アリア(以下ア)「あによ作者、時と場合と発言によっては殴るわよ」
作「それ殴られるのほぼ確定なんじゃ」
ア「いいから早く言いなさい」
作「( ゚д゚)アッハイ(聞くのは確定なのね)
最近、潤が大人しいじゃないですか」
ア「……まあ、シリアスだったりツッコミに回ったりしてるからね。アタシとしてはありがたいけど。
で、それがどうしたのよ」
作「( ゚д゚)そろそろ弾けさせていいかなーって」
ア「ヤ メ ロ ! ! アイツがそっちに回るとまた胃痛が加速するのよ!?」
作「だから許可求めに来たんで(ギリギリギリ) ( ゚д゚)アダダダダ!?」
ア「アンタはあ!
作「待ってアリアさん潰れ(ゴキン) ( ゚д゚)あふん」
はい、というわけで『欧州編』スタートです。
なお今回より、一行空けた文章にします。読みやすい! にくい! などのお言葉をいただけると、指標になって嬉しいです。
ア「単に感想欲しいだけでしょ」
( ;゚Д゚)ナンノコトカナ
第一話 年明けから何かが起こるとは限らない
(何か腹の上が重いような……テラ眠いのに妖怪マイシスターでもいるの)
「……何時だと思ってるんだ、理子。というか顔が近いわ」(小声)
「くふふー。あけおめー、ユーくん。武偵は常在戦場、油断大敵だよー?
ちなみに今は夜中の三時だねー」(小声)
「はいあけおめ。よし、それを理由にするなら新年早々殺ることは決まったな」(小声)
「いやん、ヤルこととかユーくんえっち♡
あ、もしかして姫初めに来たのをお察しでしたかさっすがー!」(小声)
「来るならせめて寝る前に来いよ」(小声)
「ダイジョーブダイジョブ、襲ったとか襲われたとかそういうのがどうでも良くなるような「お前のお汁粉、レキとメヌにあげるわ(小声)」調子乗ってすいませんでしたあ!!」(大声)
「うるっさいわよバカ理子真夜中に何してんのよ!」(キレ声、殴打音)
「ガスコーニュ!? は、謀ったなユーくん!?」(大声)
「アンタも何やってるのよバカジュン!?」(キレ声)
「冤罪をシェフィールド!? 流石に理不尽でしょうよアリアさん!?」(大声)
「……ムニャ……」(ぱたりこ)
「「え、今の寝言?」」
以上、新年早々バカに巻き込まれた理不尽でした。名誉毀損で訴訟も辞さない。まあそのまま起きて初日の出を見てたけどさ。
「お姉様を訴えるなら、メヌが弁護側に立ちますね」
「冤罪を有罪にされる未来が見えるねー、ユーくん」
「その時はお前も道連れにするわ」
「それは逆恨みと言うのですよ」
蹴られたのは100%お前のせいだよ。どうも、遠山潤です(遅)
藍幇の一件も終え、ようやく全快してから早一週間。ボストーク内でのクリスマスだったり大晦日の掃除だったり
さて、本日は元旦。理子のせいで(ここ重要)早めに起きたから朝飯の準備をしていたんだが、
「匂いに吊られて起きました」
と言って、メヌの奴が部屋から出てきた。夾竹桃達と打ち上げした後、徹夜でゲームしてた癖に元気だな。
「私の中では睡眠欲<食欲ですから、美味しいご飯があれば生きていけます。良い推理に良い食べ物は欠かせないものです」
「限度はあると思うぞ十三歳」
「それよりお汁粉の味見役に立候補します」
「食い意地で睡眠欲を捻じ伏せるメヌらしさよ。煮立つまでもうちょい待ちなさい」
「…………」ジッー
鍋を見て目を輝かせる姿は、まんま子供である。まあかなめと二人揃っての最少年枠だけどさ。
「最少女枠でお願いします」
「語呂悪くね? そんな見てても早くは出来んぞ」
「超能力を使えばいいじゃないですか」
「料理に加速魔術を使えと」
「私の胃はそろそろ悲鳴を上げそうです。速やかに高カロリーの提供を希望します」
それ四六時中だろとは言わないでおく。大晦日の夜中にビッグスナックゴールドを半ダース食ってたくせに、燃費悪いなこの娘は。
余談だが、メヌは立って鍋を見ている。もう家の中だと歩き回るのが日常の光景になったな。未だにアリアが目を潤ませてるけど、慣れろよ。
