だが前回『彼女』が出てくるといったな? アレは嘘だ。
読んだ後に突っ込みを入れるとしたら、嘆きの森が悪いんや! 彩音さん最高や! ということにしておいてください(マテ)
「雑兵たちでは相手にならん故、妾直々に相手してやろう。光栄に思うがいい」
そう言って、姉貴を伴ったパトラはアンベリール号の中に引っ込んでいったのが先程。現在は彼女達を追うため船の中を進んでいる。
「罠など無い故安心して進むといい」と、どの口が言うんだとツッコミ入れたくなることを言っていたが、宣言通り進んでいく中で罠の気配は感じられなかった。律儀なのかプライドが高いんだか。
壁一面がエジプト絵画と化した廊下を進む中、
「ねえユーくん、パトラ相手に有効な策がりこりんにあるので――」
『却下』
「まだ何も言ってないよ!?」
「どうせアンタの事だからジュンを犠牲にするとか、ジュンを囮にしてここは任せろ先に行け! 作戦とか言うんでしょ」
「犠牲の前提が俺な件。理子、お前の策って敵より味方の方が被害多いじゃねえか」
「理子さん、普段の信用って大事なんだよ?」
「ユキちゃんが優しい顔で諭してくるのが地味にきついんですけど!? いやいやいや今回は本当に有効なのだから!」
『嘘だ!!!』
「一括レ○否定!?」
酷いよ酷いよ、などと廊下の隅でいじけだす理子。いや普段の行いだろ(←ブーメラン)
「じゃあ聞くだけ聞いてあげるわよ。しょうもなかったらジュン共々風穴だからね」
「津波パニックをごまかすのに暴力的なのは良くないと思いまーす」
「あ"?」
「イエナンデモナイデス」
アリアと出会ってからベスト5に入るくらいの般若顔で睨まれた。白雪も引いてるんですが。
「さっすがアリアん話が分かる~! えっとねー、策とはこれのことです!!」
ジャジャン! と自分でSE入れつつ理子が取り出したものを見て、アリアは懐疑的な目に、白雪はちょっと顔を赤くし、俺は頭痛がしてきた。
「それならジュンがやるしかないでしょうけど……本当に有効なの?」
「イエス! 少なくとも積極的に殺そうとはしないはずですたい!」
「こ、これはこれで……」
「……マジでやんのか? あと白雪、何で頬を染める」
「いやいやユーくん、生存率を少しでも上げるためには羞恥心など脱ぎ捨てるものなのですよ?」
「閃光の速度で投げ捨ててる奴が言うと説得力が違うな。で、本音は?」
「ぶっちゃけ理子の趣味です! でも効果も見込めるし一石二鳥だよ、やったね」
「オイバカヤメロ」
「まあ本当ならいいし、嘘でも損はないからいいんじゃないの?」
「俺の尊厳が削られていくんですが」
「微塵の価値も無いわね」
「白雪様ボスケテ」
「大丈夫、私はどんな潤ちゃんでも受け入れるから!」
「神は神でも敵対神だった」
というか敵しかいない。やだなー覚悟決めたくないなー帰ろうかな――
「さっさとしなさい」
「あい」
ガバメントを目玉に突きつけられたので諦めることにした。人間諦めが大事だよね、でも理不尽じゃないかな(白目)
未来の
「遅いわねえ、潤達」
アンベリール号の最奥、その部屋で玉座に座る妾の横で、カナは首を傾げている。そんな姿も似合う美人が男というのは恐ろしいのお……神はどこでカナの性別を間違えたのじゃ?
