―――二一〇五三八〇外門・噴水広場。ペリベッド通り。
RSと番一はなおも散歩を続けていた。
今<ノーネーム>で何が起きているかも知らずに。
「―――で、そこで俺はこう言ってやったわけだ。『それは違うぜ!』ってな!」
「地元のお祭りで何故脈絡もなく裁判が起きるのですか?」
くだらない昔話に興じていた二人は噴水の縁に腰掛ける。
「つってもよ。特に話すことなんかないだろ?」
「まぁそうなんですが……っと、祭りといえば北側の外門で行われる予定の『火龍誕生祭』はご存知で?」
「火龍誕生祭? なんだそれ。字面的にはもうまさに『龍、爆誕!』って感じが出てるけど」
「北側のフロアマスターの襲名が目的なのですが、大体合ってます」
「北側って事は移動手段が必要になるだろうし、それなら境界門になるだろうし。俺は参加できないな」
「……ノーネームに入れている大半のお金を返せと要求すれば行けるでしょう?」
ニヤリとした笑顔を浮かべたRSに、嫌味はやめてくれと思い番一が顔を向けた瞬間、
声がかかった。
「番一君こんなところに!」
「おーい番長ー」
「やっと見つけた」
飛鳥を先頭に十六夜、耀と続く問題児三人+十六夜により完全にキマって動けず喋れないジンがいた。
「どうしたよ、ゾロゾロと揃って。珍しいな」
「番一君!何も言わずに私の指示に従いなさい!」
「……何事だよ」
番一が面倒そうな顔でため息をついて聞く。
さし当たってする事も無いから指示を受けてもいいが、火急の用で、それによって問題解決が出来るときにしてもらいたい。
これで理不尽な仕事だったり、金を出せだったら問答無用でシバく自信がある。
「『今日一日全力で、黒ウサギ率いる捕まえに来る人から逃げなさい』!」
「了解した!」
二つ返事で番一は了承する。
飛鳥の支配のギフトが働いたわけではないが、面白そうだと思ってしまった。
何がどうしてこうなったのかは分からないが、逃げ回れということは
「番一君も
「んじゃ白夜叉のところに行くぞゴラァ!」
「行くぜゴラァ?」
「行くぜコラ!」
今日は飛鳥のテンションが高いのだろう。番一は疑問が湧き続けているが考える暇など無く、先導する飛鳥に皆が付いていく珍しい光景があった。
※
ペリベッド通りを走り抜け、<サウザンドアイズ>の支店の前で止まる。
桜に似た並木道の街道に建つ店前を、竹ぼうきで掃除していた割烹着の女性店員に一礼され、
「お帰りください」
「まだ何も言ってないでしょう?」
門前払いを受けていた。
どうもこの女性店員には嫌われている節がある。
きっとファーストコンタクトに失敗したのだろう。
飛鳥が髪を掻きあげ、口を尖らせて抗議する。
「そこそこ常連客なんだし、もう少し愛想をよくしてくれてもいいと思うのだけれど」
「常連客と言うのは店にお金を落としていくお客様のことを言うのです。何時も何時も換金しかしない者は、お客様ではなく取引相手と言うのです」
「そうか!ならなんだかんだ買い物してる俺はお客様だな!お邪魔します」
あっさりと番一が納得し、そのままの勢いで侵入を試みる。
何気なく店に上がり込もうとする番一の前に、大の字になって立ち塞がる女性店員。
竹ぼうきを片手に八重歯を剥きながら唸り、叫ぶ。
「だからうちの店は!」
「しぃぃぃろやあぁぁぁしゃぁぁぁくぅぅぅん!あぁぁぁそびぃぃぃましょぉぉぉ!!!」
「やっふぉおおおおおおおおおお!ようやく来おったかおんしらぁああああああああ!」
即座に番一が叫び、呼応するように和装白髪の少女が空の彼方から降って来た。
嬉しそうな声を上げ、空中でスーパーアクセルを見せ付けつつ荒々しく着地をする、
ところに番一が座布団を挟み込み、ボスン!と言う音を立て着地した。
着地した和装の少女は白夜叉。<サウザンドアイズ>の幹部である。
「いちいちぶっ飛んで現れるな此処のオーナーは」
「…………。」