「とりあえず、車椅子には追加武装のプランを考えています。将来的には車椅子系美少女武装探偵を目指したいですね」
とは、本人の談。属性過多だろ、お前はどこを目指しているんだ(←強化プランの具体案を出してる奴)。
「あのー、ユーくんめーちゃん? 和やかに朝ご飯の準備してないで、理子の方を見て欲しいの。どう思う?」
「鎖でグルグル巻きにされてますね」
「新年早々新しい性癖を開花させたか」
「縛ったユーくんが言うセリフじゃないよねえ!? 理子に酷いことするんでしょ、エロどうジンネマン!?」
言わせねーよ。『私は新年早々エロいことを考えました』ってぶら下げた札の通りじゃねえか(書いた奴)
「フライパンで殴ることはないんじゃないですかねえ!?」
「アリアのパンチよりマシだろ」
「それは確かに!」
「だあれが鈍器より遥かに危険な凶拳よ!?」
「ガズエル!?」「ガズアル!?」
「アリア、いきなり殴るのはやりすぎなんじゃ……?」
「お姉様、明けましておめでとうございます」
「おはよ、メヌ。Happy new year。……アンタちゃんと寝た?」
「28時間前には睡眠を取っています」
(あ、これが普通なのね。……ネジが外れてるのかしら)
アリアの横に立っているベレッタ(コミ○の後そのまま泊まった)が、色々察した目になっている。遠山家ではこれが日常です(真顔)
「潤さん、明けましておめでとうございます。お年玉をください」
「はいおめでとう、レキ。親戚に金をねだる子供かお前は」
「くれないのなら美味しい正月料理を所望します」
「さあ、お兄ちゃんへのハードルがぐんぐん上がっていくー!」
「お前らがはしご外して、どんどん登らせるからだけどな」
「ご主人様、明けましておめでとうございます。白雪様よりおせち料理を預かってきました」
「ああ、ありが――何か予定の倍くらいあるんだけど」
「白雪様曰く、「これくらいないと全然足りないだろうから、頑張りました!」とのことです」
リサに言われ、周囲の面々(いつもの+1)を見回し、
「まあ確かに」
「あ、あたしそんなに食べないわよ!?」
「ここでその言葉は餓死を意味するぞ」
「何それ!? 戦場か何か!?」
「マンマミーア!?」とベレッタが叫んでいるが、あながち間違いじゃない。油断してると骨まで食われるからな(比喩に非ず)。
そんなこんなで、新年一発目のお節料理は大変おいしゅうございました。女子とは思えない食いっぷりにベレッタが引いてたけど、下手にダイエットするよりいいんじゃないかね。
朝食後の初詣ということで、やってきました星伽神社IN東京。関係者以外立ち入り禁止なこの場所は、正月の騒々しさとは無縁の静寂に包まれている。
最初は青森の本殿まで強行する話も出ていたが、思いついたのが真夜中だったのと男子禁制なので諦めた。さすがに元旦からオメーの居場所ねーから! は勘弁願いたい。
女装すればいい? もちろん言われたよ、却下したら(アリアからも)ブーイングが来たけど。お前ら勘違いしてるみたいだけど、俺が積極的に女装したことは一度もないからな?(真顔)
「「明けましておめでとうございます、潤ちゃん(義兄)様と皆様」」
出迎えてくれたのは、祭事用の巫女服を纏った白雪と風雪。久々に見るけどやっぱり似合ってるなあ、清楚ながら下品でない範囲の綺麗さがいいわ。
「そ、そんな綺麗だなんて……潤ちゃん様、ありがとうございます……!」
「あ、ありがとうございます義兄様……褒められるのは慣れないですけど、嬉しいです……」
「……あれ、俺声に出してた?」
「顔見れば分かるでしょ」
ナニソレコワイ。いつもの表情だと思うんだけど。
「わー、ユキちゃんぜっちゃん(風雪のこと)似合ってるねー! 写真撮っていいかな? 答えは聞いてない!」パシャパシャ
「傍迷惑なカメコだな」
「理子お姉ちゃんは新年から絶好調だねー」
