蛇龍が如く   作:宇垣秀康

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始めまして
読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
あまり頻繁に更新出来ないかもしれませんが、頑張りますので宜しくお願いします


意思を継ぐもの

世界は救われた。SOPによって

 

ID登録された兵士たちは、ID登録された武器を持ち、ID登録された兵器を使う。

体内のナノマシンが彼らの能力を助長し、管理する。

遺伝子の制御、情報の制御、感情の制御、戦場の制御。

全ては監視され、統制されている。

その結果、戦争は変わり、無関係な一般人が死ぬことも減り、歴史を思うようにコントロール出来るようになった。

 

世界は救われた。一匹の蛇が巻き起こすうねりによって…

しかしそれは人類の世界ではなく、兵士のための世界であったが…

SOPによって管理された兵士は駆逐され、その中で犠牲になってきた者達に呼び掛ける。

「決起せよ」と

世界は闘争の緊張に包まれる。

 

そして…

世界は救われた。

 

うねりを引き起こした"固形の太陽"たる蛇と同じ血脈を…"意志"を引き継ぐ…

"流体の蛇"である老いたる蛇によって…

”意志”を引き継ぐ二匹の蛇の戦いは苛烈で周りを巻き込み大きくなるが…ついに終止符が打たれた。

闘争の"意志"を引き継ぐ蛇を駆逐することによって…

そして元凶である0は”裸の蛇””英雄””BIG BOSS”により無に帰った。

そして、残された"蛇"……いや、一人のディビッドは人知れず姿を消した…

そして今…

 

〜空港〜

 

「いやー、有難う御座います。もしあのテロリスト達をあのままゲートを通していて飛行機に乗せていたかとゾっとしますよ。」

線の細そうな人懐こく笑う空港の社長が汗を拭いながら、言う。しかし目は笑っていない。

目の前にいるのは一人の男。

空港のゲートで前にいた男たち5人組に絡み出したかと思うと、突然殴り合いに発展した挙句、ナイフを振り回した5人を一人で取り押さえてしまったこの男の正体を気にしながら、社長は手元にある書類に目をやる。

「今回の事は大事にするな」というお達しが国家上層部より直接送られてきたのだ。今頃被害報告を確認している警察にも連絡が行っているだろう。

どうやら今回のテロ未遂事件は何か大事が隠れていたようだ!と社長はひとり納得し目の前のNGO職員と名乗る男に感謝の意を示したのだ。

白髪や白髭から老齢に見える何かを成し遂げたような達観した眼をしている男は、ぶきっちょ面で

「なんてこともしていない…」と一言言って葉巻に火を付けた。

そして

「ところでそろそろ行っていいか?」と言い席を立った。

慌てて空港の職員がお礼をさせて欲しいと言ったが、何やら急いでいるらしく、タクシーに乗り込んだのを職員全員で見送りするのがやっとだった。

そしてタクシーが消え、社長や役員が今後の後始末に取り掛かったが、現場にいた職員達の興奮は抑えられない。

 

「見たかよ、あのおっさん!強かったな!」

「やっぱり外人さんだし、軍隊とか出てるのかしらね!」

「渋くてかっこよかったね!」

今日の事は口外するなと会社の上層部から連絡が来るとさらに社内で伝説として語り継がれるようになるのだった…

 

 

 

 

 

 

「そういえばあの人の所属してるNGO団体の名前も聞いたことないなぁ…」

「そうですね!なんか難しそうな名前でした!」

「なんだったっけ……ええと…

 

フィランソロピー?」

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