まあそれは後で考えるとして、たしかに連中の到着が遅い。この部屋までは一直線なのだし、どんなにゆっくり来ても到着していい頃合なのじゃが。
「妾を待たせるとは、兄弟揃って不遜な輩じゃのお」
「そうよねえ、あの子ああ見えて時間には正確な筈なんだけど」
不遜に関しては無視か! ツッコミ入れたいがぐっと我慢する。どうせ聞いてるのかも怪しいし、それより連中の情報、特にトオヤマジュンの事を聞いたほうがよいか。あやつが一番分からんかったからのう、姉、違う兄なら良く知っているじゃろう。
「のうカナよ、お主の弟はどんな戦い方をするのじゃ?」
「あら、弟の敵に対して喋ると思う?」
「その弟に敵対している立場で何を言う」
「まあ、そうよね。んー、強いて言うなら二挺拳銃かしら? あの子、その時の状況や気分によって、武装を変更するからね」
「状況に応じて、か。それはそれで面倒じゃのう」
「ふふ、流石の砂礫の魔女さんも、私自慢の弟は脅威と感じるかしら?」
「馬鹿を言え、妾の勝利は変わらん。お主が味方でなく、トオヤマジュンたち全員が同時に掛かってきてもな。
そもそも――あ奴はあの中で
これは妾だけでなく、カナも理解していることじゃろう。トオヤマジュンは他の連中より二回り、下手をすればそれ以上に弱い。正直、神崎達と肩を並べているのが不思議なくらいじゃな。
「まあ、そうね。でもねパトラ」
カナは思案顔になり、扉の方を指差し、
「潤は弱い。それでもあの子達と肩を並べられるものがあるのよ」
言い終えると同時、入口の扉が吹き飛んだ。超能力を施してないとはいえ、派手にやるのう。
「遅かったではないか、トオヤマジュ、ン??」
最後が疑問形になったのは、先頭に立っていたのが予想と違う人物だったからじゃ。
腰までの長さで艶のある青みがかった黒髪、服装は夏らしい純白のワンピースで、容貌は10人中10人が美少女と答える、十代後半くらいの娘じゃった。というか誰じゃ、こんな奴おらんかったぞ?
そやつは手に持った鉈――2m以上あるでかい奴じゃ、あと血が付いてるような……――を手に下げて顔を上げ、
「ボクは
と言って、満面の笑みをこちらに向けてきた。いや本当に誰なのじゃ!?
神崎・H・アリアよ。何かまた面倒くさそうなことになりそうなんだけど、気のせいかしら? ……そんな都合良くないわよね、ハァ。
アタシ達四人の先頭にいる遠手梨奈と名乗った少女、言うまでもなくジュンが理子によって女装させられた姿である。というか露出してる腕はほっそりとしており、身長も幾らか低くなってるように見えるけどどうなってるのかしら? 超能力? ……ありそうね、無駄なことに凝る性分だし、コイツと理子は。
というかなんでひぐ○しなのよ、しかも色々混じってて何のキャラか分かり辛いし。あの作品思い出すと怖いからやめて欲しいんだけど……(←トラウマ持ち)
先頭の梨奈を見て先に反応したのはカナだった。相手の正体に気付いたのかプッと吹き出し、
「あら潤、随分可愛らしくなったじゃないの?」
「何、アレはトオヤマジュンなのか!?」
横のパトラが驚いた顔でカナに尋ねる。そりゃそうよね、寧ろその反応が普通だわ。
「ええ、私が弟のことを見間違える訳ないわ。ここまで可愛らしくなるのは予想外だったけど」
「そうか、ううむ、そうなのか……男は要らぬゆえ殺してやろうかとも思ったが、あそこまでなれるのなら妾の小間使いとして仕えさせるのもいいのう」
クスクス笑っているカナと、何やら思案顔のパトラに対し、ニコニコ笑顔なままの梨奈は一言、
「うるさいのですよ二人とも、どたまかち割りますよ?」
『え?』
丁寧(?)な口調から発せられた物騒な言葉に唖然としている二人へ一瞬で近寄り、手に持つ鉈を横に振るう。
音を立てながら迫る一撃にカナとパトラは慌てて飛び退き、左手にある石柱が
……鉈って切断するための道具よね? しかもあれ普通の石柱より硬い筈なんだけど、どうなってんのよ。
「むう、外れたのです」
梨奈は残念そうに鉈を引き戻し、再び二人に向き直ってにぱーと笑う。だから怖いのよ!?
「き、きききキンイチ! ではなかったカナ! なんなのじゃあ奴は!? 妾のオベリスクを砕きおったぞ!? しかもただの鉈で! トオヤマジュンは四人の中で一番弱いのではなかったか!?」
「その筈なんだけど……あの子、超能力も使わずにどうやってあんな怪力になったのかしら?」
「悩んでる暇があったら動いた方がいいですよー?
