今回の話を書いて、『あれ? これ結局アンチじゃなくね?』と思った。
お手数でなければ、近況報告もご覧ください。作者はハッピーエンドを目指します。
クロエとマドカの三人でお互いの身の上話をしていたら、途中からクローン人間や人造人間の『あるある話』になった。
「やっぱ、自分を見てるのに見てないって感じがあってキツイよな」
「そうだな。その気になれば幾らでも代わりが効くと言う点もあるからな」
「造るに当たって目的や求めるモノがはっきりしている事も理由でしょうね」
「それを満たしても結局は道具であって、大抵の場合は個が認められない。むしろ出来て当然みたいな所がある」
「……確かにな。姉さんのクローンだから出来て当然。そんな目をしていたな」
客観的に見てとても重い話をしているなとゴクローは思った。だが、マドカはこんな話ができる相手がいる事が内心嬉しかった。
人間は同じような傷や痛みを持った人間としか真には分かち合えない。その点で言えばクローン人間であるゴクローと、人造人間であるクロエは、マドカと同じような傷と痛みを持っている。
「お前、オリジナルを姉さんって呼んでるのか。生きてれば俺もそう呼んでたのかな」
「兄様には私がいるじゃないですか」
「兄か。織斑一夏を兄とは呼びたくないな」
「……そうか」
適当に時間が来たところでクロエと一緒に飯を作ろうとした所、今日は自分一人でやるとクロエが息巻いて一人でキッチンに行った。正直不安だ。先日、普通の醤油ラーメンをクロエが一人で作った時は、何故かスープが青い『トロピカル・ラ・メーン』が出てきた。味はそんなに悪くなかった。
そのクロエと入れ違いで束と箒がやってきた。二人とも目が腫れて酷い顔だ。一体何があったのかと聞こうとしたら束が頭を下げて謝ってきた。
涙声で何を言っているのか要領を得なかったが、以前に「世界中を敵に回しても助けてくれるのか」と質問した答えを聞いてそれが本当か確かめる為に、俺にクロエを取られたみたいに思って、嫉妬からIS大戦を引き起こしたことを謝っていた。
「いや、俺の場合は元から世界中が敵だったから、世界中を敵に回したのは束の所為じゃない。それにそんな言葉は信じられないのが普通じゃないか?」
「……うえええええええええええ」
「もう、泣くなよ。目が凄い事になってるぞ」
束が泣きながら抱きついてきた。俺は背中をさすって、ウサ耳が邪魔だが外れないように気を付けて頭を撫でた。
「グスッ……後ね、箒ちゃんと仲直りできたの。ゴッくんのお蔭」
「そうか。良かったな」
「うん……ありがとうね」
「どういたしまして」
『みなさん。食事の用意ができました』
部屋にクロエの声が響き、全員でキッチンに向かう。晩御飯は山菜のおひたしと吸い物。それにおにぎりだ。おにぎりの中身は昆布とおかかと梅干の三種類。普通で良かった。
「どうですか?」
「腕を上げたな。美味い」
「はい!」
もしかしたら、以前はおにぎりも消し炭かゲルと化したのだろうか。ふと見ると、箒がおにぎりを食べながら泣いていた。
「も、もしかして箒様はおにぎりが嫌いでしたか!?」
「いや、そうじゃ、なくて……こんな、あたたかい食事は……久しぶりで……」
「箒ちゃん……」
束が箒に寄り添う。クロエとマドカは箒の言った意味がイマイチ分かっていなかったようで首をかしげている。まあ、その内分かるだろう。吸い物が体と心に染みる。IS大戦から始まった、大変で長い一日だったが、終わってみれば良い一日だった。
●●●
翌日。ネットでIS大戦について情報収集していたのだが、アレほど派手にやったオーズ無双について報道されていなかった。束の奪還に失敗した事は伝えられていたが、36対26のIS同士の戦争だった事になっていた。
「まあ、予想通りだ」
「報道規制って奴だな」
「……卑怯だな。敗北を素直に認めないとは」
「馬鹿正直に報道するわけに訳にはいかないだろ。世界中から掻き集めた36人のIS操縦者が、未知の力を使うたった一人の男に撃破させられた挙句に、ウサギ女と一緒に行方を晦ましたなんて言えるわけが無い」
箒は真実を報道しない姿勢に怒りを示すが、アンクがそれについて当然だと説明する。
国際IS委員会の主導の元、世界各国からかき集めた36人のIS操縦者がたった一人の男によって撃破・無力化された等と、口が裂けても言えない。アメリカに至っては専用機持ち、及び国家代表まで撃破されている。
また、亡国機業の介入によりアメリカとイギリスはISを奪われている事が明らかになった。日本は証人保護プログラムによって保護されている筈の箒をテロリストに拉致され、人質として利用された。そんな不祥事を公表できるわけが無い。
