「まぁ、雑談はこれくらいでいいだろ?本題に入らせてもらうぞ?なんでおれを呼んだんだ?面識はないと思うんだが?」
本題に入るまでにかなり時間が掛かったな
「ええ、面識はないわ、貴方を呼んだのは興味があるからよ」
「興味?」
何か興味を持たれるよなことしたっけ?
「そうよ、只の人間があの三人に多少なりとも好意を抱かれている、それがどれほどのことか貴方に分かる?そうそうあることではないわ」
あの3人?誰のことだ?
「不思議そうな顔をしてるわね、自分ではわからないのかしら?まぁ、わからないならそれでいいわ、ところで話は変わるけど良いかしら?」
なんだろう?
「貴方は吸血鬼の餌はご存知かしら?」
餌かぁー、んー
「吸血鬼の餌といえばやっぱり人の血かぁ?」
とりあえず、あっちの世界に伝わる、吸血鬼の餌を答えてみた
「そうよ、それで私たちは血の匂いで、その血がどれくらい美味しいのか分かるのだけど、貴方からはものすごくいい匂いがするのよ、それで、少しお願いがあるのだけどいいかしら?」
心なしかレミリアの目がキラキラ輝いているような気がする
「な、何かな?」
もう何を言われるか大体予想できたが、一応聞いてみた
「少しでいいから血を吸わせて?ね?いいでしょう?」
予想通りすぎる答えが返ってきた
「い、いやだ」
「なんでよ!お願い!貴方を吸血鬼にするような、ヘマは絶対にしないから!」
レミリアが必死になってお願いしてくるが、おれは
「いやだってば!なんで自ら進んで吸血鬼に血を提供しなきゃいけないんだよ!」
「お願い!最近人間の血を飲んでなくて腹が減ってるのよ!だからお願い!」
レミリアが涙目になって頼んでくる、流石に少し可哀想だ
「わ、分かったよ、やるよ、でも少しだからな!」
「本当!?」
レミリアの顔が、パァ!と擬音が付きそうなほど明るくなった
「ああ、でも絶対におれを吸血鬼にするなよ!絶対にだぞ!」
女の涙に弱いということを改めて実感した
「そこは安心しなさい、そんなこと絶対にしないから!それじゃあ、いただきます!!」カプ
レミリアがおれの首もとに噛み付いて血を吸い始めた
「ん、美味しいわね、思った以上だわ」
「ぐっ!そ、そいつは良かった、もし不味いとか言われたらしばらく立ち直れなかったぜ」
軽口を叩いてはいるものの、正直少しヤバイ、まだ貧血を起こしているわけではないが、少しずつ血を失っていくのが分かる、このまま行けばあと五分後には貧血を起こす
(少しずつしか血が減らないのがせめてもの救いだな、もしかしたらレミリアはもともと餌をあまり食えない質なのかもな)
「はぁ、はぁ、はぁ、もう少し、もう少し」チュウ
「レミリア、もういいだろ?」
「まだよ、まだ足りないわ!」チュウ
レミリアの様子があきらかにおかしい、レミリアは頬を紅潮させ、一心不乱におれの血を吸っている、どうやらおれの血を吸っている間に我を忘れてしまったようだ
「レミリア!いい加減にしろ!おれを殺す気か!!?」
「ハッ!ごめんなさい!」
レミリアは、やっとで我に返ったようで、急いで血を吸うのをやめた
「フゥ、フゥ、正気に戻ったか?」
「ええ、悪かったわね、私としたことが我を忘れていたわ、でも、もう戻ったから大丈夫よ」
「そうか、それは良かった」バタ
体が倒れてしまった、うまく動かない、どうやら貧血を起こしてしまったようだ
「大丈夫?!」
「あ、ああ大丈夫だ、ただ軽く貧血を起こしてしまっただけだ」
おれがそう言うとレミリアが近寄って来た
「本当に悪かったわ、貴方が倒れるまで血を吸ってしまって、この責任はちゃんと取るわ」
そう言うとレミリアが倒れているおれの横に座って、おれの頭をおもむろに自分の膝の上にのせた
「な、なにを・・・」
「大丈夫、安心して、貴方が回復するまで、私がずっとこうしておいてあげるから」
レミリアが軽く微笑んでおれにそんなことを言った、正気にいってしまえばものすごく嬉しいが、一つ問題点がある、それはここが宴会の場であるということだ、宴会の場なので、勿論周りにはたくさんの人?がいるそうすると必然的に周りの目があつまってくる、と言うことは当然その中には知り合いもいるわけで・・・
(こ、殺される!とくに、あの3人がヤバイ!)
