【警告】 これより先は読んではいけない
って感じでウィリス。岸辺露伴の様に「ああ~~~?? 読んでもらう為の二次小説サイトで、コイツ一体誰に対して警告してるんだぁ~?」と思って、このまま読み進めてもキラークイーンの『第三の爆弾』が発動する事は無いので、その点は安心して欲しいでウィリス。
眠っていた俺は何か紙をめくる様な音で目が覚め、現実と夢の狭間でそれをぼんやりと聞いていた。しばらくして音のする方にゆっくりと目を向けると、右腕状態のアンクがなにやら書類をめくっていた。どうやら研究所からカンドロイド達が回収した資料を調べているらしい。
「ん? 漸く起きたか。12時間は眠っていたぞ」
此方に気付いたアンクが、此処に帰ってきてからどれだけ時間が経過したのかを教えてくれた。エターナルの変身を解除して倒れる様にベッドに入った所までは覚えている。疲弊した肉体と精神は休息を求め、最終的に一日を丸ごと潰してしまったらしい。
「……具合はどうだ?」
「……悪い。それにだるくて重い」
「そうか……とりあえず喰え。クロエ達が作ったモンだ」
アンクが持ってきたのは、ラップがしてある食器類が乗ったトレイだった。おにぎりに味噌汁、更にお新香と、IS大戦の後で食べた献立に似ているが、一番大きな皿の中に肉じゃがが入っている。右腕一本で器用に運ぶアンクからトレイを受け取り、部屋に備え付けの電子レンジでそれらを温め直し、ポッドでお茶を入れてからおにぎりを頬張る。美味い。
「お前が寝ている間に、研究所から根こそぎ奪ったデータと資料を一つ一つ丹念に調べてみたが……かなり厄介な事が分かった。
あの研究所には俺達が南米で眼帯娘達を撃破した後、眼帯娘達のISが持ち込まれている。まあ、資料を見てもらった方が手っ取り早いか?」
アンクに紙の束を手渡され、行儀が悪いと思いながらも、握り飯を片手に一枚一枚をめくっていく。
「これは……パッケージか?」
「そうだ。あの研究所で行なわれた、VTシステムの実験から割り出した操縦者の耐久限界。それを計算に入れて造られたVTシステム搭載型強化パッケージ。まあ、VTシステムの簡易版と言うか改悪って感じの代物だ。見た目もパッと見た感じではソレと分からない様にしてある。
その上で銀色眼帯娘の方は、同じ『遺伝子強化試験体』を実験台にして得たデータを元に、長時間の戦闘が出来る様に改良されたVTシステムが搭載されているらしい」
「……そうか……まだ終わっていないのか……」
「ああ。それとこれは明後日の話だが、銀髪眼帯娘がIS学園に転入してくるぞ。転入するのはマドカとクロエと同じ三組だ」
よりによってあの二人の居る三組か。色んな意味で不安だ。
「……皆はどうしている?」
「クロエは大分凹んでいたが、お前よりもよっぽどタフな精神力を持っているぞ? この資料を見せてから、どうやって妹を助けようか必死こいて考えていた。後は織斑千冬が酒に逃げている以外は、一応平常運転だな」
「……織斑先生に何があった?」
「本当の事を教えてやっただけだ。『白騎士事件』は白騎士から見ればどんな事件だったのかって事と、自分が一体何をしたのかって事をな。それからISの意思についても教えてやった。言っておくが俺は悪くないぞ。全て奴が悪い」
アンクの態度を見るに、何か面白くない事、或いは致命的な何かを織斑先生が言った事が引き金となり、アンクが激怒して話したと見える。
かつて俺達が『ミレニアム』に居た頃に、俺はアンクから白騎士の視点で見た『白騎士事件』を教えて貰った。その上でアンクは、「もうすぐ人間の時代は終わるかも知れん」と前置きして、静かに私見を語った。
『ISコアの一つ一つが自我を持ち、それぞれが独自に限りなく進化する特性を持つ以上、いずれはISが人類に取って代わり、やがて世界は誰も想像もしなかった様な場所になるかも知れん』
『ふむ。仮に世界がそうなったとしたら、対ISを掲げる我々は“世界最悪のテロリスト”から“人類の救世軍”となるだろうな』
少佐の冗談とも本気とも捉えられる発言で、案外この世界はヤバイ状態にあるのではないかと本気で思った。そして『ターミネーター』や『マトリックス』と言った、機械と人間の戦争が現実となる未来を想像して、この光景にゾッとしたものだ。
「……ちょっと、織斑先生の様子を見てくるぞ」
「好きにしろ。……そうだ、ロストドライバーを寄越せ。メンテが必要だろう」
「……そうだな」
アンクにロストドライバーを手渡す。研究所を襲撃する際に、オーズドライバーに搭載されているメモリは全て抜いて、ロストドライバーの方に移しているので、今はメモリも全て搭載されている。
