気が付けば幻想郷   作:京土

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第二章 スキマの妖怪

「なるほどね、修、あなたの能力は、[能力を書き換える程度の能力]といったところかしら?すごいわね」

 

「そうかぁ?」

 

おれは、一度ため息をつき

 

「確かに、能力名だけを聞いたら、ものすごく強そうな気はするけど、でも実際は、相手の今持っている能力より一時的に強い能力にすることはできても、弱い能力にすることはできないって、使い道ないじゃんか」

 

幽香に手伝ってもらって色々と試してみたが、幽香の能力つまり[花を操る程度の能力]より強い能力にすることはできたが、幽香を弱体化させるような能力に変えることはできなかったのだ、しかも自分がなんの能力に変えられたのか理解できないのであれば、多少は使い道もあったのだが、そいうこともなく普通に理解できてたみたいなのでたちが悪い

ちなみに変えた能力の維持時間は、大体一時間~二時間くらいだった

 

「いいじゃない自分には能力を付属させることができるのだから」

 

「たしかにそれはそうだけど」

 

ちなみに付属できる能力は、[身体機能超強化]のみ

 

「成果は上々今日はもうこんなところでいいんじゃないかしら」

 

気づけばもうあたりは暗くなっていた

 

「さぁ、もう戻りましょう?」

 

戻る、戻る、か

 

「なぁ、やっぱりおれは野宿でもいいんだぞ?」

 

さっきは勢いで決めてしまったが、やはり女性とおんなじ家に泊まるってのは色々とアレな気がする

 

「何言ってるのよ?ここは幻想郷、あなたのいた世界とは違うのよ?もしこんなところで野宿なんかでもしたら、妖怪に殺られるわよ?それでもいいの?」

 

「それは嫌だけど・・・」

 

「そうでしょう?それにどうせしばらくは私の家に居ることになるのだから、おとなしく私についてきなさい、いいわね?」

 

「・・・わかったよ、覚悟を決めた」

 

新たに覚悟を決めて、家の中に入っていった

 

 

 

 

「さぁ、ここがあなたの部屋よ」

 

ここか・・・んん!!

 

「ちょっと待て!ここまじでおれの部屋!?」

 

通されたのは、いかにも女性の部屋って感じのする部屋だった

 

「気づかれちゃったわね、そうよここは私達の部屋よ」

 

「私のじゃなくて私達の!?嘘だろ!?」

 

「しかたないじゃない、ここは一時的に住処として使ってるだけだから、部屋は必要最低限の場所しかないのよ」

 

「おいおい、じゃあおれが助けられた時に寝てた部屋はもしかして・・・」

 

「えぇ、ここよ」ニッコリ

 

おいおい嘘だろどうすんだよこれ

ん?ていうかさっき、必要最低限の部屋しかないって言ってたよな、だったら

 

「なぁ、リビングがあるんじゃないか?」

 

「ええ、あるわよ」

 

よっしゃあ!

 

「じゃあおれリビングで寝るよ!」

 

「だめよ、トイレに行くにしても、風呂場に行くにしても、リビングは通るのよ?それなのに、もしあなたがリビングで寝ていたら邪魔じゃない。」

 

「それはそうかもしれないけど、男女が同じ部屋で寝るってのはちょっと、ね?」

 

おれは一度部屋を見渡して

 

「それに、この部屋の広さだと布団を2つ並べるのは難しと思うし・・・」

 

おれがそう言うと、幽香は一瞬キョトンとした顔になり

 

「何言ってるのよ、布団は一つしかないわよ?」

 

えっ?あっ、そうかおれは全てを理解した

 

「なるほどな、幽香が布団で寝ておれが床で寝れば、それなりに距離があく、そういうことだな!」

 

おれが得意げな顔をしてそう言うと

 

「ウフフ、今はそう思っていていいわよ、さぁ、そろそろリビングに行って、ご飯を食べましょう」

 

何か含みのある言い方だったが、まぁいいか

 

「ああ、じゃ行くか」

 

そして俺たちはリビングに向かった

 

 

 

 

 

「修、あなたって何か料理作れるの?」

 

「ああ、一人暮らしをしていたからな、基本的にはなんでも作れる」

 

「そう、じゃお願いね」

 

自分でやれよと思うものの居候の身なので仕方なく作ることにした

 

「わかった、何が食べたい?」

 

「あなたが食べたい」

 

「はいはい、で、なにが食べたい?」

 

「なによーつれないわねぇ」

 

もう一々こんなことで反応してたら身がもたない

 

「そうねぇー、なんでもいいわ」

 

「じゃあ、玉子焼きでいいな?」

 

「なんでもいいわよ」

 

