遠山潤は楽しみたい   作:ゆっくりいんⅡ

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作者(以下( ゚Д゚))「アンケートの結果……シャレで置いた『エッチなのはいいと思います』が一番多い、だと……?」
( ゚Д゚)「これは、まさかのエッチなSS初投稿、か……? いや本編が終わってない、いやでもIFならあり、か?」
( ゚Д゚)「よ、よし。リアルハーレムちゃんすをここに……」
ジャンヌ「貴様の煩悩を吐き出したいだけだろうが!! 普通に続きを書け!」
( ゚Д||゚)ソレガアッター


( ゚Д゚)「……後半何書けばええんやろ」(本音)



第四話 オトシマエは超重要(後編)

「ぬえりゃあ!!」

「ぐえ!?」「ごがぁ!?」

「……ねーお兄ちゃん。理子お姉ちゃん何やってるのかな」

「鏡高組以外のカタギじゃない奴を殴り倒してるな、一人で」

「明らかにさっきのセリフから来る恥ずかしさを誤魔化すためですね」

「大胆宣言からの羞恥……理子様、あざといですね! 見習わなくては!」

「皆さん分析しないでくださいませんかねえ!? りこりん泣くよ!?」

 しばきながら言うセリフじゃねえだろ。どうも、遠山潤です。俺がナニカサレタヨウダ……からすぐ、鏡高邸の入口で暴れてる理子に追いつき、どうしようかなーと思っているところである。いやマジでどうしよう、コイツ一人で片が付きそうなんだけど。

「……オイ兄貴、峰理子が戻ってきて急に暴れ始めたんだが……」

「色々誤魔化そうとした結果?」

「何で疑問系なんだよ!? つうかそれじゃあわかんねえよ!」

 乙女の秘密ってやつだよ、察しろ。……ジス、鈍そうだから無理かな。

「さらっとバカにされた気がするんだが!?」

「アリアみたいなこと言ってんじゃねえよ」

 直勘持ち二人目とか何も出来なくなるだろ。とか駄弁ってる間に、粗方の敵――藍幇の構成員――を一人で倒してしまった。銃器相手に素手で無力化するとか、成長したもんだ(師匠目線)

「お兄ちゃん、ここで理子はワシが育てた(意味深)って言うところだよ」

「完全に変態じゃねえか、光源氏じゃねえんだから」

「ご主人様ならそっち方面の教育も出来るとリサは確信しています!」

「ごめんリサ、そこで強く推す理由が分かんない」

「いやお前ら駄弁ってないで加勢しろよ!?」

「「え? いる?」」

「異口同音で薄情な発言するなよこの兄妹は!!」

 お前も兄弟だろ。

「ユーくーん? りこりんを完全放置とかどういう了見かな? かな? これはマジもんのぷんぷんがおーだよ?」

「お前なら出来ると信じてたから」

「それなら許そう」

「――と、楽をした言い訳に褒めるお兄ちゃんなのであった」

「うりゃあ!!」

「オイなんでくっつく」

「サボったばぁつだよ!」

 どっちかというとご褒美だろ、自分への。うりうりーと身体を押し付けてくるのに合わせ、先の光景が――蘇りはするが、鋼の精神を備えた俺に隙はない(自慢することではない)。

 というか、死屍累々と敵が転がってる時点でそんなムードじゃねえべ※死んでません

「で、そっちは残り三人だけなんだが。どうするんだ、諸葛静幻さん?」

「……いやあ、参りましたねこれは。鏡高組との交渉に来たつもりが、罠にはめられて全滅させられるとは。

 というか、ここまで一方的なのは武偵でもどうかと思いますが」

「後で藍幇の悪事を余すことなく列挙すれば大丈夫だ、問題ない」

「ヤクザより兄貴の方がよっぽど性質悪いな……」

 いいんだよ正義はこっちにあるんだから(真顔)。静幻さんも「まあそうなりますよね」って苦笑してるし、常套手段だ(んな訳ない)。

「さて、そっちの選択は二つ。大人しく逃げるか、袋叩きにされてからパチモン色金の在り処を吐かせられるか」

「第三の選択はありますかね?」

「横にいるパチモンメガネに交渉の余地があれば」

「それは無理ですね」

 いや諦めんなよ、あんたそいつの上役でしょうに。

「チュン、姉ちゃん達が世話になったネ!」

「お兄ちゃんいつから謎の情「それ前に言った」チクショウネタ被りか……!」

「聞くネ! 部下を全員倒すとは少しはやるネ、でもこいつならドカ!?」

 そう言って、眼鏡のパチモンアリア――もといココが指を差したのは、何故かナゴジョのセーラー服(異様に丈の短いアレなやつ)に身を包んだ――見た目は幼女、中身は人外のヤベー奴が出てきた。