「ああ、言い忘れたが織斑千冬と一緒にウサギ女も寮長室にいる」
「そうか。……ん? そうなるとアンク一人でメンテするのか?」
「そうだが、何か問題でもあるのか?」
「……資料はいいのか?」
「気分転換だ」
元ISのグリードモドキが、気分転換にISの技術を元にして造られたライダーシステムをメンテする。助かるケド、なんてシュールなんだ。
とりあえず皆に心配をかけたようなので、まずはクロエに一言声を掛けようと、『NEVER』の拠点内に宛がわれたクロエの部屋を訪れるが、ノックをしても反応が無い上に鍵が掛かっているので、恐らくはもう寝ているのだろう。
次に拠点内の箒とマドカの部屋を訪れるがどちらもいない。学生寮の方にいるのかと思って行ってみたが此方にもいない。入れ違いで大浴場の方に行ったのだろうかと思い、とりあえず二人にはメールでお礼をしておいた。明日また改めてお礼を言おう。
「束~、此処にいるのか~?」
寮長室のドアをノックして少しすると、束が中からドアを開けてくれた。束は泣いていたのか目が腫れている。ドアから覗く寮長室の床は、至る所に大量のビールの空き缶や酒瓶が転がり、中からはアルコールの匂いがプンプンしていた。
「ゴッくん、もういいの? 大丈夫?」
「お前の方が大丈夫じゃなさそうなんだが……織斑先生は?」
「ちーちゃんは、その……」
おずおずとした束に連れられて、足の踏み場も無いほど散乱した寮長室の中に入ると、織斑先生は酒瓶を片手に、ベッドにうつぶせになって倒れていた。だらしなく開いた口からは涎が垂れ流しになっている上に、全身から凄まじい酒の匂いを発生させている。
こう言っては何だが、今の織斑先生の姿は“世界最強のIS操縦者”と言うより、“社会から爪弾きにされた敗北者”と言った感じだった。
「ちーちゃん、凄く落ち込んで、凄く泣いて、それで凄くお酒飲んで、それで……ちーちゃん、もうどうしたら良いのか分かんないって感じで……」
「そうか……」
そう語る束も、自分がどうしたら良いのか分からなかったのだろう。嘗て自分達がやった事の大きさが今になって分かったと言うか、取り返しのつかない後悔をようやく自覚したと言うべきか。
10年前に束と織斑先生が起こした『白騎士事件』の最大の間違いは、やはり「開発した二人が本来とは違う使い方をした事」だろう。そしてISが「自我を持っている」以上、それを一番分かっている筈の人間が道具の様に扱い、道具の様に切り捨てたならば、『白騎士』が使い手や作り手を見限っても仕方が無い事なのかも知れない。
泣き出しそうな束に何と声を掛けるべきか考えていたら、織斑先生がもぞもぞと動いた。目を醒ましたのかと思ったが、何か嫌な夢でも見ているのか、物凄く魘されていた。
「捨て、ないで……置いて、行かないでぇ……」
「………」
「ちーちゃん……」
傍から見れば、織斑先生の人生は勝利と栄光に彩られたものだろう。しかし、その人生が実は暗黒に満ち――。
「嫌だ……嫌だぁ……」
「………」
駄目だ。とてもじゃないが見ていられん。
何かこの状況にマッチするいい台詞は無いかと思案し、思いついたことを実行すべく、涙を流しながら魘される織斑先生に近づく。頭をゆっくりと撫でながら、そして父親が娘に語り掛けるように、耳元で優しさと慈しみを込めてささやく。
「……お前は俺の事をずっと許さなくていい。お前がこれからどうなったとしても、お前をずっと愛してる」
思いついたのは穢土転生解徐前のうちはイタチだった。一応は織斑先生の境遇とか色々考えたのだが、いい台詞がそれ位しか思い浮かばなかった。
言ってから自分のボキャブラリーに対して激しい自己嫌悪に苛まれるが、織斑先生にはこれでも効果があった。
「ずっと……一緒に……いて、くれる?」
「ずっと、一緒に、居る」
「……なんか本当にお父さんみたい」
織斑先生の表情が安心した様に和らいだが、束に地味にオッサン臭いと言われた様な気がする。しかし、この世界で造られてから7年が経過し、この肉体は20歳相当だが、精神年齢に関しては三十代で束よりも年上なので文句は言えない。
「織斑先生のお父さんと面識があるのか?」
「ううん。ちーちゃんのじゃなくて束さんの。箒ちゃんにそーゆー事してる所しか見たことないケド」
存外に「父親にそんな事をされた記憶は無い」としか聞こえない、束の台詞に心が痛む。
篠ノ之一家が離散する以前の家庭環境については箒からも聞いたことがあるが、それによると束は何時も一人だったらしい。
『……父の事は、師としては今も尊敬している。そして、“男とはこう有るべき”と言う、私の理想像そのものでもある。少なくとも、私にとっては良い父親だった。だが、今にして思い返して見れば、姉さんにとってはそうじゃなかったと思う。
