ジャンヌ「遅いわ!?」
(作 ゚д゚)「あ、ジャンヌさんお久しぶりです。ツッコミのために出てきたんですか」
ジャンヌ「もう出たくなかったがな! 私の出番なんてこれで十分だ、帰る!」
(作 ゚д゚)「お前それでいいのか」
※時系列は付き合い始めてからです
『ユーくん左左! 左から敵来てる!』
「だから方角で言え! あと数!」
『9.75時方向からトゥー! 多分こっちに気付いてない!』
「分かりづら過ぎるなオイ!? よっしゃショットガンの餌食にしてくれるーー
オイイイイイフルVPS装甲のエールウィン◯ムじゃねえか!? 理子援護、援護射撃ー!!」
『ごっめーんユーくん、さっきの遭遇戦で全弾使っちった☆』
「アホーーーーー!? だからEパックじゃなくてジェネレーター直結式にしろって言っただろうがあ!?」
『大丈夫だ、ユーくんにはまだチェーンマインがある、問題ない!』
「ヒートロッド感覚で当てられるかってビームの弾幕は死ぬわあっぶねえ!? チクショウホバーじゃ空戦型はキツイんだって!
理子ぉ、何か武器落ちてないのか!?」
『あったよ、マゼラ・トップ砲が!』
「結局実弾かよ!? ああもうそれでいいから援護ぉ!」
『うー、ラジャ! って直撃したあ!?』
「スゲーなお前!? よっしゃそれならトドメじゃあ!!」
『ちぇ、チェーンマインとビームサーベルの二刀流だとう!?』
『MISSION COMPLETE』
「『よっしゃあああああ!!』」
ダブルキルという快挙を果たし、無事勝利! 思わず年甲斐もなくはしゃいじゃったぜ。あ、どうも遠山潤です(遅)
「あー、しんど……よく勝てたな」
VRゴーグルを外し、大きく息を吐く。本日は翌日が憂鬱な日曜日、理子とゲームやってます。結構面白いんだよな、このPVPガンダ〇。
『ユーくんお疲れー。いやあ最後のは素晴らしいプレイでしたな! やっぱり近接系の機体もいけるんじゃないのー?』
PCモニターの左上に映っている理子はよほど興奮したのか、赤い顔でニッコニコしている。そんなアイツにジト目を向けてやることにした。
「んなわけねーだろ、今回は偶然砲が直撃したからいけたんだよ。お前がビーム馬鹿撃ちしてなけりゃ、もうちょいマシな状況だったんだぞ」
『えー、ユーくんだってショットガン以外撃ち尽くしてたじゃーん』
「俺は全弾命中させたっつうの。というか低ランクの人間を高ランクに放り込むなし、しかも縛り付きで」
俺が近接型、理子が射撃型オンリーとか普段と逆で辛すぎるわ、マジで。
『ユーくんやってないだけで十分戦えてたじゃーん。というかゲームも格闘出来ないって思い込んでるんじゃない?』
「残念ながら事実だ、あとで戦績データ見てみろ。勝率の差がえげつないことになってるから」
『よーしそれなら今度はグ〇カスタムで慣れーー』
「ってそうじゃねーーーーーー!!?」
「おうなんだ、急にでかい声出して」
パウンドケーキをもぐもぐしていたら、隣の部屋で操作していた理子がVRゴーグル片手に部屋から出てきた。普通にうるせえ。
出てきた姿はゴスロリ風ワンピという、清楚なんだか派手なんだか分からないけど女子力高い格好なのはさすがと言うべきか。扉開いて仁王立ちしてるためプラマイゼロだが。
「ユーくん!」
「はいよ、潤だけど」
いきなり名前を呼ばれたので、とりあえず返事してやると、
「ユーくん彼氏!」
などと分かり切ったことを言いながら魔術師を指さすんじゃありません。呪い返すぞ、ガチャ運が下がるのを。
「ヤメテ!? りこりん彼女!」
今度は自分を指差す。うん、改めて言わなくても知ってるよ。よく付き合ってるよな俺達(マテ)
「なのに恋人らしいことを最近はほとんどしてない! どういうことですかマイダーリン!?」
「いやゲーム誘ったのお前だろマイハニー」
俺、依頼でも受けようかと掲示板眺めてたところを「ゲームやるから出荷だよ~」って強制連行されたんだけど。
「だってイベント限定アイテムが欲しかったからしょーがないじゃん! でも終わった時にふと思ったんだよ、付き合う前とほっとんど変わってないなーって!」
「じゃあデートでも行くか? 確かゲーセンで槍メドゥー〇の新作入ってただろ」
「それ欲しいしユーくんからお誘い受けるのは嬉しいけど、違うのだよ! そういうのじゃなくてこう、恋人らしい特別なことしたいんですりこりんは!