ちなみに、あの3人というのは咲夜、幽香、霊夢の3人だ、その中でも、咲夜が一番殺気を放っている、私のお嬢様に馴れ馴れしくしやがって!殺してやる!という言葉が今にも聞こえてきそうな勢いでこっちを睨んでいる
(や、殺られる!)
「レミリア!ありがとう!もう治ったから!」
おれは、そう言って立ち上がろうとするが
「うっ!うわぁ!」
力が入らずそのまま倒れてしまった
「だから、ゆっくりしなさいと言ってるでしょ!」
レミリアはおれが無理やり立ち上がらないように、上から押さえつけてきた
(か、体が動かねぇ!どんだけ力が強いんだよ!)
ていうか、力強すぎ!痛い!痛い!
「レミリア!少し力を弱めてくれ!痛い!」
「こうでもしないと逃げるでしょ!」
レミリアは、更に押さえつける力を強めてきた
「痛い!痛い!いや、もう逃げないから!だから力を弱めてくれ!」
「仕方ないわね、じゃあ力を弱めてあげるから、膝の上に座りなさい」
「ハァ?」
(あれ?今幻聴が聞こえたような気がする)
おれが、ボーとしているとレミリアが力技でおれを膝の上にのせた、そして次は、膝の上に乗ったおれが、逃げ出さないように後ろから前に手を回した、そう、それはおれが昼文にやったのと同じことだ、ただ一つ違うのは男と女の位置くらいだ、ただ位置が違うただそれだけで、かなり違う、せめてもの救いは、女性特有の凹凸をあまり感じないことだけだった
「レミリア!人が大勢見ているのに何やってるんだよ!恥ずかしいだろ!離せ!」
「ダメよ!無理に動いたらまた倒れてしまうかもしれないでしょ!」
レミリアが心配して言ってくれてるのは理解できるが恥ずかしいものは恥ずかしい、簡単に割り切れるものでもない、それに周りからの殺気もヤバイ、早くレミリアから離れないと、おれはココで死ぬ
「レミリアもういいから!治ったから!もう離せ!」
俺が必死になってそう叫ぶが・・・
「あっ!うぅ、グゥ」
「レミリア?」
レミリアの様子があきらかにおかしい、おそらくは、おれの血の匂いを間近でかいでいるせいで、色々と我慢できなくなっているんだろう、このままじゃさっきと同じように、おれが貧血を起こすまで血を吸われてしまう、早く逃げ出さないと!だが、どうする?おれの能力を使ったところで、この力の佐はうまらない、確か昔学校の昼休みによく分からない本を読みながら、守がおれに〔なぁ知ってるか?混乱している女の子を正気に戻すためには、王子様がキスをしてやるといいらしいぞ?〕とか、頭の中がお花畑みたいな事を言っていたな、あの時はアホらしくて聞き流していたが、どうする?試してみるか?幸い頭だけは動かせそうだし、どうせこのままじゃ何も進展しない、それに次は死ぬまで血を吸われるかもしれなしな・・・
(くそ!一か八かだ!)