止めに世界に最も影響を与えた天災科学者と、一国の軍事力を上回る戦闘力を持った怪物が一緒に姿をくらまし、何処にいるのか見当もつかない。
元ミレニアム支援者は、対ISの為に秘密裏に造られていた力が、この世で最も渡ってはいけない人間の手に渡ってしまった事に絶望していた。心境は『進撃の巨人』のエレンに座標能力が渡った事を確信したライナーだった。
もっとも、ミレニアムと彼等の関係は、ミュージアムと財団Xの様な関係なので、ミレニアムは初めから支援者に協力するつもりも、美味い汁を吸わせるつもりもない。既に対価は払っているし、私利私欲のために裏切るような連中など信用できない。要は『用が済んだら、ちゃっちゃとおっ死ね』である。
攻めて来た場合の対策として、国際IS委員会は各国の国家代表操縦者、及び代表候補生等に映像資料としてオーズ無双を見せた。但し『亡国機業』に関係する部分は見せていない。オーズ無双を見たものは驚愕と絶望に顔を歪めていた。ISが最強の兵器だと妄信している連中からすれば、その映像はとても信じられないものだった。
明日にはこんな化物が攻めてくるのかも知れないのかと、もしかしたらこんな怪物と戦うかも知れないのかと。真実を知る者たちの恐怖は相当なものだった。
しかし、ドイツに在籍するブラックラビッ党の銀髪眼帯娘とオタッキーなお姉さまの二人は妙にキラキラした目で、IS大戦でタコレッグに拘束されナニカに『カイガン!』した隊長はやけにハァハァしながら、オーズ無双を見ていたと言う。
●●●
IS大戦から一週間。現在、束と箒とクロエとマドカの四人と一緒にモノレールに乗って、織斑千冬に会う為にIS学園へ向かっている。
日本政府と交渉するつもりは無い。証人保護プログラムを受けていた箒を攫って人質にしていた事を考えると、ほぼ確実に『亡国機業』の手が入っていると考えられ、日本政府はまるで信用できない。ちなみに、マドカはそこらの内情を全く知らないらしい。よほど『亡国機業』から信用されていなかったのだろう。
服装は、流石に大道克己コスは不味いと判断し、653こと園崎霧彦コス。黒いスーツと白地に血が滲んだような赤い模様が入ったスカーフを身につけている。念の為に、スカーフは妹ポジのクロエの手を一度経由している。
「束、アポは取ってくれたか?」
「うん。ちーちゃんに連絡入れたから大丈夫だよ」
「マドカ。織斑千冬に会っても大丈夫か?」
「大丈夫だ。問題ない」
それは大丈夫じゃない気がするんだが……。一週間の間に施したマドカへの教育が生きてなによりだ。織斑千冬に対する殺意は敵意にランクダウンしている。
「しかし、こんな正攻法で大丈夫なのか?」
「ああ、あまりにも堂々としていて逆に手が出せない筈だ。念のために手土産も用意した。それに奴等は正統な防衛しか出来ない『対応者』だ。此方から攻撃しなければ問題ない」
怪物マシンで乗り込めば問答無用で攻撃されるだろうが、正々堂々と何も恥じる事は無いと言わんばかりに行けば大丈夫だろう。
「なんだったら、パンツ一丁で行ってもいいぞ、俺は」
「兄様、確かに丸腰をアピールできますが、それはそれで捕まります」
「ああ、警察の世話になるぞ」
「……それじゃあ聞くが、俺が靴下だけ着る、Tシャツだけ着る、パンツだけ着る。どれが一番まともな丸腰の姿だと思う?」
「パンツだね!」
「パンツですね」
「パンツだな」
「……パンツ」
「そうだろう。靴下だけ何て変態以外の何者でもない。むしろ狂気と凶器が丸出しで危険極まる。Tシャツだけもそうだ。つまり、パンツ一丁が最も正しい丸腰の姿だ」
「いや、パンツにも仕込みは出来るぞ。剃刀とか」
「聞きたくない事を聞いてしまった」
火野映司のパンツ理論を語ったが、マドカの所為で話がおかしな方向へ向かった。モノレールを降りて徒歩でIS学園の正面受付に到着。束が織斑千冬に会いに来たことを受付嬢に告げると、五分もしない内に目的の人物が現れた。
「やあやあ。久しぶりだね、ちーちゃん!」
「ああ、いつか必ず何かやらかすと思っていたぞ、束。しかも、正面から堂々とやってくるとはな。一体なんの用でここにきた?」
「見て分からんかね。お茶のお誘いだよ、織斑千冬さん」
ラピュタ王、もとい園崎琉兵衛の様に不敵に笑い、持参してきたケーキの箱をこれ見よがしに見せつけた。だが、相手は超ド級の変態医者ではなく、世界最強のIS操縦者。千冬の人柄をよく知っている箒は青褪めている。
「貴様、ふざけているのか?」
「いいや、大真面目だ。俺達は別に戦いにきた訳じゃない。むしろ、貴方の命を守りに来た」
「何?」
「ここで話す様な内容じゃない。どこか良い所は無いか?」
「……分かった。此方も聞きたい事が有る。ついて来い」
取り敢えず話は聞いてもらえるらしい。
案内されたのは何故か生徒会室。何を考えているのか分からないが、取り敢えずはお茶の準備だ。
