この話を書くか書かないかで迷っていたらこれだけの時間がかかってしまいましたがこの話を書くことにしました。
この話を読まれたら不愉快に思う人もいると思いますがこれは選択肢の中の一つだと思っています。
夏休みに学校に来るのは周りから目線を感じるが僕は補修に呼ばれて学校に来るほど成績は悪くない、今回は生徒会での呼び出して来ているだけだ。
「幽君これもお願い」
会長に渡された資料を目に通しながら資料をまとめていく。
「それにしても来たのが僕だけって……」
時期がお盆なのが悪いけど先輩も休みだとは思はわなかった。
「皆、里帰りしているものね」
「先輩は里帰りしなくていいんですか?」
「私は先週ロシアに帰ってるから」
ロシアですか、兄に言われたことが頭に残っているのか海外の事を知りたいと思いはじめている。
「絵里先輩と2人って初めての様な気がしますね」
「そ、そうかしら」
「早く終わらせて帰りましょ」
そう言って僕は喋ることなく仕事に集中する。
希の策略により私と幽君の2人で生徒会の仕事をすることになったがこの沈黙をどうしよう。
本当に希はこんなことがこれからの生活に大事なのよ。
私はそう思いながら仕事をする幽君を見る。
なんでだろう彼を見ていると不思議な気持ちになる。
「どうかしました?」
幽君は資料から私を見て聞いてくる。
彼の色んな表情を見てみたいと思ってしまう。
「最近の食事の方はどう?」
そんな事を聞いたら幽君は私から目線をそらす。
「そう、またいつもの食生活ね」
彼は静かに頷く。
「今日は放課後空いている?」
「……空いてますよ」
なんでそんなに嫌そうな顔で答えるのよ。
「また説教されると思ったので」
「っえ、声に出てた」
はいと彼は答えた時には私は凄く恥ずかしかった。
「説教はしないわよ」
「本当ですかそれは良かった」
彼はそう言って安心しきった顔をした。
私は彼にどれだけ嫌われているのかを知って少しだけ自分が嫌いになった。
「絵里先輩の料理は美味しいので期待してます」
その言葉で私は心が暖かくなりそうだった。
「そ、そう、ありがとう」
彼の仕草、言葉を聞くと心が暖かくて気持ちい。
「美味しい料理を食べたいなら早く仕事終わらせましょ!」
私は彼に何を作ろうか、彼が喜んでくれるかを想像すると気持ちが晴れやかになる。
これは恋だと分かっている。
彼の事が好きだと自覚してしまった。
彼の笑顔を見たいと思うと仕事が捗る。
彼との食事が楽しみだ。
この時はそんなことを思っていた。
会長の笑顔を見た瞬間、心に何かを覚えたでも僕はその感情を捨てたんだ。
だからこの気持ちはしまわなければ包んでしまわなければならないと思っていた。
生徒会の仕事も終え、買い出しの帰りに僕が一番会いたくない人物に出会ってしまった。
「カー君」
僕はその言葉を聞いて振り向いてしまった、手から買い物袋が落ちる。
「その人は誰かな?」
笑顔で僕に話しかけてくる僕の恐怖。
「せ、生徒会長だよ」
僕は全身から汗を流しながら答える。
「カー君は生徒会長さんとお買い物に行くんだ? ふぅ~ん」
息ができない呼吸の仕方はどうするんだった。
そんなことを考えているとアイツは僕に近づいてくる。
「ことり以外の人と仲良くできるんだ」
そう言って一歩づつ僕に近づいてくる。
昔のようにすべてを壊しに来るのかと思ったら僕の前に絵里先輩が間に入ってくれた。
「あなた、理事長さんの娘さんよね?」
絵里先輩の声はどこか怒っている。
「それがどうしたんですか? 会長さん」
「そう、これ以上幽君に近づかないで」
「私はカー君に話があるので邪魔しないで下さい」
二人の会話が聞こえてくるが危険だ。
「こんなにあなたに恐怖している人が話があると思っているの?」
「カー君がことりの事を怖がるはずがあるわけないですよ、恥ずかしがってるだけだよね? カー君」
でも、僕はその問いに答えれない。
声がでない。
「どう見ても彼は話ができるように思えないけど」
やめてください、これ以上アイツの機嫌を悪いほうに持っていかないでください。
あなたが危険だと言いたくても言えない。
僕は何もできないのか?
僕は守られないといけないのか?
ここで一歩前に出ないと何も変わらないあの頃と何も変わらない。
声を出すんだ。
「は、はなす、ことはない」
小さな声だけど言える。
言葉にするんだ。
「お前と……話すことはない」
そう告げた。
その言葉を発して数秒の沈黙が生まれたがアイツは考えたふりをして話す。
「そっか、今日は許してあげるね……でも、次はないからね」
そう言ってアイツは去っていく。
吐きそうだそんな嗚咽感を感じていると何かに包まれた。
「大丈夫だからゆっくり深呼吸して」
絵里先輩に抱きしめられているんだ。
僕はゆっくり深呼吸して目を閉じる……とても暖かい。
「大丈夫、あなたは大丈夫だから」
そう言って絵里先輩は僕の背を優しく擦ってくれる。
「あなたには私が付いているから」
とても安心する。
この人になら僕は身を委ねてもいいのかもしれない。
「助けてください」
「それが幽君の本音ね、やっと聞けた」
そう言って絵里先輩は僕を話すと優し気に言った。
「私が幽君の傍にいてあげるから」
この感情は希先輩とは違う感情が溢れてくる。
この人は僕の味方で頼れる人だ。
この人なら僕を解放してくれる。
だから答える。
「僕の傍に居てください」
この決断は間違っていない。
エリーチカとくっ付いてしまいましたがあくまでこの物語の正ヒロインいません。
このルートのヒロインが絵里になってしまっただけでそれは一時的なものです。
僕のヒロインはのんたんだけですから!