由は無論もう片手に出刃包丁があるからだ。
投げ捨てられた私の下半身の形を整えて、切断部分にうまく『私』を置いてまた月桃さんの方を見る。
「貴女が斬ったのですから、その責任は取って頂かないと」
「だが私は「無理だとは言わせませんよ?」」
たぶん桔梗さんは笑っている。すごい笑みを浮かべているんだろう。
証拠に開いている彼女の手が学校の壁にめり込んでいるし。パラパラ小さい瓦礫が崩れているんだけど。時間が経つごとにその亀裂が広がっていってるんだけど!
「………」
無言で私の元に歩み寄ってきた彼女は刀を振り下ろす。一瞬の動作だったけど、私は何が起こったのかすぐに理解できた。
下腹部より下の感覚が戻ったからだ。つまり月桃さんは、私の切断部分の傷自身を切り接合させたのだ。ひとたび間違えば、ただ単に下半身と上半身の切断された部分が治るだけという、難しいことをやってのけたのだ。
「ありがとう、月桃さん」
「……気にするな」
やはり二人ともカミサマ姿だからかその年齢とは思えない背の低さだ。
「で、葵ちゃんについて知りたいんだったね」
「ええ。私達の大切な仲間を奪った罪は、本来許されるべきことでなありません。答えによっては」
私に向けて出刃包丁を突き出す桔梗さん。
「私が貴女を殺します」
その言葉と同時に殺気を私に向かって放つ彼女。
でも私は引かない。月桃さんから感じたそれより弱い物だったから。
「これで身じろぎもしないとは……少し驚きました」
「月桃さんのがすごかったからね。じゃあまず私の目的から話そうかな」
私は事細かに桔梗さんと月桃さんに説明する。
葵ちゃんを呼び出した理由、なぜ彼女を指定したのか、何を目的にしたのか、何が目的なのか。
そして葵ちゃんがなぜ帰ってこなかったかを。
「はっきり言って、ふざけてます」
「別に真向から否定されてもいいよ。でも私はこの信念を変えない。貴女達包丁さんがこうやって呼び出せると知ったら、知ってる人は人殺しに使うと思うから」
「戯言だ。そんなもので私達を救えると思っているのか」
「ひどい言い方だけど、貴女達を現実に縛り付けない限り、このいつでも呼び出せる。そんな状況で放っておけないよ」
「「………」」
「面白いじゃない。私は嫌いじゃないわ、そういうの」
二人の奥の方から足音が聞こえる。聞いたことのある声。
「椿ちゃん」
闇に包まれた学校の廊下から現れたのは、そのままの姿の椿ちゃんだった。
Outside
椿のそのままの、カミサマ化していない姿で現れたことに驚く夏奈子。
二人がカミサマ化しているのもあってなのか、それは椿の知る由もない。
だがそんなことはどうでもよかった。
「椿、どこから聞いていたのですか?」
「最初からよ。桔梗の後をつけてたの」
「嘘ね。人間の貴女につけられるほど野暮じゃないわ」
「本当は彼女の気配を追っただけよ。そこに貴女達がいたからカミサマ化して隠れてただけ」
そこで夏奈子の話を全て聞いたという。で、そのついでに何かを見つけたのだ。
「葵、居るんでしょ。出てきなさい」
その呼びかけが夏奈子の奥に消える。するとしばらくして足音が聞こえてきて、葵が姿を現した。
「どうして解ったのです?」
「貴女くらいの歳の子の気配ぐらいすぐに解るよ」
ねぇ? と椿は月桃と桔梗の同意を仰ぐと、二人は縦にうなずき、それを見た葵はがっくりと肩を落とした。
「夏奈子さんに何かあったら大変だから付いてきたけど、桔梗ねぇに出番取られちゃったです……」
「でもここに葵がいるということは、もうこの者はいらない存在だろう」
ここに葵がいるなら、夏奈子を殺して連れ戻せばいい。それで万事解決と月桃は思い刀を構える。
そこにすかさず葵が両腕を広げて夏奈子を庇うように前に立った。
「どうして葵が彼女を庇うのですか?」
「………」
葵は怒った目で二人の目を見る。椿を見ていないのは何か理由があるのだろう。
「私としても、彼女を……夏奈子を殺したくはないのが一分ある」
「椿ねぇ、お前まで毒されたか」
「いいじゃない。最近は人殺しも飽きてきたし。それなら、彼女の話に乗る方がいい」
「なら椿、貴女が行けばいいじゃないかしら? その媒体からして、入手はそこまで難しい物でもないわけだから」
「ならお願いしようかしら」
不敵な笑みを浮かべる椿。その顔から何を考えているかなど、ここにいる誰にもわからない。
それに対して最初に動いたのは桔梗であった。
