お待たせいたしました、本編第1話です。
今回は原作を始めてプレイするプレイヤーが体験したであろう
訓練の内容をコウタsideのレインさん視点でお送りいたします。
原作は厳密に何月何日とかっていうのは特に表されないので
時系列がなんとも大雑把にしかまとめられないのですが、
当方はとりあえず1ミッションで1日経過と仮定しながら執筆しています。
原作ではチュートリアルが2つ前後しかありませんでしたが、
いくらなんでもたった二日で新兵を戦場には出せないだろうと思いまして...
このあとも何話か挟んだあと実戦に物語がシフトしていく予定ですが
それまでもうしばらく長い目で見ながら物語をお楽しみください...
act:01 『最強連射銃使いの後継』と『途中から新型』
シュンの馬鹿による救援要請騒ぎから数日明けた今日、俺はツバキちゃんとリンドウの間に挟まれながら第二訓練場で神機を振り回している『新型』の少女の訓練を見ていた。
適合試験の時点で神機に接続されているパーツのサイズはショート・アサルト・シールドの三種類だと聞いていたが、彼女の神機に今接続されているのはロング・ショットガン・バックラーの三種類である。
神機の取り回し、遠近の切り替えや射撃の反動制動力といった点を訓練場の監督室から細かく見てみるが、特に欠点と呼べる箇所は見当たらない。
...本当に新入りの神機使いなのかも疑わしい程にその動きにはブレがない。いや、初っ端こそ多少動作にもたつくところはあった。だがものの数分で慣れたのかどうなのかは分からんが動作はスッキリして、流れるように上手く事を進められるようになっている。
「なぁツバキちゃん、・・・あの新入りの素質は一体どうなってるんだ?」
「・・・私に聞かないでほしい質問だな」
ツバキちゃんから帰ってきた答えは、要するに私にも訳分からんとのことらしい。
入隊(この場合の入隊は適合試験を意味する)してからまだ数日しか経っていないのにも関わらず、下手すりゃ入隊1ヶ月2ヶ月の新人を追い抜くレベルの運動能力を持っている。
おそらく本人の元々の身体能力が非常に高かった事に加えて、非常に器用でもあるのかもしれない。それに偏食因子の投与による副次効果として得られる身体機能の大幅強化...、これが今訓練場で起こっている新人とは思えない動きをする彼女に起こった現象の原因だろう。
「いやぁそれにしてもレインに姉上、今回の新人はまさしく
「リンドウ、ここで姉上と呼ぶなと何度言わせるんだ」
「
もはや何度目かも分からないやり取りで頭をポカッと(但し予備動作にフルスイングのオマケ付き)叩かれるリンドウ。
ちなみにツバキが普段携行しているファイルの角で脳天を叩かれたためか、若干リンドウの目尻には涙が浮かんでいるように見えなくもない。
・・・硬いファイルの角でフルスイングで叩かれたら、そりゃ泣きたくなるくらい痛いよなぁ。しつこく言っても一向に直そうとしないリンドウの自業自得であるとも言えるのだが。
「イテテ...なあレイン、いくらなんでもこれは過剰な暴力ってやつだと俺ぁ思うんだが、どうよ?」
「ふん、自業自得であることをお前は何時になったら理解できるんだ、ん?」
ツバキちゃんに鋭い視線を投げかけられながらそう言われちゃ、もうリンドウに打つ手はない。何時の世になっても、兄弟関係は基本は上の方が力関係が強いようである。
「ところで、もう一人の新人の方は訓練の進み具合はどうなんだ?」
もう一人の新人とは、今訓練場で神機を振り回している少女の同期である、あの赤みがかった茶髪を持つ少年のことだ。
少女の方は新型適合者だが少年の方は旧式遠距離型に適合したらしい。しかも、型の合った神機はなんとツバキちゃんの相棒であるというのだから驚いたものだが、この話を振った瞬間何故だかツバキちゃんの表情が険しくなる。何かあったのか?
