最凶最悪最強の仮面ライダー『ヘキサポセイドン』の手によって、世界中に散らばったISコアが50を切った頃、サングラスをかけた篠ノ之束による自撮り動画が、とある動画サイトに投稿された。
「はろ~~! ユ~チュ~ブゥー! ブゥ~~ン! ボバッブゥ~~~ン! 皆さんご存じ、天才の束さんだよ~~~! パソコンの前に座ってる皆もとっくに知ってるだろうケド、束さんの大好きなゴッくんが殺されちゃったんだよ~~~! うえぇ~~~~ん! 悲しいねぇ~~~~~! ……だから、さ」
ユーチューバー罪? そんなモノ知らんとばかりに、無駄に陽気な様子の束であったが、一瞬にして彼女の纏っている空気が冷えた。サングラスの隙間から見えるその双眸は深淵を覗くが如くであり、映像越しでも見る者に底知れぬ恐怖を感じさせた。
「『NEVER』はヘキサポセイドンと戦争する事にしたよ。世界中で生き残っているIS操縦者共も、戦いたいなら勝手に参加して良いよ? ま! 向こうにしてみれば、物の数には入らないだろうケドね。決戦の日時は3日後、そして『オーズ』が世界と戦って勝利した、あの懐かしい戦場で会おう」
投稿された動画は此処で終わった。もはや世界が完全に崩壊し、バイクに乗ったモヒカンがヒャッハーする世紀末一歩手前まで迫った中で投稿されたこの動画が世界に与えた影響は、良くも悪くも大きかった。
――曰く、篠ノ之束ならばあの悪魔に勝てるかも知れない。
――曰く、これで世界はきっと救われる。
――曰く、世界がこんなになるまで何もしなかった奴に期待しても無駄。
――曰く、篠ノ之束はこの混乱に乗じて世界を征服しようとしている。
様々な憶測が飛び交うものの、現状でヘキサポセイドンと対等に戦える可能性と戦力を持つのは、篠ノ之束と『NEVER』をおいて他には無い。そして世界の命運を左右する戦いに介入することが出来る人間はほんの一握りであり、弱者はこの戦いの勝者に従うしかない。
多くの力を持たぬ人間達は、ただ戦いの結末を見守るしかないのだ。
○○○
宣戦布告から3日後。かつて、ゴクローが「IS大戦」と呼んだ戦争が行われた場所で、ある女はあの時とは違う立場で違う思いを抱き、ある女は自分の成すべき義務を抱え、ある女は腹に二物を抱えながら対戦者を待っていた。
織斑マドカ。篠ノ之箒。鳳鈴音。ラウラ・ボーデヴィッヒ。そして、アリーシャ・ジョゼスターフ。
「そろそろ……だな」
「ああ。間も無く『メダルの器』が此処の真上に到着する」
「さてさて、どう来るかネ……」
宣戦布告こそしたものの、コレが戦争である以上、シュラウドやライトが馬鹿正直に此処にやってくる必要は無い。それこそ、成層圏からの砲撃で地上にいる自分達に攻撃したっておかしくはないし、それを卑怯とは思わない。どんな形であれ、戦争においては「勝利者だけが正義を語れる」のだから。
かくして、対戦者の出方を用心深く待っていた5人だったが、紫色のグラデーションで構築された全身装甲を身に纏うヘキサポセイドンは、上空からゆっくりと彼女達の目の前に降り立ち、まるでデートの約束でもしていたかの様な気さくさで話しかけてきた。
「やあ、待ったかい?」
「……いや、ちょうど今来たところだ」
「嘘をつかなくてもいい。君達は一時間前から、僕の到着を待っていたじゃないか」
「無粋だな……まあ、お前に女に対する気遣いを期待する方が無駄か」
「ハハハ……。実は僕は女の子と待ち合わせをするのはコレが初めてでね。これじゃあ顔が見えないだろうケド、これで中々緊張してるんだ。少しは多めに見て欲しいね」
「世界中の女の子を手当たり次第に襲っておいて、どの口が言うのサ」
「女の子……? 20歳を超えた女性は『女の子』とは言えないんじゃないかい?」
「心は何時までも18歳なのサ」
「痛々しいね。鏡を通して現実を見る事をオススメするよ」
「頭に来たのサ」
「落ち着け。奴の精神攻撃だ」
「……いや、アレは素だと思うが」
「言うな箒。それよりも……何故、お前達はあんな事をした?」
「あんな事……? ああ、もしかして各国の首都を砲撃した事を言っているのかい? 簡単な話だよ。人は正義によって何よりも残酷になるが、その原動力となる感情は『憤怒』だ。怒りによって自分を善だと、そして相手を悪だと思い込んだ人間は、その正当性を証明する為に、怒りの赴くままに行動する。即ち、『相手がどうなっても構わない』――だ」
「「「「………」」」」
「歴史を紐解けば分かるように、自分を善だと思い込んだ怒りの亡者によって、人類は常に害悪に晒されてきた。篠ノ之束や君達がそうであった様に。今の僕の母親がそうである様に。そして……この僕がそうなった様に」