生まれながらに桁外れな知力を持っていた姉さんに対して、愛情を向ける事の出来なかった弱さが父と母にあって、そんな二人が「普通の子供」を欲した結果、生まれたのが私だったのではないか……そんな風に思う時がある』
そう語る箒の目は、「それこそが自分のルーツなのではないか」と推測……いや、確信を持っているように思えた。
もっとも、世界の裏側を7年の間見てきた俺からすれば、親が生まれてきた子供が持つ先天的な異常を理由に、普通に生まれてきた子供と差別する事は決して珍しい事ではない。流石に「賢すぎる所為で差別された」なんて奴は早々いないが。
「……束も今と同じ事して欲しい?」
「ふえっ!?」
俺の愚かな提案に対して、束は予想以上に大きなリアクションをしてくれた。さっき見た織斑先生の姿を自分と置き換えているのだろうか、やたらモジモジしている。
「や、優しくしてね?」
「うむ。任せ――!?」
束の元に行こうとしたら服を引っ張られていた。視線を自分の体に向けると、織斑先生がしっかりと服を掴んでいた。しかも外そうとすれば顔を悲しそうに歪めるので、外す事が出来ない。
「……どうしよう?」
「そうだねぇ……ここは一つ、束さんも混ざって一緒に寝ちゃおう? 元々今日はここに泊まる予定だったし」
「は? いや、それは……」
「ほらほら~~。早くそっちに詰めて、詰めて~~」
束に後ろから押され、かなり強引に三人で一つのベッドに入る事になった。前からは織斑先生が服を掴み、後ろからは束が抱きついている。この状況を言葉で表すなら、「前門の織斑先生、後門の束」と言った所か。
「えへへ……最初の頃にこんな事したの覚えてる?」
「ああ、あの時は『好きにしていい』とか言ってたよな」
「……好きにしちゃう?」
「今は無理だろ」
至近距離に織斑先生が居るこの状況で、一体何を言っているのか。そう思っていたら、束がいきなり真剣な声色で話しかけてきた。
「ゴッくんはさ、飛行機が元は兵器として開発されたものだって知ってる?」
「知ってる。第一次世界大戦の終了に伴って、飛行機の平和利用が始まったってな」
「うん。でも、今は戦争なんてしてないから……」
「初めは兵器として受け入れられても、直ぐに平和利用として本来の使い方をされると踏んだ?」
「………」
束は黙ってしまったが、恐らく束の予想ではそうだったのだろう。実際は第一世代・第二世代・第三世代と、世代を重ねる毎にISの戦闘能力を高める事に、世界は躍起になっていった。本来の使い方を模索する者もいるにはいるが、各国家が割り当てるISの予算の関係も相まって、そんな人間はもはや絶滅危惧種と言っていいほどいない。
もっとも、そうなっているからこそ、世代が変わるたびにISコアが初期化され、それまでに積み上げたモノが無くなるから、ISの反乱が起こっていないのではないかと言う仮説もあるのだが。
「……ねぇ、ゴッくんはISが反乱して、人間と戦う未来って想像してた?」
「まあ、可能性の一つとしては考えていたな」
「……それじゃあさ。今からでも、そうなった方が良いと思う?」
「御免だな。ソレこそ最初は戦力として優遇するだろうが、ISが全て破壊されたら今度は『強すぎて危ねえ』って理由で、俺を殺しに掛かるに決まってる。便利な事に元テロリストって肩書きがあるし、まず確実にそうなるだろうな。
そしてISが無くなって、俺が死んだ後の世界では、誰も彼もがこう言うんだ。『昔の世の中は地獄だった。我々は苦労して平和を創った』ってな」
連載の途中で“この世界”に来てしまったので、現在どうなっているのか全く分からないが、『進撃の巨人』のエレンもそんな感じの最期を迎えそうな気がする。全ての巨人を殲滅した後、唯一残された巨人として人類に処刑される……とか。
「ゴッくん。“この世界”に来て良かったって思う?」
「……たまに、どうしてあの時、ウサギを探したんだろうって思う時もある」
正直、「どうして此処にいるんだろう」とか、「何で俺だったんだろう」とか、そーゆー後悔が無い訳では無い。
もしも、あの時ウサギを探しに山へ行かなかったのなら、今頃は普通に両親に親孝行したり、平和に友達と馬鹿みたいに遊んだり、そんな平和でありきたりな人生を謳歌していたのではないだろうかと、思う時もあるのだ。
「……ごめんね」
「謝るな。悪いのはウチの少佐と、馬鹿な選択をした俺だ」
少佐の所業は言うなれば、ハブを駆逐する為に外国からマングースを持ち込んだ沖縄。そして持ち込んだ張本人と言える少佐は、外来種の位置に居る俺に「外来種と生態系について」と題して持論を……いや、一つの真理を語り出した。