「兄貴……あいつ、ヤバイんじゃねえか?」

「ヤバイな。今まで相手してきた超能力(ステルス)系でトップクラスじゃねえかねこれ」

「正にうぉーにんうぉー「それ天丼」面白いネタは使い回してもいいって偉い人が言ってたから問題ねー!!」

 じゃあその偉い奴は面白くない人だな、きっと。

 雑談の間も、幽鬼みたいな動きで奴が近付いてくる。そいつはココたちの前に出ると、顔を上げ、

「――っ、魔力収束! 回避――」

 言い切る前に、目からレーザービームが放たれた。この感じ――アリアと同種の力――

「おおう」「うひょう!?」「うおお!?」

「――ハ?」「なんと」

 俺、かなめ、ジスの三兄妹狙いのビームを――特に合わせたわけでもなく、全員マトリック○スタイルで回避した。

「わあ、何この光景すげえよレキュ。これが兄妹愛のなせる連鎖プレー……!?」

「傍から見るとシュール極まりないです」

 だろうね、でも当たったらシャレにならないんだよなあ。

「……オイ兄貴、かなめ。なんで避け方がそれなんだよ」

「「いや咄嗟に出たもので」」

「意図的じゃねえのかよ!? こええよ!?」

 同感、何だこのシンクロ率。

「う、嘘ネ……孫の攻撃を、こうも簡単に……」

「だから万全の状態で迎え撃つべきだと言ったじゃないですか……寝ている状態では限度がありますよ」

 小声でこちらには聴こえないよう二人が話しているが、残念俺の耳は盗み聞きくらい容易いのだ。

「孫、孫ねえ。まさか斉天大聖とか言わないよな」

「え、何でバレタネ!?」

「彼なら名前一つで答にたどり着きますよ、完全にこちらが迂闊でしたね……というわけでココさん、逃げますよ。バスカービルの皆さんにジーサードリーグの二人もいる以上、勝てるとは思えませんし」

「ぐぐぐ、虚仮にされたまま退くナンテ……」

 メガネココは悔しそうにしているが、「やるならお一人でどうぞ」と静幻に言われれば退くしかない。二人とも幹部クラスなんだろうが、一枚岩じゃないな。

「というわけで遠山さん、見逃してくださると嬉しいのですが」

「貸し一つで」

「兄貴!?」

 ジスがびっくらこいてるが、

「今捕まえて、静幻さん奪還のために軍団で来られても面倒だろ。それなら相手のホームグラウンドだとしても、向こうで戦った方がマシだ」

 それに相手も分かった以上、『準備』も必要だしな。

「……チッ」

 納得していない様子だが、ジスも藍幇の規模と危険性は理解してるのだろう、反対はしなかった。

「ちゅーわけで、さっさと連中を回収して帰ってちょーだい」

「ありがとうございます。しかし、大きな借りになりそうですねえ」

「ガキンチョのお守りで責任を負うとか、あんたも大変だな」

「組織における年長者の務めですよ。では遠山さんに他皆さん、御機嫌よう」

 「誰がガキネ!?」と叫ぶココを無視して礼儀正しく頭を下げ、藍幇一行は去っていった。さあて、菊代達の後始末を手伝いますかね。あ、アリア達にも今回のこと伝えんと。

 

 

