VOCALOID×包丁さんのうわさ ~路頭の花と歌姫達~   作:kasyopa

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と、とりあえず更新しないとおおおおおおお!!!
というわけで短いです! 今回1000文字ほど少ないです。(文字数3800強)
モチベーションを維持しないと、今後つらいぞ俺…!


第07話 デート or DATE(後編)

第七話

 

 

Side 遥 優希

 

 

「ぜぇ……ぜぇ……」

「もう、だらしないなぁ優希は。ペース上げた本人が上がってどうするの?」

 

俺達は途中にあった自動販売機の前で休憩していた。

理由は言わずもがな、俺の息が上がってしまったからで。

 

「……申し訳ないな」

「優希だから仕方ないよね」

「なんだ俺だからっていうのは」

「だって保育園の頃からの付き合いだよ?」

「だからって追っかけで同じ高校に入らなくてもいい物を」

「優希のお父さんもお母さんも、なんで優希を優等生学校に入れなんだろうね。私としてはありがたいんだけど」

「さぁな。世間一般からの普通を味わってほしいのか、どうなのか」

 

俺も父さんと母さんの考えていることは全く分からない。

 

「お前の両親はどうだ。色々あったが」

「んー、おじいちゃん亡くなっちゃったし。家もそっちの関係で忙しくてさ。おじいちゃんの富がすごいのなんの」

「あんまり人前でいう事じゃないな」

「なんであんなに遺してくれてたんだろ…不思議」

「ぼちぼち休憩したから、もういくか」

「あ、うん。そうだね」

 

俺達は再び自転車にまたがり、デパートに向かった。

 

 

////////////////////////////

 

 

デパートに着いて、駐車場を歩き回っているとデパートの入り口にカラフルな面子を見つけた。

 

「ルカー!」

 

その面子に向かって何も考えずに突っ込んでいく夏奈子。

他人のVOCALOIDだったらどうするんだ。

 

「マスター、人前では自重してください」

「マスター!」

 

リンが走ってきてそのまま腹部に突っ込んできた。

避けることなく受け止める。が、腹部に強烈な痛みが走る。

 

「ゲホッゲホッ! ……はぁ」

「あ、マスター、ごめん」

「いいなーリンちゃん。私だとずっと避けられるのに」

「お前とリン達とは色んな意味で違いすぎる」

「マスター、大丈夫?」

「優希さん、大丈夫ですか?」

 

レンとミクも駆け込んでくるが、飛びついては来なかった。

 

「つつ……まだ痛みが残るな」

「内蔵系の痛みはきついもんね」

「リン、他人事みたいに言ってたら駄目だよ」

「リンちゃん。もっとしっかり謝った方が」

「大丈夫、マスター折檻したりしないもん」

「あ、そうなんだ……」

「ミクちゃん……」

 

これで夏奈子もルカもある程度のミクの境遇が解っただろう。

後は、その点を気を付けて彼女と接してもらいたいのだが。

 

「(マスター、やはりミクは)」

「(うん、多分ね)」

「(貴女の洞察力で解らない?)」

「(どうにもならないの。だってあある程度の情報もないと根拠のないただの予想になっちゃうから)」

「(………)」

「(浅はかな予想は相手を傷つけるだけだよ)」

 

こそこそと二人は何か話しているようだったが、生憎俺には丸聞こえだ。

まぁ、ミクに対してのことだったから、まだましなのかもしれない。

 

「とりあえず、店に入らないとな。遅くなったら俺達が主にまずい」

「私達自転車だもんね。それじゃあ行こ? 皆」

「「はい」」「はーい!」「…はい」

 

 

 

デパートとはいっても、都会とかにある百貨店と比べたらだいぶ小さい。

言って、大型スーパーと言ったほうが似合っているほどである。

 

「んー。最初はミクちゃんの服とか見たいし、二階から先に行こう?」

「そうだな。服選びはかなり時間がかかるから、先に食料品買ってても駄目になりかねん」

 