「……アンクから話は聞いている。お前は生前、ISによるテロで死んだらしいな」
「ああ、そうさ。自分が絶対に正しいと信じた人間の手によって、ただ運悪く其処に居たと言うだけで、理不尽にも僕は命を奪われた。そして僕はそれが間違っていると、心から思っている。
もっとも、僕達がこの世界に居なかったとしても、いずれは誰かが同じような事をしていた筈だ。そもそもコレは“『基本世界』で起こる事”が形を変えただけに過ぎないのだから、いずれこの世界でも起こるべくして起こるのさ。必ずね」
「「「「………」」」」
よく欲望に取り憑かれた人間のことを『亡者』という言葉で形容するが、実際に『亡者』が欲望を原動力にして動き出すことはない。欲望を持って行動するのは「生きている人間」だけだからだ。
だが、今彼女達の目の前に居るのは、文字通り地獄から蘇った『怒りの亡者』と呼ぶに相応しい存在。しかも、感情が全く籠っていない声色でソレを語る為、その真意を測りかねる得体の知れない不気味さが加わっている。
「……やはり、お前はこの世界に居てはいけない男だ」
「そうかも知れない。だが、それでも僕は止まらない。止まれない。そんな事はとっくに分かってる筈だ。そして、今はそんな事よりも君達が問題だ。だが……その前にまず、招かれざる客にご退場願おう」
次の瞬間、かつてIS学園が焦土と化した時の様に、彼女達の周囲に無数のレーザーが降り注ぎ、地表を焼き払う。そこかしこで盛大な爆発が巻き起こり、巨大な火柱が上がっている。
「!! お前……」
「ああ、一掃させて貰ったよ。僕達の共倒れ、あるいは片方が倒されるタイミングを狙って、こそこそとハイエナの様に僕達の残骸を狙っていた連中をね。まあ、IS操縦者に関してはISのお陰で死んではいないだろうケド、少なくとも戦闘不能である事は確かだ」
「貴様……ッ!」
「別に問題ないだろう? 世界が明日にも滅びると言うこの瀬戸際で、君達に協力する事無く、莫大な利益を漁夫の利で得ようとしていた連中だ。かつての大戦の時から全く変わっていない。全く学ぼうともしない。そんな愚かな連中は、滅びるべきだと思わないかい?」
「……確かにそうかも知れない。その方が世界は平和になるのかも知れない」
「「「箒!?」」」
「モップちゃん?」
「おお! 僕の言う事を分かってくれたかい?」
「……だが」
「うん?」
「『滅びるべきだ』と言われて、何の抵抗もなく黙って滅ぼされるのは、生物として間違っている」
『ACCEL!』
ライトの言葉を肯定しつつも、ライトが語る滅びを否定してアクセルメモリを起動する箒。その目には「執念の炎」が宿り、熱く激しく燃えさかっていた。
「……そうだな。その通りだ」
『NASCA!』
「まあ、アタシは初めからそのつもりで此処に来た訳だけどね」
『W!』
「行くぞ、姉!」
『JOKER!』
『ええ、ラウラ』
『CYCLONE!』
「ま、楽しませて貰うのサ」
マドカ、鈴、ラウラ、そしてクロエがそれぞれのメモリを起動させ、アリーシャは『単一仕様能力』による風の分身を生成する。例え相手がどんな正論を吐こうとも、彼女達がライトを「打倒すべき敵」として見ている事が揺らぐことは無いのだ。
「……そうか。それじゃあ、始めよう。怨み骨髄……『NEVER』の亡霊達ッ!!」
「「「「変身!」」」」
『ACCEL!』
『NASCA!』
『W!』
『CYCLONE! JOKER!』
メモリユーザー達のISが姿を変え、それぞれが得物を構えた瞬間、ライトがメダガブリューを右手に召喚して彼女等に猛然と襲いかかる。
お互いの凶器が火花を散らして何度もぶつかり合う中、彼女達はライトを斃す為の策を実行する為の機を冷静に伺っていた。
○○○
それは、『亡国機業』のスコールとオータム、そしてアリーシャの三人が『NEVER』と合流し、対ヘキサポセイドンの為の作戦会議が行われた時間まで遡る。
「エクスカリバーを破壊する……って、どう言う事かしら?」
「そのまんまだアバズレ。ヤツを倒したいなら、先にエクスカリバーを破壊しなければ絶対に負ける」
「言うじゃねぇか、鳥頭が」
「絶対って言うからには、何か根拠があるって事で良いのかしら?」
「ああ。もしもエクスカリバーがゴクローの言っていた『メダルの器』と同じモノになっているのだとしたら、幾らヘキサポセイドンを倒しても無駄だ。もっとも、幾らでも倒せるような相手でも無いから矛盾するようだが……仮に運良くヤツを倒せたとしても、エクスカリバーから照射される光線によって復活する筈だ。
