間桐家の長男は転生者   作:坂東武者

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八話 六騎集結

「うーん、反応があったが」

 

コンテナが積み上げられた港に一人の男がいた、褐色の肌を晒し金色の髪を書き上げるアメジストの瞳の男だ、彼の右手には曲剣が握られており、いつでも戦える事を見せていた。

 

「美しい金髪の少女と銀髪の美女とはなぁ…」

 

そんな彼の目には二人の女性が映っていた、一人は金髪のまだ二十も超えていないであろう少女、もう一人は肌が透き通る程の白さを持つ美女だ。

 

「少女で不服か?褐色の男よ」

 

目の前の男に少しの怒気を混ぜた言葉を投げかけ何かを突きつける少女はサーヴァントだ、男はそれを理解している、しかし失望した訳では無い、寧ろ面白いと思っていた。

 

「そんな事は無い、少女とは誰も思わんだろう?普通はな」

「…………」

 

曲剣を曲芸師の如く回しながら、彼はニヤリと笑った。

 

「まあ、言葉は不要だろう?かかってくるが良い、友の願いの為に相手してくれる」

 

その言葉を皮切りに金属同士がぶつかり合う音が鳴り響いた、男が曲剣を振るえば、少女は何かで弾きそのまま突く、しかし男は身体を捻り舞のように曲剣を振るう。

 

「ふむ……クラスはセイバーだな、弾く突く斬る…そして長さも剣の長さだ」

 

目の前の少女セイバーの攻撃を曲剣で受け止め冷静に分析していく、セイバーは隙を突くが男は身体を翻して避けた。

 

「そして、見えないのは見れば所有者がわかるほどの剣…余程、名の知れた英雄か!」

「ッ!」

 

セイバーの顔が驚愕に染まる、男はカマをかけただけなのだが表情から推測すると有名な事は確からしい。

 

「名の知れた英雄、相手に取って不足なしだ…しかし何だ、そちらのクラスがわかってしまったのだ、こちらも教えねばなるまい」

 

男はうんうんと頷く、そしてこう叫んだ。

 

「ランサーのクラスで現界した!新バビロニア王朝二代目の王!我が名はネブカドネザル二世!現代の友の願いを叶えるべく!この聖杯戦争に参戦した!」

 

クラス及び真名をその場でバラした、そしてその声に反応したのか

 

「ーー素晴らしい、バビロン捕囚を行った新バビロニア王が現界しているとはーー」

 

コンテナとコンテナの隙間から一人の男が姿を現した、金色の長髪に黒色の貴族服そして滲み出る狂気を抑えられない男が現れた。

 

「……バーサーカーか…」

 

ネブカドネザルはそう呟いた、セイバーもそう感じ取るが、一つ不自然な点があった、バーサーカーとは理性を失った英霊である筈…それなのに目の前のバーサーカーは

 

「理性がある……だと?」

 

狂るいもせずに拍手して柔らかい笑みを浮かべていた、まるで獲物を見つけたかの如く、そしてセイバーの言葉にこう返した。

 

「怪物に身を堕としても、理性は残る物だ…セイバー」

 

怪物に身を堕としたーつまり彼は人外になる事を認めたという事になる、それがどれ程の狂気染みた事かそれは同じく怪物の一面を持つネブカドネザルにしかわからなかった。

 

『お喋りはそこまでだ、バーサーカー』

「マスターか…高揚しているのだ、私は」

『はぁ……まあ良い、早く戦闘に入れ』

「了解した、マスターよ…では行くぞ!英雄!」

 

その声と共にネブカドネザルの首に目掛けて槍が突き出された、それを難なく避けて、ネブカドネザルは接近するが

 

「うおっ!」

 

一本の杭が彼の脇腹を突こうとして来たが、ネブカドネザルは擦りながらも避ける、しかし

 

「行くぞ!英雄!」

 

バーサーカーの肉体から杭が射出される、ネブカドネザルとセイバーを狙って無差別に射出された。

 

「くっ!」

「この男…怪物か!」

 

射出された杭をネブカドネザルは打ち払い、セイバーも共に打ち払う、終わりが見えないと思った、その時

 

「AAAALaLaLaLaLaLaLaLaLaie!!」

 

 天から、爆音と共に雷光が迸り、一台の戦車が倉庫街に降り立った。赤い髪とヒゲを持つ戦車の主は呆然とする三人を前に吼える。

 

「我が名は征服王イスカンダル!!此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した!!」

 

