今回リュウキ君が“あれ”を使います。
俺たちとボスとの中央での打ち合いはすでに何百を超えている。
五段あったボスのHPは今は3段目の途中ほどだ。
俺たちは今までに最初の一件を抜くともう2つの驚愕に襲われた
一つは今回のボスがHPが一段削れるごとに行動パターンが変わるということだ
一度目のパターンチェンジではブレスを使うようになり、二度目のパターンチェンジでは攻撃力がさらに上がった。そのせいで俺たちはさらにきつい状況に立たされている。
すでに7人死んでいる。最初の3人を除いても4人。それはブレスの毒を解除する前に追撃を食らいHPが削れ切ったためである。
「次来るぞ!」
「解った!せぇぇぇぇい!」
ギィィィィィィィィィイン!
ボスのハンマーをはじき返すと同時に俺たちも大きくのけぞる。ふたつの目のHPが削れた時の攻撃力アップで俺たち6人でもはじききれなくなった。
そして―――
「グォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
ボスのHPが残り二段になった。
「またパターン変わるぞ!いったん下がれ!」
「みな一時退け!」
俺とヒースクリフがほぼ同時に叫ぶ。全員が扉付近まで下がる。
ボスが叫びきったあとに思い切り地面にハンマーをたたきつけた。
「はっそんなことしても何も起こらないやないか。見かけ付けや!みんないくでぇぇぇ!」
キバオウが叫ぶ。
「まて!まだ危険……ッ!」
言葉を発している途中に地面が大きく揺れる。さっきのはこのために……!?
「なっなんや!」
「下がれキバおおおおおおおおおおおおおおお!」
叫びはしたがいまだバランスを崩している軍の連中は動けない。そしてボスの四つのハンマーが――
軍の一番人数の多いところをたたきつけた
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いやだぁぁぁぁ!死にたくねええええ!」
「くっそぉぉぉぉぉ!」
三つ同時に破砕音。同時にバランスが元に戻る。
「今回のチェンジは地震かよ……!皆!ハンマーが振り下ろされる前にハンマーを止めてスタンを防ぐぞ!」
「「「「「おお!」」」」」
俺たちギルドは一直線にボスへと突っ込む。ボスは俺たちか地面かはわからないが狙いをつけてハンマーを振り下ろす。
「間に……あえぇぇぇぇ!」
しかし届かない。ここまでなのか……?
ガギィィィィィン!
ボスの攻撃を止めたのは―――ヒースクリフ。左手に持ったタワーシールドを前にだしボスの攻撃を止めている。がしかしHPが4割ほど持ってかれている。
「くっ・・・助かった!ヒースクリフ!一回下がって回復してくれ!」
「解った。任せたよ」
「ハァァァァァァァアァァ!」
刀スキル《賊扇》四連撃
すべての斬撃がボスに当たり目に見えてHPが削れる。少し経った後さらに削れる。ふと横を見ると剣を振り切って静止しているユウキとキリト。そして後ろから走ってきているアスナとスバルとリンカがみえた。
そして後ろから来た三人がさらに追撃。ボスの残りHPは2段の残り9割
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「まだまだぁ!」
「せぇい!」
「はぁぁ!」
「やぁぁ!」
レイドメンバーのソードスキルが立て続けにあたる。ボスのHPは残り2段の2割
「はぁ……はぁ……まだこんだけかよ……先が長すぎる!せぇい!」
「だけど……ここで勝たなきゃ……被害者が増えるよ……」
「ああ……わかってる……。みんな!もう少しでラスト一段だ!パターン変化気をつけろ!」
後半はレイドに叫ぶ。
残り二段1割
「これで……どうだぁぁ!」
もう一度《賊扇》発動最後の左斜めきりおろしが当たり残り0,5割
「ユウキ!」
「うん!ハァァァ!」
片手用直剣《スラント・スクエア》四連撃
ボスのHPが残り一段になった。
「下がれ!」
皆が下がる。
「はぁ……はぁ……次はどんな変化だよ……」
しばらく待つが変化はない。
「変化が……ない……?」
「いや……そんなわけ……なっ!」
キリトの最後の叫びはボスが一直線に今までとは比べ物にならない速度で突っ込んできたことによる。
「ッまずい!皆ばらけろ!ユウキ!キリト!どうにかして止めるぞ!」
「「わかった!」」
刀スキル《斬抄》2連撃 片手用直剣《ホリゾンタルアーク》×2
「ぐっ」
さっきよりも格段に重い……このままじゃ……
「ぐぁ!」
「うわぁ!」
「うぐっ!」
三人まとめて違う方向に吹き飛ばされる。
三人ともHPはレッドに割り込んだ。なんツー威力だよ……
そしてボスはユウキのほうに一直線に……ユウキ!?くっそ…ッ体が……
HPケージが緑の点滅する枠に覆われている。麻痺!?
「麻痺かよ……くっそぉ!ユウキィィィィッィイイイイイイ!」
そうしている間にも今にもボスはユウキにハンマーを振り下ろそうとしている。くそぉぉぉっぉぉぉぉぉお!俺は……俺はみんなを守ると誓ったじゃないか……こんなところで……死なせてたまるか…ッ
「動け!動けよぉぉぉっぉぉぉおおおおおおおおおおおお!ガァァァァァァァァァァ!」
動けええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!
絶対に……!守リ抜いて見せる!
体が自然に動く。麻痺などなかったかのように。これならいける…
俺は走り出す。届け!届け!もっと早く!早く早く!
俺は自分以外のすべて――ボス、プレイヤー、風切り音――がすべて減速し、緩やかに動くように見えた。
キリトside
ッ!どういうことだ!兄貴の麻痺が解けた!?
走り出した。けど間に合わない……くそ・・・・!
「えっ……!?」
兄貴の体が掻き消えた…いやかすかに見える。ものすごいスピード。プレイヤーには到底出せないはずのスピードで走っている。頑張れ兄貴!もうすこしだ!
「いけぇええええええええええええええ!」
sideout
リュウキside
ボスがハンマーを振り下ろす速度でさえものすごく遅く見える。周りのプレイヤーは驚愕を顔に張り付けている。しかしもう少し届かない。
「くっそぉ……届けええええええええええええええええええええええええ!」
俺はおもむろに剣を構え右下段に構える
どこまでも届け……俺の剣は……どこまでも届く!
剣が強い光を帯びる。ソードスキルじゃない。とても強い蒼い光。
「ぜあああああああああああああああああああああああああああああああ!ユウキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!」
ボスのハンマーが思いっきり跳ね上げられる。と同時に俺の加速感が過ぎ去った。ボスが上体をのけぞらせ後ろに倒れこむ。
「みんなぁぁぁ!いまだ!全員全力攻撃いいいいいいいいいい!」
言いながら俺は回復結晶を取り出す。俺自身のHPもさっき吹き飛ばされた時よりも減って数ドットになっている。さっきのにもかなりの負担があるようだ。
そしてその結晶をユウキの体に押し付け
「ヒール!」
ユウキのHPが一気に全快する。そして俺はユウキを抱き上げ
「はぁ……はぁ……よかった……ユウキ……」
「兄ちゃん……うわぁぁぁっぁぁああん!」
ユウキは俺の腕の中で思うように泣いた
はい!あれとは心意技でした!移動能力と射程距離を伸ばすあれです
うんなんかもうね。主人公チートじみてきた。あとで主人公チート級ってタグ作っとかないとね
では!感想等お待ちしています!