やれやれと諦め顔で首を横に振る。
「椿も引き抜かれれば、基本的に呼び出されるのは私だけということになりますね」
「桔梗ねぇは椿ねぇに次いで呼び出されるからです」
「最近は、呼ばれ方が廃れてきたとはいえ、指名が多いのですよ」
「それなら私が呼んであげよっか?」
今まで外野で見ていた夏奈子だったが、すかさず隙をついて話に入ってきた。
「いえ、今は結構です。私がいなくなれば他の子達が苦労しますからね」
「桔梗まで……」
「月桃、貴女も同じように生み出された存在であるなら、心のどこかで感じているはずです。そんな強情ではいけませんよ」
「………」
「現に、さっき彼女の傷を治したではありませんか」
いくら何かが怖かったとて、自らの行動は、その最終決定は自分の意志。
そもそも月桃は。自分の怪力を恐れるような者ではないこと自体既に知っていた。
「……………」
長い沈黙で答え、ただただその場から去っていく月桃。
それに葵はほっと胸を撫で下ろした。
「じゃあ桔梗さんはいつ呼んだらいいかな」
「出来れば年長や年中の者より先に、年少の子達を呼んでいきたいのです。あの子達にはあまり手を汚してほしくありませんから」
「………」
その発言から夏奈子は彼女が心底優しいのだと思った。
そして、それを聞いて葵が夏奈子の上着を掴む。
きっと、『あの時』呼び出されたことを思い出したのだろう。
椿もそこまでだが、苦い表情をしている。
「じゃあ、次からはその方向で呼び出すね。次はたぶん、杏ちゃんになると思う」
「……後、葵をお願いしますね」
カミサマから人の姿に戻った桔梗は深く一礼する。
それに対して夏奈子は。
「桔梗さんが謝ることはないよ。誤ったのは私達。人が手を加えた物は人が再び手をかけないと戻せない。いくら時間と自然をかけてもね。だから、知っている人が居なくなればそれこそ、無責任だよ」
「だから、誰かがその手を汚してでも戻さなきゃいけないの」
「でも、葵ちゃんは皆にとって大切な家族だもんね」
「夏奈子さん……」
「お願いされたなら、最後まで責任を持ちます。私が死ぬまで。貴女達の面倒を見れなくなったとしても、忘れない。忘れはしない」
「ありがとうございます」
再び深々と頭を下げる桔梗。今度は夏奈子も頭を下げていた。
謝罪と感謝、共に籠った礼であった。
「さて、もういいかしら」
取り残された椿はカミサマ化していて呆れたように口を開き、葵は少々つまらなそうに夏奈子のそばにいた。
そしてまたカミサマ化する桔梗。まだやることが残っている。
「葵、しばらくだけどそっちでもうまくやるのよ」
「うん。椿ねぇ、梗さん。またね、なのです」
その言葉を皮切りに、椿と桔梗がその空間を切り裂いた。
もう二度と夢で交わることの無い様、その縁と共に。
Side 水生夏奈子
目が覚める。今日は優希が帰ってくる日だったかな。
実は昨日ルカから聞いたのだ。優希と連絡が取れないから相談したところ、本人から電話があって旅行中だったとか。
家族水入らずで温泉旅行とか、いいなぁ。私とルカも誘ってくれたらよかったのに。
そう駄々をこねたら、町内で行われていた福引大会でリンちゃんが引き当てた物だったそうで。
一家族分で人数がいっぱいで、行き先も旅行会社が勝手に決めるというもので例え優希達が旅行に行くことを知ったとしても、その同じ行先に行くというのは到底不可能な面白いものではあった。
起き上がってみると、違和感。
その方向を見ると、葵ちゃんが着物姿のまま、しかもその帯に刺身包丁が差し込んであるまま私の隣で眠っていた。
私はベッド、葵ちゃんは急遽客間から敷布団を引っ張り出して、自分の部屋の床に敷き寝かせていたんだけど。
とりあえず起こさないように静かに抜け出し、私は朝ご飯と優希を迎えに行く準備に取り掛かるのであった。
すごく長いです。前回より長いです。見なくてもいいです。興味ある人だけ下にどうぞー。
というわけで、導入部分の前編、中編、後編。すべて終了。
後編は非常にこだわり、5000文字ジャストでお送りいたしております。
そしてこのお話、なんと一日(4/24)だけで書き上げております。課題やばい。
さてこれからは進路を戻して、と言ってもたぶん優希の周りで怪異現象が起こると思いますが……。
ではちょっと不完全燃焼部分を補完します。
Q.何故葵は現世で人の姿を取ったのか?