動かないなら――痛い思いをするのです」
いつの間にか接近した梨奈が、兜割りの要領で鉈を振るう。カナを狙ったそれは回避され、床を粉々に打ち砕いた。
「パトラ、私は潤――じゃなくて梨奈か、の相手をするから、残りの三人をお願い!!」
言いながらカナは先日ジュンがやっていた『
「ま、待てカナ! 貴様
「じゃあ、貴方がこの子の相手をする?」
指差す先にいるにぱー顔で鉈を構え、殺気を振り撒いている梨奈。もう武偵というよりサイコパスねこれ。
視界に入れてしまったパトラは即座に目を逸らし、
「まあ、偶には妾の力を存分に見せ付けてやろう。感謝するが良い」
と、尊大に言い放った。目線が泳いでなければ様になったんだけどねえ。
「ええ、頼りにしてるわよ」
微笑んで告げ、コルトSAAで牽制しつつ、リナ状態のジュンと、カナ状態のキンイチによる兄弟? 対決が始まった。事情を知らない奴が見れば姉妹喧嘩よね、片方武器がおぞましいけど。
「やー、ユーくんなりきってますなあ……SAN値がガリガリ減ってく光景だけど、だがそれがいい!」
「セクハラしようとして頭割られかけた癖に良くそんなこと言えるわね理子……」
アタシと白雪が間に入らなければ、割と本気で危なかったというのに。二人がかりでようやく止められるってどんな馬鹿力してんのよ今のアイツ。
「さて、待たせたのうカンザキ・H・アリア、ホトギシラユキ。そして久しぶりじゃなリコ」
アタシ達三人を前にして、パトラは余裕の表情を崩さない。しかし油断しているとは言い難い、隙もないしね。
「武偵高ではSやAランクと持て囃されてるようじゃが――三人がかりとはいえ、『無限魔力』を備えた妾に、勝てるつもりかのう?」
ふふんと鼻で笑うパトラの挑発に眉をひそめたのは、意外にも白雪だった。色金殺女を抜き放ってパトラに向け、
「勝つよ、絶対に勝つ。勝って潤ちゃんを小間使いにするなんていう羨ましい関係、打ち砕いてみせるから!」
「そっちかい!?」
アンタ最近主従系のネタ多いわね!? そんな食いつくことでも無いでしょうが!
「じゃあユキちゃんが勝ったら、ユーくんのドレイかな?」
「よっしゃ漲ってきたぁ!!」
「いらんこと言うな!」
「やー、ここまで盛り上がるとは思わなかったんですよアリアん」
ヨソウガイデスとか言ってるが、少し考えれば分かるでしょうが! あと白雪はそんな関係でもいいの!? 対潤においてはドMかコイツ!
「さあ行くよパトラ、私と潤ちゃんの明るい未来のために!」
「ヒャッハーリンチだリンチだー! 数の暴力ってもんを教えてあげるよパトラー!!」
「何やら妾とアリアが置いてけぼりを喰らってる気がするのじゃが……まあ良い、来るがいい凡愚ども!」
物言いはともかく性格はまともらしいパトラに共感を覚えた気もするが、置いといてアタシもガバメントを抜いた。戦闘開始よ。
……理子以外、横で戦ってるリナは見ないようにしながら。いやマジで怖いんだって、あれL5はイッてるわよ絶対。
「まずは小手調べじゃ!」
パトラが叫ぶと、床から数十のジャッカル男、天井からは同じく砂鷲、計100体ほどが出現し、アタシ達三人を包囲する。またそれ? 芸がないわね。
「さあて、この程度で根をあげる訳ではないじゃろうな? どう乗り越える?」
「どうもこうも」
二人に視線で促すと、まず白雪が色金殺女を構えて突撃し、前方のジャッカル男数体をまとめて胴体切断する。
「この程度の連中、正面突破で十分よ」
一拍遅れてアタシと理子も同時に駆け出し、白雪の背後に迫る砂鷲を両断した。弾勿体無いし、小太刀だけで十分ね。理子もワルサーは使わないみたいだし、白雪も
その状態でも、戦況は一方的な殲滅状態である。ぶっちゃけ護衛対象いないからカジノの時より楽ね、1000来ても捌ける気がするわ。
隙を見てパトラにガバメントの一撃――勿論弾は『
数が大分減ると、今度は床からオベリスクが出現し、使い魔を巻き込むの厭わず飛ばしてきた。どこのAUOよアンタ、しかも床が蟻地獄になって動けないし。
まあ白雪は鎖鎌で天井にぶら下がって難を逃れ、理子は直前に跳んで砂鷲を足場に、アタシは沈んだ状態から力ずくで脱出した。どうやって逃れたのかって? 疾空〇勢の応用。何かパトラがこっち見て目を見開いてるけど……何よ、そのヤバイものを見る目は。こっち見んな。
迫り来るオベリスクには逃げるのでなく、三人とも側面を蹴って足場にするか回避し、空中疾走をしながら接近する。こういう時は逃げ回るよりも攻撃よ、戦術的にもアタシの性格的にも。
目前に迫るアタシ達に、パトラは再度ギョッとしながらも先程の大盾を四枚、同時展開する。一々驚いてるけど冷静ね、じゃあ。
「白雪、理子!」
『せーの!』
アタシの呼びかけに、三人声を合わせて全く同時にライ〇ーキック(白雪は
「な、なんじゃと!?」
今度は驚きの声を上げながらも、パトラはその場から飛んで難を逃れる。座ってる玉座が粉々になって顔を青くしてるけど、何この程度で驚いてんのよ。
「変・身!」
「いや出来ないでしょ」
荒ぶる鷲のポーズ(そこはライダーポーズにしなさいよ)を取る理子にツッコミを入れる。まあ理子の場合、高速変装とかで似たようなことやりそうだけど。
「な、なんという威力じゃ……妾が呪ってやったとはいえブラドを倒したというから出来るのは想像しておったが、全員キンイチクラスとかどういう理不尽じゃ!?