「おい。学校の備品だぞ」
「固い事言うな。うむ、良い葉っぱだな」
手際よくテキパキと勝手に紅茶を淹れる。無駄な所でバトラーおじいちゃんの教育が生きている。準備を終えたところで、新たに三人が入室してきた。
緑色の髪の童顔と体型が合致してない優しげな女性。レミリアおぜうさまみたいな雰囲気の水色の髪の女学生。そして、実に真面目そうな女学生の三人。まあ、全員知っている。
「元日本代表候補生の山田麻耶。ロシア代表操縦者にして、更識家17代目当主の更識楯無。そして代々、更識家の従者を務める布仏家の布仏虚か。ただのお茶会にしては凄腕が揃ったな」
明らかに有事を想定しての人選。だからこそ、IS学園の表側の理事も裏側の理事もいないのだろう。それでもいざと言う時に逃げる位は可能だ。
「す、凄腕なんてそんな、わ、私なんて代表候補止まりで、全然大した事ありませんよぉ」
「ご謙遜を。特に更識楯無はこちら側でもかなりの有名人だ」
「あら、それは光栄だわ」
「ああ、力を手に入れるためなら手段を選ばず、『更識家』の特権である自由国籍権を使いロシアの代表操縦者になって、ISを奪った泥棒猫だって言われていたぞ」
瞬間、扇子を開こうとした更識楯無の手が止まり、こめかみに青筋が立った。ちなみに情報源は少佐エターナルの模擬戦の相手をしていたラファールの人だ。心底忌々しそうに話してくれた。
「他にも、生徒会長権限で授業をサボりまくった挙句、肝心の生徒会の仕事も超不真面目で、従者に滅茶苦茶迷惑をかけているとも聞いた」
「言うじゃない。でも残念ね。貴方達の情報収集力も全然大した事……」
「ええ、全くその通りです」
「ちょっと! 虚ちゃん!?」
まさかの従者の裏切り。人望があるのか無いのかよく分からん当主だ。やはりカリスマ(笑)と言ったところか。是非とも「うーうー!」と言って欲しい。
「そして、裏側の人間である俺達を、あわよくば更識に引き抜こうと思っている……違うか?」
「……否定はしないわ」
「俺はこれでも織斑千冬に会うのを楽しみにしていたんだ。何せ何時かは戦う事になる運命の相手だと思ってずっと考えていた。それは言うなれば恋に似ている。
今の俺はずっと恋焦がれていた相手と漸く会えたようなものだ。そんな俺を、君は横から掻っ攫って自分の物にしようと言うわけだ。これを泥棒猫と言わずして、何が泥棒猫だろうか」
とんでもない暴論である。まあ、『範馬刃牙』ワールドの住人ならワカってくれるだろう。
「いや、それはおかしいでしょ! それに私は……きゃあッ!」
「ふ~~~~ん。なるほど、なるほど~。結構良い体してるね~。でも、私の方が~おっぱいおっきいねぇ~」
何時の間にか束が、更識楯無の後ろに回りこみ、両手で胸を揉みしだいている。それぞれが別々の生き物の様に自在に動く10本の指の動きは神懸っている。
「ちょ……やめ……やめって! あっ! やめ、なさいッ……よぉッ!」
「私の方がぁぁぁ! おっぱいおっきいよぉぉぉぉ!!」
「この泥棒猫! 私の兄様を取らないで!」
「そ、そうだ、そうだー」
「失せろ、尻軽」
コードネーム『楯無かたなし作戦』。前もって更識楯無が介入してきた時は現場を引っ掻き回す作戦だ。この作戦に束は「じゃあ、おっぱい揉んじゃおう!」とやけに乗り気だった。クロエはそれなり。箒は棒読みで超ぎこちない。マドカはやけに冷たくてキツイ。
正直、楯無は相手が何の後ろ盾のない人間である事、自身が口先でも理論武装でも交渉でも負ける事はないと考えてうぬぼれていた。暴言と暴論は予想の範囲内だったが、従者に裏切られ、胸を揉みしだかれるとは思っていなかった。
実際、更識楯無に関する事は全て真実なので、織斑千冬はいい薬だと思って黙っている。山田麻耶はアワアワしている。楯無の味方は一人も居なかった。
束をなんとか振り払い、両手で胸を隠して若干涙目になった楯無の左肩に手が置かれる。何時の間にか今度はゴクローが後ろに立っていた。
「な、何!?」
「……絶望がお前のゴールだ!」
「う、うー……」
ゴクローはニーサンスマイルと、大文字スマイルと、ウヴァさんスマイルを混ぜたようなイイ笑顔で、サムズアップしながら止めを刺した。
楯無はその笑顔を思いっきり殴り倒したかったが、表向きお茶会のこの場で明らかに攻撃の意思を持った実力行使は敗北を認めたも同義。机に突っ伏した楯無は、『これからはもう少し真面目に生徒会の仕事をやろう』と地味に決意した。
「それでは茶番はここまでにして、始めようか」
「……一体、何を話すというのだ」
「初めに、俺達『NEVER』の自己紹介と、俺が嘗ていた『ミレニアム』について話そう」