A.これは完全に独自の設定です。一言で説明するなら、『信頼』と『適応』です。
カミサマ化というのは、その姿になることによって様々なバフ(強化)がかかるらしいです。
そこで、そこまでの強化がいらないと無意識下で判断したのか、それか相手(この場合夏奈子)に合った姿を取ることで、抱きしめやすくしたのか、はたまた自分が抱きしめ返したいと思ったからか……。これらの事情が複雑に絡み合っています。
基本的に、『現世だとどちらの姿も取れる』、というのがこの作中での包丁さん達の設定となります。
Q.何故夏奈子の夢は包丁さん達の世界に干渉したのか?
A.これも独自設定と、作者の概念が絡んでおります。夢という物は全てが無意識によって構築されている。という概念があります。それが、明晰夢によって自覚することによって、夢の世界が変わる。ということは経験したことのある方ならお分かりかと思います。
つまりは、望めば、思えば叶う空間というわけです。後、夢は強く意識したものに惹かれる性質もあります。怖い物を見て、忘れたころに怖い夢を見るなんてこともよくありますよね。忘れたとしても、脳は覚えていますから。
それによりざっくり説明すると、『夏奈子が望み、また包丁さん達の存在に惹かれていた』という相乗効果が起こった故の結果。となります。
何故学校なのか、は本文中で椿が説明しています。逆に乗っ取って、自分のやりやすい場所を創造させたんですね。
Q.中編の最後に何が起こったの?
A.葵は人を殺すのが嫌いです。でも好きな物を嫌いと言われて怒ってしまいました。って、それはさておき何が起きたかです。単純に言うと、『夏奈子に当たるギリギリのところを斬りまくった』です。無論家具とかも影響を受けないようにただ単に空を斬ってますが、上下左右前方すべてギリギリなので、夏奈子は一気にSAN値を持っていかれた、となっております。
Q.他の包丁さんは?
A.残念ながら、未登場の包丁さんは今回お預けとなっています。ただし順番は桔梗の言った通り、年少組からが最優先。包丁さんのうわさとしての次回は杏が対象となります。一話で一人とかいうことはないと思います。最後は誰になるかわかりません。例外の人物を二人ほど算出しましたから。
Q.何かほかに設定ある?
A.これはかなりご都合主義となりますが……以下の設定が設けてあります。
『カミサマ化した包丁さん』を見たり聞いたりすることが出来るのは『呼び出した人物』と『斬る対象になった人物』、そして『呼び出した人物と深く関係する人物』という設定。
ただし、優希一家(ミク・両親・ゆかりは除く)はカミサマ化した包丁さんを見ることも聞くことも感じることも出来ません。理由はごく単純に、主人公面子だからです。
ただし上の四人は例外で感じたり、その気になったら見たり聞いたりできます。
Q.仮にも神である包丁さんを夏奈子は複数人契約(つまり呼び出す)ことができるのか?