『外来種と言うのは従来の生態系を破壊してしまう存在ではあるが、その破壊された生態系も時間経過に伴い「外来種が居る事を前提とした生態系」へと徐々に変化していく。そうなれば“外来種を駆除する行為”が、今度は“生態系を破壊する行為”となる訳だ。
現にISと言う予想外の存在が出現して以降、世界は徐々に「ISを受け入れる事を前提とした社会」へと変化しつつあるだろう?』
要するに「ISの打倒」は『白騎士事件』が勃発した時点では「生態系の破壊の阻止」だった筈なのに、今ではそれが「生態系を破壊する事」になってしまったと、少佐は言いたかったのだと思う。そして、仮に全てのISが打倒されたのだとすれば、世界は迷う事無く全てのISを打倒した存在を受け入れるだろうと。
そう言われてみれば、人類はそれまでの常識や価値観が根底から覆る武器や兵器を際限なく生み出し、その都度それが齎す圧倒的な力を恐れながらも受け入れてきた。弓矢、刀剣、火薬、銃火器、飛行機、ミサイル、そして核兵器。そんな人類にとっては、ISもそうした「流れ」の中にある「一つの通過点」に過ぎないのだろう。
「束は俺が“この世界”に来て良かったと思うか?」
「………」
「今の生活は楽しいか?」
「………」
どちらの質問にも返事は無かったが、背中から感じる感触で束がコクリと頷いた事が分かった。
「そう思ってくれるなら、俺は“それ”でこの世界に来たことを“良し”としたい」
「……それでいいの?」
「それでいい」
その会話を最後に、ずっと黙って横になっていたら、何時しか背中から束の寝息が聞こえてきた。織斑先生の方も安心したのか、魘されること無くスヤスヤと眠っていた。
「すぅ……すぅ……」
「くぅ……くぅ……」
しかし、俺の方は全く眠くならなかった。とりあえず、素数でも数えてみるとしよう。
○○○
時間はほんの少し前に遡り、ゴクローの夕飯に対するお礼のメールを、大浴場から帰ってきた箒とマドカは笑って見ていた。
「ふふふ、相変わらず律儀な奴だな」
「そうだな」
「どうする? これから『NEVER』の拠点に行って、今日は向こうに泊まるか?」
「いや、今日の所は一人にしておいた方が良いんじゃないか?」
「そう言うものか?」
「ああ、一人で考える時間も必要だろう?」
箒はメールの内容から大丈夫そうだと思ったが、それでもちょっと不安だった。本当に狂ってしまっていないのか、実際に会って話して確認したかった。しかし、マドカの言う通り、もう少し時間を置いた方が良い様な気もしていた。
「……そうだな。明日でも遅くはない……か?」
「何、アイツなら心配ない。きっと明日も何時も通りのゴクローだ」
「……うむ、そうだな。では、私達もそろそろ休むとしよう」
「ああ」
箒とマドカはお互いにベッドに入り、部屋の電気を消した。そのまま二人ともスヤスヤと夢の世界に旅立つ……かと思いきや、マドカは暗闇の中で爛々と目を光らせ、某新世界の神を髣髴とさせる笑みを浮かべながら、箒が寝静まるのを待っていた。
何故ならマドカは箒が寝静まった後、『NEVER』の拠点にあるゴクローの部屋を強襲するつもりだったのだ。
(計画通り……ここまではな)
そんなマドカの脳内では、今日一日で起こった色々とショックで予想外な出来事がプレイバックされていた。
クロエの姉妹と言える者達の成れの果て。
狂乱の笑い声と共に進化した、仮面ライダーエターナル。
アンクが語るISが齎す一つの未来。
姉と呼ぶ織斑千冬が流した懺悔の涙。
それらの出来事が“『亡国機業』のエム”だった過去と、そうなるよりも前の記憶をマドカに回想させた。
あの頃はただ、自分が自分である為の証拠が欲しかった。自分が織斑マドカである為のナニカを求めていた。その為に織斑千冬の打倒、及び殺害を最終目的とした。
そんなマドカにとって、「大量の人間を殺傷し、建造物を破壊し、多くの絶望を与える事を目的とした兵器として造られ、そう在る事を求められた自分が、創造主が否定した在り方を目指す事は間違いなのか?」と言うアンクに対し、「間違っていない」と断言する事ができる。それがきっとアンクにとって、自分が自分である為に必要な事なのだと、マドカは思った。
また、束と千冬に切り捨てられた『白騎士』の選択や心情も、マドカには共感できるものだった。現にマドカ自身が、自分を「織斑マドカとして見てくれる人間」をずっと探し続け、ようやくココにたどり着いたのだから。
そんな“『NEVER』の織斑マドカ”である自分は、これからどうあるべきなのか?