話し合いと言うより、ほとんど俺が一方的に話していた。ミレニアムの目的と成り立ち。そして、事前にアンクから聞いた事を交えて、俺の口から話す。仮面ライダー製造計画。その為に白騎士のISコアを奪った事。暮桜が凍結された事件は『ミレニアム』が暮桜のISコアを回収するために起こした事。そしてその二つのISコアは束に返した事を話した。
「……もしや、一夏の誘拐事件も『ミレニアム』の仕業か?」
「それは違う。今から5年前には試作品の仮面ライダー0号『エターナル』が完成していた。『ミレニアム』が織斑一夏を誘拐する理由は無い。誘拐したのは『ミレニアム』と敵対関係にある『亡国機業』だ」
殺気を込めて此方を睨む織斑千冬に対して、ロストドライバーを取り出して見せる。まあ、気持ちは分かる。織斑一夏誘拐事件の犯人は今も捕まっていないのだから。
「『亡国機業』が一夏を誘拐した目的について何か知っているか?」
「それは『ミレニアム』でも話題になった。当時は織斑千冬に対する嫌がらせと、織斑一夏の肉体のデータ収集が目的だったのではないかと考えていた。
だが、最近になって織斑一夏がISを起動したニュースを聞いて、誘拐事件の際に織斑一夏に何かを仕込んだのではないかと言う説が浮上した」
「いや、一夏は何もされていない。当時、誘拐された後で精密検査を受けたが薬物もナノマシンも検出されなかった」
「違う。仕込まれたのは薬物やナノマシン等ではない。例えば、織斑千冬の血液か細胞だったのではないかと考えている」
「何だと……」
「そして、織斑一夏の体質が織斑千冬と同様のものに変化し、『ISの開発に関わった人間と同じ体質になった事でISが動かせるようになった』と言うのが、『ミレニアム』の出した仮説の一つだ」
「百歩譲ってそうだとしても、何故そんな事をする必要がある」
「さあ? そこは『亡国機業』のスコール・ミューゼルあたりを捕まえれば分かると思うが」
実際、そんな事をして何の利点があるのか分からない。ISを使える男を作って何がしたいのか。『仮面ライダー』に対抗する為ではないか等、他にも色んな仮説があったがそれが正しいかどうかは分からない。
そもそも織斑一夏がISを動かせる原因は束らしいのだが、ISを継続して使用出来る理由は束にも分かっていないらしい。
「ところで、ここに居る人間は『篠ノ之束奪還作戦』の真実を知っているか?」
「ああ、一週間前に36機のISをお前が撃破した作戦だな」
「それだけか?」
「? どう言う事だ」
国際IS委員会経由か、更識経由かは知らないが、真実を知っている。だが、『亡国機業』に関しては知らされていないらしい。皆が皆、怪訝な顔をしている。
「これから『篠ノ之束奪還作戦』の全容をこちら側の視点からノーカットで見せる。国際IS委員会が隠した真実だ」
四人に束が記録していた映像データを全て見せた。各人のリアクションは様々だが驚いている事は確かだ。しかし……。
『例え、俺が悪と同じ存在なのだとしても、俺が悪から生まれたものなのだとしても、俺は誰かの自由を、未来を守るために戦う! それが――俺が目指した「仮面ライダー」だッッ!!』
客観的に見ると物凄く恥ずかしい。ああ、背中から嫌な汗が止まらない。
『さあ、お前の罪を……数えろ!』
やべぇ。超逃げたい。黒歴史を自ら暴露したような感覚に俺の精神はボドボドだ。映像を見終わった後、織斑千冬が口を開いた。
「これが、国際IS委員会が隠したかった真実か……」
「そうだ。日本・イギリス・アメリカの不祥事と、ガイアメモリによるISの強化、いや進化と言うべき現象。そしてこれこそが、これからこの世界に現れる新しい脅威となる」
何とか持ち直し、ガイアメモリとコアメダルに関して『オーズ』と『エターナル』の情報も交えて説明した。
相手にする事を考えると、コアメダルよりもガイアメモリの方が厄介度は高い。コアメダルは生物の力を内包したもので、それ以外の力が込められているコアメダルは今の所、イマジンメダルとショッカーメダル以外存在しない。
それに対してガイアメモリは様々な「地球の記憶」が封じられているため、多種多様なモチーフがある。生物。人工物。無機物。感情。現象。概念。特定の文明。更には特定の人物。また、ウェザーメモリの様にその記憶に該当する多岐にわたる能力を持ち、汎用性・応用力が高いものも存在する。
「地球の記憶に生物の力か……。そして、それに対抗する手段はガイアメモリか、コアメダルの力を持った者だけと言う訳か。しかし、このオータムとの戦いが貴様等の自作自演では無いと言う証明は?」
「貴方らしい。しかしナンセンスな質問だ」
即座にマッチポンプの可能性を考えるのは、織斑千冬が白騎士だからなのだろうが、間抜けな質問に聞こえた。織斑千冬の目つきが鋭くなったが気にしない。
