まあ、やってることはいつもと変わりませんが(オイ)
余談ですがいただいた設定と作品を幾つか読ませていただいたところ(プリキュア分からないんです、申し訳ない……)、クールキャラのイメージが強い明くんですが、
潤「ウチに来るということは」
理子「そーいうことだよネ!」
……とのことです。キャラ崩壊の危険がありますが、苦情は潤までお願いします。
潤「自キャラに責任転嫁する作者はクズの鑑」
はい、では始めまーす(無視)
潤(後で○すか)
PS
日付見たら10ヶ月近く経っていました、本当に申し訳ないですorz
今日も今日として騒がしい第三男子寮IN俺の部屋。アリアと理子の追いかけっこを眺めていたら、「たまにはコイツを止めなさいよバカジュン!」と言って何故か一緒に追い掛け回された。うむ理不尽、アリアは夕飯のデザート抜「人体がどこまで曲がるかアンタで試してもいいのよ?」よし黙ろう、沈黙は金なり。
とまあアリアに捻られかけた腕を元に戻していたら、携帯から『広有射怪鳥事』の着信音。おや、久しぶりに掛かってきたな。
「へいもしもーし、お掛けの電話番号は死人でもご利用できまっせ」
『雑に殺すな、生きてるっての。……ったく、久しぶりなのにご挨拶だな潤』
「数ヶ月も音信不通ならそう思われても仕方ない件。で、今度はどこ行ってたんだよ明、あとお土産何?」
『最後を一番気にしてないかお前』
同じA組で強襲科所属、あとルームメイトの御剣明は通話越しに大仰な溜息を吐く。男に心配されて嬉しいのかよ。
『俺の命より土産を優先された気分になっただけだよ。守秘義務があるから詳しくは言えんが、中国で仕事してたんだよ。ここ数週間は日本にいたけどな』
「ふうん、他所との通話も禁止されてたん?」
『電波届かない場所にいたからな』
「山奥か電波のないド田舎?」
『いや、異世界』
「LSDの静脈注射は俺でもヤバイと思うんだが」
『幻覚じゃねえよ、というかお前にだけは言われたくない。詳しいことは帰ったら話すから、飯でも用意しててくれ』
「比較的まともだと思ってたルームメイトがトンチキなこと言い出したらキチッてると疑いもするだろ。何、今日帰ってくんの?」
『今武偵高行きのモノレールを待ってる』
「(連絡するのが)おせーよホセ」
『色々あったんだよ、悪かったって。っと悪い、来たからまた後でな』
言うだけ言って切られてしまった。ルール遵守とか律儀な奴だな、そのモノレールほぼ武偵しか乗らないから守る奴なんてほとんどいないのに。
「ユーくん、誰から電話ー?」
「明から。もうすぐ帰ってくるんだと」
「おー、アッくん帰ってくるんだね! お土産何かな~」
復活した理子が何かな何かなーと楽しそうに揺れている。そうだよな、まず気になるのはそれだよな(マテ)
「アキ……? そいつってアキ・ミツルギ?」
「ああ、その明だな。アリア、知ってるのか?」
「ええ、以前メヌの頼まれ事を受けた時一緒に仕事してね。中々腕も立つから覚えてるわ、終わったらすぐどっか行っちゃったけど。
東京武偵高って聞いてたのに見当たらないなーと思ってたら、長期依頼でいなかったのね」
納得だわ、それにしても縁ってあるのねえなどと感慨深そうである。あいつは兄貴よろしく人助けが趣味なところあるから顔も広いんだよな。……そう考えると、ワンチャンアリアのパートナーにもなってたのかもしれんねえ。
「つまりアッくんは理子からアリアんとヌエっちをNTRる可能性があった……? 殺さなきゃ(使命感)」
「殺すな! 現実にはなってないからいいでしょうが!? あと何度でも言うけどアンタのものじゃないわよ!!」
律儀に否定するアリアである、まあ無視したら肯定したとみなしてセクハラが捗るからなコイツ。
「それで、アッくんいつ帰ってくるの?」
「今武偵高行きのモノレール内」
「もうすぐじゃないの!? 何でそんなギリギリに連絡してきたのよ!?」
「シラネ、本人曰く色々あったらしいが」
「色々って聞いてみると案外何もなかったりするよね~。あ、そうだアリアん! ちょっとりこりんにお耳を貸してちょ」
