遠山潤は楽しみたい   作:ゆっくりいんⅡ

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 夏休み編スタートです。今回は夏休み前の導入兼新キャラの合流の形でお送りします。
それにしても、テスト前って勉強したくなくなりますよね(何)



『夏季休暇』編
閑話その一 そうか、お前が元凶か


 

「夏休みだー!」

「ヒャッハー!」

「いやその前にテストあるでしょうが!?」

『テスト? 何それ美味しいの?』

「メヌ含めてハモるな! 普通テスト前の勉強してる時期でしょうが!」

「いや、別に改めて勉強するレベルじゃないし」

「授業なんて一回聞けばりこりんブレインフォルダのおまけに入っちまいますぜ」

「テスト勉強は不要、はっきり分かりますね」

「ああ、そういえばコイツ等実際頭いいから何も言えないわね……」

 これでも白雪合わせて東京武偵高の偏差値上位陣です(ドヤァ)

 さて、イ・ウー、というよりシャーロックの一件から何日か経過した。諸々の後処理はいつも通りなので省略、強いて言うならアリアに理子共々知っていることを粗方吐かされたことくらいか、正座で。

 で、今は武偵高三大苦行『テスト勉強』の時期である。ウチの連中は机に座っていられる奴の方が少ないからな、モチベーションは普通の学校より超低い、死んだ目の奴も多いし。

 が、先程言ったとおり俺達にはほぼ無関係、勉強したくないでござる!

 というわけで、今は来たる夏休みに向けて遊びの計画を立てている真っ最中である。単位? 全員余裕で足りてますが何か?

「この時期に敢えて温泉行きたい、風呂上りのフルーツ牛乳は格別」

「海、は人が多いし、プールに行きたいわね。お姉様のカナヅチ克服のため、超スパルタコースで優しく教えてあげましょう」

「はいはい、理子夏の祭典行きたい! ユーくん含めて全員でコスプレしようそうしようというか決定!!」

「人の予定を勝手に決めるな、というかメヌは何空恐ろしい計画を立ててるのよ!?」

「あらお姉様、また津波が起きた時に自力でどうにか出来るのですか?」

「ぐ!? いやでも、救命道具付けてれば問題は」

「そんな都合のいいことありませんよ。ちなみに拒否するようなら、理子に頼んでお姉様の無様な状況を再現してもらった後、間宮さんに提出します」

「声真似は任せろバリバリー!」

「ヤ メ ロ! 人の積み上げてきた威厳を一言で崩すとか、悪魔かアンタは!?」

「お姉様のカワイイ妹ですよ?」

「アタシの妹がこんなに自画自賛するわけが無い!!」

 カワイイのは否定しないんだな。

 そんな感じでアリアの逃げ道を面白半分で塞いでいると、玄関からチャイムの音。はて、誰だろうか。白雪は生徒会の会議に出ているはずだが。

「よし、ここは理子が」

「いーよ俺が出るから。また貞○の真似して来客脅えさせる気かお前は」

 通称『金の○子事件』。銀を五人集めると出現する、どんな悪夢だよそれ。

「はいはーい、今開けますよっと」

 ドアを開けた先にいたのは――なんというか、メイド? な女性だった。

 髪は白金(プラチナゴールド)のストレートロング、瞳は優しげな色を湛える翡翠色(エメラルド)、肌は白人特有の抜けるような白さで、街を歩けば男女問わず振り返ってしまうような美人さんである。

 問題は服装と装飾品。東京武偵高(ココ)の制服にメイド服を足したような上着とロングスカート、頭にはヘッドドレスというみょんな姿だった。そして左手中指に嵌められた『U』を象るリング。以前理子に見せてもらったイ・ウーのスクールリングだ。

「突然の来訪、申し訳ありません。遠山潤様のお部屋でお間違え無いでしょうか?」

「ああはい、合ってますよ。部屋主の遠山潤です。えっと、イ・ウー関係者の方?」

「はい、元イ・ウー主戦派(イグナティス)、リサ・アヴェ・デュ・アンクと申します」

 丁寧にお辞儀をしてくる彼女の動作はアリア達とは違う品に満ちている。その姿と先程の発言から、俺は記録を掘り返し一人の人物を思い浮かべる。

「もしかして、イ・ウーの会計係さん?」

「はい、ご存知でしたか。さすが(モーイ)、遠山様はイ・ウーの内情にも詳しいのですね」

「まあ、一応関わりがあったんで。それで、ご用件は?」

 見たところ武装している様子はないし、敵意も感じられない。物腰も洗練されているが奉公人の類であり、横に置いているキャリーバッグの中身が危険物で無い限り、襲い掛かっては来ないだろう。