「さっき説明した事をもう忘れたのか? ガイアメモリは『ISを打倒する為』に作られた物だ。『ISを強化する為』に作られた物じゃない。これは本来の使い方から大きく外れている。また、フィルターの役割を果たすドライバーを介さない状態でガイアメモリを使うのはとても危険だ」
オータムとの戦いで破壊されたスパイダーメモリは抜け目無くアンクが回収していた。そのスパイダーメモリが入った袋を見せながら、今度はガイアメモリの毒素と有害性について説明していく。
「ドライバーを介してメモリを使えば安全に使用出来るが、代わりに能力の成長率が低くなる。対して『直挿し』は、毒素により命と精神が脅かされるが、短時間で大幅な能力強化が可能になる……か」
「まるでドーピングですね」
思わず出たであろう、山田麻耶の発言は的を射ている。だが、オータムに関しては実際にどうだったのか分からない。マドカは基本的に単独で任務に当たる傾向が多く、前回の様に複数人で任務に当たる事は滅多に無い。その為、マドカはオータムの人柄をよく知らない。元から凶暴な性格だったらしいので、メモリによる毒素の影響がどれほどあったのかもよく分からない。
「スパイダーメモリと言ったか。このガイアメモリについて何か心当たりは?」
「ある。俺と同じ『ミレニアム』のメンバーだ」
「その人物は?」
「本名は知らない。俺はシュラウドと呼んでいた。かつてISの起こしたテロによって息子を亡くした普通の母親であり、『ミレニアム』の科学者だ」
考えたくなかったが、その可能性が一番高い。スパイダーメモリを解析した結果を見てアンクはこう断言した。
『お前の事だから人の良い事を、いや、都合の良い事を考えているんだろうが、はっきり言ってやる。最悪、包帯女は「ミレニアム」を裏切った。裏切って蜘蛛女にメモリを渡した。それも実験台としてな』
『……それも考えなかったわけじゃない』
『もしかすればお前の頭の中にある、都合の良い考えの通りかも知れないが……もしも裏切っていたならどうする。包帯女がお前の敵として現れたならどうする。ウサギ女の命を狙ってきたらお前はどうする』
『………』
アンクの問いは、もしも本当にそうなった時、過去にシュラウドの憎しみを無くそうとした事が全て無駄だったとして、その時俺はどうするのかと言うもの。その時の事を思い出しながら、シュラウドの半生を勝手ながら話した。
「人物像については分かった。そのシュラウドがこのメモリをオータムに渡したと思っているようだが、その理由はなんだ?」
「ガイアメモリを改造できるほど精通している人間はドクとシュラウドだけだ。その内、ドクは死んだ。メモリを渡した理由は、ISで使った場合どうなるかの実験だと思う。しかも、毒性の強い初期型を改造してドライバーも無しに使わせていた事を考えると、オータムを殺すつもりで渡したんだと思う」
束が破損したスパイダーメモリを解析した所、情報を送る発信機の様なものと自爆装置がメモリの中に仕込まれていると分かった。
エターナルレクイエムでメモリの機能を停止させた上でメモリブレイクした事で、メモリのあらゆる機能と毒素の侵食が停止し、オータムは助かったらしい。それでも、エターナルがRXに至る前にマキシマムを使っていたなら、確実に殺していたらしいが。
「だが、何故シュラウドはそんな事をする? 先ほどの話ではシュラウドの復讐は成ったのだろう?」
そう。シュラウドが『ミレニアム』に加入した後、少佐がシュラウドの復讐に協力し、テロの実行犯は俺がこの世界に来る前に死亡している事を少佐から聞いた。
だが、俺がこの世界に来た時、シュラウドは束と織斑千冬を次の復讐のターゲットに選んでいた。
「憎しみの対象と目的が変わったんだ」
「どう言う事だ?」
「この女尊男卑の世の中を見て、それを当然の権利だと考えて生きる人間を見て、シュラウドは以前こう言っていた『こんな世の中の為に、こんな連中の為に、息子は死んだのか』……と」
もしかしたら、『白騎士事件』と言うテロを起こした束と織斑千冬を、自分の息子の命を奪ったテロリストと重ねているのかも知れない。
「……つまりISの出現によって生まれた社会へ、ひいては元凶となった私と束への復讐に変わったのか」
「あの……すいません。なんでそこで織斑先生が出てくるんですか?」
「『白騎士』の正体が織斑千冬だからだ。こちら側ではかなり有名な話だが」
「え!? 織斑先生が『白騎士』!?」
ISが最強の兵器だと知らしめた白騎士事件。その白騎士の正体が織斑千冬だと思いもよらなかったのだろう、山田麻耶が驚いている。更識楯無が驚いていない所を見ると予想はしていたようだ。