「あによ、噛んだりしたら床に連続で叩きつけるわよ」
部屋が壊れるんで是非ともやめて欲しい。
「気にするのそこじゃないと思いまーす。あのね、こしょこしょこしょ……」
「口でこしょこしょ言うんじゃないわよ」
とりあえずお茶と菓子を用意している横で、理子がなにやら耳打ち。どうせろくでもないことだろうな(確信)
「……それをして何の得があるのよ? アンタの自己満足以外の何者でも」
「ここに期間限定もみじカラーレオポンがあるのですが」
「しょうがないわね、パートナーの頼みだからやってやるわ」
物で釣られる頻度高すぎじゃないですかアリアさん。まあいいや、準備を続け――
「よっと」ガシッ
「ほいほい」ガシッ
「オイマテ何だいきなり」
「両手に華って奴ですよユーくん」ギリギリ
「華は人の腕を力尽くで押さえつけねえよ、何する気だ」
「大体想像付くでしょ」
予測出来ても認めたくないことはあるんだよ。
「ただい――」
「ジュンをゴールに」
「シュウウゥゥゥト!!」
「ごふ!?」「エキサイティング!!?」
「超が足りないよ!!」
うるせえ、咄嗟に言えるか。
「いてててて……なんで帰って早々こんな目に遭ってるんだよ、お前も俺も」
「俺は投げられただけだからそこのバカに聞いてくれ」
「やっぱ理子の仕業――あれ、アリア?」
「ハーイアキ、久しぶりね。元気だった?」
「……潤をぶつけられる前までは元気だった気がするよ」
「疲れてるならここにお茶とお菓子がご用意してあるよアッくん!」
「ああありがとう理子、余計なことせずに案内してくれたら一番良かったよ」
用意したのも俺なんだけどな。
さて、意味不明な出迎えも終わって(無論理子はしばいた)、明の旅先での話を聞いているのだが、
「プリキュア、ねえ」
魔法少女とは聞いていたが何と言えばいいのやら。見た限り嘘は吐いてないみたいだが。
「何だ、潤ともあろうものが信じられないのか?」
「お前は俺を何だと思ってるんだ、戦隊モノの魔法少女なんざどこのアニメだよ。
あーでも、昔は正体を隠さないで活動していた連中もあるし、その名残か単に世間知らずだと考えれば……」ブツブツ
「何でコイツ考え込んでるのかしら」
「多分余りにも信じられないことをしているモノをユーくんなりに受け入れようとしてるんじゃないかなあ」
「本人が一番アレな存在なのにな」
「うるせえ万能系女たらし」
「お前にだけは言われたくねえよ」
「「いやどっちもどっちでしょ」」
「「オイどういう意味だ」」
そのままの意味ですけどみたいな顔やめろ、俺にハーレム願望はね「無くても勝手に出来そうだけどね」なにそれ怪談?
「はあ、まあいいか。それにしてもアリア、随分変わったな。前は私は一人でいいんだみたいな顔してたのに」
「どんな例えよ、……まあ否定はしないけど。あの頃は本当に一人だったからね。今はバカとはいえパートナー二人に妹、ママに仲間もいる状況なんだから、変わるのも当然かも」
「素直には褒めてくれないパートナーに俺ちゃん涙目」
「きっとツンデレなんですよ」
「そーいうとこが褒める気になれない理由よ」ギロッ
「はは、まあ楽しそうで何よりだ」
「どこがよ、毎日のように胃が痛いわ。アタシとしてはアンタがいてくれた方が嬉しいんだけど」
「は?」
「おっとこれは」
「まさかのイギリスからのフラグ回収ですかな?」
僅かな時間だけど出会った男に惚れる、テンプレだが恋愛漫画のような展開――
「アキならツッコミ役を押し付けられるし」
「全く嬉しくない理由をありがとう、お断りだよ」
なんてなかった。甘い展開をアリアに期待するのはまだ早かったようだ。
「……チッ」
「舌打ちすんな、聞こえてるぞ」
「聞こえるようにやったのよ」
「女子がそういうことすんのやめろよ……」
「女子に何の夢見てるんだか」
「自分の欲求を満たすために男の子を女装させる奴もいるしね~。案外男より欲深なんですよ?」
そりゃお前だろ。いやテヘペロ☆ じゃねえよしばくぞコラ。こちとら毎度毎度SAN値だか精神がゴリゴリ削れて「それはつまり0になれば女装姿のユーくんを受け入れるってことですかな?」よしそこに直れ、その自慢のツーサイド焼いたる「ヤメロォ!!」