じゃあ作るか

 

 

 

 

「ごちそうさま、美味しかったわ」

 

「お粗末さまでした」

 

「じゃあそろそろお風呂にしましょうか、ちょっと沸かしてくるわね」

 

そう言い残して幽香は、風呂場に向かった、さてその間おれは茶碗でも洗っとくか

 

それから20分くらいたった

「もうそろそろいい頃合いだと思うわ、先にお風呂入っていいわよ」

 

「いいのか?先に入ってしまっても?」

 

普通女性は先に入りたいものだと思っていたが

 

「別に気にしなくてもいいわ、私が先に入ると長くなってしまうから」

 

「そうか、じゃあ遠慮無く先に入らせてもらうよ」

 

「えぇ、そうしなさい」

 

よしじゃ行くか

 

 

 

「風呂場は普通だな、それにしても今日は色々あったな、明日はどうしよう?」

 

そういえば、今日は幽香に空の飛び方も教えてもらったんだった、意外に簡単だったな、明日は早速使ってみるか

 

「そろそろ上がるか」

 

ん、あれ?服は?

 

「幽香おれの服は?」

 

「アレは汚かったからあらうわよ」

 

「えっ?じゃあおれは何を着ればいいんだ?」

 

「今から、別の服を持って行くからそれで我慢なさい」

 

しばらくすると、幽香が風呂場の前に服を置いたのがわかった

 

「ここに置いとくわよ」

 

風呂場を出るとそこには男物の浴衣がおいてあった

 

(ていうかなんで男物の服なんて持っているんだ?)

 

心のなかで疑問に思っていると、その疑問に答えるように幽香は言った

 

「知り合いからもらったのよ」

 

ちなみにこれをくれたのも女の妖怪よ、と幽香は付け足した

男物の浴衣を持っている女の妖怪ってなんだよ

 

「じゃあ次は、私が入るからリビングで待っていてくれる?」

 

「わかったよ」

 

そう言っておれはリビングに向かった

 

んーリビングに一人でいるだけってのもつまらないな

 

「そういえば、この浴衣を持ってたていう女の妖怪ってのは、やっぱり変態なのかな?」

 

割と本気でそう思う、だって男物を持っているってことは、そういう趣味があるんじゃあ・・・

 

「女性に向かって変態とは失礼にも程が有るわよ?」

 

「!!?」

 

ばっと声のした方を向くとそこには見たことのない女性がいた、同時に疑問におもうこともあった

なぜだろう?確実に見たことないはずなのに、この声聞いたことがあるような気がする、どこでだ?

 

「おそらく、あなたは今私の声を聞いて、聞き覚えがあると思っているんじゃないかしら?それもそのはずよ、あなたをここに招待したのは私なんだから」

 

「なんだって?」

 

そうか思い出したぞ、意識を失う前に聞こえた声だ

 

「で、なんでおれを招待したんだ?」

 

「あなたが向こうの世界に居場所をなくしたからよ」

 

「居場所をなくした?どういう意味だ」

 

意味がわからず聞き返すと

 

「あなたのことを覚えいてる人がもうほとんどいないのよ」

 

なるほどな

 

「確かにお前の言うとおり、おれの家族は全員死んでるし、友達と呼べるのも守しかいない、それに学校では目立たない方だったからクラス内にもおれのことを知ってる奴はほとんどいなかったけど、本当にそれだけか?それだけなら日本には腐るほどいる、他に何か理由があるんじゃないか?」

 

おれが、そう言うと

 

「鋭いわね、そうよあなたを連れてきた理由は他にもあるわ、でもこれ以上余計な詮索をするのなら眠ってもらうわよ」

 

おれを軽くにらんだ後、女性は気味の悪いスキマを根源させた

そのスキマが現れた途端、恐怖で体が硬直する

おれが体を動かせないでいると

 

元祖:マスタースパーク

 

そう聞こえたと同時に、極太のレーザービームが謎の女性に向かって飛んでいった

 

謎の女性に向かって真っ直ぐに飛んでいったレーザービームは、謎の女性に当たる直前で、気味の悪いスキマの中に飲まれていった

 

「危ないじゃない」

 

極太のレーザービームが飛んでいった方向に向いて

 

「幽香」

 

そこには、風呂から上がって、寝巻き姿に着替えた、幽香がいた

 

「何をいってるのよ白々しい、あなたならアレぐらいどうとでもなるでしょう、それで?あなたは何をしているのかしら、紫」

 

心なしか少し幽香が切れてるような気がする

 

「なにをそんなに怒っているのよ?幽香」

 

どうやらおれの勘違いなどではなく、本当に切れてるらしい

 

「あら、むしろ自分の所有物に手を出されて、キレない奴なんているのかしら?」

 

所有物?おれが?