「俺はシュラウドが成した復讐を否定はしない。大切な人を奪われてそれを無かった事にして生きてく事が出来ない気持ちが理解できたし、それが自分の過去や運命への決着の為に必要なんだと分かっていた。きっと、そうしなければ前に進めなかったんだと思う」
「……悲しい話ですね」
「だが、今のシュラウドは単純に憎しみの捌け口を探しているだけの様に見える。もしかしたら、それが自分と同じような人を生み出さない為なのかも知れないが……」
例えば、束よりも優れた発明や発見をするなんて事も敵討ちになるのではないだろうか。或いは、自分と同じような人間を産まないために、自分と同じような傷を持った人と手を取り合い、悪法を変えると言ったような事も、社会に対する敵討ちになるのではないかと、俺はシュラウドに言った事がある。聞き入れてはくれなかったが。
「つまり、お前はそのシュラウドを止める為に、私と束を守る……そういう事か」
「そうだ。簡単に殺されるような人間じゃない事は知っているが、もしも殺されれば次は残された家族が、織斑一夏が第二のシュラウドになる」
「……否定できんな」
『ミレニアム』が独自に集めた織斑一夏の資料を見る限り、織斑一夏は好戦的というほど血気盛んではないが、一度火が点くと力を振るう事に全く迷いが無い様に思える。言い方を変えれば、自身にとって正当な理由があれば、容赦なく正義の名の元に自分の力を容赦なく使う人間だと言える。
何度か喧嘩沙汰の問題を起こしているが、その動機が知り合いの女子をからかった男子に対する制裁。しかも基本的に相手が複数の場合が多い。それでも体術を習っている為、単独で圧勝している。確かに、弱者を脅威から守る事が武の側面ではあるが、その正義が誰かへの暴力なのだと、果たして気がついているのだろうか。
箒から聞いた話でも、小学四年生の時に箒の為に大立ち回りを演じた際、一夏が自身の行動を反省した様子は無く、『肉親の織斑千冬が無意味に頭を下げる事が許せない』から、その後似た様な問題が起こると『しばらくは穏便な方法で対処した』らしい。
また、何度か織斑千冬からその手の事で叱られていたらしいが、『許せない奴はぶん殴る』と言う一点を絶対に曲げなかったらしい。
それは確かに正義だ。しかし、誰かに傷つけられれば、人は憎しみを覚える。誰かを傷つけば、人に恨まれ自分も罪悪感に苛まれる。傷つけられる痛みは、傷つく痛みは誰だって平等なのだと分かっているのだろうか。
決して悪い人間では無い。むしろ、今時珍しい正義感が強い人間だ。だが、だからこそ唯一の肉親の命を奪われ、愛を失って闇に落ちた場合手がつけられなくなる。そんな危険性を織斑一夏に垣間見た。ISが使える事で、その憎しみを他人に利用されかねないとも。
「お前が破壊や革命を望むようなテロリストではないと理解できた。だが、お前がそんな結論に至った理由はなんだ?」
「……シュラウドも、束も、そして織斑千冬も、みんな同じだと思ったからだ」
「どう言う事だ?」
「俺は死んだシュラウドの息子の細胞から造られたクローン人間。実験体596号。それが俺だ。ゴクローの名前も語呂合わせで付けられた」
この世界に来た当時、シュラウドから感じていた違和感。その正体を少佐から聞いて知った。
「シュラウドは何時も、俺を見ているようで俺を見ていなかった。俺としては俺を見ていない事に不満だったけど、それが死んでしまった息子への愛からくるものだと思うと、それを指摘するのは憚られた。
俺は最後には世界を憎んだシュラウドの憎しみをなんとかしようとした。同じ様な境遇の人の憎しみもなんとかしようと思った。そうして考える内に、束も織斑千冬も同じ、愛を失って縋るモノを探して、泣きながら彷徨っている迷子なのだと思い至った。
両親からの愛を失った束も織斑千冬も、愛を失うばかりのこの世界を憎んで『白騎士事件』を起こしたんじゃないかと思った」
本来、普通に享受出来る筈の愛だった。それがある日突然無くなってしまう。それは誰の身にも起こりうることで、決して珍しい事ではない。それでも、『どうしてこうなったのか』と考えずにはいられないのが人間だ。
「言ってみればこの世界は、愛を失った憎しみから生まれた世界だ。そんな世界だからこそ、人から人が生まれる様に、鳥から鳥が生まれる様に、シュラウドの様な人間が生まれた。しかし、だからと言って束や織斑千冬が悪かと言われれば、そうと言えない気がした」
自分の心の弱さを他人への攻撃に変えた人間。それは断罪するべき悪ではなく、救うべき弱者なのではないだろうかと考えた。
「親は産まれてくる子を選べない。子も産まれる場所を選べない。親はどこまでいっても子供を愛するものだと考えている俺にとって、親からの愛を失う事がどれだけ残酷で心を傷つけるものなのか想像も出来ない。想像も出来ない位、辛くて苦しいものなのだろうとしか図れない」