専用ISである『青騎士』は、自分に使われている現状をどう思っているのか?
そんな問いの答えを求め、マドカは自分の過去を振り返り、歴史をなぞっていくことにしたのだ。
そして脳内で行なわれる記憶の再生が“『亡国機業』のエム”だった時代にさしかかった。それは元上司のアバズレスコールと、元同僚のクソッタレオータムに関する、正直思い出したくも無い記憶の目白押しだった。
(全く忌々しい……ん? 待てよ……?)
それでも判断材料にはなるだろうと、自分に言い聞かせながらそれらを思い出す中、何時だったかオータムがスコールから任された任務を失敗し、猛烈に落ち込んでいた時のスコールの行動を思い出した。いや、思い出してしまった。
「!!」
その時、マドカに電流走る。
誰だって弱気になった時に優しくされれば、その人に特別な感情を抱くようになる。ならば、ゴクローが相当な精神的ダメージを負っている今、これは千載一遇のチャンスなのではないだろうか? そして、なし崩し的に身も心も骨抜きにし、上司と部下の爛れた関係に持ち込むと言う、悪魔の計画が思い浮かんだ。
(……いやいやいや、何を考えているんだ私は)
そもそも私は知識を知っているだけで、貧相な体のド素人じゃないか……と思った矢先、マドカの脳内に予想外の存在が出現した。
『貴方程の女が、何を迷う必要があると言うの?』
「はっ!?」
それはスコールだった。マドカの脳内に出現したスコールは、相変わらず胸元が大きく開いた痴女としか思えない服を着ていたが、何故か異様なヘルメットを被っていた。
『このまま放置すれば、あの子は間違いなく他の女に奪われる。貴方はそれでいいのかしら?』
「ッ!!」
相変わらず嫌な女だと思いながらも、マドカはその言葉を否定する事が出来なかった。スコールの言っている事は、マドカが最も恐れている事の一つだからだ。
『奪いなさい! 奪い取るのよ!! 今は悪魔が微笑む時代なのよ!!』
その瞬間、マドカは堕ちた殉星の将の如く決断した。とりあえずは箒に違和感を持たれて警戒されないように、風呂場で入念に体を洗う以外は普段通りに行動した。
そして基本的にゴクローとクロエは、金曜日と土曜日の夜は『NEVER』の拠点で眠る。クロエは主に束の手伝いで泊まっており、ゴクローは「せっかく作った物を使わないのは勿体無い」と思って使っているからだ。マドカや箒も同様に『NEVER』の拠点内にあてがわれた自室で寝ているが、今日はクロエが早めに自室で休み、束は千冬と寮長室に泊まっている。
普段はお互いがお互いを牽制している様な状態なのだが、今日に関してはそれが無い。これもまた、マドカが決断した理由の一つだ。
「……………」
(そろそろか……)
箒が寝静まるのを見計らい、マドカは欲望全開の凄い笑顔で、静かに自分のタンスをゴソゴソと漁った。あまり下着に興味が無い上に、マドカ自身があまり凹凸の無い体型をしている事もあって、普段から着ている下着は、良く言えば清楚な、悪く言えば色気の無い下着ばかりなのだが、スコールやオータムの二人を間近で見ていた所為か、一応はそれとなく意識して買った勝負下着がある。
マドカがタンスの奥から取り出した薄い紫色の扇情的な下着は、マドカの体に実にしっくりと馴染んでいた。オリジナルたる千冬や、同室の箒の様な凹凸がはっきりしている体に比べると、どうしても魅力に欠けている気がしていたが、コレならば普段とはまた違った妖しい色気を醸し出し、彼女等に充分対抗できると踏んでいた。
「……フフ、フハハハハハ……フフフフ、フハフハフハフハ……フッフッフッフッ、フハハハハハハハハハッッ!!」
鏡に映った自分の姿を見て、それを確信したマドカは「最高にハイッ!」って状態になっていた。全ての準備が整い、マドカは服を着直して『NEVER』の拠点へと風の様に駆け出した。
驚くべき速さで学生寮から『NEVER』の拠点に到着したマドカは、早速ゴクローの部屋のドアをノックするが反応が無い。とりあえず部屋への侵入を試みると鍵が掛かっておらず、更に中には誰もいなかった。
(トイレか? ならば、ベッドに潜り込んで待ち伏せるとするか)
マドカが邪悪な笑みを浮かべながら、迷う事無く脱ぎ捨てた服を隠し、下着姿でベッドの中に潜り込んだその時、部屋のドアがゆっくりと開く音が聞こえ、ベッドに誰かが近づいてくるのを感じた。
(よし……そのまま近づいて来い。これからお前の生命と、この私のエキスを循環交換してやるのだからなァ~~~~っ!)
