東方星霊宴~気がついたら転生してた~   作:ALUM

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にじファンで書いたのをまだ覚えている方、設定がかなり変わっています(こっちのほうが救いがありそうでしょ?)

ホムペからの変更点:しゃべれなくしといた

※2012328 修正 


始の章
第一話 出会い


彼の後を追い光の渦の中を通っていく中で、私はこれからのことを色々と考えてみた

 

向こうに着いた後、何をしたらいいんだろう?

 

う~ん……

 

…………あっ、そうだ。すごく大事なことを忘れてた。……アレの対処だ

 

アレは霊界から吸収した魂を刻印をつけて再構築して、規格外な能力を持たせて転生させていっている。……その世界の重要なファクターたちを殺すために

 

そういった転生者は、頭上に禍々しい光を放つ赤いカーソルが浮かんでいる。私には見えているけど、その世界の住人には見えてない。……見えてなくても直感が働く場合が多いんだけどね

 

そんな転生者を倒すために、ちょうど今向かっている世界に力を養っている仲間がいる。私のことを一番初めに仲間だって言ってくれた、大切な友……

 

私の代わりに、神である身を捨てて人として生きることを決めてくれたけど……彼が来る前に近況報告を受けたんだけど、人間やめたって言われたんだよね

 

……どういうことなの? って考えているうちに彼が湖の中に沈んでいったんだ

 

引っ張り上げて、あなたは死にましたって言ってもあまり驚かなかったし、私のほうを見るなりコスプレって言ってきたし……おかげで人間をやめたことが頭からすっかり吹き飛んだよ

 

……結局、私が行き着いた結論は……かろうじて人の形を留めているってこと。これはもう実際に見てみるまで分からない……どうなってるのかなぁ

 

 

ゴッ!! ゴゴッ!!

 

 

……なんだか急に音が聞こえてきた。嫌な予感しかしないよ……

 

 

シュッ!!

 

 

「!!」

 

 

側面から大量の光の刃が飛んできた!!

 

当たらないように避けているけど、避けた先にわかっているかのように飛ばしてきている

 

 

「きゃあっ!!」

 

 

避けきれずに当たってしまった

 

衝撃波に変わった刃に全身を貫かれる

 

 

「っ……」

 

 

伊達に創造神やってるわけじゃないから、この程度はなんともない。だけど……

 

 

ビリッ

 

 

服というか布が弾け飛んでしまった……

 

私にあたったのがわかったのか、それきり来なくなる

 

……毎回こんな感じで襲撃されるんだけど……いや来ないときもあるかな。切羽詰まっているときとか

 

それで、なぜか服を吹き飛ばしてくるんだよね……なんでなんだろう……

 

……あ、そろそろ終点だ

 

空気は……関係ないけど身体全体に包ませておこう

 

 

 

<> <> <> <> <>

 

 

 

 

ゴーーッ!!

 

 

光の渦を抜けるとそこは、マグマの海が広がっていた

 

あれ? おかしいなぁ。もう少し進んで陸地ができるころに降りるつもりだったのに、陸地がどこにも見当たらない

 

ちょっとさかのぼり過ぎたかな……でもいっか、準備ができるし

 

とりあえず来るであろう出現地点を探しながら飛行する

 

……えっと、どのあたりかな? マグマが冷え始めて、一番最初に固まってきているところに来るはずだから、黒くなっているところを探せばいいんだけど……見つからない

 

やっぱりまだ先だったかな

 

適当なところに滞空して、冷えるまで時間を早めるべきかな

 

……今立っているところでいいや

 

手を頭上にかざして、目を閉じる。……なんだか眠たくなってきた。そういえば、ここのところずっと体を酷使し続けてきた気がする。それが今になって現れるとは……

 

我慢してこの世界全体の時が早まっていくのをイメージする

 

身体が波に揺さぶられている感覚がする。少し揺られた後、収まった

 

少なめの時空の波だから、そんなに誤差はなかったかな

 

目を開けると、そこらじゅうに陸地が出来つつあった

 

 

「これでよしっと」

 

 

形成された陸地に降り立ち、改めて周りを見回す

 

確か、出現するのは日本列島の富士山のある場所。それで今いる場所は――

 

 

ドンッ!!

 

 

すぐ近くで大きな音がした

 

振り向けば、そこには綺麗な形をした火山があった

 

……最初に降り立った場所は日本列島で、綺麗な形をしているのは富士山くらいだから……

 

今いる場所が来るところになってる。ぴったしだ

 

 

キィン!

 

 

甲高い音とともに空間が裂け、中から光の球体が出てきた。それがそのままゆっくりと降りてくる

 

……っといけない。 生命維持空間を作らないとあの子は今は生きていられないんだった

 

光の球体が消えてしまう前に、とりあえず半径5メートルくらいの球状の空間を作り上げる

 

目の前まで降りてくると、光の球体が消え、中から少女が現れた。こちら側に倒れてきたので、それを優しく受け止める

 

真っ白く肩まで伸びた髪に陶器のような白い肌、幼い見た目には似合わない凹凸の目立つ体つき……負けた

 

……そして、頭には狼の耳、腰には狼の尻尾がついていた

 

まさか空っぽの魂が狼だったなんて。しかも女の子。適当に選んだけど、予想外。人だと思ってたよ

 

取り込んで変形するのはよくあることだけど、性別くらいだから異種では元になるほうが勝つことが多い。今回は異例で、人であるほうが勝って、性別は女であるほうが勝った

 

抱いたままその場に腰を下ろす

 

 

「ふあぁぁ~……」

 

 

座った途端、一気に眠気が来た

 

特にこの後はすることもないし、この子を抱きしめたまま眠りにつく

 

……あったかい

 

 

 

 

 

<> <> <> <> <>

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

体が揺すられているのを感じ、目が覚めた

 

マグマの光で辺りが真っ赤だ。起きかけだから目がチカチカする

 

寝る前に比べて辺りに豪雨が降り注ぎ、遠くでは既に海が形成されつつあった。だけど目の前は溶岩地帯だ

 

 

ドン!!