 

「ちょっと待て!おれがいつお前の所有物になったんだよ!?」

 

「あなたが私の家に居候することになった時点ですでに私の所有物になることは決まっていたのよ」

 

「初耳なんだが」

 

「えぇ、だって今はじめて言ったもの」

 

こいつめ!はかりやがったな

そこまで言ったところで、幽香が唐突に顔を赤らめて

 

「それにさっきのあなたとても激しくて、私、壊れてしまいそうだったわ///」

 

「なんでそんな卑猥な言い方をするんだよ!?軽く体を動かしただけだろ!?」

 

おれが声を張り上げてそう言ったら、紫と呼ばれた女性は何かを勘違いしたらしく

 

「あなた達、そんな関係だったの?」

 

おれが違うという前に、幽香が

 

「そんな関係ってどういう意味?」

 

あっ、この人いやらしい、解ってるくせにわざと言わせようとしてる

 

「そ、それは、その、あれよ、あ、あの、その・・・//」

 

ものすごく恥ずかしそうにして口吃っている、その様子を幽香がニヤニヤといやらしく笑って眺めている

 

「ほら紫、何を言ってるか分からないわよ?ハッキリと言いなさい」ニヤニヤ

 

外道ここに極まり

 

「いやほら、あのもういいでしょ?」ウルウル

 

紫と呼ばれた女性が、とうとう涙目になってしまった

その姿を見ていると、なんだかこっちがいたたまれない気持ちになってくる

しかし幽香はおれと逆なようでものすごく楽しそうだ

 

「ほら、早く言いなさいよ」ワクワク

 

「あうぅ」ウルウル

 

なんだか流石に可哀そうだ

 

「もうそれぐらいで勘弁してやれよ」

 

見ていられなくておれが止めると、幽香はとても残念そうな顔をした

 

「仕方ないわね、修がそこまで言うのなら、これくらいで勘弁してあげるわよ」

 

なんで上から目線なんだよ

 

「それで?紫、あなたは何しに来たの?」

 

やっとで本題か、ここまでのくだりが長かったな

 

「今回は、幻想郷の管理人として新しく幻想入りした人に挨拶に、それとあなたの貯金をすべて持ってきたの」

 

あの量を全てか?

まぁ、それはおいておくとして、え?管理人?この人が?

 

「嘘だろ!?ただの人さらいじゃねーの!?」

 

「失礼ね、私を人さらい扱いなんて」

 

事実じゃねぇか

 

「とりあえず、自己紹介をさせてもらうわね」

 

そこで女性は一泊おいて、自己紹介を始めた

 

「私は、八雲紫、幻想郷の管理人にして、この幻想郷の創造主よ」

 

この誘拐犯は、かなりすごい人だった

 

「あら、あまり驚かないのね」

 

「いや、驚いてるよ、ただ驚きすぎて頭がついてこないだけだよ」

 

ん?創造主?てことは、年いくつだ?

 

「八雲さん、一つ聞きたいことがあるんだけど、いいか?」

 

「ある程度までならいいわよ、それと私のことは紫とでいいわよ」

 

「じゃあ、紫・・さん、あの「ちょと待ちなさい」」

 

言葉が途中で遮られてしまった

 

「なんで幽香は呼び捨にしてるのに、私はさん付けなのよ!?」

 

それを聞いて幽香がニヤニヤとしながら紫さんに言った

 

「信用されてないのよ」ニヤニヤ

 

えっ!そんなこと言ってないよ!?

 

「違うわよね!?信用できるわよね!?私」

 

えっと

 

「こうなんか、呼び捨てにしたら、殺られるような気が・・・」

 

「殺らないわよ!?」

 

この様子を見て、幽香は楽しそうにケラケラと笑っていた

 

「わかったよ、紫、これでいいな、それで聞きたいことなんだけど、その、年って何歳?」

 

おれがそう聞いた途端に周りの空気が固まった

 

「何歳に見える?返答によってはただじゃ済まさないわよ」

 

紫がものすごい殺気を出しながら、おれに尋ね返してきた

 

「え~と、17~19の間ぐらいかな」

 

おれがそう言った途端、パッと言う擬音が付きそうなぐらい紫の顔が明るくなった

 

「本当?本当にそう見える?!」

 

「う、うん」

 

すごい勢いで聞かれたので思わず肯定してしまった

 

「きゃー嬉しい!あなた人を見る目があるわね!」ガバ

 

そう言って紫が上機嫌のままおれに抱きついてきた

 