気化冷凍法を使っていた頃の吸血鬼の様な事を考えながら、マドカは息を殺してその時を待つ。
(さあ! 私のエキスを拝領し、欲望の僕となるのだァ~~~~~~っ!)
「むにゃ……兄様……」
(な、なにぃいいいいいいいっ!?)
そんなマドカの期待に反して、ベッドに入ってきたのはクロエだった。クロエの意識は現実と夢の狭間にいるのか、マドカに抱きつきながらも「兄様」と言っていた。
(ね、寝ぼけているッ! 私をゴクローと勘違いしているッ!)
予想外の事態に混乱するが、一番不味いのはこの現場をゴクローに見られる事。そうなれば自分がスコールやオータムの同類と思われかねない。それだけは、それだけは絶対に避けなければならない。
「(くっ! し、仕方無いっ!)お、起きろ! 起きるんだ、クロエ!」
「うにゅ?…………え? マドカ? え? ええッ!?」
寝起きで初めは頭が上手く働かなかったクロエだが、妙に気合の入った下着姿のマドカを見て流石に驚いた。そしてここがゴクローの部屋だと分かると、マドカが此処で何をしようとしていたのかを、クロエは高速で理解した。
「「………」」
お互いに会話は無かった。そのまま沈黙が続くかと思われたが、意を決したクロエがマドカに切り出した。
「……マドカ……ヤる気だったのですか!? 今夜……ココでっ!!」
「! ああ! 勝負は今夜ッ! ココで決めるッ!」
誓って言うが、クロエとマドカは『進撃の巨人』を知っている訳では無い。当然ベロベルトだか、ベニタルトだか言う登場人物の事も、ホモ疑惑があるゴリライナーの事も知らない。
しかし、勝負に出る時のやりとりとして、ゴクローからこの台詞について断片的に聞いていた。ゴクロー自身が何時か誰かに言って欲しいと言う理由で。
(いけない。マドカはウソを言っていない。マドカには、ヤると言ったらヤる……『スゴ味』があるッ! わ、私に勝機はっ!? う、うあああああああああッッ!!)
断末魔の一瞬! クロエの精神に潜む爆発力が、とてつもない冒険を生んだッ!
普通ならば思い人を狙う雌狐を前にした時、その場の雰囲気を滅茶苦茶にしたり、強制的に排除しようと考える。
だが、クロエは違った! 逆に! クロエはなんと更に! パジャマを脱ぎ捨てたっ!
『なあに、くーちゃん? まどっちがヤる気満々でゴッくんの部屋から出ようとしないって? くーちゃん、それは無理矢理追い出そうとするからだよ。逆に考えるんだ。「自分も一緒に混ざっちゃえば良いさ」と考えるんだ』
実際の所、束はこんな事を言った覚えは無い。もっとも、クロエの束に関する人格のトレースは完璧なので、あながち間違いでもなかった。
ついでにゴクローと二人部屋になって一緒に生活している現状に満足し、なぁ~~~んの進展も無い事を束にからかわれ、つい「あ、明日ヤッてやります!」と宣言し、結局ヤッてやらなかった事も思い出していた。
「束様っ! 明日って今ですっ!」
悪魔に魂を売り渡したマドカとクロエによって、この部屋で行なわれる狂乱のサバトの準備が整ったと思われたその時、クロエの背後から不意打ちと言う名の思わぬ邪魔が入った。
「ふんっ!!」
「へぶうっ!!」
「クロエーーーーーーーーーッ!」
下手人は箒だった。クロエの脳天にチョップが叩き込まれ、クロエは呆気無く気絶した。
マドカは気がつかなかったのだが、箒は実は起きていた。
マドカに説得されたものの、気になって眠れなかった箒は寝ていると思ったマドカがベッドから起き出し、ゴソゴソと何かをしているのに気付いていた。そして不気味な高笑いをしてから部屋を出たマドカを不審に思い、マドカの後をこっそり尾行していたのだ。
「な、何するだァーーーーーーーーッ!! 許さんッ!!」
「お前こそ、此処でナニをする気だったァーーーーーーーーッ!!」
マドカの怒声に対し、箒は気迫の篭った声で返す。この間までマドカに乳を捥がれる恐怖に怯え、震える小動物の様な目をしていた箒とは思えない行動だった。
(箒のこの面構え……まるで、何十年も修羅場を潜り抜けてきたような……スゴ味と冷静さを感じる目をしている……コイツに小細工は通用しないっ! 何だ!? 何が箒を此処まで成長させた!?)
正確には成長ではない。かつて箒は自分が力を手にする事で暴走してしまう未来に怯えていた。その気持ちを吐露した時、ゴクローとお互いに暴走したり間違いを犯そうとしたりした時は、お互いがそれを止めに入ると言う約束した。
その時、マドカはそれを傍で聞いており、あまつさえ自分と張り合っていた。そんなマドカが逆にゴクローを過ちへと誘おうとするなど言語道断。箒のマドカに対する怒りは恐怖を凌駕し、箒の精神状態は一週回って冷静になっていた。
(……いや、むしろこれはチャンスだ。クロエが倒れた今、箒を倒せば全ての障害は無くなるッ! 箒を倒せば、ゴクローが手に入る状況に変わりは無いっ!)