「いや、すまない...。レインの考えている程深刻な問題ではないんだ。そこは信じてほしい、ただ・・・」
「ただ?」
「・・・なんというか、少々私の相棒を任せるには不安なんだが・・・」
「はぁ? そりゃまたなんで?」
「...いや、なんだかあの少年は座学の成績がどうも芳しくなくてな、後方バックアップという、戦局を常に見ていないとならない役割を任せるのはどうにも不安で...」
「あー、その辺は慣れればなんとか上手く立ち回れるように育ってくれると思うぜ。見たところ、周りのアドバイスはきちんと聞き入れる素直なタイプだろうし」
「レインがそう言うのなら...。とにもかくにも、まずは使える人材に育てなければ分からない、か...」
「そーゆーこった」
ツバキちゃんは再度不安そうな表情を浮かべるが、すぐにキリッとした真面目な顔付きに戻り、眼下の訓練場で起こっている
「んで、ツバキちゃん。今回入ってきた新人達は、大体どんくらいで実戦配備になるんだ?」
「その件についてだが...」
少し考え込む様な顔をするツバキちゃん。新人の実戦配備までのスケジュールに対し彼らの訓練が追い付いてないのか?
「今この訓練場で訓練をしている彼女は、座学と訓練の双方において素晴らしい成績を残している。だがもう一人の方はさっきも言った通り、訓練はともかく座学の方がどうにも苦手な様でな...。今の時点で二人の間での訓練の進行具合はかなり差が開いている。
こちらの都合で進めるのであれば彼女をいち早く実戦に向かわせるべきだと思うが、そうするとあの少年に要らぬ感情を植え付ける結果になるのでは、と思案している所だ。正直な所、貴重な戦力を早期に失う訳にはいかない以上、できる限り...特に感情面などの内面から来る問題は可能な限り排除した上で実戦に向かわせたいと思っている」
「な〜るほど、あの能天気な新人は本当に文字通り
「フッ、確かにな...」
ツバキちゃんもリンドウも揃って苦笑を浮かべる。
今回に限らず、前にも言った通りこの極東支部においては新人神機使いは俺が指揮を執る第一部隊へと配属される事が多い。
リンドウやサクヤといった指揮能力のある実力者が揃っていることもあり、同行する神機使いの生存率がかなり高いのだ。なので基本的には新人の面倒はほとんど俺か隊長次席の位置に就くリンドウが見ることになるのだが、今回の
数少ない貴重な新型神機の適合候補者を初戦で死なせたなんて事になったら本当に目も当てられない大惨事だ。もしそうでなくても神機使いを続行不可能な重傷を負った場合にも同様の大惨事、部隊長である俺に全責任が回ってくるのだ。
おまけにこの
まさに目の前の雨宮姉弟は二重の意味で俺にプレッシャーを掛けてきてくれているのだ。
「はぁ、まーた面倒な懸念事項が増えたような気がするぞ...。まあいい。んじゃ俺はもう一人の新人のとこに行ってくるわ。彼女の訓練が終わったらデータを俺の部屋のターミナルに回しておいてくれ」
「分かった、では後でな」
「じゃあなー」
二人に適当に手を振りながら訓練場の管制室を後にする。
確かもうそろそろ新人の訓練の交代時間に差し掛かるはずで、迅速に訓練が開始できるように新人は保管庫で待機しているはずだ。ならば話は早い、俺も自分の神機を取りに保管庫へとダッシュで駆ける。
先ほどツバキちゃんとの話で出てきたもう一人の新人、座学がどうやら苦手であるらしい。
ちなみに座学といっても算数や国語の勉強をするという訳ではなく、これから実戦で戦う事になるであろう数々のアラガミの種類や弱点となる部位や属性、少年の場合は遠距離型だから使用するオラクルバレットも、勉強するカリキュラムの内容に含まれているだろう。
だが勉強が苦手で運動はその分得意というタイプには、内容をどれだけ解りやすく教えても気力が続かないものだ。
苦手であり、基本的につまらないと感じることを延々と繰り返されてもそりゃ気が滅入るのが人間である。ではどうすればいいかというと、その人の得意なことや興味を持てるものに織り交ぜながら教えるのが手っ取り早い。
今回のケースだと聞いた限りでは『極端に言えば運動である訓練』では優秀な成績を収めているらしい。
ならば座学で分からなかったところを訓練の最中に体験を通して覚えさせるのが一番都合がいいのではないか? 運動しか出来ない奴というのは一部の”脳筋”を除いて基本的に頭の回転自体は悪くないのだ。座学で成績が芳しくないのは頭の回転云々ではなく単純に知識が頭に入っていないからというだけのことだから。
という個人の感想でしかない理屈を思い浮かべつつ神機保管庫へとたどり着くと、案の定赤みがかった茶髪の少年がツバキちゃんの神機を持って待機していた。
「よう新入り、これから訓練だな?」
「はい!これから射撃の訓練です!」
「じゃあ早速だが、これからの訓練の打ち合わせといこうか。ツバキ教官から聞いたところによると、お前さんは勉強が苦手だそうだな?