「あ、それはその……初対面の方にこんなお願いをするのはおかしいと、重々承知の上なのですが」

 でも一目見て確信しました。そう呟き彼女は不安そうながらも決意した顔になり、こちらを真正面から見つめて頭を下げ、

 

 

「遠山潤様、私のご主人様になってください!!」

 

 

 とんでもない事をお願いしてきた。

「……Wat(はい)?」

 思わずオランダ語で返してしまった。え、何、雇ってもらう時の決め台詞? 斬新過ぎるだろオイ。 

 

 

「えーとつまり、リサの家系は代々これと決めた武人に仕える家系で、イ・ウーには相応しい人物がいなかったから、シャーロックが推薦してきた俺に会いに来たってこと?」

 場所は変わって我が家のリビング。対面に座ったリサの話をざっくりまとめて聞き返すと、彼女は赤い顔のまま頷いた。ちなみに呼び捨てなのはそう呼ぶのを希望されたからで、顔が赤いのはさっきのご主人様宣言を我が家の連中に聞かれたからだ。

 対面同士の俺達に対し、間に座っている三人の表情は三者三様。理子は再会を喜んでいるニコニコ顔、メヌはどう弄ってやろうかといういじめっ子の顔、アリアは――顔を赤くして頭を抱えていた。多分黒歴史認定した『ドレイ宣言』を思い出したんだろうな。未だにからかうとカオマッカー! になって死ぬほど殴ってくるし。

「うんまあ、話は分かったけど……何で俺? シャーロックの推薦もあるんだろうが」

 というかあの名探偵、何を考えて俺に押し付けようとしてんだ。

「一目見てリサの勘にピンと来たのです、遠山様こそリサのご主人様に相応しい方だと!」

 え、アリアじゃないしそんな直感でいいのか――って、ホントに頭からピン! って感じで耳が生えてきたんですけど。しかも見た限り本物だそ、人狼(ワーウルフ)

「あ、し、失礼しました、つい興奮してしまって……」

「でたーリサの十八番、犬イヤーピン!」

 何だそのネーミング、というか十八番と言われるくらいよくある光景なのか。そしてメヌは何故目をキラキラさせている。

「ね、ねえ、この耳は本物なのかしら?」

「はい、その気になれば動かせます……よろしければ触りますか?」

 微笑んで頭を差し出すリサに対し、メヌはコクコクと頷いて犬耳を触り始めた。

 モフモフモフモフ。

 ニコニコ。

 モフモフモフモフ。

「んっ……」

 何で急に悩ましい声を上げるんですかねえ……

 数分間耳を弄繰り回し、満足した様子のメヌはこちらに向き直って真剣な顔で、

「ジュン、この子の主になってあげなさい」

「耳で懐柔されてんじゃねえよ」

 メイドなんだし家事能力とかで見ろよ。妙なところで年相応というか可愛らしいが、そーいう問題じゃねえだろ。

 チラと姉の方を見てみる(妹はリサの隣に座りだした)と、アイコンタクトで別にいいんじゃないのと返してきた。我関せず、というより妹が欲しがってるから肯定的な感じだ。何だかんだでメヌには甘いんだよなあ。

 最後に理子の方をチラと見ると、

「イインジャナイカナ!」

 カタコト喋りでサムズアップしてきた。意味分からん、というか若干焦ってる?