痛烈に頭が痛そうな女性店員は、何も言い返せずに頭を抱えた。
一番後ろで待っていた耀がポケットから手紙を取り出し白夜叉に見せた。
「招待ありがとう。けどどうやって北側に行くか分からなくて……」
「よいよい。全部分かっておる。まずは店の中に入れ。条件次第では路銀は私が払ってやる。……秘密裏に話しておきたいこともあるしな」
スッと目を細める白夜叉。最後の言葉にだけ真剣な声音が宿る。
座布団に正座して番一に持ち上げられていなければ、もう少し威厳が合っただろうが。
※
五人は店内を通らず、中庭から白夜叉の座敷に招かれた。
何せ店内は営業中だ。<サウザンドアイズ>は数多のコミュニティが集合して作られた軍隊コミュニティとして知られており、取り扱う品も様々。
ギフトゲームで得た物品を換金、そのお金でコミュニティの生活用品を揃える者もいる。
そこそこ大きなコミュニティならば、大量受注も受け付けている。
ワイワイと賑わう喧騒を横目に、番一が呟いた。
「やっぱいつも賑わってんな。さすが大手コミュニティ」
「いつもってことは、番長はそこそこ来てんのか?」
「「茶飲み相手だ(し)」」
十六夜の疑問に答える白夜叉と番一の声が重なった。
「……三時頃になるといつも見ないなって思ってたらそういうことか」
十六夜の視線が若干冷めたが断じてそういう関係などではない。
暇を持て余す二人が暇つぶしにお茶を飲みながら近況やら町の様子やらを報告している程度だ。
「いろいろ話してるんだよ。<サウザンドアイズ>が貨幣の流通のゲームで競い合ってるとか」
「なんだそのクッッソ面白そうな馬鹿げたスケールのゲームは」
羨ましそうな声を上げる十六夜。
その疑問についての答えは実に簡単なことだった。
―――大手商業コミュニティ間で行われている貨幣の流通のゲーム。
全ての金銀銅の貨幣の価値・比重を同一のものにし、コミュニティの旗印を刻み込む。
そのコミュニティでの購買は、そのコミュニティ発行の貨幣でしか支払いを認めなければ必然的にその貨幣が市場に流通する。
より貨幣が流通しているコミュニティはそれだけ多くの支持を受けていることになる。
それはそのコミュニティとどれ程の交流があるかの指針にもなる。
超大手コミュニティにしか出来ない、真に大規模なゲームだった。
「なるほど、だから<ノーネーム>お断りなのか。貨幣の流通を淀み無く行うにも客は選ばなきゃいけないってことか」
「ん……まぁ、そうだな」
適当に言葉を濁して話を切る白夜叉。本題に入りたいのだろう。
白夜叉が上座に立てられた屏風の前に下ろされ、幼い顔に厳しい表情を浮かべ、カン!と煙管で紅塗りの灰吹きを叩いて問う。
「本題の前にまず、一つ問いたい。<フォレス・ガロ>の一件以降、おんしらが魔王に関するトラブルを引き受けるとの噂があるが……真か?」
「ああ、その話?それなら本当よ」
飛鳥が正座したまま首肯する。白夜叉が小さく頷くと、視線をジンに移す。
「ジンよ。それはコミュニティのトップとしての方針か?」
「はい。名と旗印を奪われたコミュニティの存在を手早く広めるには、これが一番いい方法だと思いました」
箱庭の都市は巨大だ。修羅神仏が闊歩するこの世界で、自らの組織の
―――
それを持たない<ノーネーム>は『打倒魔王』を掲げるという特色あるコミュニティを造ることで補おうと言うのだ。
ジンの返答に、白夜叉は鋭い視線を返す。
「リスクは承知の上なのだな? そのような噂は同時に魔王を引き付ける事にもなるぞ」
「覚悟の上です。仇の魔王からシンボルを取り戻そうにも、今の組織力では上層にはいけません。決闘に出向けないのなら、誘き出して迎え撃つしかありません」
「無関係な魔王と敵対するやもしれん。それでもか?」
上座から前傾に身を乗り出し、更に切り込む白夜叉。
その問いに、傍で控えていた十六夜が不敵な笑みで答える。