「…………」
「何よアキ、ゴーヤをそのまま口に突っ込まれたような顔して」
「どんな状況になったら起きるんだよそれ。……ところで、メヌエットは元気なのか?」
「ああ、あの子なら」
露骨に話題を逸らそうとしたところで鍵の開く音がするけど、今俺は忙しいんだよ。あと一歩でこの金髪ロリモドキをパーマにしてやれるんだか――
「やめろっての」
「ラーカイラム!?」
割と本気のチョップが首筋に炸裂する。いてーなこの野郎、目玉飛び出すかと思ったじゃねえか。
「アレくらいで飛び出るわけねえだろ。……いや、お前なら何起こっても不思議じゃないけど」
「俺を何だと思ってるんだよ」
「ビックリ人間。と、白雪さんに……メヌエット、久しぶり。あとそっちのメイドさん? は初めまして、御剣明です」
「あ、明くん。お帰りなさい、それとお疲れ様」、「間のことは後で聞くとして、お久しぶりですアキ」、「初めまして、御剣様。ご主人様のメイドのリサ・アヴェ・デュ・アンクと申します」
買物に出てた白雪達が帰ってきたので、仕方なしに矛を収める。もう焼かんからそのセムテックス(テロでよく使われる爆弾)をしまいなさい理子。
「潤お前、ご主人様とか……何、そういうプレイ?」
「そんな妙な性癖はこじらせてねえよ」
「ところでさっき、女装とか素敵な単語が聞こえたとリサから聞いたのですが」
「ご主人様、メイクはお任せください」
「しない、あとそのメイク道具を仕舞いなさい」
「…………」
「だからその顔はなんなのよ、アキ」
「いやだから」
「ひょっとしなくてもあっくんに女装経験があるとりこりんセンサーが捉えた!!」「そんなわけな」
「喰い気味に否定してる時点で語るに落ちてますね、なんでしたら女装するに至った経緯の推理をここで披露しましょうか? ジュン、何か情報を一つ」
「やめろ、いややめてください。マジで思い出したくない」
死んだ目になっていく明を見て、メヌは非常に満足そうである。そうか、お前も被害者か(白目)
「明くんも顔立ち綺麗だから似合いそうだよね~」「ご主人様とのツーショットなどは」「リサステイ」それ以上いけない、主に俺の尊厳とバカ共の暴走的な意味で。
「大丈夫です、リサはどんなご主人様でも受け入れます!」
「そういう問題じゃねえから」
「ほほう、つまりユーくんとあっくんのコラボですな!」
「オイふざけろ、俺じゃなくて明だけにしろっての」
「マテコラ、人を生贄にして逃げようとするんじゃねえよ」
「この数ヶ月で俺がどれだけ女装されたか語ってやろうか」
「……それには同情するが、俺だって嫌だよ」
「それなら方法は一つしかないわね」
「うお!?」
「いつも言うけどどっから出てきた夾竹桃」
「天井から」
女郎蜘蛛かこいつは、まあピッタリではあるが。
「お、おい潤、この人は? お前のハーレムの一人か?」
「誤解しか呼ばない呼び方はやめろ。こいつは夾竹桃、百合好きのHENTAI漫画家だよ」
「失礼ね、二人とも毒してからTSさせるわよ」
物理的に男の尊厳を亡くそうとするな。……出来ないよな?(汗)
「まあそれは置いといて。双方嫌というなら、どちらかが犠牲になる道を選ぶしかないわね」
「そして助かったと思わせて『あれは嘘だ』戦法ですね、分かります」
「なら私達から逃げきってみる?」
いつの間にか俺達二人はアリア、理子、夾竹桃の三人に囲まれている。リサとメヌはいいとして、白雪も加わりそうな勢いだ。
「……なあ潤、なんでこうなったんだ?」
「いつものことだとしか。ちなみに明、アリアと理子を同時に相手する場合の勝率は?」
「勝率で言うなら0.01%を切ってるな。あの時ですらアリアの方が強かったんだし」
「そりゃお前が戦闘時も紳士だからだろ。まあ現状だと素で勝てなさそうだけど」
「……策は?」
「お前を犠牲にすれば助かる確率は三割」
「それだったらお前と潰し合った方がマシだ」
「まあそれなら五割だからな」
約束が守られればだけど。ニヤニヤしてるメヌに口プロレスされ、ジリジリ近付いてくるアリアと理子に無理矢理抑えつけられる未来しか予測できん。まあ、