「ごめん!」
そういっておれは、思いっきりレミリアにキスをした
「ん!!?んん!ん!」
その後三秒ぐらいキスをして、口をはなした
「ぷはぁ、ど、ど、どういうつもりよ!この私に、い、いきなり、キ、キ、キスをするなんて?!!////」
レミリアが今まで見たことないほど、顔を真赤にしながらおれを怒鳴りつけつけてくる、ちなみに周りの反応はというと・・・今ココでそれを書くのはやめておこうただ1つ言えることがあるとすれば、〔おれ、死んだ〕ぐらいだ、とりあえず、周りのことは今はおいとくとして、今は、レミリアの怒りをしずめることが先決だ
「ごめんレミリア!ただあの時は、ああしないと、おれは、お前に血を吸われて死んでしまう可能性が高かったんだ!許してくれ!」
おれは、レミリアに責任の一部を押し付けるという、男として、一番やってはいけないようなことを責任を少しでも逃れようとした、最低?知った事か!こっちは生死に関わる問題なんだ!と心のなかで最低のことを叫びながら、レミリアを説得している
「そ、それはそうかもしれないけど、私は、初めてだったのよ?それをこんな形でうばわれるなんて・・・うぅ」グス
やばい、泣かせてしまった、というか500年も生きてて一度もしたことがなかったとは、本当に悪いことをしたなぁ、ハァ、どうしよう?ちなみにおれも今まで一度もキスをしたことはない
「うぅ、ごめんなさい、まさか500年も生きてて、そういう経験がないとは思わなかったんです」
「うぅ、何よぉ、500年以上も生きてたらそういうこと絶対に経験しないといけないのかよぉ、バカァー!」
さっきまでは、見た目に反して大人びた様子のレミリアであったが、今は見た目通りの子供みたいな状態だった
「まぁまぁ、おれも初めてだったからお互い初めてということで、この話は帳消しにしないか?」
「うぅ、なによそれ~、男と女じゃあ、価値観が違うじゃないかよ~」グス
ごもっともで、まぁ、そんなこんなで5分位レミリアをなだめていたら、ようやく落ち着いてきた
「ハァ、今回のキスの件は、私も悪かったし、お互い初めてだということだからもういいわ」
「おお、じゃあ、許してくれるのか?」
おれが、期待のこもった目でレミリアを見ていたら、レミリアはもういいわよと苦笑いをしながら言った
「そのかわり、貴方の家の場所を教えなさい」
「そんなことでいいのならよろこんで!」
おれは、レミリアに分かりやすく自分の家の場所を教えた
「そう、わかったわ、今度貴方の家に行かせてもらうわね」
「ああ、分かった」
おれの返事を聞くとレミリアは満足そうに微笑んだあと、レミリアはまっすぐこっちを見た
「咲夜、その手に持っているナイフを下ろしなさい、これは命令よ」
「・・・わかりました」
「!?」
咲夜がおれの後ろに立っているのに全く気づかなかった、もしコレが普通の戦いだったらおれはもう死んでいた
「咲夜気に入らないことがあったからと言って毎回そいつを殺そうとするのやめなさいよ」
「・・・善処します」
どうやら咲夜はよくこんなことをやっているらしい、こえ~
「修、悪いけどここから離れてもらえないか?このままでは、咲夜がお前を殺してしまう」
レミリアは申し訳無さそうな表情をつくっている
「ああ、どうやらここにいるとヤバイらしいさっきからずっと睨まれている、つうコトでおれは別のところに行くよ」
そのあとおれは、立ち上がり別のところに行くために歩き始めた
(さて、このままじゃヤバイな、よし!帰るか)
おれが帰ろうとして、踵を返すと後ろから両肩を掴まれた
「あら、どこ行くの?まだ、宴会は始まったばかりよ?」ニコォ
「そうよ、まだ帰るには早いわ」ニコォ
聞き慣れた声が聞こえたのでおれは、汗をダラダラと流しながら答えた
「いやぁ、お二人さん?なにをおっしゃっているのかよくわかりませんよ?僕はただちょっとトイレに行こうかなぁ~と思っているだけですよ?」
おれがそう言うと、二人は肩を握る力を更に強めてきた
「見え透いた嘘はやめなさい、あなたが逃げようとしていることは分かっているわ」