A.この質問は、ある文章を読んでいないと解らない質問ですが、一部の方から飛んできそうなので自問自答させていただきます。今のことろ言えるのは、夏奈子はご都合主義とかじゃなくて、正当に包丁さん達を呼び出すことが出来ます。どっちかというと、夏奈子の設定の方がご都合主義なんですけどね! 理由は、まぁ、ね。うん。少しばらすなら、あるキャラクターの苗字が深く関係しています。
【投稿前追記】
夏奈子の考え出した命令は、俺としても包丁さんの呼び出し方の穴を突いた、つまりはバグを使った命令じゃないかなと思っています。
ただ、そういったバグを解消するために包丁さんには『真名を呼ばれる』という強制帰還方法が存在するそうです。後は独自設定で、月を斬れとか地球を斬れっていう命令の話の応用で、帰れるようにも設定してあります。
後、原作でヒトゴロシの為に呼び出された包丁さん達があんなことをする理由(本文に書いてなかったと思うから一応伏せ)ですが、ただ単に憎しみとか関係ないらしいです。簡単に言うと自業自得。ヒントの本でも椿が言ってますけどね。ただ、その過程は自由。各包丁さんの思考が関係するみたい。
うーむ、矛盾点来るかな……。
その他質問等ございましたら、感想にてお伝えください。
ここにも追記で記入していきます。書いている今忘れてるってこともあり得ますからね。
これより下、やろうとして断念したNGシーン&作者と登場キャラの対話。イメージ崩壊注意(ネタ集)
必死になって体の向きを変えると、カミサマの姿をした人斬り包丁さんが、月桃さんが立っていた。
「―――――」
「寒いか? じゃがそれもじきにのうなる」
「躊躇はしない。覚悟してもらおう」
*****
夏奈子「えっと……これはなに?」
作者 「上の月桃さんの言葉は、ACFAのスタルカに乗ってるド・スにやられたセリフ。そのまんま使うとあれだから改変して使ったけど」
夏奈子「結局ネタだよね、それ」
作者 「下はジョジョ第三部の花京院のセリフのはず」
夏奈子「曖昧だね。まぁ作者さん全然知らないから仕方ないけど」
作者 「では次」
*****
「これで身じろぎもしないとは……少し驚きました」
「月桃さんのがすごかったからね。じゃあまず私の目的から話そうかな」
「その必要はないわ」
二人の後ろからその声と一緒に椿ちゃんと葵ちゃんが出てきた。
*****
作者 「開発当初のセリフだよ」
夏奈子「なるほどね、セリフがほむらちゃんになるからやめたんだ」
作者 「うむ。そもそも夏奈子を救うのは葵の予定だったんだが、ナニカサレタヨウダ」
夏奈子「はいはい。これだけだよね?」
作者 「ああ、これだけだよ」
夏奈子「これで私も主人公かー……」
作者 「だいぶ重い物を背負わせるつもりはないから大丈夫だよ。今回ぐらいだからな。重い話」
作者 「後、今回出した包丁さんメンバーの各自理由だが」
夏奈子「椿ちゃんと、葵ちゃんと、桔梗さんと、月桃さんだよね」
作者 「椿は原作の裏主人公だからな。葵は『0』で出てくるから。桔梗は準リーダー的存在だから。月桃はその立場上から」
夏奈子「あれ? そうだったんだ?」
作者 「後、お前の設定がすごい変更になるけどな。それに、まさかあの話がこんな変化を齎すとはな……」
夏奈子「じゃ、じゃあ今までの話に何か大きな伏線が?!」
作者 「まぁ、そういうことだ。複数用意なんて出来るもんじゃないがな。何せ行き当たりばったり開発だから」
夏奈子「それが作者さんの信条だもんね。あまつこの話でさえ……ね」
夏奈子「そういえばさ」
作者 「ん?」
夏奈子「優希ってさ、あの原作者様の作品に出てくるらしいね」
作者 「た、ただ単に名前がかぶっただけだろう」
夏奈子「ほんとに知らなかったんだよねー。公式小説で初めて気づいたんだよねー」
作者 「………」
夏奈子「ねぇ、いまどんな気持ち?」
作者 「だまらっしゃい。読者様、閲覧者様、共々長々とお付き合いありがとうございました」
夏奈子「今後の展開にも期待してねー!」