私があなたさんのことを好きになったのは、いつでしょうか。最近かもしれません。もしかしたら、始めて会った時なのかもしれません。あの、優しく介抱してくれた、あの時。あの時から、私の恋は始まっていたのかもしれません。
あなたさんがどんな人かと言われると、普通の人。たぶん、これが一番無難な表現だと思います。特別頭がいいわけではないですし、運動が得意、というわけでもないです。あ、でも格好いいですよ?顔じゃないですけど、とっても優しいんです。交友関係も広いですし。T&Hエレメンツの皆さん、八神堂の皆さん、そして私たちグランツ研究所の皆さん。…私と同じくらいの方が多いのは気のせいでしょうか。
あ、話が少し逸れちゃいましたね。そんないたって普通の人なんですけど、私はそんなあなたさんのことが好きになったんです。…え?いいじゃないですか。人を好きになるのに理由なんてないと思います。…でも、あなたさんは私のことをただの友達としか見てくれていません。はい、片思いなんです。アピールも何度もしてきましたが、なかなか反応してくれなくて、変化がないんです。
「なので、皆さん。あなたさんを振り向かせるのに協力してくださいませんか?」
「それは構わん…のだが、ここまで人を集める必要があったのか?」
ディアーチェが周りを見て言ってきました。そう、私が呼んだのは、あなたさんと関わっている皆さんです。
「人が多ければ、その分意見も多く出てきます。いいのではないですか?」
「その通りです、シュテル。と、言うわけで、皆さんよろしくお願いします」
「はい、質問!」
「はい、どうぞアリシアさん」
「さっきアピールをしてきたって言ってたけど、具体的にはどんなことをしてきたの?」
あ、大事なことを忘れてました。それを言わないと意見も出せないですね。
「そうですねー…昨日は」
「あなたさーん!」
あなたさんの姿をみて、腕に抱きつきました。よく恋人同士がやるような、あの抱きつき方です。
「おっと。どうしたの、ユーリ?」
「えへへー。何でもないです」
あなたさんは不思議そうな顔をしていましたが、しばらくすると、私の頭を撫でてくれました。
「こんな感じですね」
「好きな人に抱きつくなんて…そもそも、私好きな人すら…」
「り、リインフォース?どうしたんや?」
「主、方っておきましょう。そのうち治ります」
「え、あ、うん。ほんまに大丈夫かな?」
「えっと、話を戻すと…ユーリはあなたさんに抱きついたけど、普通に頭を撫でられただけ、だったんだよね?」
「はい、そうです」
「うーん…やっぱり、ただの友達としか思われてるっぽいね」
やっぱりですか…どうしましょう…
「あ、そうだ!思いきって、『好きです』って言ってみたら?」
「…もう言いました。そしたら、『うん、僕もユーリのこと好きだよ』って返されました」
「あー、そう、なんだ」
「はい、そうなんです…」
私が求めているのは、likeじゃないんです、loveなんです。
「うーん…あ、そうだ!お料理を食べてもらうのはどうかしら?」
「確かにいい案だとは思うけどよ、シャマルが言うとすっげー不安になる」
「ヴィータちゃん酷い!?」
「あと、一緒にお出かけするのはどうかな?」
「あ、それいいかも!で、お昼ご飯を公園かどこかで、ユーリが作ったお弁当を食べるとか!」
な、なるほど…皆さんの案凄いです。
「というか、あなたさんって意外と鈍いんだね。ボクらとブレイブデュエルで遊んでる時は凄い反応するのに。こういうのって、『ワンサマー』って言うんだっけ?」
「れ、レヴィ。それはちょっと違う気が…」
「それで、ユーリ。どうするかは決まりましたか?」
「はい、今度あなたさんが来た時に、デートに誘ってみようと思います」
「ふむ…その日は我らも協力する。気楽にいけ」
「ありがとうございます。ディアーチェ。皆さんも、ありがとうございます」
「お礼を言うのは、あなたさんと付き合ってから!その時に、改めて聞かせてね!」
さて、まずはお弁当を作るためにお料理の練習です。頑張りますよ。待っててください、あなたさん!
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