「あの、お願いします遠山様。厚かましいのは承知の上ですが、ここに居られなければ行く当てがないのです……」

「ジュン、ここで見捨てるようなら男としての貴方を軽蔑するわよ」

「メヌは完全にリサの味方ね」

 コーヒー(客人であるリサが淹れてくれた)を飲みつつ、アリアが他人事のように漏らす。うん、ホームズ姉妹は当てにならんねこれ。

 どうすっかねえと俺もコーヒーに口を付ける。……本当に同じ豆から淹れたのかこれ? メッチャ美味いんですけど。

「あ……申し訳ありません、忘れていました。遠山様、こちらシャーロック様からの手紙です」

「曾御爺様の!?」

 アリアがガタンと席を立つ。オイリサがビックリしてるぞ、どんだけシャーロック大好きなんだよ。

「あの、これは遠山様以外読まないようにと言われているので……」

 リサが申し訳なさそうに言うと、奪い取りそうな勢いだったのが不貞腐れたものに変わる。いや、俺宛ての手紙読んでどうするんだよ。

「シャーロックからの手紙ねえ」

 ろくでもない予感しかしないのは気のせいだといいんだが。短い邂逅で色々やらかしてくれたのを思い出しつつ、封を破って手紙を開く。

『オメエに書くことねーから!!』

 反射的に破った。

「ちょ、ジュン何してんのよ!?」

「いや、死ぬほどイラッとしたもんで」

 多分理子が同じことやったら似た反応すると思うぞ、お前も。

 とはいえアリアに怒られたので、超能力(ステルス)で手紙を修復し(リサに「モーイ!」とやたら褒められた。そんな珍しいか?)、再度読み始める。というか太字で書くんじゃねえよ、本文小さいし。

『この手紙を読むときは、ついイラッとして一度破いた後だと思う』

 無駄なこと推理すんな。

『さて冗談は置いといて。潤君、今君はリサ君の主になってくださいという発言に面食らっているだろう。

 僕がリサ君に君を推薦したのは、その人柄や功績を判断してのことだ。何言ってんだコイツと思っているだろうが、君には人を率いる才能があると僕は推理している。現に、君を中心に人が集まっているのだからね』

 まあ集まってはいるな、他人の家を占拠して。

『別に気にしてはいないだろう?』

 手紙で会話してんじゃねえよ、その通りだけどさ。

『僕としては、リサ君を受け入れてくれると嬉しい。君の主義もあるし、主としてか友人としてかは君次第だが、懐に飛び込んだウサギを無慈悲に仕留めるほど容赦のない人間ではないだろう?

 それと、彼女の料理は絶品と言っていい。アリア君たちもその腕前を見れば喜んで迎え入れるし、君の負担も軽減するだろう』

 ウチの台所事情まで加味しなくていいです。

『君にとっても彼女にとっても最良の選択が選ばれることを、私は願っているよ。では、またいずれ。

 P.S この手紙は読み終えると自動的に爆発する』

「あ?」

 最後の一文を読んだ瞬間、手紙が突如光り出し、反応する間もないままボンッ! とコミカルな感じで爆発を起こした。

「!? と、遠山様大丈夫ですか!?」

「あーうん、大丈夫大丈夫」

 爆発の威力自体はオモチャレベルだ。手と顔は煤だらけだろうが。

 心配して駆け寄ってくるリサに対し、他三人は爆笑していた。お前等を追い出してやろうかコノヤロー。

 とりあえずシャーロック、次会ったらテメーは死ぬまで泣かす。

 

 

 持ってきてもらったタオルで顔を拭き、淹れ直したコーヒーで一息付く。ちなみに全部リサがやってくれた、だから客人にやらせてどうするんだよ俺含め。

 そのリサはコーヒーを出してくれた後、期待と不安が入り混じった目でこちらを見ている。まあ今後が掛かってるし、これと定めた主がようやく見付かったんだからなあ。

「何を悩んでいるんですか? 即断即決、思い付きで即行動のジュンにしては随分と時間が掛かっているわね、普段なら素直に受け入れてあげそうなものなのに」

「ストレートに考えなしのバカ言ってもいいんだぞ?」

「自覚あるなら直しなさいよ……」

 アリアが溜息ついてるが、だが断る。楽しむ時くらい頭使わなくてもええやろ。

「別に住んでもらうのは構わんが、主となると話は別なんだよ」

 リサの顔が一瞬喜色に染まるが、次の瞬間ガックリと肩が落ちる。

「なんでよ」

「ユーくんの主義じゃないかな~? たしか『従わず、従えず』っていうのがあったよね?」

 オイ理子、ここぞとばかりに口挟むんじゃねえよ。ホームズ姉妹に呆れた目向けられたじゃねえか。

「何それ、アンタが前に居た場所の決まり?」

「いや、俺ルール」

 呆れ目がジト目に変わった。おいヤメロ、俺がそういう目で見られると興奮する性癖だと思われるだろ。

「その主義を一つ捨てるだけで、女の子一人が幸せになれるんですよ?」

「まあそうなんだけどな……」

 メヌに言われるまでもなく重々承知の上だが、ガキの頃から掲げていた主張は本能が良しとしない。

 とはいえ、目の前の彼女を見捨てるほど冷酷にもなれないわけで。

「あ、あの、ご迷惑でしたらここを去りますので……」

 悲壮感一杯の顔で言われてもなあ。ほら、ホームズ姉妹の非難的な目が。こういう時男の立場って弱い。主でなくてもよければ迎え入れるというのも提案してみたが、涙目で首を横に振られてしまった。