だから、ヘキサポセイドンを倒すには、まずエクスカリバーとヤツを引き離すか、エクスカリバーの方を先に破壊する必要がある」
「つまり、勝つには相手の生命線を断つ必要があるって事ね」
「そうだ。俺が考えるに、コアメダル6枚から得られる一線を画する戦闘能力を誇るヘキサポセイドンと、それを成層圏からのエネルギー供給等のサポートを行う『メダルの器』。この二つが揃って初めて、ヤツは完成している。幾らヤツが規格外だとしても、ヤツを動かすエネルギーが無限と言う事は有り得ない」
「なるほど」
「……と言う事は、エクスカリバーさえ何とかしてしまえば、持久戦に持ち込んで勝てる可能性が高いって事?」
「そうだ。まあ、そうでなくとも大量のコアメダルを取り込んだエクスカリバーを放っておく訳にはいかん。放っておけばアレはいずれ世界を喰らう」
「世界を喰らう?」
「どう言う意味?」
「文字通りの意味だ。今はIS由来の能力で太陽光から得られるエネルギーをセルメダルに変換している様だが、その内周囲にある物体を無差別にセルメダルへ変換する事が出来る様になる筈だ」
「無差別?」
「隕石とかデブリとか?」
「そうだ」
「ビルや山なんかも?」
「そうだ。例えばオーズは、触れたISのエネルギーをセルメダルという形にする事で吸収し、それを自分のエネルギーに再変換していた。その発展系として、他の物体を分解・再構築してセルメダルに変える能力を『ミレニアム』は研究していた。そして、その完成形として考えられていたのが『メダルの器』。つまりは、今のエクスカリバーだ」
「ちょっと待ちなさい。物体の分解と再構築が出来るって事は……もしかしてISも?」
「ああ、ISだけがその例外とは限らん」
アンクの言葉に戦慄する一同。その話が本当ならば、『メダルの器』は近づくだけでも危険な代物だと言う事である。しかも相手が成層圏にいる関係上、そんな場所でISをセルメダルに変えられてしまえば、操縦者は一発でアウトだ。
「それじゃあ、レインとフォルテの二人は……」
「いや、まだ其処までの性能は無い筈だ。もしそれだけの性能があれば、今までに壊滅した国の上空に『メダルの器』を下ろして、手当たり次第にセルメダルに変換して更地にしている」
「……でも、それも時間の問題ですわよね?」
「ああ、だからそうなる前に仕留める必要がある。だが、何かしらの防衛能力はある筈だ。まあ、幾つか見当はついてるがな。いずれにせよ、ヤツと『メダルの器』を引き離してしまえば勝機は充分にある」
「それで、どうやってヤツを『メダルの器』から引き離すの?」
「それについてはちゃんと策を用意してある。元々は『ミレニアム』が暴走したオーズを殺す為に用意したモノだが、ヘキサポセイドンに対しても有効な筈だ」
「……『虚空の牢獄』か」
「そうだ。オーズをこの世界から隔離する為に、『ミレニアム』が造った“この世界に存在しない空間”。其処にヤツを送り込む。仮にそれで倒せなかったとしても、相当の質量と重力を持ってオーズを幽閉する程の力場を保っている場所だ。その核となる“管理者”を破壊してしまえば、縮退星となった牢獄に巻き込まれてくたばる筈だ」
「縮退星……って」
「つまり、ブラックホール……」
「……取り敢えず、ヘキサポセイドンを倒す算段については分かったわ。でも、どうやってその『虚空の牢獄』に送り込むつもり?」
「……そうだな。ヤツにはタイムメモリの時間停止がある。『虚空の牢獄』に転送される瞬間、それで逃げる事も出来るハズだ」
「連発は出来ないようですから、ワザと一回使わせると言う手もありますが……」
「その一回でISコアを砕かれたら元も子もないサ」
「ソレに関しても考えがある。これまで各国がそれなりに工夫して色々な小細工をかましてくれたお陰で、ヤツもそれなりに戦闘経験を積んでいる。多少の小細工じゃ、まず隙は作れねぇし、メモリユーザー以外のIS操縦者や兵器の類いにもちゃんと注意を払うだろう」
「それじゃあ、どうやって……」
「ヤツにとって完全に予想外の事態、そして完全に予想外の人間を用意する」
「完全に予想外の人間?」
「そんなヤツいるのかよ?」
「いる。『悪魔に魂を売った』と言われてもおかしくない邪法ではあるが……この方法ならヤツをこの世から葬り去る可能性は格段に跳ね上がる」
「随分と大きく出るわね。それで、その邪法って言うのは?」
「それは――」
その後に語られたアンクの作戦に一同は騒然となったが、それと同時にヘキサポセイドンとの戦いにおいて、一つの絶対的な確信を得た。
確かに、その方法ならば勝つ事が出来る――と。
○○○