だが、遠距離から前衛をサポートする立場にあるお前には最低限、撃った弾がどの様に敵に向かっていくのか、あるいは援護をするときに求められる精密射撃の座標の出し方とか、そういった射撃屋の知識は身につけてもらわないと困る」
「うっ...」
「でもな、勉強が苦手な人間に延々と教えたって頭に入るわけがないのは俺も分かってるつもりだ。てなわけで、射撃訓練の最中にちょくちょくウンチクを挟むような感覚で少しずつ教えていってやる。つまんねえお勉強よか、楽しく運動しながらの方が良いだろ?」
「お、お気遣い感謝します」
「うし! んじゃあ今から神機取り出すんでちょっとそこで待ってろ」
保管庫備え付けのターミナル端末をタカタカ弄り相棒の入った収納ケースを取り出し場に露出させる。相棒をケースから取り出し接続を行うと、再度端末を操作して収納ケースを奥の保管スペースに入れ直す。
神機の取り出し作業が終わった俺は少年に向き直る。
「じゃ、行くか」
「よろしくお願いします!」
保管庫から訓練場へ向かう途中、例の
「おっつかれさまー! な私でーす! にゃはは〜」
「お、おう、お疲れ。
「も〜コウタ君、私のことは飛鳥で良いって言ったじゃーん」
「ご、ごめん! 飛鳥...さん」
「敬語も要らない〜」
「うっ...」
何やらもう一人の同期に対してタジタジな少年こと『藤木コウタ』隊員。ここは助け舟を出してやるべきかどうか思案する...が、
(別にコミュニケーションが苦手な性格ではないようだし、見てるか)
という結論を瞬時に導き出し、傍観することに決める。
「ってか、コウタ君これから訓練だっけ?頑張ってねー」
「あははは...ありがとう、飛鳥」
「じゃねー」
にゃははーという笑いを上げながらピョーンと陽気に神機片手に走り去っていく少女こと『
仮にも鬼教官で通っているツバキちゃんのしごき訓練を受けて尚あそこまで元気に動ける辺り、いよいよとんでもねえ当たりくじを極東は引き当てたのかもしれないと本気で思えてくる。
それを隣でポカーンとして見ているコウタ、彼も同様なことを思っているのかもしれない。
「なんでツバキ教官のしごきを受けてあんなにケロッとしてられるんだってか?」
「あ、はい。なんかすげえなぁって...」
「とりあえず、新入り一号」
「それって俺のことですか?」
「いえす。というか、あれを神機使いの基準とは考えないで良いぞ。
新入り二号は俺たち先輩でもビックリするほどだし、下手すりゃ入隊から1ヶ月2ヶ月の先輩なんか屁じゃねえレベルだ。あんな素質を持ってる奴は世界にそうはいねえってな。持ってる奴は持ってる、持ってねえ奴は努力でそれを補わなきゃならねえっつうこった。じゃあ、行くぞ?」
「はい!」
訓練場に入るとすぐさまツバキちゃんの声が響き渡る。
『うむ、予定時刻より5分早い。5分前行動は社会人としての基本だな。ところでレイン、なぜお前がそこにいる』
「射撃とかの座学でやることの知識の補填を運動がてらしてやろうかと思ってな」
『...まあいいか。ではレイン、今回の訓練はお前に一任するとしよう』
「どーも、じゃあ早速始めっぞ」
「は、はい!」
俺は神機をデフォルトの近接攻撃モードから遠距離攻撃モードに切り替える。コウタも神機を改めて射撃をする際の体勢に構え直す。彼の表情は緊張しているせいか少し硬い。