「それこそ望むところだ。倒した魔王を隷属させ、より強力な魔王に挑む。<打倒魔王>を掲げたコミュニティ―――どうだ? こんなにカッコいいコミュニティは他に無いだろ?」
茶化して笑う十六夜だが、その瞳は相も変わらず笑っていない。
白夜叉は二人の言い分を噛み砕くように瞳を閉じる。
瞑想する白夜叉ににRSが呟くように話しかける。
「……部外者ではありますが。私は賛成なのですよね。
その言葉が切っ掛けだったように呆れた笑みを唇に浮かべた。
「それもそうだの。それと、残念なことに<打倒魔王>のコミュニティは、私がかなり昔に既に作った事があっての。二番煎じじゃ」
「それにこれ以上の世話は老婆心と言うものですよ白夜叉様。本題に入ってください。追いつかれますし」
十六夜が不貞腐れた表情を浮かべた。
「追いつかれる?よく分からんが……うむ。<打倒魔王>を掲げたコミュニティに、東のフロアマスターから正式な依頼がある。此度の北側開催の共同祭典についてだ。よろしいかな、
「は、はい!謹んで承ります!」
子供を愛でる物言いではなく、組織の長を相手として言い改める白夜叉。
ジンは少しでも認められたことにパッと表情を明るくして応えた。
「さて、では何処から話そうかの……」
「北側の、前フロアマスターが病気を理由に引退。その後継者、新たにフロアマスターになる火龍の誕生祭です。五桁・五四五四五外門に本拠を構える<サラマンドラ>のコミュニティ―――北側フロアマスターの一角。その祭典でいろいろと起こりそうでして」
RSが何処から話したものかと遠い目をした白夜叉に変わって勝手に話した。
「う、うむ。まぁ合っておるが、話を取らないでくれ。正式な依頼の場じゃ」
「知りませんよ。遠い目をした貴方が悪いです。こちらは急いでいるのですよ」
「まぁ誰が話そうが俺はいいんだが、一角って事は複数いるのか?」
「うむ。北側には複数フロアマスターが存在しておる。精霊に鬼種、それに悪魔と呼ばれる力ある種が混在した土地ゆえ、治安がそれだけ悪いからの」
番一の問いかけに白夜叉が答える傍で、ジンは悲しげに眼を伏せた。
「そうですか。<サラマンドラ>とは親交があったのですが……まさか頭首が変わっていたとは知りませんでした。それで新たに誰が頭首を?長女のサラ様か、次男のマンドラ様が」
「いや。頭首は末の娘の―――おんしと同い年のサンドラが襲名した」
は? とジンが小首を傾げて一拍。二度ほど眼を瞬く。
しかし次の瞬間、驚嘆の声を上げたジンは驚きのあまり身を乗り出す。
「サ、サンドラが!?え、ちょ、ちょっと待って下さい!彼女はまだ十一歳ですよ!?」
「ジンだって十一歳で俺らのリーダーじゃねえか」
「そ、それはそうですが……!いえ、だけど、」
「なんだ?御チビの恋人か?」
「ち、違っ、違います!失礼なことをいうのは止めてください!」
ガハハヤハハと茶化す番一と十六夜。怒鳴り返すジン。
全く関心の無い耀が続きを促す。
「それで、私達に何をして欲しいの?」
「今回の誕生祭だが、北の次代マスターであるサンドラのお披露目も兼ねておる。しかしその幼さ故、東のフロアマスターである私に共同の
「あら、それはおかしな話ね。北には他にもマスター達が居るのでしょう?ならそのコミュニティにお願いして共同開催すればいいじゃない」
「……うむ。まあそうなのだがの」
「よーするに幼いマスターをよく思わない奴等が居るって事ですよ。陳腐でダサい理由ですがね。共同開催の提案が白夜叉様のところへ回ってきたのも様々な事情があるのですが……」
歯切れの悪くなった白夜叉の言葉をまたしても代弁するRS。
途端に飛鳥の顔が不愉快そうに歪む。
しかし、飛鳥が口を開くよりも先にRSがニヤリとした顔で告げる。
「それはまた後でにする方が良いかと。皆さん、
その言葉に即座に反応したジンが咄嗟に立ち上がる。
「し、白夜叉様!その事情とやらを、」
「ジン君!