現・世界最強のIS操縦者に、ガイアメモリ対応ISを操る戦乙女4人(クロエを入れれば5人)を相手にしながらも、ライトは余裕を持って戦っていた。
何せ、最も出力の高い『紫のコアメダル』6枚の力を使い、更には『メダルの器』による成層圏からのバックアップがあるのだ。警戒すべき事はあるものの、障害となるゴクローと一夏を排除し、世界の完全崩壊に王手をかけた今となっては、完全に「コッチだけズルして無敵モード」な心境に入っていてもおかしくはない。
「……ん? 当たったかな?」
「チッ! 流石に硬いな」
そして何よりも機体のスペックが違う。身体能力を筆頭に、全てのステータスで『オーズ・プトティラコンボ』を上回る数値を叩き出すヘキサポセイドンは正に難攻不落。これに強力なガイアメモリによる搦め手が加わっているのだから、普通なら相対した時点で詰む。
「ふむ……メモリユーザーを此方に集中させ、残りは成層圏に行ったのかな? まあ、全員で掛かったとしても僕が勝つけどね」
「ぬかせ!」
「箒! どいて!」
『W・MAXIMUM-DRIVE!』
「トリガー・フルバースト!」
黄色と青色の光弾が放たれ、その全てがライトに殺到する。しかし、ライトは一切避ける素振りを見せず、その堅牢な鎧の防御力を頼りに、強引に鈴音へと迫る。
「ちょっと! 少しは怯んだりしなさいよ!」
「嫌だね」
『CYCLONE! METAL!』
「はぁあああああああああああああああっ!!」
サイクロンジョーカーから、サイクロンメタルにチェンジしたラウラが、緑色の風を纏うメタルシャフトをライトに振り下ろす。それに対して、ライトはメダガブリューで応戦しつつ、マドカや箒と言った他のメモリユーザーは元より、アリーシャにも注意を向ける。
「余所見しちゃ駄目なのサ!」
「分かってるさ」
そして、案の定背後から襲い来る風の分身達を、ティラノサウルスを模した強靱な尻尾でなぎ払う。更にプテラノドンを模した翼を生やし、ラウラを吹き飛ばしながら空中へ移動する。
「このッ!」
「食らえ!」
「フンッ!」
「甘いね」
マドカ、箒、鈴が、それぞれが持つ遠距離攻撃でライトを狙撃するも、ライトは大きな翼で身を包み込んでガードし、彼女達に大量の氷柱を撃ち込んでいく。
『HEAT! METAL!』
『METAL・MAXIMUM-DRIVE!』
「『メタルブランディングッ!』」
「おっと!」
氷には炎とばかりに、ヒートメタルにチェンジしたラウラが即座に必殺技を発動。炎を纏ったメタルシャフトを振り回しながらライトに迫るが、ライトはソレを難なく受け止める。
「ぐっ! このぉおおおおおおおおおおおおおッ!!」
『離れて下さいラウラ。向こうの方が出力は上の様です』
「ッ! チィイッ!」
無理矢理に攻撃を叩き込もうとするラウラだが、クロエの制止によって一旦ライトから距離をとる。何度目かの攻防の中で、有効打と言えるものは皆無。予想こそしていたが、やはりヘキサポセイドンは強敵だ。
『ラウラ、エクストリームで勝負です!』
「うむッ!」
『XTREME!』
「『はぁあああああああああああああああああああああああッ!!』」
「ふむ。やはりこの場で最も驚異たり得るのは君……いや、君達か」
エクストリームメモリを用いた強化変身を遂げるラウラの姿を見て、ライトは自分の予感が確信に変わるのを実感する。
ライト最大の武器であるタイムメモリの時間停止を無効化する為に、『NEVER』が取ってくる手段としてライトが考えたのは三つ。
一つ目は、エターナルメモリによるタイムメモリの停止。ゴクローを除けば、織斑姉弟以外でエターナルメモリとの適合率が高そうな人間はマドカだが、それでも比較的高いと言うだけで、他の面子ほど高くはない。
また、最低でもブルーフレアに至るレベルにならなければ止める事は出来ないし、そんな事は数週間で出来るモノでは無い為、コレはない。
二つ目は、同じタイムメモリを使った時間停止による無効化。しかし、コレはマドカ達が使えたとしても、肉体の時間が止まっている状態にある人外のライトの方がタイムメモリとの適合率は高い為、どうしてもマドカ達“生きた人間”はライトより短い時間しか動くことは出来ない。よって、これも使ってきたとしても大して問題はない。
三つ目は、プリズムメモリを装填したプリズムソードで、タイムメモリの能力を斬ってしまう事。これなら、当てさえすればタイムメモリの時間停止を使用不能にもっていく事が可能なので、ライトは『NEVER』はコレを必ず用意するだろうと踏んでいた。
「いくぞ、姉ッ!!」
『PRISM・MAXIMUM-DRIVE!』