というか貴様ら、何故
「そりゃ日本人の節約志向に基づいてですよ、ワザマエ!」
「まるで意味が分からんぞ!?」
大丈夫よ、アタシも分かんないから。
それにしてもコイツ、アタシの勘だと表情ほど驚いてないわね。無限魔力なんてふざけた代物持ってるし、精神的動揺を誘いたかったんだけど……まあ、これくらいじゃ無理よね。そういう意味でもブラドより厄介だわ、アレは油断と慢心の塊だったし。
「気を付けてアリア、パトラが魔力を集めてる。多分大技を放つつもりだよ」
白雪、教えてくれるのはありがたいんだけど、アタシだけ耳打ちしないで理子にも教えてあげて? ……そんな嫌そうな顔しなくてもいいでしょうが。
「くっふふー、これで打ち止めかなパトラー? だとしたらガッカリだなーアッサリだな~」
「ふん、小手調べといったじゃろう? 妾はまだ四つの切り札を残している」
「なん……だと……」
ドヤ顔パトラに驚いた(フリの)理子。アンタ等仲良いわね、お陰で気をつけるべき攻撃が最低四つあるのが分かったけど。多分嘘吐いてないし。
「では特別に見せてやろう、そして慄け! これが妾第一の切り札――」
パトラが手を掲げると、味方のジャッカル達を押し潰したオベリスクが浮かび上がって集まり、砂となってから球体となる。このモーション必要なのかしら? 今のうちに叩いていいわよね。
隙だらけのパトラに小太刀を構えて突撃するが、その瞬間強烈な砂塵が舞い上がる。
「うわ、見えない」
「キャッ!?」
「これは、まさか……!」
暴風に近いそれは、接近するのも少々キツイ。というか理子、キリッとした顔で見てないでアンタも突撃しなさいよ。
「出でよ――」
暴風の中心、パトラの上で砂の球体は徐々に何らかの形を取り始める。というかあの形って……
「オベリ〇クの巨神兵!!」
『ファ!?』
アタシ達三人は同時に驚くしかなかった。確かに同じエジプトだけど! オベリスクだけど!
「ホホホ、開いた口が塞がらんとはこのことじゃな!」
そりゃそうだ、まさかの遊戯〇ネタとかどう反応すればいいのよ!?