というわけで二階に来たものの、夏奈子がミクとルカを連れ出して衣料品売り場に走っていった為に早速別れてしまった。

 

「僕達どうしよう」

「私は夏奈子さん探してくる!」

「なら俺達も行くよ。大抵支払いは任されるだろうからな」

 

過去の経験から解る。中学生の頃も俺の支払いで色んな物を買わされたものだ。

とはいっても3年間通してみてもそんなに数はない。

彼女自身もヒモのような行為は避けたいのだろう。

 

「リンもレンも、何か欲しい物あったら言ってくれ」

「もうすぐ誕生日だからいいもん」

「だね。マスターのサプライズプレゼントの方がいい」

「そうか。言っておくが、もう注文済みだから届いてからのお楽しみだ」

 

そんなことを言いつつ女性物の衣料売り場を歩き回っていると、試着室の前で夏奈子が立っていた。

5室ある試着室のうち、2室のカーテンが閉まっている。

おそらくミクとルカが着替えているんだろう。

 

「夏奈子」

「あ、優希。遅いよー、でもグッドタイミングだね」

「なんのグッドタイミングかは突っ込まないが、とりあえずはぐれるのだけは勘弁してくれ」

「幼馴染パワーで見つけられるから大丈夫だよ」

「そんな非科学的エネルギー本当にあったらどうする」

「もしかして世界を救うエネルギーだったり!」

「それを浪費すると俺達は幼馴染じゃなくなるぞ」

「それは……ってこんな話してる場合じゃないや。ミクちゃん、ルカ、開けていい?」

『ちょ、ちょっと待ってください…」

『私は大丈夫です』

 

じゃあと夏奈子が言わんばかりにルカの方のカーテンを開ける。

ブルーのジーパン、薄いピンク色のセーター。夏奈子のチョイスにしては珍しく着飾ってない。

 

「うん、着た感じどう? 苦しくない?」

「大丈夫よ。とは言ってみたけど、胸のあたりが苦しいわ」

「あれれ、もしかして胸大きくなった?」

「そもそも私達は成長しませんよ。パーツがあるわけでもありませんし」

「セーターだからかなぁ…うーん、スタイルいい人の服選びも大変だ」

 

そう言って夏奈子はまた女性物の上着売り場に駆けていく。

ルカはちょっと気になるのか脚を動かしたり、自分の胸を見たりしていた。

その様子をリンはちょっと唸り声を上げてみており、レンは少し見惚れていた。

 

「いいなールカさん。私も胸が苦しいみたいなこと言ってみたいなー」

「胸が大きいと案外動きづらい物よ? それなりに重いから肩が凝るし」

「うーん、でもー」

 

突然リンがルカに突っ込んで、彼女の胸に顔をうずめた。

それにレンが反応して顔を赤くして、俺はやれやれと首を横に振る。

 

「えへへー、ふかふか~」

「リ、リン! ダメだってこんなところで!」

「いいのよレン。でも私としても人前に晒すわけにもいかないから」

 

ルカがカーテンを閉める。冷静かつ的確な判断。

 

「優希さん、マスターが来たら教えてくれないかしら?」

「ああ。リンもあんまりやりすぎるなよ」

「はーい」

 

レンが相変わらず顔を赤くしていたので、とりあえず落ち着かせる。

やはりレンも年頃の男の子だ。そういうことにも興味があるのだろう。

 

「あの、マスター。終わりました。開けてもらっても…」

「ん、そうか」

 

おもむろにカーテンを掴み、開ける。

まず目に入ったのは純白のマフラー。幅がありその気になれば口元まで覆えそうなほどだ。

淡いピンク色の耳当て、雪の結晶がプリントされた指一本一本が分れていないタイプの手袋。

装飾品は暖かそうなのだが、問題の服。

雪ミクのままである。銀のスカートと袖、そして上着に雪の結晶がプリントされた青白いネクタイ。

こんな場所にその服があるのが驚きだが、それ以前にこの服を選んだ夏奈子も夏奈子である。

 