「『プリズム・ブレイクッ!!』」
「させるかッ!!」
しかし、それも当たらなければ意味はない。その為、攻撃を当てる為に束製タイムメモリとの併用を想定していたライトは、ラウラの行動に間抜けを見る様な視線を向けつつ、タイムメモリが装填されたメモリスロットのマキシマムスイッチをタップする。だが……。
『………』
「!? 何!?」
「『はぁああああああああああああああああああああああああああああああッ!!』」
どう言う訳かタイムメモリのマキシマムドライブが発動せず、その事に動揺したライトは無防備な状態で二人の必殺技を正面から受けてしまう。
「ぐぁああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
「今だ!! 叩き込めッ!!」
『NASCA・MAXIMUM-DRIVE!』
「応ッ!」
『ENGINE・MAXIMUM-DRIVE!』
「分かってるわ!」
『W・MAXIMUM-DRIVE!』
「ぐっ! メモリの不調か? ならば!」
おかしいと思いつつも、ライトはタイムメモリが不調だと判断し、重力操作の能力を持つグラビトンメモリに交換して再度マキシマムスイッチをタップするが……。
『………』
「!? 馬鹿な!! どうして……」
「「「せいやぁああああああああああああああああああああああああああッッ!!」」」
「があああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」
ガイアメモリが使えないと言う想定外の事態によってライトは混乱の極みに陥り、次々と放たれる必殺技を受け続ける。
おかしい。何故突然ガイアメモリが使えなくなってしまったのか。そう言えば、アリーシャ・ジョゼスターフは何処に行った? ……まさか、アイツの仕業なのか?
「この……舐めるなぁああああああああああああああああああああああッ!!」
ガイアメモリの不調の原因がアリーシャにあると思い至ったライトは、全身から絶対零度の冷気を発して周囲を凍らせる。風を操るISを使うアリーシャに対抗する為、空気さえも凍結させる超低温を無差別に振りまき、その動きを封じるつもりなのだ。
「こ、これはヤバい……サ」
「!! そこかッ!!」
そして、風を操る事で光の屈折率を操り、不可視の鎧を纏って姿を隠していたアリーシャの居場所を突き止め、急接近して攻撃を繰り出そうとした刹那、ライトの足元に大きな魔方陣が展開される。
ライトは魔方陣を見て何かヤバイと感じ、攻撃を中断して即座に距離を取ろうとするが、そんなライトを誰かが羽交い締めにした。
「!? な、何だ? コイツ等以外に、他に誰か居る!?」
そんなライトの疑問に答えるように、羽交い締めにしていた不可視の存在が、その全貌をゆっくりと現した。
それは白の装甲で全身を覆い、両腕に刻まれた青い炎と、複眼の下を走る赤い涙のラインが印象的な……『仮面ライダーエターナル』だった。
「何……!? まさか、織斑一夏か!?」
「違う。俺は、一夏じゃない」
『LUNA・TRIGGER・ZONE・MAXIMUM-DRIVE!』
ライトの言葉を否定しながら、3本のガイアメモリを同時発動し、トリガーマグナムでマドカ、箒、ラウラ、鈴音、アリーシャの5人を撃つと、エターナルはライトと共に戦場から『虚空の牢獄』へと転送される。
「む!? 此処は、一体……」
「墓場だよ。『ミレニアム』がオーズを斃す為に造りだした……な」
「……お前は誰だ? 一体、何者だ?」
「分かってる癖に……」
分かってる癖に。その言葉から、エターナルの正体は知っている人物だと判断したライトは、冷静になってその正体を考え始めた。
エターナルメモリなら織斑千冬や織斑一夏の様に、他にも適合者はいるだろう。だが、コイツはさっき透明化の能力を……つまりはインビジブルメモリを使っていた。そして、インビジブルメモリのレベル2は確か「相手の盲点に入り込む能力」だったハズ。そして、レベル2に成長させた人物と言えば……。
「まさか……ゴクロー・シュレディンガーか?」
「ああ、そうだ。『ミレニアム』が秘密裏に造っていた、俺専用の機械の体。それにアンクが俺の記憶を宿したガイアメモリを入れて、俺を現世に蘇らせたのさ」
つまりは、先日鈴音が撃破した京水と同じ。真実に驚愕するライトだが、それ以上に驚くべきはそんな邪法を使ってでも自分を倒そうとする『NEVER』の執念だ。そして、その執念によって、ライトは自分が最大のピンチを迎えていると自覚する。