「……いやー、アレはないのです。雑コラくらい適当な僕からしてもアレはないのです」
「二回も言わないであげて。本人大真面目だし、吹き込んだ『あの人』の影響なのよ。
……まあ、パトラもノリノリでこの術式作ったけどね」
登場人物紹介
遠出利奈(遠山潤)
作者のにわかひぐ〇し知識により生まれた、潤君女装シリーズ第二弾。別にシリーズ化する予定はない、今のところは(オイ)
常にニコニコしているが機嫌がいい訳がない。というかどちらかといえば発狂済み。流石に鉈持つのが梨〇ではなくレ〇なのは分かっている。しかも鉈のイメージは△様、もう分かんねえなコレ。
神崎・H・アリア
刀二本でジャッカル軍団をばらし、蟻地獄を跳躍で脱出するSランク武偵。軽く人間やめてる気もするが、気にしてはいけない。
なお戦闘中、利奈のことは意識的に考えないようにしている。余談だがひぐら〇に対してはトラウマ持ちで、泣きながら潤と理子に慰められるくらい苦手。
峰理子
遠出利奈誕生の元凶。正直色々と間違ってる感が半端ないのだが、本人的には満足のいくコスプレらしい。趣味を詰め込んだとも言う。
軽い発狂状態の利奈を唯一平然と見れる精神の持ち主。「こんなユーくんでも愛せる!」とは本人の談。コイツも発狂してるんじゃないかな。
星伽白雪
対潤においてドM疑惑が浮かび上がった武装巫女。それでも(作者には)理子よりマシに見える不思議。
愛する人なら女装姿も受け入れる(というか気に入ってる)が、流石に今回のは軽く怖がっていた。
カナ
弟の女装姿を見て「仲間が出来た」と密かに喜んでいる美女(♂)。それでいいのか遠山家。
なお、弟との戦いは熾烈を極めており、パトラの攻撃の余波も余裕で避けている。多分書かないけど、発狂状態の戦闘描写とか無理(マテ)
パトラ
冷静さを崩さない自称覇王(ファラオ)の超能力者。無限魔力を元に色々な技を繰り出し、遂には三〇神の擬似再現をやらかした。本人は至って真面目である。
見目が良ければ中身が男であってもあまり問わないタイプ、ある意味理子に近い。利奈の狂気にはビビッていたが。
後書き
すまない、更新が半月も遅れた上にこんなネタまみれで本当にすまない……だが私は繰り返す(オイ)
はいのっけからすいません、作者のゆっくりいんです。久しぶりに嘆きの森を聞いていたら潤の女装レパートリーが増えていました、本当は小話の由依を使いまわすつもりだったんですが……まあ思いついたから仕方ない(開き直り)。
正直遠出利奈の出来に関してはひぐらしファンの皆様ごめんなさいとしか言いようがありません。これ書き終わったらひぐらしちゃんと観ようと思います。更新速度遅くなる可能性ありますが(マテ)。ちなみに遊戯王も知ってるのは初代だけです。5D’s? 知らない子ですね……
遠出利奈については、後書きの最後にFat〇風のステータスを載せようかと思います。何でかって? 思い付きです(オイ)。興味のある方は良ければ見てやってください。
とりあえず、今回はここまでで。感想・誤字訂正・評価・批評、あのキャラのことが知りたい、こんな話を書いて欲しいなどの質問・リクエスト、お待ちしています。
遠出利奈
クラス:バーサーカー
真名:遠山潤
性別:■
身長・体重:160cm 50kg
属性:混沌・狂
ステータス
筋力:A+ 魔力:D
耐久:A+ 幸運:D
敏捷:A+ 宝具:C
クラス別能力
L5(雛見沢症候群):EX
魔力・幸運を除くステータスを最大限上昇させる。代償として常時発狂した状態となる。
意思疎通は可能だが、思考の方向性は他者を害する残虐性に固定される。
保有スキル
変化:B
肉体を変貌させるスキル。バーサーカーの肉体は女性的なものに近付いており、身長や体重なども一時的に変化する。
自己暗示:A+
自己の思い込みによる暗示、人格を変貌させるスキル。精神系の干渉を遮断し、『痛みを認識出来ない』という人格によって痛覚遮断の効果も持つ。
宝具
惨劇の大鉈(雛見沢の怪異)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:15人
身の丈を越す巨大な鉈。宝具というより単なる武器だが、バーサーカーの魔術により破壊力が強化されている。
性能はひたすらに頑丈で鈍重。その強度はアリアが本気で殴っても折れないほど。バーサーカーはコレを片手で振るう。
元々は潤が樹木の伐採用にと洒落で作った武装。当然何らかの魔術的付加を施される神秘が宿っている訳ではない。ちなみに付着した血液は血糊をぶちまける勢いでまぶした。
遠山潤が女装した姿の一つ。スキルによってL5を常時抱えた発狂状態になっているが、本来の症状である誇大妄想は自己暗示に、自傷行為は他者を害するものに変わっている。要するに名前が同じだけの別物。
自身を認識したものに対しては異常なまでの殺気を纏って襲い掛かり、特に自身を害するもの(候補も含む)に対して一切の容赦をしない。
自己暗示を解くか敵対するものを皆殺しにすれば止まる傍迷惑な存在。実際女装は理子によるものだが、自己暗示を施したのは潤自身の判断である。
PS 作者は追想のディスペアも好きです。