 

 

空気が振動し、遠くで火山が噴火した

 

岩がこっちに飛んできているけれど、見えない何かによって粉々になった

 

……見えない何か? ……ああ、ただの結界だった。生命維持空間を作るついでに張ったんだっけ

 

……そんなことを思考していたら、身体がまた揺さぶられる

 

尻尾で揺すってきている元を探して――

 

 

「ひゃっ……」

 

 

巻きつけると小さな悲鳴があがった。女の子の声だ

 

身体を起こして確認してみる。私の身体を揺さぶっていたのは……あの子だった

 

いきなり巻きつけられたことで怯えていた。申し訳なさげに外してあげる

 

 

「…………?」

 

 

尻尾を離したことに少女は呆けていた。その様子があまりにも可愛らしかったので、手が勝手に頭を撫でていた

 

 

「んっ……」

 

 

撫でられていることに、気持ちよさそう嬉しそうにに尾を振っている

 

……ふと、手が止まる

 

なぜ身体を揺すられていたのか気になった

 

どのくらい前から、この子は目覚めていたんだろう

 

私が寝ているうちに目覚めていたなら、かなり長い間一人にさせてしまったに違いない

 

 

「!!」

 

 

考えていたら、彼女のほうからこっちに体を寄せてきた。もっと撫でて欲しいってことなのかな

 

撫でるとまた、嬉しそうに尾を振っている

 

……このままずっとこうしていたいなぁ

 

 

[ハロー聞こえるー?]

 

「!?」

 

 

いきなり念話を開かれる

 

びっくりして声が出そうになったけど、なんとか抑えられた。急に来るのには弱いからやめてって言ってるのに、まるで狙ってやってきているかのようなタイミング

 

……嫌がらせだよ、絶対

 

気を取り直して訊く

 

 

(どうしたの?)

 

[その様子だと無事に会えたみたいね。よかったよかった……それで重要な話をしに来たんだけど]

 

 

重要な話? もしかして……

 

 

(また戦争をするつもりなの?)

 

[そう……なんだけど、今回は規模が違うのよ]

 

(どういうこと?)

 

[下手したら、世界が数十個消滅するほどの大きな戦争よ。しかもドンパチやるのは争いが大好きな脳筋達。ほんと、嫌になるわ]

 

 

うんざりしたような口調でロディが答えた

 

 

(…………)

 

 

また……私たちのせいで無関係な命が……

 

 

[でも安心して。まだ当分先になるみたいだから、そっちの件がひと段落ついたら来て頂戴]

 

 

さっきとは幾分か明るい声音で言ってくる

 

 

(うん、わかった)

 

[それと……私がいるんだから、一人でなんとかしようとしないで頼りなさいよ?]

 

(……ありがと)

 

[……卑怯だわ]

 

(……え?)

 

[なんでもないわ。じゃあ、また――]

 

 

切られてしまった

 

戦争が始まればまた、彼みたいな犠牲者がたくさん増える……

 

あいつらは周りの事なんて関係なしに攻撃を仕掛けるから、いくら防いだってカバーしきれない

 

戦争を起こす前に、そういうやつらをまとめて消してしまえば犠牲が増えることはなくなるけど……そんなことをしてしまえば、双方から敵対視されてしまう。そういうのは避けたい

 

 

「……?」

 

 

気が付けば、少女が心配そうに顔を覗き込まれていた

 

無理やり笑顔を作ると、安心して体を預けてきた

 

まだ、十分時間は残ってる。今はそんなに気にすることじゃないかな。

 

……そうだ、まだこの子の名前を決めていなかった

 

 

 

 

<> <> <> <> <>

 

 

 

 

私の膝を枕代わりにして、狼の少女はすやすやと眠っている

 

撫でている間に、いつの間にか寝てしまった

 

……あれこれ悩んだ結果、この子には(はく)(れい)(ろう)()と名前をつけた

 

名は狼だからと、女の子だから華がある。 姓は霊からの転生という意味。単純な名前の付け方だけど私にとっては、とても大切な意味がある

 

 

―彼の魂は華となって、彼女の中でずっと咲き続ける―

 

 

……私が忘れないようにしているだけなのかもしれないのかな

 

これじゃあまた、ウジウジするなって言われそう

 

はぁ……なんだか久しぶりに頭を使ったし、起こされたから眠たい……

 

狼華を起こさないように膝を動かし、そっと横になる

 

 

「ん……」

 

 

努力もむなしく、起きてしまった。それになんだか様子がおかしい

 

 

「……はぁ、はぁ」

 

 

顔が紅潮して、息遣いが荒くなってきている

 

 

「うぐっ」

 

 

上に乗られ、胸に顔を埋めてくる。体が密着しているので、鼓動が早鐘を打っているのがわかった。だけど、熱があるわけではないみたい。 じゃあなんだろう……

 

 

「んっ……」

 

 

……なんだか、腰のあたりが濡れていた。……あっ、もしかして……

 

……発情している?

 




文字数が少ないことが欠点

うまく構成しつつも表現の仕方を変えていって、それで増やしていきたいです

それとこれの続きはR指定なのでこれには連載しません。指定部分をカットしたところから続きが始まります

ホムペのものは未完成なので見ないでやって下さい。恥ずかしくて爆発します


P.S まだ服着せてないから次に着せます

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