 明けて翌日。帰宅後のマイルームにて説明会でござい。

「で、おめおめ相手を逃がしたと?」

「そーなるな」

「……まああんたのことだし、何も考えてないようで考えてるはずだから、信用しておくわ」

「誰が頭空っぽ人間か」

「普段はどう見てもスッカラカンでしょうが」

「鈴の大きさくらいはあるわい!」

「威張るほど詰まってないでしょうが!?」

 詰まってるよ、最低限の良識くらいは。

「というかジュン、集団で来ても全然平気でしょ。あの場には理子達もいたんだし」

「その場合重火器と爆弾とビーム兵器が飛び交う戦場になってたけど」

「アンタ武偵の自覚ある?」

「大体は銃検通してあるぞ」

「大体に含まれないのも多数あるでしょうが!!」

「理子の方が多いぞ」

「どっちもどっちでしょ!」

 解せぬ。

「……で、ホントのとこどうなのよ? 貸しにしたとはいえ、逃がすメリットなんてほぼないでしょ」

「準備があるのは本当だよ。あとはまあ、放っといた方がガタガタになってくれるだろうし」

「つまり内輪揉めですか。ふふ、外から眺めていたいですねえ」

「さらっと外道なこと言わないのメヌ」

「あらお姉様、火事は対岸で眺めるのが一番ですよ?」

「まず消火しなさいよ!?」

「敵地の火消しをわざわざする意味が無いんだよなあ」

「アンタ達、敵なら平気で見捨てそうな神経してるわね……」

 失礼な、見込みありそうなら敵でも助けるよ(全員助けるとは言ってない)。

「まあそれはいいわ。で、ジュン!」

「何だよアリア、改まって」

 お顔まで真っ赤にしちゃってまあ、思春期?(同い年です)。

「れれ、レキから送られてきたこここ、これはどういうことなのよ?」

「はい? 何のはな――オイレキ、何撮ってんだよお前」

「絶好の資料だったのでつい」

 いい顔(ほぼ変わらねえけど)でサムズアップしてんじゃねえ、色々アウトだよコノヤロー。

「ああアンタ、こんなことして、しかも妹とまで! 妹とまで!!」

「そこ繰り返さないで、完全に変態みたいだから」

「みたいじゃなくて完全にヘンタイよ、このエロジュン!」

「俺寧ろ襲われた側なんですけど」

「じゃあ何で平然としてるのよ!?」

 いや俺だって多少は羞恥心あるよ? 

 ……あるけどさ、それを出すと全員騒ぎ出すじゃん(かなめ来訪時の騒動を思い出しつつ)。

 というかやられた側なのに、何で俺が説教されてるんだろ。

役損(やくそん)だね、お兄ちゃん!」

「おめーも原因の一人だろマイシスター、妙な造語造るな」

 

 

「潤ちゃん! 理子ちゃん達にあんなことやこんなことされたって本当!?」

「その言い方だとABCやられたみたいなんですが。というか誰だ白雪に教えたの」

「理子が教えた」ドヤァ

「オイ何自分の恥を教えて「潤ちゃん!」アッハイなんで」

 チュ

「「「ファ!?」」」

「――……白雪?」

「……あ、あの、あの、その……恥ずかしいけど……私、負けないから!」カアア

「……あー、あーうん。分かった」

「! あの、潤ちゃんさえ良ければ、もっと見て」

「じゃあ遠慮なく見ちゃおうかなー」

「!? く、やっぱり邪魔しにきたわね泥棒ネコ! 先を越されたけど、潤ちゃんは渡さないから!」

「くふふふ、塩を送るのはここまでだよユキちゃ~ん。ユーくんはりこりんのものだからねー」

「……甘いよ理子ちゃん。私にはまだ切り札があるんだから」

「ほほーう? 面白いね、聞かせてもらおうジャマイカ」

「ふふふ、じゃあ教えてあげるね。そう、一人っ子の理子ちゃんにはない、妹のいる私ができる男の子の夢――『姉妹丼』が!」バーーン!!

「なん……だと……!?」

「いやいやいや、何風雪も巻き込んでとんでもないこと言ってんのよ!? というか神社の娘がそれでいいの!? シスターみたいに清いものじゃないの!?」

「星伽が何だー!!」

「あダメだこれ、開き直ってる!?」

「お姉様、私達も同じこと出来ますよ?」

「何言ってんのメヌ!? ししししないからそんな破廉恥なこと!?」

「く、まさかユキちゃんがその手を使うとは……! めーちゃん、こーなったら理子達も擬似姉妹プレイを」

「理子お姉ちゃんとは妹枠で被るからダメです」

「判定が厳しい!?」

「……平和だな」

「その平和、今にも破られそうですが」

「言うな。とりあえず、次回は中国攻めな」

 

 

おまけ

「ところで理子、何で白雪にやらかしたこと教えたんだ」

「お前に一年大変な思いさせられた悲しみの記憶からだよ潤」

「……え、俺が悪いの?」

 

おまけ2

「~~♪」

「楽しそうですね、菊代」

「ん? ああ、そうかもね。潤に一泡吹かせてやったし、組復興の協力も得られたしねえ」

「すぐさま立て直しのプランを出すあたり、潤も流石ですね。……ところで菊代」

「なんだい、改まって?」

「あ、あの時の行為なんですが……本気なんですか?」

「……ふふ。さあ、どうだろうね?」




あとがき
 なんだこれ(二回目)
 どうも、暑さにやられているゆっくりいんです。本編は別の意味でアツアツですね、潤は爆発すればいいんじゃないかな(真顔の嫉妬)。
 さて作者の醜い心情は置いといて、次回は外伝を挟んで中国編にいきたいと思います。予定ではカワイイエルくんちゃんを書こうかなと。

 今回はここまで。感想・誤字訂正・評価・批評・質問・リクエストなど、良ければ付けてくださるとこれ以上なく嬉しいです。
 では読んでいただき、ありがとうございました。

ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?

  • 読みたい!
  • いいから続きを書け
  • 各ヒロインとのイチャイチャを……
  • エッチなのはいいと思います()

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