ガチン!と勢い良くジンの下顎が閉じる。飛鳥の支配のギフトが作用したのだ。
その隙を逃さず、十六夜が白夜叉を促す。
「白夜叉!今すぐ北側に向かいたい!」
「む、むぅ?別に構わんが、内容を聞かずに受諾して、」
「いいんだよ!その方が面白い!
番一が続ける言葉に白夜叉は瞳を丸くし、呵々と哄笑を上げて頷いた。
「うむ。まさにその通りじゃな。飛び込んでみるのもまた運命。面白い、は大事だしの!娯楽こそ我々神々の生きる糧なのだからな。ジンには悪いが、面白いならば仕方が無いのぅ?」
「……!!?…………!??」
声にならない悲鳴を上げるジン。暴れるが意味が無い。
部屋の外からもドタバタと音がする。おそらく黒ウサギの追っ手だろう。
しかし何もかも、もう遅い。
白夜叉は両手を前に出し、パンパンと
「―――ふむ。これでよし。これで御望み通り、北側に着いたぞ」
「「「「―――……は?」」」」
ジンを縛り上げながらも、素っ頓狂な声を上げる四人。それもその筈だろう。
境界門へ移動して、北側に飛ぶならまだしも、部屋から一歩も出ることなく北側に着いた、しかも今のわずかな時間で?
そんな疑問など一瞬で過ぎ去り、四人はジンを放り投げて店外へ走り出した。
※
―――東と北の境界壁。
四〇〇〇〇〇〇外門・三九九九九九九外門、サウザンドアイズ旧支店。
四人が店から出ると、熱い風が頬を撫でる。
いつの間にか高台に移動した<サウザンドアイズ>の支店からは街の一帯が一望できた。
眼下に広がるのは、赤壁と炎と、ガラスの街。
―――東と北を区切る巨大な赤壁。それが境界壁だ。
その壁から掘り出される鉱石で彫像されるモニュメントに、削りだすように建築したゴシック調の尖塔群のアーチ。
外壁に
遠目からでも分かるほどに色彩鮮やかなカットガラスで飾られた歩廊に飛鳥が瞳を輝かせる。
昼間にも拘らず街全体が黄昏時を思わせる色味を放っているのは街の装飾のせいだけではない。
境界壁の影に重なる場所を朱色の暖かな光で照らす巨大なペンダントランプが数多に存在しているためだ。
キャンドルスタンドが二足歩行で街中を闊歩している様を見て、十六夜も番一も喜びの声を上げる。
「へえ……!98000kmも離れているだけあって、東とは生活様式が随分と違うんだな。歩くキャンドルスタンドなんて奇抜なもの、実際に見る日が来るとは思わなかったぜ」
「お、あっちにはもうお祭りの様子も見れるぞ!荒らさないとな!」
胸の高鳴りが収まらない飛鳥は、美麗な町並みを指差して熱っぽく訴える。
「今すぐ降りましょう!あのガラスの歩廊に行ってみたいわ!いいでしょう白夜叉?」
「ああ、構わんよ。話は夜にでもしよう。暇があればこのギフトゲームにでも参加していけ」
ゴソゴソと着物の袖から取り出したゲームのチラシ。四人がチラシを覗き込むと、
「見ィつけた―――のですよオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ズドォン! と、ドップラー効果の効いた絶叫と共に、爆撃のような着地。
大声の主は我らが同士にして追跡者・黒ウサギ。
遥か彼方、巨大な時計塔から叫んだ彼女は全力で跳躍し、一瞬で彼らの前に現れたのだ。
「ふ、ふふ、フフフフ……!ようぉぉぉぉやく見つけたのですよ、問題児様方……!」
