俺は門をくぐり諏訪の国を見渡してみた。
「これは凄いな...。辺り一面田んぼと畑で、畑にはさまざまな野菜がが実っているな。田んぼは全て米か...で、居住区はあっちに固まっているのか...」
諏訪の国は居住区よりも畑や田んぼのある面積の方が広くかなり裕福な暮らしをしているであろう事が伺える。
「とりあえず村を隅々まで見るか...。いや、さっきの門番が神様がどうこうとか言ってたし先に挨拶をしとくべきだろうか...どちらにせよまずは居住区に行って情報収集だな」
一人で居すぎてもはや癖になってしまい止まらなくなった独り言を呟きながら俺は居住区に向かって歩き出した。
居住区に行って仕入れれた情報は下の三つだった。
一つ 住民は最初の印象通りに食糧の生産力が凄く資源が大量にあるため裕福な暮らしが出来ている。
二つ 妖怪がここら辺をうろちょろしだしていて、ここの住民はいつ妖怪が襲ってくるか分からず怖がっている。
三つ ここの神は祟り神で、もし怒らせたら何が起こるか分からない為ここの住民は神を怒らせない様に気を付け定期的に神社に酒や穀物、野菜等を納めている。
これから分かるのはここの神を怒らせると凄く大変な目に遇うと言うことが伝わってくる。
「先に神様に挨拶するために神社に行くか...無礼だ‼とか言われて祟られないように...。まぁ、仮に祟られて雷が落ちようが土砂崩れに巻き込まれようが毒蛇に噛まれようが死なないし祟りだって能力で消せるけど神様に恨まれたくないからな...」
俺は神社を探して歩き出した。
神社はそれなりに大きく国を見渡せる高台にあった事もありすぐに見つかった。さすがに高台にあるので階段を登らないといけない。それもかなりの長さだ。
「これ登るのか...飛んだらダメかな...いや、もし村人に見られたりして騒ぎになったら困るから歩くか...あ~あ、めんどくさい...」
なぜ俺が飛べるかと言うと俺がこの星に取り残されてからの長い間、俺は人も居なくて娯楽もなかったので食事しか楽しみはなかった。そんなある日空を飛んでいる鳥のようなものがいたから食べてみようと思い、捕まえるために人間は道具を使わなければ空を飛べないという当たり前の自分自身の理を消滅させ空を飛べるようにした。因みに俺はどんな方法で飛んでるかは全くわかってない。
結局は面倒が起きないように長い階段に気が滅入りながらも俺はゆっくりと階段を登りだした。
「巫女が居るのは分かる...。何で幼女が居るんだ?」
神社に続く階段を上りきると見えてきたのは緑髪の巫女とカエルのような帽子を被った幼女だった。それが何故か賽銭箱の真正面に座っている。
「アッ、こんにちわ」
「こんにちわ。そこの子供は貴方がご親戚のお子様ですか?」
巫女がこちらに気がつき挨拶をしてきたので挨拶を返しながら気になっていた幼女について聞いてみると、カエル見たいな帽子を被った子が急に震えだした。
「失礼ですよ‼この方は‼...ヒッ‼」
「いや、いいよ...。佳苗、この愚か者には私自ら罰を与えるから‼」
幼女はそう叫ぶと手を叩き地面に手を着く。すると...
人一人ぐらいなら余裕で飲み込まれそうなぐらい巨大な蛇が地面から出てきて俺に急に噛みついてきた。とりあえず避けるのがめんどくさいので噛みついてきたという事象を消し去り攻撃を無力化する。
「なんだこのでかい蛇。妖怪か何かか?」
「ミジャクジの攻撃を無力化した!?。こいつ妖怪!?」
お互いに幼女と俺が同じようなことを呟く。
「なぁ、幼女よ‼。旅人にいきなり妖怪をけしかけるとか酷くないか?」
「こいつは妖怪じゃない‼仲間で神のミジャクジだ‼。あと私を幼女って呼ぶな‼。私はここの守り神で祟り神でもある洩矢 諏訪子だ‼」
どうやら俺は国を見つけて早々に神様を怒らせてしまったみたいだ...。