休日が終わり半日を過ごした僕は生徒会室に赴いた。
「失礼します」
僕は何となくノックをしてから生徒会室に入っていくと先輩が僕の事を見て目をそらした。
「あら、加藤君」
会長は僕が入ってくるのを確認してから視線をこちらに移した。
「ところで僕は何をしたらいいですか?」
僕は適当に空いている椅子に座り会長に質問をした。
「そうね、加藤君は書類整理とかしたことあるかしら」
「書類とかなら父の仕事の手伝いをしたことがあるので大抵はできると思います」
そう言ったら会長は書類の束をこちらに持ってきた。
「今年の部活の予算案の書類なんだけど計算が間違ってないかを確認してほしいの」
僕は渡された書類を受け取り鞄の中に入っていたそろばんを取り出して書類に目を通しながらソロバンをはじきだした。
「ハラショー」
そんな声が聞こえた方に視線を移したら会長が目を丸くして驚いていた。
「会長はソロバンを見るのは初めてですか」
「初めてではないけど実際に使っている人を見るのは初めてよ」
「実際、こっちの方が便利ですよ」
僕は話しながらも書類とソロバンに視線を移しながら計算を続ける。
「ここの計算間違ってますよ」
僕は計算が間違っている用紙を数枚見つけそれを会長に報告した。
「それにしても生徒の数は少ないですけど部活動は活発ですね」
僕は処理し終わった書類をまとめながら会長に話しかけた。
「生徒数は言わないでほしいけど部活動は昔からの伝統かしらね」
「……伝統か」
「最近は目立った成績はないけれど」
本当に昔だけの伝統なのだと思ってしまった。
「でもこんなに古い伝統がある学校は素敵だと思いますよ」
この言葉は嘘ではない。
「僕はそう思ったからここに入学しましたし」
こうして話しているうちに自分の仕事が終わっているのを確認して僕は荷物をまとめる。
「では僕はこの辺で今日は失礼します」
そう言って僕は生徒会室を出ていくが今日は先輩と会話をすることがなかったと少しだけ辛いと思ってしまった。
「僕ってこんなんだっけ」
小さくつぶやきながら今日の夕飯を求めるためにスーパーに向かった。
樹林に入ると周りの視線が妙に自分の方に集中されているのが分かる。
僕は何かしたのかと思いながらも今日の夕餉の下見のためにお弁当を見に行くと今回もホモが居た。
「よぉ、舞姫の犬」
ホモの目は殺気にあふれていた。
「まさかお前が舞姫のところだとは思わなかったよ」
僕はそう思われているんだ。
「舞姫は僕の只の先輩ですよ」
そう言って僕はお弁当の下見を始める。
「そう思っているのはお前だけだぞ」
そう言ってホモは僕の横でお弁当を見るふりをしながら話しかけてくる。
「まぁ、周りの奴がお前の事を敵と認識しているが戦場になれば全員が敵になるから意味はないがな」
「そうですか」
僕はやるべきことをするだけなのだ。
下見が終わった僕は商品を見るふりをしながら時間を待つ自分を唯一解放できる時間をじっと息を殺して存在を消して待つ。
時が来た瞬間僕は誰よりも遅く出てそれでもこの中で誰よりも早く走る。
ほかの人間を無視して走る人と人の間を糸を針の穴に通すように走り抜けていく。
これでいい。
今はこのやり方でお弁当を取ればいいのだからと思いながら僕はお弁当を獲得してレジに向かう途中に他の狼が口にした。
「ステルス」
先輩の様に良い2つ名ができた。
この話をどうやって今の先輩に話そうかと考えながら僕はお会計を済ませて帰路につく。
明日も学校生活は大変だけどその中で楽しみを見つけていかないとだめだよな……薬の残りを帰ったら確認することにした。
1日から東京にローダンセのライブの為、地方から遠征でネカフェで一夜を過ごします。
今日は神田明神に初詣に行きたいと思います。