一年経ちました
第四次聖杯戦争の始まりですね!
森の中を駆ける黒タイツの髑髏の面を着けた風貌の人物がいた
「アサシン、遠坂邸に進入し遠坂時臣を暗殺しろ」
自身のマスター言峰綺礼に命じられた彼の名はハサン、アサシンのクラスで限界した18代目のハサンである。
(遠坂時臣とは同盟の関係だった筈だが…まあ良い我々はマスターに命じられた事をするだけの事)
ハサンは駆ける遠坂邸まで駆けていた、次の瞬間
ーガガガガガガガガッ!ー
「ガァ!」
彼の肉体の腕・肩・脚…そして腰に凶弾が刺さる、そして次の瞬間
ーベキッ………ペキペキペキー
「ギャアアアアアァアアア!」
彼は堪らず絶叫した、銃痕から広がる裂傷は肉だけでなく骨と神経を総て引きちぎるかのように破壊するのだ、大紅蓮地獄に入れられたのかと錯覚する程、彼は堪らず声を張り上げた。
「ほう、流石は我が友だ」
「………………」
「ガァ…誰……だ、れ、だ」
首しか動かす所がないハサンは声の方を余力を振り絞り向くと、ボロボロのコートで肌が見える所総てに呪詛を刻んだ男と褐色肌のアメジストの様な瞳をした狼の様な男が立っていた。
「俺か?俺の名はー」
「言おうとするな、聞かれたら騒がしくなる可能性がある」
ボロボロのコートの男は咥えていた煙草を手に取り、口から煙を吐いた。
「さて、アサシンのマスター言峰綺礼、我等を騙せたと思うなよ」
「ふん、アサシン……貴様が1人じゃない事すら調べ尽くしてある…楽しみにしておれ」
ーパンー
乾いた音が鳴り響き、ハサンの意識は永遠に途切れた。
ーーー
「なんだと……それは本当か?」
『はい、先程アサシンが何者かに殺されました』
場面は変わって遠坂邸、時臣は携帯電話で弟子の言峰綺礼と会話していた、一見科学など使わなさそうな時臣だが、長年の友人の言葉で携帯電話だけ持つ事にしたのだ、最も通話しかできないのだが
「それで、敵の正体は?」
『申し訳ありません、アサシンの目線からは数カ所しか完全に見る事が出来ませんでした…しかし……』
「しかし?」
『彼等は既にアサシンの宝具を見切っている様です…』
ーガタン!ー
時臣は堪らず立ち上がった、既に我等の策は見破られていた、何処の誰かはわからぬままだがその見えぬ敵は余程の実力者であり凶悪なサーヴァントを召喚している事に違いない、と断定した。
『我が師?』
「ああ、すまない…驚いてしまってね……それより、敵が感づいている以上、宝具を使用する事は危険だ…解除してもらおう」
『わかりました、直ちに解除させます…それでは』
ブチッ、と音を立てて通話が切れた、時臣は自室から外に出る。
「どうやってわかったのか……」
時臣の頭の中で深く考えていたが
『時臣、全然来ないではないか』
「王よ、そちらへ向かいます」
時臣は取り敢えず、今から不機嫌になるであろう英雄王の機嫌を取りに向かう事にした。
ーーー
「雁夜、そちらはどうだ?」
『どうしたも何もないな…アインツベルンのホムンクルスはまだ見つからない』
鶴野は通信機の役割を果たす木の板で雁夜と連絡を取り合っていた。
「他のマスターは?」
『ケイネスって奴はホテルの最上階を貸し切っていた、調べもついてる、遠坂は知ってるよな、言峰は双子館だっけ?教会よりの方にいるみたいだ…キャスターのマスターは不明だな…そして衛宮切嗣は女と共に様々な場所に行っている…恐らく拠点作りだ』
色々と調べ上げていた、そして鶴野はもう一つ聞く。
「そうか…桜は?」
『ああ、元気にしてるよ…家でビクビクしていたのに兄貴のサーヴァントのお陰で元気一杯過ぎて焦るくらいだ』
「フハハハハハハ!当然だろう!」
雁夜から少し間を置いてから会話を開始する。
『………ビックリしたぁ…まあ、兄貴もさっさと拠点に戻ってきた方が良いよ、もう始まっている』
鶴野は弟の一言にもっと心を引き締める
これは聖杯の奪い合いでは無い
これは聖杯を破壊する為の戦いなのだ
鶴野はそう自身に暗示を掛けて、タバコを吸う。
ーこれから、第四次聖杯戦争が開始されるー