「へぇ……成る程ね。そして機械の体になったことで、エターナルメモリとの適合率が更に上がった。だから、僕のタイムメモリの能力も停止させる事が出来たと言う訳か」
「不本意だがな」
「フッ。それじゃあ、思いっきり楽しもうか。人間を捨てた……魔物同士でッ!!」
「悪いが、俺はお前とまともに戦うつもりはない。どんな手を使ってでも……」
『ライダー……変身!!』
『変身!』
『変身! ブイスリャアーッ!』
『いくぞっ!』
『セッタァーップッ!』
『アーマーゾーンッ!!』
『変身! ストロンガーッ!!』
「お前を倒す」
セルメダルで構築された肉体で現世に蘇り、『ヘキサポセイドン』を纏うライト。機械の体と地球の記憶を依り代に復活し、『エターナル』を纏うゴクロー。そして、ライダーメダルとライダーメモリで顕現し、ゴクローの傀儡と化した疑似昭和ライダー達。
何処までも似て非なる、奇妙な戦いの幕が上がった。
○○○
一方その頃、成層圏では『メダルの器』を破壊する為に、セシリア、シャルロット、簪、楯無、スコール、オータムの6人からなる別働隊が動いていたのだが、彼女達は苦境に立たされていた。
何せ、数えるのも億劫になるほどの無数のクズヤミーに、ヤミー系コアメダル1枚を核にして現われた12体のヤミー。それにコアメダル3枚を核として顕現した5体のグリードが、彼女達の行く手を阻んでいたのだ。
「コレが例の防衛システムって訳ね。レインとフォルテはコイツ等にやられたのね」
「ちょっと、誰か一人でも突破できないの!?」
「チッ! 仕方ねぇだろ! クズが多過ぎる上に、グリードがやたら強ぇんだよッ!」
実際の所、敵の数が余りにも多すぎる。クズヤミーの戦闘能力はそれほどでもないが、しつこい上にグリードやヤミー達の攻撃の合間を縫って襲ってくるので非常にうざったい。
その上、オーズの統一コンボと同格の強さを持つグリードが5体に、そのサポートをする12体のヤミー。しかもヤミーはヤミーで人型の個体もいれば、巨大な魚や昆虫の形をしている者までいて、とても一筋縄ではいかない。
ヤミーは何とか倒したものの、強力な戦闘力を誇るグリードを相手に攻めあぐねる彼女達に、地上で戦っていた戦乙女達が援軍として合流する。
「!! ココに転送されて来たって事は……」
「ああ、上手くいった!」
「取り敢えず、第一段階は成功と言った所だ!」
「なら、後はコレを何とかするだけね」
ライトを『メダルの器』から引き離す事に成功した事で、彼女達の作戦は第二段階へと移行。その内容はズバリ『メダルの器』に対する総攻撃である。
「おい! 目的のヤツは何処にいる!?」
「マドカ! あそこ!」
シャルロットの指が指す方向には、タカ・クジャク・コンドルの3枚のコアメダルを核としているグリードもどき。即ち、アンクと同じ姿をした鳥の怪人がその翼を広げて優雅に飛翔していた。
「良し!」
『NASCA・MAXIMUM-DRIVE!』
すかさずナスカメモリのマキシマムを発動し、クズヤミーと他のグリードをくぐり抜けて、アンクもどきに高速接近するマドカ。それに対抗してアンクもどきも高速飛行を開始するが、二人のスピードは全くの互角。そんな中でマドカは拡張領域から、真紅の右腕を召喚してアンクもどきに投げつける。
「行けぇえええええ、アンクウウッ!」
「おうッ!!」
そして、アンクもどきの中にアンクが侵入すると、アンクもどきが動きを止める。その時間はほんの十秒かそこらであったが、再びアンクもどきが動き出したとき、アンクもどきには明確な意志が宿っていた。
「良し……上手くいったな」
同じグリードもどきであり、バイラスメモリに精通しているアンクにとって、確固たる意志を持たないロボットの様なグリードもどきなど簡単に乗っ取る事ができる。
かくして、乗っ取ったアンクもどきの体を利用して『メダルの器』の内部にあっさりと侵入すると、バイラスメモリの力で『メダルの器』の一部機能を停止させた後、内部に取り込まれていたレインとフォルテ。そして、エクスカリバーの操縦者であるエクシア・カリバーンの三名を連れて脱出しながら、『メダルの器』を内部から破壊していく。
「!? 何だ!?」
「止まった……?」
「皆、見て!」
そして、『メダルの器』との通信が切れたことで、グリードもどき達もまた活動を停止し、アンクが『メダルの器』から脱出した数十秒後、内部に向かって圧縮される様に形を変化させていた『メダルの器』が爆散。それと同時にグリード達も体が崩れ、無数のセルメダルと大量のコアメダルが地上に向けて落下していく。
「よっと!」
「フッ!!」
「ヘッ!!」
「ッ!! お前等ッ!!」