カメラ(ガチ装備の一眼レフ)に晴れ着姿が果てしなくシュールだけどな。
「というか、理子お姉ちゃんが真っ当な晴れ着を着ててビックリ」
「くふーふ、理子だってTPOを弁えるのですよ?」
「「「「「え?」」」」」
「そんなにハモらなくてもいいんじゃないかなあ!? 泣くよ、いくらりこりんでもこれは泣くよ!?」
残当だろ、どう考えても(ブーメラン)。
一頻り騒いでから、晴れ着姿の一同(俺含む)は二人の案内で境内に入っていく。公道から外れた小高い山の上にあるため、上から見える景色は中々のものだ。
「お姉様、メヌは正月早々疲れ果てました……」
「十段も登ってない癖して何言ってんのよ」
文句言いながらもメヌ(藤をあしらった薄青の晴れ着姿)を背負うアリア。正月早々百合百合しい「なんか余計なこと考えた?」気のせいですよ。
お参りを済ませてから(この前星伽神社の祭神を封印したんだけど、ご利益あるんだろうか)、理子の奴が「おみくじ引こうぜ! ユーくん恋愛な!」と提案したので、引く流れになった。というか恋愛限定かよ。
一般向けには解放してないからあるのか思ったら、星伽姉妹が「こんなこともあろうかと」と祭壇の奥から取り出してきた。用意いいなオイ。
「それで潤ちゃん、何占いがいい?」
「恋愛運や恋占い、恋愛占いがありますよ潤義兄様」
「恋愛関係しかなくね?」
つーか風雪テンション高いな、正月だから浮かれてるっぽいけど。
「じゃあ恋愛運で」
「「承りました」」
厳かに、されどノリノリでおみくじを差し出してくる星伽姉妹。理子かメヌかかなめあたりの仕込みを疑いたくなるが、白雪曰くガチで占ったものらしい。
「どーれーにーしーよーうーかーナスキノコ!?」
「早くしなさいっての」
チョップなあたりまだ優しいっすねアリアさん、左右に両断されるかと思ったけど。
「ほい、じゃあこれで」
一枚取り出して中を開くと、他の女子連中が俺をカコメカコメしてきた。狭い狭い、段々輪を縮めるなって。こっちくんな。
『機は熟せり、想いは告げられる。相反する思想、なれど自らに正直であれ』
「……おみくじに説教されてる気分になったんだが」
もうすぐ何か来るから、思うとこあるけど素直に受けろってことらしい。なんかピンポイント過ぎない?
読心でも使って書いたんじゃねえかと思ったが、
「白雪お姉様が『神降ろし』の状態で造ったものなので、的中率はかなりのものかと」
という風雪の話を聞く限り、結構な確率で当たるらしい。まあ俺は占いの的中率を下げるデバフ持ちだから、微妙なところだけど(ガチの話)
「ユーくーん、何書いてあるのかみーせーてー!」
「ヤーダー「隙ありです、ジュン」あ、メヌこの野郎!」
「野郎じゃないです、プリティーガールです」
「自分で言うのそれ」
まあ実際プリティーというかキュートだけどさ。
「褒めても何も出ませんよ。……へえ、面白い内容ね」
「ヌエっちー、理子にも見せてー」
「見せない方が面白いのでダメです。舌戦で勝ったら考えますよ」
「よし諦めよう!」
潔いな、まあ精神に致命的なダメージを負うほど物好きじゃないか。
(ジュン、面白いものを見せてくださいね)
メヌが口パクで伝えてくるが、先が分からない以上期待に答えられるかは分からんぞ。
「うん、みんなお疲れ様。お昼にお雑煮とか色々用意してあるから、いっぱい食べてね」
「「よっしゃあ!」」
白雪製お雑煮の美味さを知っている俺達が思わずガッツポーズする。苦笑したり呆れられたりしたが、いいんだよ素直に喜べば。
その後、社務所内で白雪姉妹を左右に侍らせて(アリア談)甲斐甲斐しく世話をされた。何人かから生暖かい目を向けられたり席の奪い合い(主に妹ズ)が発生したが、お前らメシを食えメシを。
余談だが、おみくじを引いたベレッタが微妙な顔をしていたのだが。一体何を引いたんだろうか。