或いは言葉で表現しきれるようなものではないのかも知れない。前世で親から愛を受けて育った俺では、この二人とは真に心を分かち合う事は出来ないかも知れない。それでも理解しようと考え続けた。
「今の貴方がこの世界をどう思っているのか知らない。だが、俺は束の憎しみも、織斑千冬の憎しみも、シュラウドの憎しみも解いて、この憎しみの連鎖を断ち切ろうと思った。
もしも、シュラウドがそれでも止まらないなら、俺は戦ってでも止める。それがシュラウドの憎しみに対する俺の答えだ」
当初は織斑千冬の打倒を考えていた。正々堂々と戦って、『ミレニアム』が営々と造りあげた『仮面ライダー』が最強だと証明すればいいと思っていた。
だが、それではシュラウドの憎しみは消えないだろう。シュラウドに対してやれるだけの事はする。それでも駄目だったなら戦ってでも止める。自分で自分を止められないなら、誰かがそれを止めなければならない。それがシュラウドに対する慈悲なのだと信じて。
「織斑千冬。貴方の答えが聞きたい。シュラウドの様な人間の憎しみに対して、貴方はどう向き合う?」
「………」
「今すぐに答えを出して欲しい訳じゃない。だが、必ず答えを出して欲しい」
「……分かった」
「まあ……俺が言いたい事はそれ位だ」
皆、神妙な顔をしている。そんな中、更識楯無が一つの疑問をぶつけてきた。
「……ちょっと待ちなさい。織斑先生と篠ノ之博士を守って、シュラウドを止めたいと言ったけど、それってつまりIS学園に居座るって事?」
「その通りだ。予定としては用務員としてここに居座る予定だった。この場にIS学園の表側と裏側の理事長夫婦がいなくて本当に残念だ」
復活した更識楯無の発言を肯定し、この学校の理事の事も知っている発言をした。
しかし、不味いな。今日はこのままお開きにする予定だったのに。
「貴方、学校に行った事はあるのかしら?」
「無い」
「それなら生徒として入学するのはどうかしら? できるだけ近くで守った方が、貴方にとっても都合が良いんじゃなくて?」
ここに来て交渉か。面倒な事になったぞ。
「それは、シュラウドに対抗できる手段は今の所俺だけで、学園内の生徒や教師も味方とは限らないから……か?」
「そうよ。生徒がガイアメモリやコアメダルを使う事も考えられる。シュラウドの他にも、この世界に憎しみを持っている人間は大勢いる。それに憎しみが無くても、ガイアメモリやコアメダルの力は個人を暴走させるのに充分な力だと判断できるわ」
確かにガイアメモリとコアメダルにはそれだけの力がある。本家『仮面ライダーW』のドーパントは、ほぼ例外無くその強大な力に酔いしれ、心を飲まれてしまう。
「何か要求があるなら言ってごらんなさい。大抵の事は叶えてあげられると思うわ」
「……クロエ。マドカ。お前達は学校に通った事はあるか?」
「ありません」
「ない」
「それでは、篠ノ之箒。クロエ・クロニクル。織斑マドカの入学も許可して欲しい。他には『デウス・エクス・マキナ号』の格納スペースと、束の研究室の確保。後は……運転免許位か」
ぱっと思いつくのはそれ位だ。しかし、向こうの此方に対する要求が怖い。一応、策はあるが本当にこれで大丈夫なのだろうか。
「それでは此方からの要求だけど……」
「其方にとって充分すぎるほど価値ある情報を気前よく前払いで払った。要求もそれ以下に留めたつもりだが?」
「……まあ、いいわ。今の所はね」
……上手くいった? これは俺の策では無くアンクの策だ。正直、メモリやメダル等の現物を渡さず、情報だけで相手の役に立つのかと思ったが、「向こうにとってはそうじゃない、そして前払いして喋れ」と言われた。
此方に敵対する意思が無い事。暗躍している脅威。『オーズ』と『エターナル』の力の根源。国際組織と国が隠している秘密とスキャンダル。そして、『NEVER』として平和的に話し合いをした事実が重要らしい。
よく分からんと言ったら、「お前は自分がやった事と、他人から見た自分をもっと考えたほうが良い」と言われた。解せぬ。
「それでは、良い返答を期待する」
「ええ、分かったわ」
「バイバイ、ちーちゃん」
「ああ、またな束」
●●●
来たときと同じように徒歩でモノレールに向かう。但し、モノレールに乗る前に、更識家の手の者と思える人間を捕まえて、念の為に持ってきたオールドメモリの力で老人にしてから送り返した。24時間で元に戻るので問題ないだろう。
モノレールに乗ると束が無言で引っ付いてきた。他の三人も何か考えているようで静かだった。
「「「「………」」」」
束も、クロエも、箒も、マドカも、そのシュラウドが戦いを挑んできたなら自分はどうするか。その憎しみに対してどう向き合うのか考えていた。敵には敵の事情があり、ただ敵だから戦うでは駄目なのだと思った。