昨日キスの日だったけど、思いっきりスルーしちゃったし!」
「いやお前がお気に入り絵師さんの巡回して、丸一日潰したからだろ」
「気付いたら午前三時だったぜ……」
「終わってるじゃねえか」
こいつ何人の絵師さんに課金してるんだろうな。やりきった顔すんなし。
「とーにーかーくー! 不満はないけどこう、何かカップルらしく特別なイチャイチャがしたい! ユーくん何かないですか!?」
「何かって何だ。俺だってお前が初彼女なんだし、そんな急に出てくるかっての」
「むー!」
むーじゃねえべ、頬膨らませてリスかお前は。
両手で挟んで空気を抜いてやったが、上目遣いで不満を訴えてくる。こいついつも突発的だよな、思いついたら即無茶ぶりってか。
「……ふむ」
吸い込まれるような理子の瞳とモチモチの肌、それを見てふと思いつきーー
「むー? どしたのユーくーーんみゅっ」
手で顔を挟んだまま顔の高さを合わせ、唇を奪ってやった。
「……んっ。昨日がキスの日だって言うけど、別に今しちゃいけないわけじゃないだーーんむっ」
「んーー……♪」
数秒だけ触れてから顔を離したが、今度は逆に理子の方から唇を重ねてきた。首に腕を回し、ぶら下がるような状態で逃がさないと言わんばかりに、目を嬉しそうに細めながら。
「んちゅ、んっ、んう……ユーくうん……」
愛おしそうに俺の名前を呼びながら、理子は何度も触れては離れを繰り返してくる。声も、表情も、キスも、お互いを甘くとろかすようだ。
「……くふふー。じゃあユーくん、キスの日二日目ってことで、色々なキスしよ? キスだけで色々、ね?」
「……スイッチ、入っちゃったかあ」
「入っちゃいましたよー、ユーくんのお陰で。責任取ってね~?」
「そりゃあもちろん、仰せのままに」
赤身が増した顔で、それでも無邪気に微笑む理子に、俺は肩を竦める。自分からやったことだし、これくらいは、な?
しかし、付き合い始めてから理子はこういうことに尻込みするどころか、積極的になってきたよなあ。
まあ俺も受け入れているあたり、変わったということなのだろう。偶にアリアが「余所でやれバカップルども!」ってローキック入れてくるけど、真っ赤な顔で。
「くふふ、キスのし合いっこだねーユーくん。その気になっちゃったら負け、でどうかな?」
「じゃあその手の欲求カットしておくかね」
「だーめー! それじゃあ勝負にならないでしょー?」
場所は変わり、理子の部屋。俺たちはベッドーーではなく、壁の端に移動している。
「壁ドン、ねえ……そんなドキドキするのか、これ?」
「やってみないと分かりませんよーユーくん。ダメだったら盛大に笑ってあげますぜ」
「せめて慰めろよ。まあやるだけやってみるか」
大きい音を立てながら壁を叩き、理子を見下ろす形で視線を合わせる。
「あっ」
「……」
そのまま顎を掴み、潤んだ瞳の理子と唇を合わせる。
「んっ……支配欲を刺激される気がするな」
「ぷふう……これはこれで、いつものユーくんと違うからドキドキしちゃうなあ。
……理子のこと、好きにしちゃう?」
「それも悪くないけど、気付いたら逆に好きにされてそうだからパスで」
「むー、ユーくんノリわるーい。じゃあーーえいっ」
「おおうっ」
壁ドンの状態から逆に胸を押されて床に倒れてしまい、そのまま腹の上に理子がまたがり、
「んー♪」
両手で俺の腕を抑えながら身を屈め、唇を重ねてきた。上半身も触れ合い、彼女のいつもより早い鼓動が伝わってくる。
「……くふふ。この状態なら、ユーくんにしたい放題だねえ。どこにして欲しい?」
「ここまでするかね。楽しい?」
「うん、もちろん♪」
いい笑顔で断言される理子に、この後めちゃくちゃキスされた。勝負の行方は……まあ、有耶無耶になったと言っておこう。
「……潤さん理子さん、私もいたのですが。大胆ですね、描かねば」
余談だが、俺達が移動した後、部屋に唯一残っていたレキが顔を赤くしながらもイラストを描き、それを見た理子が「売って!」と交渉してたとかなんとか。自分のキスシーンなんて見たいのかお前(困惑)
後書き
ナニコレクッソ甘い(口から砂糖を量産する音)
どうもお久しぶりです、ゆっくりいんです。本当は遠山一家の再集結かコラボを描き始めようかと思ったのですが……前書きに書いた通り、キスの日が終わってからネタが降ってきたので書いてみました(遅)
……え、もう三日過ぎてる? な、ナンノコトカナー?(目逸らし)
そ、それでは今回はここまでで。感想・誤字訂正・批評などいただけると嬉しいです。
読んでくださり、ありがとうございました。
ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?
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読みたい!
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いいから続きを書け
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各ヒロインとのイチャイチャを……
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エッチなのはいいと思います()