「あ、あの…どうですか?」

「似合う、が。寒くないか?」

「大丈夫です。こんな格好ですけど、いつもの服よりずっと温かいですから。でも…」

「でも?」

「すみません、男の人にはちょっと話しにくい話題でして」

「ああ、なるほど。夏奈子に話しておくよ」

「察しがよろしいんですね…お願いします」

「了解し「ルカー! お待たせー!」っと、噂をすれば」

 

いつもの調子でかけてくる夏奈子はワンサイズ上のセーターを持っていた。

ルカの確認をとってから試着室にセーターを入れた。

それとほぼ同時にリンが出てきた。

 

「柔らかくて温かかったー、えへへ」

「あんまり人前でいうことじゃないぞ、リン」

「そうだよリン、ああいうことも控えないと」

「なにーレン、レンだってああいうことしたいくせに」

「僕はそんな変態さんじゃないから!」

 

まぁ、レンがあんなことをやることはないが、されることはある。

特に俺の母さんだ。次にすると言ったら夏奈子ぐらいか。

 

「ん? レン君、久々にやってあげよっか?」

「い、いいですいいです! 遠慮しておきます!」

「そっかー。抱きしめて丁度胸のところに顔が来る子って、なかなかいないと思うんだよね」

「何を言ってるんだお前は」

「あーあ、優希が小っちゃかったら私がお姉さんぶって色々できるのにな」

 

さらっとすごいことを言い始める夏奈子。

こいつのある意味本音でもあるのだが、こうも欲望を口に出す奴は珍しいと思う。

と、会話に置いてきぼりになっているミクが戸惑っていた。

 

「あ、ミクちゃん服のサイズとかどう?」

「はい、ちょうどで動きやすいですし、温かいです。あの、わざわざありがとうございます」

「いーのいーの。昨日頑張って作ったかいがあったものだよ」

「お前、これを作ったのか?」

「うん。衣装だけだけど。お披露目ってことで試着室一個借りちゃった。あ、ちゃんと普通の服も買うよ?」

「そのことなんだが」

「大丈夫大丈夫、ミクちゃんの下着もちゃんと買うからさ」

 

もう少し恥じらいを持てと言いたかったが、正直な話下着と口にする以外それをオブラートに包んで言う言い方を俺は知らなかったため、言うのをやめる。

 

「優希の来る前に着替えの手伝いしてて、あからさまにサイズが違ったからね」

「私の貸してあげてるんだ。お姉ちゃん着てた一枚しか持ってなかったから」

「そうだったんだ。ところで優希」

「どうした」

「優希はどんな下着が好みだったり」

 

そこまで言いかけた彼女の背中を思いっきり叩く。

 

「痛ったぁ~! 叩くことないでしょー!」

「店内で騒ぐ要因になることをいうな」

 

こうして時間は過ぎていくのであった。




誠に申し訳ない。更新が遅れておりますkasyopaでございます。
引っ越しやら忙しくて…(言い訳)
正直、アイデアが浮かばないのが一番の要因です。
後、第一次ウソクラフトとか、ジョジョ最終回とか、ブロリーとか…(ェ

次回は、たぶんというか確実に現実時間に合わせます。
でないと書けない。ガチでネタとか思い浮かばない。
リンレンの誕生日なんてなかったんや…

というわけで、今回の更新のご報告でした。
前回の後書きと違うこと書いてる気がするのは俺だけか。


追記。
ある偉大な方から、あるキャラクターの使用許可が下りました。
これにより、準主人公が誕生する可能性があるのが事実。
それが誰かは、この小説ではない、ある場所に書いてあります。
まぁ、それが実現化しちゃうと、巷(ちまた)で言うクロスオーバーになるんですけどね…
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