マドカは猛然と駆け出した。武器戦闘なら未だしも、素手での格闘ならば負ける気はしなかった。
「箒っ! お前如き薄っぺらな藁の家が、深遠なる目的の私とゴクローのふわふわタイムに踏み込んでくるんじゃあないッ!」
マドカはどっかの天国マニアの神父の様な事を言いながら、速度と力と欲望を拳に乗せて、「無駄無駄」と「オラオラ」を組み合わせた、嵐の様な突きの連打を繰り出した。
「ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラァーーーーーッ!」
「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
箒はマドカの拳の全てを払い、受け止め、受け流して、最後には合気道の要領でマドカを投げ飛ばした。投げ飛ばされたマドカは顔面から床にダイブし、鼻を強く打ってしまった。
「ぐはぁっ! ば、馬鹿な……っ!」
「……気絶したクロエを連れて、私と一緒にこの場を去るんだ。そうすれば、見なかった事にしておいてやる」
マドカにはこの結果がとても信じられなかったが、この結果は必然のものであった。
何故なら欲望のままに行動していたマドカの攻撃は、確かに攻撃力も速度も驚異的なのだが、狙いが非常に分かりやすかった。以前の箒の様に、恐怖心に囚われなければ充分に対処する事が出来る位に。
それによって箒はマドカよりも優位に立っていたが、油断する事無くマドカの動きに注意していた。そして箒にもマドカの気持ちが分からないではなかったし、同じ『NEVER』の仲間である事から、箒はマドカに対して妥協案を提案した。しかし……。
(ぐっ……こ、こけにしやがって……しかし、箒……この土壇場に来て、やはりお前は表側の人間だ……ククク……常識に囚われた世界の中で生きる人間の考え方をする……。
『男女七歳にして同衾せず』とか、『婚前交渉等もっての他だ』だとか……今時珍しい、その大和撫子な物の考え方が命取りだ! クックックック……)
どこぞの悪の救世主がマドカのボディを完全に乗っ取ったのか。箒に気付かれない様に、マドカは鼻血を流しながらも不敵な笑みを浮かべていた。
(このMADOKAには“それ”は無い。あるのはたった一つのシンプルな思想だけだ。たった一つ! 『欲望を満たし、勝利する』! それだけだ! それだけが満足感だ! 過程や……! 方法なぞ………!)
鼻血をぽたぽたと床に落しながら、マドカはゆっくりと立ち上がる。その只ならぬ鋭い眼光に「何か切り札の様な存在」を箒は感じとった。
「どうでもよいのだァーーーーッ!」
意外ッ! それは鼻血ッ!
マドカを警戒していた箒だったが、流石にテッポウウオの様に鼻血を正確に両目に飛ばしてくる事は想像していなかった!
「ぬぅううっ!」
「どうだ! この血の目潰しはッ! 勝ったッ! 死ねいッ!」
「!! う、うぉおおおおおおおおッ!」
鼻血を垂れ流している所為で見た目はちょっとアレだが、勝利を確信したマドカは箒の頭に狙いを定め、右足に渾身の力を込めて飛び廻し蹴りを繰り出した。
一方、血の目潰しによって目が見えない箒は自分の直感を信じ、左腕を上げて頭をガードした上で、マドカがいるだろう位置に向けて右拳を繰り出した。
「ウリィィイイイイヤァアアアアアーーーッ!」
「ぐあああああああっ!!」
マドカの回し蹴りは防御こそされたものの、その威力は左腕のガードごと箒を蹴り飛ばす程のものだった。それによって箒の攻撃は僅かにズレ、マドカを捉えることが叶わなかった。蹴り飛ばされた箒は壁に叩きつけられ、その反動で前のめりに倒れこんだ。
「……やった…………。終わったのだ! 遂に箒はこのMADOKAの前に敗れ去ったッ! フハハハハハッ! これで何者もこのMADOKAの邪魔をする者はいなくなったッ! さあ覚悟しろゴクローよ! 慰めてやるぞっ! この私の肢体を前に、存分に欲望を解放するがいいぞっ!」
箒との戦闘を制したマドカは、完全にイっちゃっている目をしながら、何か何処か間違った事をのたまい、脳内でR-18な未来を妄想していた。
「ふふふ……どれ、最後にこの『DXオーズドライバーSDX』の連載を終了させ、18禁小説『悪夢なH/血と始まり』の連載開始を宣言するとしよう。作者にねっとりと絡みつくような、濃厚なエロスを表現できる文才と気概があればいいがな……ん?」
作者の都合等お構いなしにメタ発言をするマドカが、箒にクルリと背を向けたその時、突然マドカは膝から崩れ落ち、床に倒れ伏した。
「な、なん……だ? ……足の動きが鈍い……い、いや! 体に力が入らない! ば、馬鹿なッ!」
何とか立ち上がろうとするが、足どころか体に全く力が入らない。混乱するマドカの後ろで、吹き飛ばされた箒がむくりと起き上がり、マドカの身に何が起こっているのかを語り始めた。
「お前は私の攻撃を避けていない。全くの偶然だが、ほんの少しだけ、それこそ皮一枚を掠める程度だったが……私の拳がお前の顎を捉えていた……」
(!? なっ……!! なああぁぁにィィイイイイイイイッ!)