「フフフ……今回の報酬として貰っておくわ。それじゃ、また会いましょう」
それを見た『亡国機業』の三人は、それぞれが数枚のコアメダルを奪取すると、アンクが回収した二人の仲間には目もくれず、そのまま何処へと去ってしまった。
「……チッ! コイツ等を懐柔できない上に殺さないと思って、俺等に押しつけやがったな!」
「実際にこの二人を味方につけるのは難しいわね。それにコアメダルを取られたのは痛いわ……」
コアメダルを持って行った『亡国機業』に悪態をつきながらも、戦乙女達はゆっくりと地上へと帰還する。
レインとフォルテはISのシールドエネルギーを『紅騎士』の単一仕様能力である「絢爛舞踏」で回復させた上でバイラスメモリによって強制起動させ、エクシアに関してはアンクが彼女を内部に取り込む事で大気圏突破を可能にしている。
「……これで、終わったのか?」
「ああ、全部終わった。見ろ」
そう言ってアンクが砂をかき分けると、中から銀で出来た髑髏が現われる。だが、その形は以前見たときとは大きく異なっている。
「『銀の髑髏』……だが、砕けてるな」
「ああ、『虚空の牢獄』が破壊された証だ。コレで二度とヤツはコッチには戻れん」
「良かったぁ~~」
アンクの言葉で、取り敢えず仇を討つことは出来たと思い、安堵する一同。問題は山積みだろうが、それはおいおい考えて行く事にする。
「……これから、どうするの?」
「……そうね。その辺の事は、一度戻って祝勝会でもしながら考えるって事で――」
「がぁ……ッ!」
「箒!?」
「な、何、アレ!?」
完全に油断していた所で背後からの奇襲。それも何も無い空間から出た異形の腕が、箒の首を鷲掴みにしており、突然の事態に気絶している三人を除いた全員が仰天する中、下手人が咆哮と共に姿を現した。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
時空に大きな亀裂が入り、彼女達の前にヘキサポセイドンが躍り出る。装甲は所々ひび割れ、正に満身創痍と言える有様であるが、全身から濃密な殺意が煙の様に立ち上っていた。
「馬鹿な……ッ! どうやってあの牢獄を脱出したッ!」
「アアアア……。貴様等に嵌められたあの時……此処から牢獄に至るまでのルートを、メモリーメモリに記憶しておいた……ッ!! そして、ゴクロー・シュレディンガーが敗北を悟って牢獄を閉じた際にゾーンメモリを奪い取り、メモリーメモリとのツインマキシマムによって、帰還する事が出来たぁあ……ッ!!」
そう語るライトの眼光は、正に血に飢えた獣そのもの。その場に居合わせた全員の生存本能が最大級の危険信号を放つ中、ライトは箒を掴んだままでメモリーメモリの最大出力を発揮させた。
『MEMORY・MAXIMUM-DRIVE!』
「ッ!! うわぁああああああああああああああああああああああああッ!!」
「箒!」
「貴様……ッ、箒に何をするッ!!」
「何、封印されていた記憶を呼び起こしただけさ。そして、心の均衡が崩れたなら、力に抗うより屈する方が遙かに容易い……ッ!!」
『ZONE・MAXIMUM-DRIVE!』
「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
そして、ゾーンメモリの力で大量のライダーコアメダルとライダーメモリを呼び出すと、その全てを箒に対して投入する。
すると、箒の姿は骸骨を模した様な不気味な姿の六本の触手を背中から生やした異形と化し、自分の仲間達に猛然と襲いかかった。
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」
「止めろ箒! 目を覚ませ!」
「ちょ! どうすんのよコレ!?」
「どうするって言ったって……!」
暴走状態に陥りライトの手駒と化した箒と、それを止めようとする仲間達。全員の意識が箒に向けられた瞬間、ライトはゴクローから奪ったゾーンメモリの力をもって彼女達を更に追い詰めた。
『ZONE・MAXIMUM-DRIVE!』
ライトがゾーンメモリの能力で行ったのは、5✕5からなる面を6枚使った巨大な一つの箱の創造。そして、その箱の中に箒を含めた全員を閉じ込めたのだ。
「不味い……閉じ込められたぞ」
「そんな!」
「さあ、フィナーレだ。ぬううううううりゃああああああああああああああああああああああッ!!」
『ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン! ゴックン……』
「な……ッ!!」
「アイツ、あんなに大量のセルメダルを……ッ!」