その言葉に歓喜する者が約一名、歓喜するバーサーカーは赤い髪の男ライダーに言葉を投げかける。

 

「ほお、そなたが名高い征服王か!未だにそこの姫騎士の真名がわからんが素晴らしい英雄揃いだ」

 

歓喜するバーサーカーを他所にライダーは他の二人を見た後、三名に向けてこう言い放った。

 

「そこの三名よ!我が軍門に降り聖杯を余に譲る気はないか? さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を制する快悦を共に分かち合う所存である」

 

その問いかけに対し、ネブカドネザルは

 

「フハハハ!面白い!しかし我が友の願いを叶える為に辞退させて貰おう!」

 

そして、バーサーカーも

 

「かの名高い征服王から誘いだが…余にも叶えねばならない願いがあるのでな、辞退させて貰おう」

 

そして、セイバーは

 

「そもそも、そんな戯れ言を述べ立てるために貴様は私とランサーの勝負を邪魔立てしたと言うのか? 戯れ言が過ぎるぞ」

 

怒り心頭と言ったご様子だ、しかしライダーは諦めない。

 

「ふむ……待遇は応相談だが?」

「くどい!」

 

ーーー

 

その時、コンテナの上に一体のアサシンが現れた、その姿は極めて異端だった

 

「………」

 

服装は黒タイツに髑髏の面という格好ではなく、現代の若者の格好をしていた、しかし纏う雰囲気は暗殺者そのものだ

 

「…………」

 

アサシンはそこに留まる、暗殺者の彼は素顔を晒す事を良しとしない彼はそのまま4騎のサーヴァントを観察し始めた。

 

ーーー

 

「聖杯に招かれし英霊は、今!ここに集うがいい。なおも顔見せを怖じるような臆病者は、征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れ!」

 

ライダーはこう吠えた、端から見れば馬鹿がやる事だ、しかしこれに応じた者がいた。

 

「我を差し置いて“王”を称する不埒者が、一夜のうちに二匹も湧くとはな」

 

その男は金色の鎧を纏っていた、そのオーラも王者としか言いようがなかった、上から見下ろし4騎のサーヴァントを見下ろし、たった一体、好戦的な視線を投げかける一体にこう言った

 

「狂狼風情が………誰の許しを得て、我を見ている」

 

その男の背後に金色の波紋が起こり、波紋から宝具が出現した、その全てはたった一体のサーヴァント…ネブカドネザルに向けられていた。

 

「せめて、散りざまで我を興じさせよ………狂狼!」

 

その瞬間、ネブカドネザルに向けて大量の宝具が射出された、誰もがネブカドネザルの死を連想する中、ネブカドネザルだけが

 

ーー嗤っていたーー




はい、今回はここまで見ていただきありがとうございます

ところでバーサーカーと確変したアサシンのステータスを書きます

ーーー


真名 百の貌のハサン
クラス アサシン
体重・身長は共に不明
属性 秩序・悪
性別 両方
特技 多種多様
好きな物 噂話
苦手な物 無し
天敵 ギルガメッシュ

ステータス
筋力 B-
耐久C
敏捷A
魔力C
幸運E
宝具ーー

固有スキル

気配遮断A+
蔵知の司書C
専科百般A+
変化A

説明
一人じゃない事が判明した為、総ての個体を融合させて宝具を封印させた状態
ステータスは従来より上がったが、軍団としては行動出来なくなっている
肉体は変化させる事が出来るようになり男にも女にもなる様になる
今回の聖杯戦争では死亡した一人の人格を除き融合している為、数十人の人格と肉体に変更できる

ーーー


真名 ヴラド三世
クラス バーサーカー
身長193㎝ 体重??
属性 混沌・悪
好きな物 英雄
苦手な物 裏切者
天敵 聖なる物

ステータス
筋力A
耐久A
敏捷B
魔力C
幸運E
宝具A+

固有スキル
狂化EX
無辜の怪物EX
変化A
戦闘続行A

宝具
極刑王(カズィクル・ベイ)
鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ)
説明
ケイネス先生が召喚したサーヴァント
ワラキア公国の王であり、当時最強だったオスマン帝国の侵攻を幾たびも防いだ大英雄
しかし、狂化により汚名である吸血鬼を肯定している
彼の願いは英雄に殺される事
怪物である自身は人間の希望である英雄に殺される事が正しいと思っている。
マスターのケイネス先生とは仲は良好であり、彼に戦いの心得を説いてある。
また自身の妻の事を思い出し、ケイネスには彼の婚約者ソラウをしっかり守る事を彼に言いつけている。
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