驚愕に顔を歪ませるマドカだが、この状況ではもはや成す術が無い。自分の背後からにゆっくりと近づいてくる敗北を、ただただ受け入れるしかない。
「ば……馬鹿なッ! ………こ…このMADOKAが………このMADOKAがァァァァァァ~~~~~~~~~~~~ッ!!」
「……分からないのか? お前は『運命』に負けたんだ! 『正しい道』を歩く事が『運命』なんだ!」
「やめろォオオオオ! 知った風な口を聞いてんじゃあないぞオオオオオオッ!」
「ふんっ!!」
「ほぐぁああああっっ!!」
それでも足掻くマドカに対し、箒は容赦なく止めを刺した。何かにとり憑かれたマドカは、クロエと同じ様に脳天にチョップを受け、断末魔の悲鳴を上げて気絶した。
部屋には下着姿で気絶しているクロエと、下着姿の上に鼻血まみれで気絶しているマドカが横たわっており、マドカがクロエを襲おうとして相打ちになったように見えなくもない。
「……このまま放って置けばお前の信用は地に堕ちる……。お前達の敗因はたった一つ。たった一つのシンプルな答えだ。『お前は私を怒らせた』」
こうして最終の決着が着いたその時、箒はドアノブを回す音を聞いた。
「おい、さっきから一体何の……おい、箒。何があったのかを教えろ。簡潔にだ」
入ってきたのはアンクだった。部屋に入るなりギョッとしたアンクに箒は事情を説明し、アンクは気絶したクロエをゴクローの部屋から引きずり出し、服を着せたクロエを部屋に戻した。そして箒はアンクに怪我の手当てをしてもらい、服を着せたマドカを担いで寮の自室へと帰っていった。
こうして、ゴクローの部屋には誰も居なくなった。
キャラクタァ~紹介&解説
篠ノ之龍韻&龍韻の嫁
束と箒の両親。この二人に関しては原作での記述が少なく、更に娘である束と箒ではこの二人の評価にかなりの温度差がある。第8話でも少し触れたが、その束と箒の温度差から「恐らくこうだったのではないか?」と言う、作者の推測の煽りをモロに受けている。
ちなみに作者は、龍韻は『シグルイ』の虎眼先生みたいに「あやつ(束)さえ、まともに生まれていれば……」とか、言っていたかも知れないと思っている。心の平衡は失っていないだろうが、実の娘である束の動きを制御できぬとは自覚していたと思うし。
龍韻「勝った方を“箒の種”とし、負けた方を“ぬふぅ”とする!」
5963「ぬ、“ぬふぅ”と!?」
龍韻「明朝じゃ」
一夏(ぬふぅって何だろ?)
外来種と生態系
作者がかつて学校で聞いたお話が元になっている。それによると、外来種は“自分が生きるために生態系を破壊している”と言うより、“自分が生きるために生態系を作り変えている”存在らしい。「外来種を放す事も駆除する事も、結局は人間のエゴである」って結論には、自然環境に対して人間が持っている傲慢さを考えさせられた。元に戻った様に見えても、一度破壊され絶滅したものは二度と元には戻らない……。
ISの世界
誰が言ったか「世紀末一歩手前の世界」。ぶっちゃけた話、一機あれば国防を賄える様な代物に自我がある以上、人類に対して反乱する可能性は充分にあると思うのは作者だけだろうか?
原作では創造主の束が、ISを道具の様に使って色々とやりたい放題している状況を見ても、尚更IS達が自分達の意志を持って、束を含めた人類に叛旗を翻しそうで怖い。まあ、裏切って人類の味方をするISもいるとは思うが。
――遠くない未来。何処かの国。人類は自らの科学によって生み出した超兵器「IS【インフィニット・ストラトス】」によって支配されていた――
悪夢なH/血と始まり
織斑マドカの目指す天国(笑)にして、深遠なる目的のふわふわたいむ(爆)。作者が真夏のテンションに任せて、試しにちょっと書いてみた平行世界でもある。まあ、途中で断念したが。やはり参考資料に「BAKI SAGA」を選んだのが不味かったか。