「アレがお前の出した答えか」
不意にアンクが話しかけてきた。
「アレが俺の精一杯の答えだ。自分でも甘いとは思うケド」
「……いや、そうは思わん」
珍しくアンクが肯定して驚いた。基本的にこんな時は馬鹿呼ばわりだった筈だ。
「お前はどんなに馬鹿を見ても、相手の罪を暴きつつ、その心を労わる。そんな厳しさと優しさを失くさなかった。それが弱さになると知りつつも、弱さを抱えて前に進んだからこそ、箒も、マドカも、蜘蛛女も死なずに済んだ」
本当に何があった。普段のアンクらしかぬ台詞だ。
「お前は包帯女を戦ってでも止めると言った。それは最後まで見捨てないと決めたって事だ。それでいい。お前がなりたい強くて優しい人間になるには、本当の強さを手にするには、『仮面ライダー』にはきっとソレが必要だ」
……ヤバイな。ちょっと泣きそうだ。5年の付き合いになるが、アンクが今までこんな事を言った記憶は無い。
「……ありがとうな、アンク」
「フン。無様にくたばるんじゃないぞ」
直ぐに何時も通りのアンクになった。やっぱり、俺の相棒はコイツなんだと思った。
一方、IS学園では織斑千冬と山田麻耶が二人で話し合っていた。
「いい人でしたね。織斑先生」
「そうだな。そして強い男だ」
「でも、本当に止められるでしょうか?」
「簡単な事ではないな。少なくともシュレディンガーは7年かけて止める事ができなかった」
「それでは……」
「だが、無駄だと知っても何もしないで諦めるような男には見えなかった」
シュラウドの様な人間の憎しみに対してどうするのか。自分も答えを必ず見つけなければならない。他ならぬIS神話によって生まれた、女尊男卑の世界を作り出した原因なのだから。
「『お前の罪を数えろ』……か」
織斑千冬は何時か来ると思っていた明日が、直ぐ近くに迫っているような気がした。
キャラクタァ~紹介&解説
織斑千冬
世界最強の称号を持つIS学園の女教師。シュラウドの怨敵その2。優先順位は束の次。成長するにつれて自分のやった事がテロリストと変わらないと自覚はしている。今回の一件で自分の罪を改めて数える。『オーズ』よりも、白騎士を髣髴とさせる『エターナル』の方が気になる所はマドカと同じ。守られる事に不慣れで、内心戸惑っていたり。
千冬とゴクローとのやり取りは、当初『鎧武』のメロンニーサンとロシュオをイメージしていた筈だったが、いつの間にかナルトと長門っぽくなった。ええ、作者は『NARUTO』が好きなのです。
更識楯無
IS学園の生徒会長。普段の行動が祟って孤立無援になった、悲劇のカリスマ(笑)おぜうさま。今回の一件で真面目に生徒会の仕事をしてくれるようになって十六夜咲夜……じゃない、布仏虚は大喜び。使用者の憎しみ以外の要素で、ガイアメモリとコアメダルによる暴走の危険性を把握した、やれば出来る子。
織斑一夏
原作主人公。時系列的にミレニアム壊滅の3日前に束の仕業でISを動かし、束の仕業で起こったIS大戦により10日程度で執拗なバッシングが無くなったある意味ラッキーマン。まあ、『仮面ライダー』と比べればね……。
ルート次第では闇落ちして、それこそ千手柱間の力を得たうちはマダラみたいに手がつけられなくなるかも知れないと懸念されている。原作での男装シャルロットに対する行動がホモ臭い事を考えても、クレイジーサイコホモとの共通点が有ったり無かったり。考えてみれば両親がいない点は大蛇丸と同じ。やっぱホモかも。
596「まさか、奴は初代ブリュンヒルデの細胞を!」
箒「そうか! だからISを使えるのか!」
マドカ「よくよく調べれば、体の殆どが姉さんの細胞じゃないか!」
千冬「私の細胞を取り込んでISの稼働率を上げているのか」
一夏「つまり、どういうことだってばよ!?」
少佐&シュラウド
作品のアンチ・ヘイトタグをつけた理由になったと紹介した二人だが、今回の話を書いて「別に束個人を憎んでいるわけじゃなくね?」と思った二人。
少佐は束が諦めた事と、戦闘兵器としてのISを認めないのであって、宿敵認定した束個人を憎んでいる訳ではない。要は「闘争と言う手段を取る為に、目標とする打倒すべき宿敵が束」と言った感じ。考えてみれば『HELLSING』の少佐もアーカードを宿敵としているが、アーカードを憎んでいる訳ではない気がする。
シュラウドは作中の通り。闇堕ちしたうちは一族みたいに、愛深き故に悪に堕ちた感じになった。実際、サスケもマダラも最終的に特定の個人を憎んだ訳ではなく、世界そのものを憎んでいた気がする。卑劣様は別だったみたいだが。
篠ノ之束奪還作戦/IS大戦
表向きは36対26の戦争。実際は36対1の戦争。26個のISコアがミレニアムによって行方不明である事を利用した。死者数0。『カイガン!』者数1。