「俺達だけならの話だけど」
「は? 何だ、援軍のあてでも」
言ってる最中に背後の防弾ガラスが割れ、ベランダから飛び出してきた黒い糸に全身を絡め取られる。よし、ナイスタイミング。
「フハハ、サラダバ明くーん」
引っ張られる最中にベランダの窓を蹴飛ばし、退路を確保する。後ろの夾竹桃が妨害のため俺を毒そうとするが、炎を顕現させて妨害。直接触れなきゃいけないのが仇になったな。
「オイふざけんなじゅーーーーん!!? この状況でどうしろってんだーーー!!?」
シランナ。
「……えっと、ジュン。ルームメイトが大層お怒りのようだけど、いいのかい?」
電話で救出依頼をしておいたエルが困惑顔で尋ねるが、
「所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ(男の尊厳的な意味で)死ぬんだよ」
「うん、名台詞が台無しにされたよ薄情者」
「報酬の起爆○を倍の二ダースにするけど」
「OK親友、ボクは気にしないよ」
うむ、物分りがいいのは大好きやで。部屋から銃声や剣戟、更に風きり音や雷明が発生していたが、俺には関係ねえのである。
その後明がどうなったかは――翌日逃げるようにまたどこかへ行ったことで察しろ。メールで『自分のハーレムくらい制御出来てるようにしておけ』と文句を言われたが、俺が制御できる訳ないだろあんなトンチキども。あとハーレムじゃねえよ、そう見られても仕方ないが。
まあ酷い目に遭いつつお土産置いてったのは流石と言っておこう。明らかにパン屋で買ったパンというアットホームなチョイスは謎だが。やたらと美味だし。
登場人物紹介
御剣明
ゲストキャラ、潤のルームメイト。女子が大量に居着いていたのは驚いたが、「まあ潤だしな」で納得した模様。
なお、この後滅多に帰ってくることはなくなった(居ても男友達の部屋に避難している)。ちなみに強襲科Aランク(実際はSランク相当だが抽選から漏れている)で風と雷の超能力(ステルス)を使える優秀な生徒だが、今回は流石に相手が悪い。
遠山潤
ルームメイトを平然と見捨てる外道。なお後日アリアと理子に捕まり、結局女装させられている。ちなみに精神的ダメージがどうのと言っているが、そんなことで傷付くような神経は持ち合わせていない。
神崎・H・アリア
明が帰ってくるのを(ツッコミ役として)熱烈に期待していたツッコミツインテ。ちょっと会っていたとかパートナー候補だったとか恋愛っぽいフラグはあるのだが、彼女にとって自分の代役が出来るかもしれない方が重要である。
メヌエット・ホームズ
明との知り合いその2にして以前の依頼主。口で言いくるめてくるため彼は苦手としており、それを重々承知のため嬉々として弄ってくる。
後書き
先に言っておきます、つばめ様すいませんでしたorz
……という訳で謝罪からどうも、ゆっくりいんです。コラボにも関わらずコラボキャラを酷い目にあわせる話でしたが、如何でしたでしょうか。私は一発殴られる覚悟をしました(真顔)
本当はアリアとの戦闘シーンとか武偵校での絡みを書く予定だったんですが……すまない、いつもどおり指が暴走したんだ、本当にすまない……プロット書いても全く守らないんですよね(白目)
そんな訳で、つばめ様から苦情が来たらこの作品は消します(マテ)
次回はリクエスト小説第二段をお送りする予定です。……今までの女子キャラほぼ全員出すとかどうなることやら(汗)
では、今回はここまでで。感想・評価・お気に入り・誤字脱字訂正など一言でも何かいただければとてもありがたいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?
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各ヒロインとのイチャイチャを……
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エッチなのはいいと思います()