「別に取って食おうって訳じゃない、あまり気を張らなくていい。緊張し過ぎるのもダメ、緩すぎてもダメ、まずは自分の中で丁度良い緊張感を持てるようになるこった」
「あ、はい」
人と接するのは苦手ではない性格の彼は若干緊張を解いたような表情に戻る。うむ、やはりこちらの方が少年である彼らしい顔つきだ。
「さて、まずは射撃のフォームからおさらいするとしよう。最初の頃は全然体に入っていかねえもんの内の一つ、だけどここを疎かにすると後々の仕事にかなり影響する重要な所でもある。
なーに、分からない所があったら聞き直せば良い。心配しなくても確実に体が覚えるまで教えてやるから、お前は覚えることに集中するんだ」
「よろしくお願いします!」
「じゃあ早速、教わった通りに射撃のフォームをとってみろ」
ぎこちない動きながら、コウタは遠距離型の基本となる射撃姿勢をとる。が、基本の中の基本は踏襲しているものの、やはりまだ体が完全に覚えている訳ではなさそうだ。ところどころ僅かな点で基本フォームとズレている部分が見受けられた。
余談だが、人によっては型に嵌ったやり方より自己流の才能を開花させた方が良いと言う神機使いもいる。しかし俺から言わせてみればそれは基本がしっかりしているから出来る事であり、いきなり自分のやり方、自分のやりたいようにやれと言われたって、上手く動けるはずが無いのだ。
そうやって教えてきた教官に配属された新人たちは、一部の才能が突出したやつを除いてみんな揃って神機使いなりたての頃に喰われて死んじまっている。
なので、自己流のやり方を開花させるにしてもまずは基本を押さえてから。幸いツバキちゃんはその辺をよーく理解してくれている優秀な教官さんなので、コウタたちを始めとする最近の新人育成はあまり心配していない。
「ふむ、本当にベースとなる形だけは理解してるようだが...まだ一部余計な力の入ってる所も多々あるな。ちょいとそのまま神機持ってろ。力抜く場所と入れる場所を教えてやる」
俺は神機を訓練場の床にぶっ刺し『レインッッ!!!』た所、ツバキちゃんに怒られてしまったが気にせず、そのままコウタの元へ歩み寄り後ろから抱きつくような(本気で抱きついてはいないが)格好になる。
実際文章で書くとボーイズラブのような展開に見えるかもしれんが、ようは後ろから回り込むような感じで教えているような格好をしているだけである。あと、俺は『ノーマル』だ。
「あ、あの...近いっす...」
「心配しなくても俺はノーマルだから気にするな、まずこの右腕の肘の所は力むな。もう少し力を抜かないと射撃の反動を上手く吸収できなくて腕が疲れる原因になる」
「あ、はい!」
「それと、足を広げる幅は肩幅と同じくらいでいい。広げすぎても狭めすぎてもバランスが悪くなる。あとあまり膝も曲げすぎちゃダメだ。バネの様に衝撃を吸収するために少しだけ曲げる、それを肘と膝の両方で意識するんだ」
言葉を交えつつフォームの直すポイントを実際に手で矯正しながら説明していく。言われた通りにフォームを修正していくコウタ。ある程度フォームの修正ができた所で上の管制室にいるツバキちゃんに合図を出し、訓練場のフィールドに模擬標的を一体だけ出してもらう。
「よし、そのフォームを維持しながら目の前の
「はい!」
上手く当てる事よりもフォームの方が重要だぞと再度言いながら後退し、コウタの実際の射撃の姿を観察する。