 ちら、と先程からほとんど喋っていない理子の方を見やる。視線を感じたのか、しょうがないにゃあと言う風に肩を竦め、こちらへ近寄って耳打ちしてくる。

「ユーくん、ここはルート分岐だよ。リサを受け入れるかどうかで、潤が今後本当の意味で変われるかが決まる」

「……ああ、たしかにそうだな。でも、お前はいいのか?」

 さっきからちょろっとだけとはいえ、不安の感情を出してたくせに。

 俺が問うと、理子は一瞬驚いたように眼を開き、その後ニヤーと笑った。

「くふふー、どしたのどしたの? これはユーくんの事情なんだから、理子のことなんて気にしなくていいのに聞いてくるなんて」

 ……言われてみればそうだ。家主は俺で決定権はこちらにあるのに、何故理子の意志を確認しているのやら。

「ふむ。……どうしてだろうな?」

 強いて言うなら、何か引っ掛かりがあるのだが。それを言葉として表現できん。語彙力ねえな俺。

「ユーくんでも分からないことあるんだねー。まあ理子は概ね賛成ですよ? ライバルが増えるのは頂けないけど、リサを見捨てるのは河合荘だし、ご飯美味しいし、一緒に居て楽しいし、ご飯美味しいし」

 食いしん坊万歳かお前は。まあ不安なんてどこかに飛んでルンタッター状態の理子を見て、腹を決めることにする。

「そうだな、決めた。武人としては心許ない俺で良ければ、よろしく頼む」

 対面のリサに告げると、彼女は泣き顔から一転してキョトンとした顔になり、内容を理解したのか驚き顔になり、

「――はい! よろしくお願いします、ご主人様!」

 喜色満面の笑みで立ち上がり、丁寧にお辞儀をした。それにアリアはやれやれと安堵の息を吐き、メヌは、何故かちょっと面白くなさそうに理子を見ていた。

「よっしゃあー! じゃあ珍しくヘタレモードなユーくんも了承したことだし、お祝いにゲームやろゲーム! リサ、今日は負けないぞー!」

 がおー、と妙に上機嫌な理子がリサに向かって両手をライオンっぽく掲げる。え、お祝いにゲームやんの? たしかにさっきからチラチラゲームの方見てたけどさ、リサ。

「ゲーム得意なのか?」

「あ、はいそこそこには。イ・ウーでは色々な方と対戦したり協力プレイをしていましたし、アニメも結構見てました」

 結構理子寄りの趣味らしい。

「くふふー、そこそこ? イ・ウー内のアニメ・ゲームブームを作ったのはリサだったとりこりん思うのですがね~?」

「い、いえそんなことないですよ理子様? パトラ様やシャーロック様がその影響で新しい技を開発したり、会話にネタを挟むようになったくらいですし」

『お 前 か よ』

 イ・ウーの連中が妙にネタ技多かったのはお前が原因かい。訂正、アイツらに広めてる時点で理子以上と言ってもいいわ。思わずアリアと台詞が被ったぞ。

 ということは、あのゲームが大量に置かれてた『遊戯室』もリサが用意したもんか。会計係やってたんだし、揃えるのはお手のもんだろ。

「ちなみに音ゲーの腕前はビーマニで冥アナザーを片手フルコンする程度です」

「ナニソレコワイ」

 どこのペン回しが異様に美味い伊〇君だよ、「一時期やりこんでいたもので……」とか恥ずかしそうに言ってるけど、それやり込んでるちゃう、極めるや。

 というか、ウチの二大ゲーム廃人(もう一人はメヌ)である理子に勝てるとかどんだけだ?

「くふーふ、接待プレイなんかいらないよーリサ? 遠慮なく掛かってきんしゃい!」

「いいのですか? では理子様、お手柔らかに」

 というわけで、理子チョイスのメル〇ラを始めたのだが……

『K.O』

「にぎゃー!?」

「ありがとうございました」

 ……本命キャラ琥〇さんの理子に対し、七〇でストレート勝ちしてるんですけど。

 その後俺達とも対戦したが、誰も一本取れなかった。メヌは結構善戦したが、俺は一本、アリアに至っては二本ともパーフェクト勝ち取られたし。

 これはとんでもない逸材を拾ってしまったかもしれんな……

 

 