「ちょ、ちょっと何するんだよ!?は、離せ!?離してください!?む、胸があたってるって!?」

 

「ご、ごめんなさい///」

 

どうやら、我を忘れていたようだ

 

「き、気にすんな!これは事故だ!」

 

半ば自分に言い聞かせるように声を張る、気まずい沈黙がこの場を支配する

ずっと黙っていた幽香が最初に口を開いた

 

「人の目の前でイチャつかないでくれる?不愉快だわ」

 

幽香が怒気の含んだ声でそう告げる

 

「あら、嫉妬かしら?」

 

「そうよ、嫉妬よ」

 

おそらく幽香の言う嫉妬とは、恋愛感情から来るものではなく、自分のおもちゃを、取り上げられた子供が、自分のおもちゃを取り上げた相手に抱くようなものだろう、このままだと喧嘩になりそうだ

 

「二人共落ち着けって、紫も挨拶に来ただけなら、もう用は住んだだろ?だから今日のところは一回帰れ、な?」

 

こんなところで喧嘩なんてされたら、たまったものじゃない

 

「仕方ないわね、そこまで言うのなら帰ってあげるわよ」

 

そう言って紫は、気味の悪いスキマの中に入って

 

「さようなら」

 

と言って消えた

ふぅ、やっとで終わった

 

「紫のせいで疲れたわね、もう寝ましょう?」

 

「そうだな」

 

そう言って、おれと幽香は部屋に移動した

 

 

 

 

幽香が布団に入ったのを見計らって、おれは、床に寝転がった、ら

 

「何をしているの?」

 

「何って、寝ようとしてんだよ」

 

何をアタリマエのことを言ってるんだ?やっぱり同じ部屋に寝るのは嫌だったか?おれがそう思って立ち上がろうとしたら

 

「そうじゃなくて、早く布団に入りなさい」

 

幽香は自分の隣をポンポンと叩きながらそう言った

 

「・・・・・は?」

 

あまりにも衝撃的な言葉に、一瞬思考が止まった

 

「ハァッ!?」

 

何言ってんだ!?

 

「一緒の部屋で寝るだけでもアウトギリギリなのに、一緒の布団で寝る!?完全にアウトじゃねぇか!?」

 

おれがそう叫ぶと

 

「大丈夫よ、これを書いてる人もよく寝る前に東方の添い寝ボイスを聞いてるらしから、今ここで添い寝の描写が書かれても特に問題ないわ」

 

「ちょっと!なんでここでそんなメタな発言をするんだよ!?ていうか、人の秘密を勝手にバラしたら、プライバシーの侵害で捕まるんだぞ!?少しは自重しろ!」

 

「そーだそーだ自重しろぉ」

 

アレ今なんか変なの入ってこなかったか?まぁいいか

 

「まぁ、冗談はこのくらいにして、男でしょ?腹をくくって布団に入りなさい」

 

「男だから問題なんじゃないか!?」

 

そんなことを言って渋っていると

 

「ああもう!じれったいわね!こうなったら」グイ

 

おもいっきり手を引っ張られて、無理やり布団に入れられた

 

「!?なにすんだよ!?」

 

おれが抵抗をする前に、妖怪の力で体をしっかり固定された

 

「お、おい!?」

 

「これでもう逃げることはできないわ」

 

ヤ、ヤバイ女性の体ってこんなに柔らかったのか、身体全体にやわらかなものを感じる

さっき、紫に抱きつかれた時は、一瞬だったのでここまでハッキリと体の感触はわからなかった

何より胸の感触が一番はっきりと感じる、そのせいで

 

「あら、もう抵抗しないのね、潔いわね」

 

「ああ、もう抵抗しても無駄だからな」

 

平静を装ってはいるものの、内心穏やかではなかった

 

(立っちゃダメだ、立っちゃダメだ、立っちゃダメだ)

 

おれは立ち上がろうとするる息子と必死に戦っていた

幽香は、おれが平静なのが気に入らなかったらしく、更に強く押さえつけてきた

 

「!!?」

 

「なによ、紫の時は少し抱きつかれただけで、あんなに慌てていたのに、私の時はなんでそんなに冷静なのよ?私の体じゃ満足できない?こんなにスタイルがいいのに」ギュウ

 

体の血液がものすごいスピードで一カ所に集まっていくのを感じる

 

(立つなっ!立つんじゃない!)

 

おれが立ち上がろうとする息子を必死に沈めようとしていると、幽香がフフと笑って

 

「冗談よ、修が無理やり冷静を装をうとしているのはわかっているもの」

 

幽香が押さえつけている力を少しゆるめた

 

「おやすみ」

 

「あぁ、おやすみ」

 

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