今回の話で原作の誰かが登場しますよ
先輩に指示された樹林スーパーに着いたら分かりやすい看板があった。
「林檎を看板にしてるのか」
そんなことを呟きながら僕は店に入ってお弁当エリアに直行する。
お弁当を見て僕のお腹はさらに空腹感を感じた。
「全部の弁当が果物を使ったものなんて」
その中でも僕は酢豚に視線が釘付けになってしまった。
そう、これは恋だとは思わないけどこんなにも美味しそうな酢豚を見た事がない。
僕は獲物を決めたので半値印証時刻が来るまで周りの商品を物色する振りをしながらここに来ている連中を目にしていると現役プロレスラーみたいな体格をした男性と目が合ってしまった。
僕は今日死ぬんじゃないかと思っていたらその男性が近づいてきたので僕の体は危険信号を出していた。
「見かけない奴だな最近この世界に入ったのか?」
男性の眼力が怖すぎて僕は頷くことしかできなかったが男性は僕の体を下から上へと見ていき呟く。
「中々、いい体してるな」
僕の体は違う意味で危険信号を出している。
「お前、なにかスポーツをしていた体をしているな」
そう言ってホモは僕の体を触ってきた。
「ほぅ、体は7割は完成している……それにこの筋肉はそうか」
ホモの人は自己完結して僕の肩に手を置いてにこやかに笑ってきた。
「俺と組まないか?」
「結構です」
僕は考える必要なく即答すると一人の女性が笑いながらこちらに近づいてきた。
「お前、また男に告白してるの」
僕はこいつは本当にホモなのかよと思いながらも近づいてきた女を見る。
「わんちゃんは今日はこっちに来たのね」
そう言って僕に微笑みかけてきた。
「お前、こいつの事を知っているのか?」
ホモの人は女に話をするが僕の肩から手を離さない、気持ち悪い。
「えぇ、あなたより私の方がわんちゃんのこと知ってるわよ」
なんだか女性にわんちゃんと言われるのも悪くはないと思ってしまってしまった。
「馴れ合いはここまでね」
言われてお弁当の方を見ると坊主の定員が弁当にシールを貼っている。
「少年は若いなら説明するがどうだ?」
ホモは僕に笑いながら言ってくるがそれを断り集中することに専念する。
「今日は月桂冠があるからね」
月桂冠の意味は分からなが僕は酢豚を持ち帰ることに頭の中を埋めていく。
坊主の定員がスタッフルームに入るのと同時に周りにいた者は狼の様に半額弁当を求めて走り出した。
走り出していくものを見ながら僕はまだ動かない。
姿勢を低くしながらその時を待ち、一瞬のスキを見て走り出して人と人の間を走り抜けていく最速で最短で半額弁当を手にしようとしたが最後の最後に大きな壁が目の前に立ちはだかった。
「よぉ、俺がここに居なかったら弁当が取れたな」
先ほどのホモが僕の存在に気づいていた。
「いや、ここまでが僕の考えていた通りだよ」
ここまで大きな奴がいて目立たないのが可笑しいよな。
僕の後ろからはホモの御蔭で僕の存在が分かり攻撃してくる奴がいるがそれを分かっていた僕はそのまま前に飛び込みながらホモの足を掴んで後ろに回り込んでいけると思ったが上から誰かが僕の背中を思いっきり踏みつけた。
「考えはいけどこの世界はそう甘くないわよぉ~わんちゃん」
白いブレザーを着た先ほどの女性が僕の背中を踏みつけて動きを止められた。
「ぐっ」
背中を踏みつける力が変わらない、女性なのになんでこんなにも力が強いんだよ。
「顔は可愛いけど考えてることは悪い子ね」
そう言って女は背中に乗せている足を動かしてくる。
体は半額弁当を手にするために動かすがこの状況をどうしよかと考えるには丁度いい時間で考えていたらお腹がすいてきた近くにお弁当があるのだからどんなことをしてもこの状況を打破する。
「それにしてもいいんですか?」
僕は下を向いたまま女性に話しかけた。
「まだ諦めないんだぁ~」
「その制服ってUTXのですよね」
そう言って僕は顔を横にしてながら話し続ける。
「そこの制服って可愛いんですけど弱点してってますか?」
すると女性は不思議そうな顔をしている。
「スカートが短いからさっきからパンツが見えてるんですよ、可愛い下着がね!」
実際には見えていないが当の本人は顔を赤くして口をパクパクしている。
「へっ、変態‼」
そう言って足を上げて力を入れながら下そうとしたがそれを狙っていた僕は避けて立ち上がり半額弁当めがけて走り出す。
走り出した僕は今までにない全力で走り抜ける。
足だけは誰にも負けるつもりはない。
この距離なら誰にも捕まる気はない。
「潰れろ少年」
先ほどのホモが追っ手を倒して僕の目の前にもう一度現れたが。
「この距離は僕の土俵なんだ!」
攻撃が来るのを分かっているのだから相手を惑わせる動きをすればいい。
僕は相手の左の方に視線を向けながらさらにスピードを上げる。
相手に向かっていくのはすごく怖いが半額弁当が近くにあるのだから怖がる必要はない。
取る、それだけのために足に力を入れる。
相手の近くに来た時に右足に力を入れる。
「左に行くのは分かってるんだ」
相手が引っ掛かったと確信して僕は右側に踏み込んだ。
「と思っただろ、お前の筋肉を見せてもらったからな動きは分かっている」
左側に誘い込めると思ったが右側に来た。
「いや、それは僕も同じなんですよ」
右に切り返しかけた足を左側に加速させる。
「少年!」
ホモは体を無理やり切り返してきた。
「あと少しなんだよ」
体は昔の動きを覚えているものだ何回もやっている行動は習慣づいていくものだ。
僕の足は切り返したばかりなのに素早く相手の体をロールしながら避けてお弁当を手にした。
僕は半額弁当を手にしてレジに向かう僕だったが貼られていた半額シールが他と違うのが不思議だったが空腹の僕はそれどころではなかった。
親からの仕送りの御蔭である程度の資金が手に入り何とか半額弁当を買うことができた。
二日ぶりのまともな夕食で我慢ができない僕は近くの公園に寄ったらそこには先客がいた。
「おや、その様子やと手に入れれたんやね」
ベンチに座ってお弁当を持っている先輩がいた。
「まぁ、色々ありましたが取れました」
そう言ったら先輩は隣に座るように場所を開けてくれた。
「おぉ、初めてやのに月桂冠をとるとは」
「普通の半額弁当と何が違うんですか?」
この日の夕食は先輩に沢山の話を聞いた。
その間の先輩の楽しそうな顔は今でも忘れることはできなかった。