 余談だがその後帰ってきた白雪が「また新しい泥棒ネコ……!」と目くじらを立てていたが、なんかすぐに打ち解けていた。この面子全員とすぐに仲良くなれるとか、すげえなリサ(←その面子をまとめてるやつ)

「あーやっちゃったなあ……でもリサを見捨てるのは後味悪いし、ユーくんも理子のこと気にしてくれてたし……」

 あと、理子が一人でそんなこと言って、後悔と喜びの混じった変な顔をしていた。

 テスト? 適当にやって問題なしでした、記録することでもねえな。

 

 




登場人物紹介
遠山潤
 あーだこうだ言うも、最終的にはリサのご主人様になった黒一点。部屋の女子率が更に高まるが、本人は一向に気にしていない。
 法律には緩いが俺ルールは厳守する模様。それで周囲を呆れさせることも多々あるほどなので、今回折れたのはかなりレアなケース。他に思うところもあるようだが。
 

神崎・H・アリア
 夏休みにカナヅチ克服を無理矢理やらされそうな水怖い(ガチ)な子。水面を超能力(ステルス)なり縮地で走ればある程度代用できるが、本人はそこまで頭が回っていない。
 リサが入ってきたことに関してはただ一つ、「酷いボケキャラじゃないことを祈るわ」とのこと。


峰理子
 再会を喜ぶ傍ら、強力なライバル出現に頭を抱えていた恋愛ヘタレ。イ・ウーで一緒に過ごしていた間、彼女の女子力の高さとメイドとしての力量は把握済みなのが
主な理由。
 潤のいつもと違う反応にワンチャンと見たのか、不安が吹き飛んで上機嫌になった。恋する少女は浮き沈みが激しい、直後にやらかしたー! ってなってたし。


メヌエット・ホームズ
 久方ぶりに登場した姉弄り大好きっ子。双子のメイド曰く「アリア様を弄っている時がお嬢様が最も輝いている時」とのこと。姉からすればたまったものではないだろうが。
 少し態度を変えた潤を見て喜ぶ理子に、自分の玩具が取られるかもしれないと思って面白くない模様。まだ確定した訳ではないが。
 余談だがリサの犬耳はお気に入りのようで、あの後も度々触っている。


リサ・アヴェ・デュ・アンク
 読者諸兄と作者の願望により、遅まきながらも登場した(個人的に)パーフェクトメイド。それでも異様に早いのだが。
 メイドに加えてゲーマーという属性が付いた模様。イ・ウー在籍時代は扱いが不遇だったことから気晴らしにゲームをやってみたらはまり、他の面々にも広めてみたら一部を除いてやたらとはまった。正に元凶である。
 余談だが、彼女と格ゲーをやって勝つのは、条理予知を全力で用いたシャーロックでも至難の技である。
 ゲームの後に他の面々が歓迎会を開いてくれたのだが、そこで嬉し泣きしてしまった。イ・ウーではかなり損な役回りが多かったからだとか。どんだけだよ。
 

シャーロック・ホームズ
 ほぼ潤を煽るためだけに手紙を残していた。ぶっちゃけ事情はリサが説明しているので、あまり必要はない。

 
後書き
 よし、合流の理由に無理がある気がする(白目)
 皆さんどうも、説明と理由付けの下手な作者のゆっくりいんです。またも作者の独断と偏見で先にリサが登場することとなりました。可愛いから仕方ないね、メイド属性のない私を萌え殺す勢いでしたし。リサ、恐ろしい子……!(何)
 さて、次回は幾つかネタがあるのですが……アリアかメヌか、もしくは星伽シスターズ辺りを予定しています。いっそリサ絡みのストーリーでもいいんですが……まあ、未定です。
 そういえば私事ですが、お気に入りがもうすぐ300件に達しそうなくらいになりました。これも偏に読んでくださる皆さんのお陰です、ありがとうございます!
 300件をいったら、またアンケートをとって番外編か特別編でも書こうかと思います。詳しくは達成後に活動報告へ書こうかと思いますので、よろしければご参加ください。というか200件の時サボってたから、その分合わせて二作書いた方がいいですかね……自分で定めた締め切りガガガガ(汗)
 とりあえず、今回はここまでで。感想・誤字訂正・評価・批評、あのキャラのことが知りたい、こんな話を書いて欲しいなどの質問・リクエスト、お待ちしています。

ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?

  • 読みたい!
  • いいから続きを書け
  • 各ヒロインとのイチャイチャを……
  • エッチなのはいいと思います()

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