ライトが体から大量のセルメダルを放出し、それらを全てメダガブリューに飲み込ませる。そして、避けられないことを悟ったアンクは知っている。次にライトが繰り出す攻撃の恐るべき破壊力を。
「ハハハハハハハハハハ! しっかりと目に焼き付けておくと良い。これがこの世界を終末に導き、神と言う頂に至る……王の姿だ!」
「違う……! それは、歪んだ王の姿だッ!!」
「ふん。それなら受けてみるがいい。君達が思いを寄せていた……男の力をッ!!」
そして、撤退を完全に封じられた運命の宿敵達に対し、ライトは無慈悲な凶刃を渾身の力をもって振り下ろす。
「ヌウウウウウウウっ! セイヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」
紫色の肉食恐竜を象った巨大なエネルギー刃は、内部の空間を自在に操作する正六面体を三回侵食し、その中にいた生きとし生けるもの全てを三度切り裂いた。
そして、特大の火柱が上がり、炎が消えた後に残されたのは、無数のISの残骸に、先程まで命だったモノの欠片。そして、二つに割れた一枚のタカコアメダルだった……。
●●●
「……と言う、結末だったんだよ」
「……その後、世界はどうなったんだ?」
「その後は、生き残ったライトが『亡国機業』を壊滅させて、その後で束さんが敵討ちのしたいメイド姉妹のサポート有りで戦ったんだけど、両足をもっていかれちゃってさ。止めを指されそうになって、流石にもう駄目だーって思ったら、勝手に自滅しちゃんたんだ。きっと、ライトの体が『紫のメダル』の負荷に耐えられなくなったんだろうね」
「………」
あの束が布仏姉妹と共に戦って、その結果として死を覚悟する……か。そして、800年前のオーズと同じような感じで、ライトとの最終戦争は幕を閉じたって所か。
「……シュラウドはどうなったんだ?」
「………」
「……そうか」
「……ゴッくん。こうならないように、何とかしたいって思ってる?」
「そりゃあ……出来る事ならな」
「それなら方法はあるよ。ゴッくんの膨大な未来で、私達の膨大な過去を粉砕する方法が」
束達が全てを賭けて惨敗を喫した60年後の世界から、未来を取り戻す為の戦いが始まろうとしていた。
キャラクタァ~紹介&解説
5963(大首領JUDOボディ)
金ぴかのZXボディに596メモリを埋め込むことで復活した『NEVER』の大首領。機械の体に記憶回路の頭脳と、完全なマシーンと化している。少佐の語る「人間は魂の、心の、意志の生き物だ」と言う理論に共感しているが、「自分が人外である」と言う認識がある点が、少佐との決定的な違い。
そして、完全な人外になったことで、エターナルメモリとの適合率が上昇し、全てのガイアメモリを統べる事に成功。これによって、『仮面ライダーエターナル』は完全に完成したと言える。
ライト
メモリユーザーでエクストリームって言っても、時間停止が使える自分なら楽勝やろと舐めプかましていたらトンデモナイ切り札が出てきて、まんまと『虚空の牢獄』に叩き込まれてしまい、物凄い苦戦を強いられる羽目に陥ってしまったラスボス。それでも、ラスボスの意地を見せて牢獄から辛くも脱出し、反乱分子の皆殺しに成功する。
ちなみに『虚空の牢獄』からの脱出に関しては、現在月マガで連載中の『新・仮面ライダーSPIRITS』で語られた『虚空の牢獄』への侵入方法が元ネタ。それにしても、結城丈二は本当に半端ないなぁ……。
5963(生身)&篠ノ之束(BBA)
ダイジェストで自分が居なくなった後の事を当事者から聞かされ、残された少女達の結末の悲惨さに鬱になる男と、当時を思い出して涙目になる老婆。取り敢えず、未来を変える為に自分が何を失えば良いのかはお互いに分かっている。
疑似ヘキサオーズ
箒の纏う『紅騎士』をベースにライダーコアメダルとライダーメモリを複数投入した事で造りだした即席のヘキサオーズ。ライダーコアメダルの特性上、セルメダル無しでも使う事が出来る為、鈴音の時と違って大量のセルメダルを用意する必要が無い。
もっとも、ライトにとっては只の囮なので、大した出番も無く他の面子諸共最大威力の「グランド・オブ・レイジ」でぶった斬られてしまった。
最終決戦(第二次IS大戦)
全て駆けて尚、惨敗と言う結果に。ちなみに、全てを失った束は怒りパワーによって善戦する事は出来たがそれだけで、最終的にはセルメダルの肉体が限界を迎えたノブ君の様に、ライトはこの世から消滅した。つまり、下手をすれば放っておいてもライトが死ぬ可能性はあったのだが、それまでに起こる被害が半端じゃないと言う傍迷惑なヤツなのだ。