バシュンバシュンと、オラクル細胞で構成された弾丸がオウガテイルを模した
なるほど、やはり体に叩き込んだ方が彼には分かりやすいのかもしれないな。
フォームが崩れない事を意識しながら撃ったためか
「教官!終わりました!」
「おう。矯正したフォームで撃ってみてどうだ?と言ってもまだ分かんねえか。今のフォームをまずは忘れないように徹底的に体に叩き込むぞ。次は今のと同じ
「はい!!」
再びツバキちゃんに合図を出し、今度は三体のオウガテイルを模した
「コウタ、右腕が力み始めてるぞ。力を適度に抜くんだ。落ち着いて確実に身につけていくんだ、そこまで緊張することはないぞ」
「はい!」
腕の力みを取った上で再び射撃を開始する。すると今度は、足の膝の柔軟が小さくなってきているのでここも指摘する。
「膝も力みすぎるな。あくまでバネのように柔らかく、だ」
「は、はい!」
そうして何度か崩れかけては指摘するというのを繰り返し、
『ご苦労だった、コウタ。すまないが時間だ、続きの訓練は明日にしよう。どうだ、射撃フォームには慣れたか?』
「いえ、まだ体がついて行ってない感じがします...。けど、早くマスターして次のステップに進めるように頑張ります!」
「新入り、その意気だ。じゃあシャワー浴びたらエントランスの出撃ゲート前に一九◯◯までに来てくれ。お前ともう一人の新入りに何か俺が飯をおごってやる。ああ、遠慮はするなよ?」
「あ、ありがとうございます!!飛鳥にも伝えておきます!」
勢いよくお辞儀をするコウタ。うむうむ、最初のあたりは遠慮せずに上官に頼って良いんだぞ。
「うし、ツバキちゃんもありがとな。それじゃ、解散!」
『レイン、お前は食事が終わった後で良いから私の部屋に来い。この訓練場の床に”故意に”神機をぶっ刺したのは問題だからな。良いな?』
「あー... やっぱり見逃しては貰えない?ダメ?ダメか...分かったよ」
『まったく...』
思わずこめかみに手を当ててため息をこぼしてしまうが、これに関しては完全に自分の行動の結果であるので諦める。
ツバキちゃんは自分でも鬼教官と言うだけあって、怒るとかなりおっかない。もっとも、歳も近く気心が知れてる仲であるせいか別に怒られても怖いとは感じないが、とにかく迫力が凄まじいので俺としては出来れば避けたいシチュエーションでもある。
そんなこんなでコウタの基礎のおさらい訓練は無事に終了した。ツバキちゃんが抱える不安要素の一つでも取り除ければ良いが、結果を焦って戦場に出した為に初陣で死んでしまったら元も子もないので、実戦の前にやれる備えは全てやっておかなければならない。
幸い、訓練を見た所やはりコウタも十分神機使いとしてやっていけるレベルの才能はある。あとはこの才能を訓練の段階で『芽から蕾、蕾から花まで』咲かせられるかが鍵となる。
最低でも『芽から蕾』までは育ててやったほうが後々コウタの為になるだろうから、コウタの初陣の日程がズレてでも訓練は続けた方がもしかすると良いかもしれない。
「じゃあコウタ、あとでな」
「ありがとうございました!」
コウタに背を向けながら手を振って保管庫へと歩く。
ちなみに、帰る際に床にぶっ刺した神機を引っこ抜くのに一汗かく羽目になってしまい、神機を刺した過去の自分の行いを恨んだのは俺だけの秘密である。