夏休みは終わり構内は学際に向けての準備が行われていた。
そして目の前でガラガラをしている生徒を見ると何をしているのだろうと思う。
「吹奏楽部、白残念」
講堂の権利をこれで決めるのはどうかと思う。
「これも伝統なんよ」
「いや、理不尽過ぎません?」
そう言うと先輩は胸を張りながらドヤ顔で言う。
「こういう時の希ちゃんやで」
そう言って先輩はガラガラに向かう。
向かう。
なぜ、嫌な気がしてきた。
「では、次は超常現象研究会です」
「いや、聞いてませんから」
そう言うと先輩は回しながら言った。
「言ったら参加しないやろ」
全くもってそうですね。
「超常現象研究会、講堂です」
でも、講堂の使用許可もらってもなにをするんだ。
「どなしよ、考えてへんかった」
やっぱりこの人はあほだ、あほの希先輩だ。
だからこの気持ちを素直に言う。
「無能」
この言葉で間違いないと思う。
そうだここまで言わないといけないと思った。
その後、生徒会の仕事で先輩は使い物にならない。
「幽君に無能って言われた」
会長の胸で泣いている。
「幽君、どうしてくれるの」
会長に睨まれる。
クラスの男子なら喜んでいるが僕はそうではない。
「あれ以上の言葉を言ってもよかったんですか」
僕はそこまで怒っているのだ。
「今回の事は希が悪いと思うけど前向きにとらえることはできなかったの」
会長も半分は味方の様だ。
「考えもなしに場所を確保するのはどうかと思いますよ、他の部活は学際の為に準備をしてきて講堂が取れなかったのに何も考えていない無能部長のせいで場所が得られなかった部活が残念だと思いませんか?」
「そうね、希が悪いわね」
これで周りには敵しかいない。
「周りが敵や」
「今回は希先輩が悪いので一人で何とかしてください」
これで僕への被害はなくなった。
これで僕の負担は減る。
勝った! 僕は心の中で勝利を確信していた。
「女装や、幽君には講堂で女装させたる」
先輩の顔は決めた顔になっていた。
「幽君を全校生徒に見てもらういい機会やね」
駄目だ。
この先輩、八つ当たりすぎる。
しかも、会長も頷いている。
いつの日かこの2人に復讐してやると心に誓いながら業務をこなした。
久々にスーパーに向かうが今日は人がやけに少ない。
「よぉ、お前なら来ると思ってたぜ」
ホモ野郎が居た。
「今日、なんかあるのか?」
「本当に舞姫は放任主義かよ」
ホモ野郎は頭をかきながらすぐにわかると言って陳列棚の方を指さす。
時間的にはまだ余裕はあるのだが制服をきた学生たちが弁当をすべて持って行った。
「今の時期は学際の準備のせいでどこのスーパーもこうだ」
「嘘だろ」
僕の夕飯はなし。
「この時期は普通の弁当を買うのがいいだろ」
この三週間、僕の夕飯がなくなる。