「そうよ、それにせっかくの宴会だというのにあんたは、まだ少しもお酒を飲んでいないじゃない」
「はは、おれ、お酒はちょっと・・・」
「問答無用、強制的に連行するわ」
そのあとおれは、幽香と霊夢に無理やり何人か集まっているところに連行された
「うぅ、頭イテー」
あのあと、めちゃくちゃに酒を飲まされた、軽く目眩がする
「あらぁ、もうダメなの?情けないわねぇ、これから幻想郷で生きていくっていうのに、そんなに弱くてどうするの?」
「し、知るか!そんなもん、それよりもう帰っていいか?早く寝たい」
正直言ってもうキツイ、コレ以上は酒の匂いを嗅いでいるだけで吐きそうだ
「ハァ、仕方ないわね、今ココで倒れられても困るからもう帰っていいわよ」
「本当か!?」
まさかこんなにすんなり帰してもらえるとは思っていなかった
「ええ、でも、一人では、心配だから私が一緒に帰ってあげるわ」
優しい、今は幽香が天子に見える
「そうか?じゃあ、頼む」
「わかったわ」
そう言って、幽香と一緒に帰ろうとしたら、後ろから声をかけられた
「ちょっと待ちなさい幽香、今の状態のそいつとあんたを二人きりにすると、あんたがそいつに何をするのか分かったものではないわ、だからそいつは私が送って行くから、あんたはココにいなさい」
今まで黙っていた霊夢がいきなりそんなことを言い出した
「大丈夫よ霊夢、私はなにもしないわ、だからあなたはおとなしくココにいなさい」
「いやよ、あんた絶対にそいつに何かするでしょう?だからあなたがココにいなさい」
「そんなことを言って、修と二人きりになりたいだけでしょう、あなた」
「なっ!、な、な///」
幽香がそう言うと何故か霊夢が顔を真赤にして叫んだ
「ち、違うわよ!私は、あんたとそいつを二人きりにするとあんたがそいつに何をするかわからないから、代わりに私が一緒に帰ってあげるようとしただけだから、本当にそれだけだから!////」
「あら、その割にはお顔が真っ赤よ?どうせあなた、修と二人きりになって、あわよくばことに及ぼうとでも思っているのでしょう?」
「な、なななな何を言っているのよ!!?そ、そんなことまだするつもりはないわよ!」
「へぇ~、まだ、ね?とういうことは、いつかそういうコトをするつもりなのねぇ?」
「へ?あっ!ち、違う!今のは言葉のあやよ!」
うっ!なんか言い合ってないで早く帰らせてくれよ、うぅ、一人で帰ろうかな?でもそれだと、もしおれが倒れた時に助けてくれる奴なんていないしな、誰かいないか?
周りを見回しても、おれが頼れるような奴は、近くにはいないしなぁ
「あっ!修なのだ~」
頭上から声が聞こえたので、上を見上げると、空中で手を振っているルーミアがいた
「こんなところでどうしたのだ~」
空中から降りてきたルーミアがそう訪ねてきたので、今のおれの状態を伝えると
「そうなのか~だったら私が付いて行ってあげるのだ~」
「いいのか!?」
「良いのだ~その代わり今日一日泊めてほしいのだー」
ルーミアの言葉に対して、少し悩んだが、見た目も性格も子供だし別にいいか、という結論をだした
「わかった、泊めるよ、だからよろしくな?」
「わかったのだ~」
いまだに言い争っている二人をおいて、おれは、ルーミアと一緒に、家に帰った
「ここが家なのか~」
「そうだよ、それと悪いけどおれは、かなりきついからもう寝るよ」
「一緒に寝たいのだ~」
「いいよー」
「やったのだ~」
コレが他の女性だったら絶対に断っていたが、ルーミアはまだ子供なので、特に悩むこともなく一緒に布団に入った
「おやすみ」
「おやすみなのだ~」
寝る前の挨拶を済ませたあと、おれはルーミアを抱きまくら代わりにして寝た
(子供ってぽかぽかしてるんだなー)
コレが寝る前に思ったことだった
と、一気に投稿しました、ここまで見ていただいた方なら分かると思いますが、主人公に能力をつけたというのに、バトル描写など殆ど無く、能力もあってないようなものです、なぜこうなってしまったのかというと、自分が全くバトル描写をかけなかったからなんですバトル描写を期待した方には申し訳ありませんがこれから先も書くつもりはありませので、どうぞご了承ください