そんなこんなで、新年は珍しく穏やかに過ごしたのだが。反動か新学期始まって早々校長室に呼び出された。御用は何ぞい、まだ何もやらかしてないぞ(目逸らし)
「遠山潤君、峰理子さん。二人にチーム『バスカービル』からの脱退を命じます」
「「……はい?」」
無個性の集合体――もとい、『見える透明人間』こと緑松校長の宣言に、俺達は異口同音の反応をした。それに同伴した高天原先生が慌てた表情になるが、
「はい、はい。説明が必要ですよね」
校長は気にした様子もなく、話を続けてくる。三行で纏めると、
・ここ最近の俺達の活躍(優しい表現)が目に余り、ニューステイツと中国、イギリスの一部が猛烈に反発しているらしい。
・基本的に放任主義の武偵校でも、海外からの要請は無視しづらい。
・なので対外的な処置として、特に苦情の多かった俺達二人を処分する形になった。
ということらしい。きっちり三行で収めやがった……(そこじゃない)。
「えー校長先生、理子達そんな目を付けられることした記憶ないんですけど~」
「右に同じく」
「はい、はい。問題児はみんなそう言うんですよ」
武偵校といい海外といい、酷い偏見の評価である(やってきた所業を省みてない顔)。
「とりあえず、あなた達を放逐するのは危険過ぎるので、チーム『コンステラシオン』に監査役として仮参加してください」
人を危険物みたいに言うのはどうかと思う(真顔)。
「ああ、一つ言い忘れていました。海外からの苦情に関してですが」
どっかの刑事さんよろしく指を一本上げ、
「あなた達が
「なるほど、了解しました」
校長の言うことに俺達は理解を示し、頭を下げて部屋を出ていった。さあて、まずはどこに
「……ふう。やれやれ、何事もなく行ってくれましたか」
悪い笑みを浮かべて退出した生徒二人を見送り、緑松校長は肩の力を抜く。
「いやいや、何をしでかすか分からないというのは、本当に怖いですねえ」
一年の頃から、彼等には苦労を掛けられっぱなしだ。普通なら教師陣、最悪の場合校長自身が抑止力となるのだが、
「……遠山潤君。彼と私では相性が最悪ですからねえ」
何せ「誰の印象にも残らないし思い出せない」自分を完全に記憶・認識しているのだ。例え背後から迫ったとて、容易く感知されるだろう。
「いやいや、一体どんな修羅場を辿ってきたのですかね、彼は」
まるで自分の認識阻害程度、慣れている、と言わんばかりだった。
まあ校長としての自分を敬ってはいるし、譲歩はしたのだから上手くやるだろう。抗議してきた方々はお気の毒だが、自業自得なので頑張って欲しい。
各人晴れ着紹介(原作と違う、ないもののみ)
遠山潤
スタンダードな男性用。ベースは黒。
峰理子
キンモクセイをあしらった、黄色柄の落ち着いた晴れ着。
メヌエット・ホームズ
藤をあしらった、アリアと対の青色。
リサ・アヴェ・デュ・アンク
シロツメクサをモチーフにした、白ベース。
星伽白雪・風雪
星伽巫女の衣装を晴れ着風に改良し、華やかさを増した赤・白ベースの衣装。
あとがき
本編は新年明けましたが、話は進みませんでした。ジャンヌさんは上手く逃げ切ったようです(汗)
というわけでどうも、ゆっくりいんです。久しぶりの本編でしたが、予想通り話が進まねえ……まあ予想の範囲内です(真顔)
次回は無事ジャンヌさんが捕縛されると思いますので、本編の進行はもう少々お待ちください。……アリアさんボコってないといいんだけど(小声)
それでは今回はここまで、読んでくださりありがとうございました。
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ぶっちゃけ中学時代の話って見たいです?
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各ヒロインとのイチャイチャを……
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