【習作】ネギま世界にドラクエ系技能持ちで転生する話【テンプレ】 作:1ch
ひょうじそくどをかえる
ぼうけんのしょをつくる
ぼうけんのしょをうつす
ぼうけんのしょをけす
1:アデル Lv 99
▶ 2:エヴァ Lv 28
「拘束が解けた……?」
ダーナの施した
「……ん、何だあの青いのは」
歩き出して直ぐ、青色のプルプルとした物体を見つける。不審に思って近付くと、そのプルプルはビクリと反応を示し、くるりと此方を振り向く。振り向くと表現したには理由がある。一抱え程もある青色のプルプルの物体には丸い二つの目と大きく横に裂けた口が付いていたのだ。
「ぴ、ピキー!」
青色のプルプルが此方を見上げて鳴き声を上げる。なんだ、これは生き物……なのか? プルプルと震えるナニカはぴょんと一度跳ねると私の着ている外套をくわえてぐいぐいと引っ張る。何だろう、付いて来いということだろうか。
「わっ、わわっ……。まて、ちゃんと付いていくから引っ張るんじゃない」
青いプルプルに先導されるままに連れていかれた先には、傷だらけのアデルが横たわっていた。
──これはまた、派手にやられたものだ。命があるのが不思議な程にボロボロだ。ダーナに連れて来られた人間なのだから死にはしないだろうが。
「で、お前は私に何をして欲しいんだ?」
「ピキキー!」
青いプルプルはアデルが肩から提げていた大きな布の袋を器用に頭に乗せて運んでくる。そして袋の口から身体を突っ込むと一つの箱を取り出す。箱には生命力溢れる青葉がこれでもかと詰め込まれており、一目見てこれがただの草ではないと感じさせられる。
「これを喰わせればいいのか? 傷に貼り付ければいいのか?」
青いプルプルはそのどちらにも大きく頷いた。……ような気がする。身体をただ震わせただけにも見える。取り敢えず私は目に見える範囲で傷にぺたりぺたりと薬草を貼り付け、残りをアデルの口の中に放り込む。
エヴァは 特やくそうを つかった!
すると薬草が緑色に淡く発光したかと思えば、アデルの身体の傷が綺麗さっぱり消え去っていた。
「……!?」
口の中の青臭さによってかアデルはガバッと起き上がり、目を白黒させている。先程まで死にかけていたとは思えない程に元気だ。
「ピキー! ピキキーー!!」
青いプルプルは嬉しそうにぴょんぴょんと跳ね回った後、アデルの頭の上に乗って心なしか得意気にしている。
アデルにこのプルプルは何かと聞くと、『スライム』と言う種族のモンスターで、『スラりん』というアデルの
魔法球から出して良いのか分からず連れてくるつもりはなかった、とか、魔物預かり所に預けていたのにどうやって付いてきたのか、とぶつぶつ呟いていたが当のスラりんは何処吹く風で、頭の上で船を漕いでいた。
アデルはそんなスラりんを見て、大きく溜め息を吐き出した。
ここまでの冒険を記録しますか?
▶はい
いいえ