今回に当たっては主人公のキャラ崩壊がありますのでご了承ください。
海未ちゃん以外のメンバーは喋りません。
作者は希押しです。
これは未来で起きるかもしれない話の一部、もしかしたらこの世界だけの物語なのかもしれない。
「幽、少しいいですか?」
私は数年間疎遠になっていた幼馴染と仲直りができて話すまでできるようになりました。
「どうした」
それでも彼の表情はあの時から変わることはなかった。
「作詞のことで相談があって」
「僕にできる事なら手伝うよ」
私が知っている彼は自分の事を『僕』ではなく『俺』だった。
「ここの部分の詩なのですが」
幽は私から紙を受け取るとそれをじっくりと見てから口を開いた。
「海未らしくていいと思うけど」
でも、この優しさは昔と変わらない。
「私らしいですか」
「そうだね君らしくて僕は好きだよ」
その言葉で私は顔を赤くしてしまった。
「あ、あの」
私は二人の幼馴染に心の中で感謝しながら言葉をつなぐ。
「この詩を完成させるために今度一緒に出掛けてもらえますか?」
私は勇気を出して誘った。
「それで詩ができるなら協力するよ」
彼は笑いはしなかったがその口は笑っているように見えた。
もし、彼が私のことをどう思っていてもこの思いを伝えたい。
「ありがとうございます」
私がそう感謝を述べたら彼は頬をかきながら呟いた。
「敬語やめてくれ、昔のように話したらいいから」
彼に言われて思い出してしまった。
彼と仲直りできても昔のように話をしていない……仲良くなる前のよそよそしい話し方をしていた。
「ゆう君」
私がそう言ったら彼は顔や耳を真っ赤にさせた。
「それでいいから」
彼はそう言って視線を逸らす。
昔の呼び方で彼を呼べたのはとてもうれしかった。
それから部活も終わり私は穂乃果とことりと帰ろうとしていたら希が彼と楽しそうに話しているのを見てしまった。
あの二人は以前から仲がいいのは知っているがそれを見ていると胸が痛い。
その二人が話していると自然と絵里もその中に入っていく。
私たちが彼を遠ざけている間に彼は変わっていた。
私は胸に痛みを感じながら明日出かける事よりも三人の関係が気になって詩に集中できなかった。
そんな時間を過ごして翌日私は遅れない為に待ち合わせ場所に30分前に着いたのだがそこにはすでに彼が待っていた。
「早いね、海未」
彼はそう言って私のそばに寄ってきた。
「ゆう君こそどれくらい待っていたんですか」
「海未が来る少し前に着いた」
彼はそう言っているが私は嘘をついていると思ってしまった。
「少し冷えるので近くの喫茶店に入りませんか?」
「分かった」
自分の行きつけの喫茶店に入りコーヒーを飲んでいると彼は静かに話し始めた。
「こうして海未と出かけるのは初めて」
「そうですね、ゆう君はことりといる事が多かったですよね」
私は昔の記憶を思い出しながら言ったら彼は少しいやそうな顔をした。
「そうだね、あれが僕のトラウマの入り口かもしれない」
彼はそう言って静かにコーヒーを飲んだ。
「ことりとは幼馴染でしたよね」
「そう、家が近かったから」
彼はことりの事を話すときは声のトーンが少しだけ下がる。
「それより詩の方はどう」
彼はいきなり話を変えて詩の事を聞いてきた。
「それが昨日から余り進まなくて」
3人の関係が気になってとは言えなかった。
「ここまで出来ているから大丈夫だ」
彼はそう言って微笑む、その姿を見て私は少しだけ顔を赤くしてしまった。
「ありがとう、ゆう君」
私はそれだけしか言えなかった。
「そう言えばこの後はどこに行くとか決めているか?」
「いえ、決めていませんが」
「なら行きたいところがあるからついてきてくれ」
彼はコーヒーを飲み終わり伝票を持って行ってしまった。
自分の分は払おうと思ったのだが彼が払ってしまった。
「少しだけ時間がかかるけど大丈夫か」
店から出るとそんなことを言われた。
「はい、今日は大丈夫ですよ」
行こうかと言って彼は歩き出して駅に向かい買った切符を私に渡して行き先を言わずに電車に乗り込んでしまった。
私は少しだけ不安になってしまった。
何も言われないまま電車を乗り換えて向かった先は海だった。
「呆れたか」
彼は私の顔を見ながらそう言った。
「いえ、なんで海のかと思いまして」
「今日は君の誕生日だから」
その言葉を聞いて忘れていた今日が自分の誕生日だったこと。
「その顔は忘れていた」
「昔に言ったと思うけど君の誕生日を祝いたいって」
昔の事だから忘れていた。
彼は体をこちらに向けて笑顔で言った。
「みーちゃん、誕生日おめでとう」
彼にそんな呼ばれ方をされたのは何時ぶりだろうかと思っていたら私は涙を流していた。
「泣かなくていいから」
彼はそう言って私の頬に伝う涙を拭いてくれた。
「何でここまでするんですか」
私がそう言ったら彼は少しだけ困った顔をして言った。
「今からすることが嫌なら嫌と言ってほしい」
彼はそう言って顔を近づけてきて私の唇にキスをした。
私は突然の事に茫然としてしまった。
「僕はずっとみーちゃんが好きだったよ」
そう言って彼は私の頭を優しく撫でてくれた。
「なんで私なんですか」
「みーちゃんだから」
「理由になってませんよ」
私は少しだけ笑いながら言った。
「ごめん、理由は分からない」
「ゆう君らしいですね」
「だろ?」
彼はそう言って笑顔を見せてくれた。
私が知っていた彼と変わってしまったと思っていたがそれは違っていました。彼はあの頃と変わっていなかった私が好きだったゆう君と何一つ変わっていなかった。
「私もゆう君のことがずっと好きでした」
この気持ちが伝えれてよかった。
去年の15日は東京に結城友奈は勇者であるのイベントに行っていたのでそこで初めて三森さんを見ました。
そんなくだらないことを思いながら今回の話を考えてみました。