淡い緋色の髪を
怒り狂ったその姿は帝釈天の眷属たる月のウサギではなく、仁王のソレに近い。
「離脱!」
「逃げるぞッ!!」
「逃がすかッ!!」
「え、ちょっと、」
番一が懐から丸い玉を取り出し地面に叩きつけ、煙と共に姿を消す。
十六夜は隣に居た飛鳥を抱きかかえ、展望台から飛び降りる。
耀は旋風を巻き上げて空に逃げようとするが、数手遅かった。黒ウサギは大ジャンプで耀を捕まえる。
「わ、わわ、……!」
「耀さん、捕まえたのです!!もう逃がしません!!!」
どこかぶっ壊れ気味に笑う黒ウサギ。
「後デタップリ御説教タイムナノデスヨ。フフフ、御覚悟シテクダサイネ」
「りょ、了解」
反論を許さない片言の声に、耀は怯えながら頷く。
野生の直感が、普段の黒ウサギより数段バイオレンスだと見抜いたのだろう。
着地した黒ウサギは白夜叉に向けて耀を投げ、即座に番一の発生させた煙を振り払う。しかしそこに番一の姿は無い。
「きゃ!」
「グボハァ!おいコラ黒ウサギ!最近のおんしは
白夜叉の抗議に聞くウサ耳は持ち合わせていない。
「あれ!?音も気配もなしに消えやがりましたよあの男!」
「私の素敵ウサ耳にも引っ掛かりませんか……!!白夜叉様、耀さんの事をお願いいたします! 黒ウサギは他の問題児様を捕まえに参りますので!」
勢いに負けて白夜叉は頷いた。
「ぬっ……そ、そうか。良く分からんが頑張れ」
「はい!」
いい声で返事を返し、展望台から飛び降りる。
しかしRSはそれどころではない。以前の失敗を反省して常に位置を捕捉出来るように広げていた自身の探知から番一が完全に消失しているのだ。このままでは沽券に関わる。
「ちょ、これからが面白いってのに、私を置いていくとは、舐めてくれますね……!」
瞬間、白夜叉の全身が強張り、幾多の経験を積んできた感が警鐘を鳴らす。下層には不相応な霊格の膨張による緊迫感が付近一体を包んだ。
神霊か、あるいは星霊か。それらの全力に匹敵するほどの超規模の瞬間的霊格の発現。
耀もまた、感じたことの無い不思議な感覚に緊張する。
「来なさい!『R』!『S』!」
弾ける様にRSを中心に広がった光が世界を白く染め上げる。
直後、姿を現したのはRSに似た二匹の悪魔。
RSとほぼ同じ大きさの二匹の悪魔はそれぞれが違う格好をしていた。
細目のような一つ目に、ポニーテールの赤髪の、青を基調としたローブのおそらく腰に当たる部分にベルトを巻いた少女。
髪で目を隠す、ツインテールで青髪、ゴスロリ服のようなひらひらした装飾の付いた、赤を基調としたローブを着た少女。
「ほいさ!何用です?」
「映画がいい所だったのですが……?」
「映画など捨て置きなさい!後で幾らでも見れます!『長井番一』を見つけ出しなさい!力の行使は認めません!」
「「了解!」」
「散ッ!!」
三匹の悪魔がくるりと回転すると同時に姿を消す。
嵐の様に去っていったRS達を、耀は目を丸くして見ていた白夜叉に尋ねた。
「……今のは?」
「RSの眷属の『R』と『S』じゃな。久々に見たの」
鬼ごっこは、RSも巻き込んでの後半戦にもつれ込むのだった。
赤坂です。
すぐ(次の日)になりました。
誤字・脱字・感想いただけると幸いです。
ではでは。
2017/10/11 一部変更