終わりのセラフ〜転生した少年〜   作:鬼城

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やっと、書けましたー。

戦闘描写書けてるか不安ですが書けていると思っておこう…。

では、どうぞ!


三十一話 チームワーク Ⅱ

陣形としては前衛に君月と優。中衛シノアと三宮。後衛に与一と俺。という具合だ。俺は後衛にいるが全体を見て色々と変わっていく。

 

「…離れず、仲間を守りあって一丸となっていき…」

 

「い〜や、すぐに分断されるね。やるぞ、深夜。」

 

「はーい、行って白虎丸。」

 

グレンの指示によりまず、深夜が動く。正面から撃たれたその銃弾はーー。

 

「来ました、後ろ‼︎五時の方向から銃弾‼︎」

 

何故か後ろから来ていた。三宮の声により、与一がギリギリでその銃弾(白虎)を避ける。そのため、陣形が崩れた。

 

「ほれ、もう陣形が崩れた。」

 

その陣形の崩れを見計らっていたグレンと十条さんは正面突破で突っ込む。

 

「中佐が来たぞ‼︎かく乱する‼︎」

 

そして、それを見て三宮が鬼を具現化させ足止めーーをさせるつもりだったのだが…十条さんによりその鬼は消える。ついでに、グレンと優が今は交戦中である。

 

「じゃあ、俺は…まず十条さんかな。」

 

シノア達と交戦中である十条さんは黒鬼装備ではない。それなのに彼女はシノア、三宮と互角に戦えている。

 

「与一、深夜の後ろからの銃弾は俺が対処する。だから、優の援護を頼む。」

 

「う…うん!」

 

それだけ、与一に伝えて俺はシノア達のもとへ。

 

「陵さん!」

 

「十条さんをまず倒すよ。シノアは全体をよく見るんだ。指示を頼む。」

 

「分かりました。」

 

そして、十条さんにむかって刀を振るう。それを簡単に避ける十条さん。がそこに三宮の斧が襲う。

 

「…っく!」

 

体制を崩しながらも大きく後ろへ跳ぶ十条さん。だが、それは意味をなさない。俺は刀を鞭のようになる剣に変えて十条さんにむけて振るう。

 

「うそ!?」

 

これには対応出来ず俺の攻撃を諸にくらい吹っ飛ぶ十条さん。それを見た後、一度息を吐いてグレンと優の方へ目線を向ける。なかなかに良い戦いをしている二人。やっぱり、優は成長しているらしい。グレンの動きについていっている。

 

「深夜、二発だ。」

 

「了解。」

 

と、またしても深夜が動く。はなたれた銃弾は俺を挟み撃ちするように別々の方向から飛んでくる。

 

「なるほど…それなら、早めに終わらせないと…。」

 

グレンの考えた事を察して俺はすぐに動く。まず、一体目の白虎を斬り落とし、その勢いのまま、二体目を斬る。そして、前を向いた瞬間ーーもう一体の白虎が襲ってきた。

 

「なっ…三体目!?」

 

いきなりのことで驚いたが…それにも、すぐに対応し素早く避ける。

 

「終わりだ。」

 

そう言ったグレンの声が聞こえた気がした。そうーー、グレンは俺が白虎と対戦している間の少しだけの時間で優を抜いて陣形の中に入っていた。これで、俺らは敵に懐に入られた。つまり、もう勝ち目はない。

 

「…あはは、これで終わりだと思うなよ?」

 

「やっぱ、お前だけは…上手くいかせてくれないか…」

 

一瞬でグレンの方へ走った俺は刀を構える。

 

「みなさん!陵さんを前衛にもう一度陣形を立て直して下さい!」

 

シノアもすぐに切り替えて指示を出す。それを見てから俺はもう一度グレンの方を見据える。まだ、両方動かない。

 

「陵、本気出してないだろ?」

 

「…まぁね、チームワークの試験だから。俺一人が終わらせても意味ないしね。」

 

「…そうか。まぁいい、じゃあ始めようか。」

 

「……。」

 

そして、グレンが動く。さっき、優と戦っていた時よりも速く刀を振り行動するグレン。それに、完全に対応し全てを防ぐ。

 

「…憑依しろ、真昼。」

 

その言葉の後、さらにグレンの動きが速くなる。どこまでも本気らしい。大人気ない。まぁ、流石にこの人数の前では負けたくないんだろうな。と別の方へ思考を走らせていたので深夜の撃った白虎に気づかなかった。死角から襲ってきたその白虎にギリギリのところで気づきーー。

 

「形状変化ーー二刀流!」

 

二本の刀に形状変化させて、一刀で白虎を斬り、もう一刀でグレンの刀を防ぐ。

 

「やっと、見せたな。それがお前の鬼の力か。」

 

「…?グレンに見せたの初めてだっけ?」

 

「お前は、能力をあまり使わないからな。」

 

「そうだっけ?それなら、もう一つ見せてあげるよ。ーーさぁ、存分に遊べ沙鬼。」

 

意識をグレンに集中させて、重力を強くする。これで、グレンは動けない。

 

「…っ、なんだ…コレ…。」

 

「重力だよ。」

 

「反則だな。でも…真昼!」

 

グレンが苦し紛れに言うとグレンを中心にして斬撃が放たれた。その斬撃で重力を斬るグレン。

 

「へぇ〜。重力を斬るか…。」

 

「まぁな。でも、遊びは終わりだ。」

 

そして、俺の目に深夜が映る。深夜はシノアに向けて銃で打ちその銃弾はシノアを襲う。

 

「…シノアを狙うか。」

 

シノアはまだ、その銃弾に気付いていない。急いでシノアの方へ走りその銃弾を撃ち落とした。

 

「…!?陵さん、ありがとうございます。」

 

「それは、いい。指揮官が殺られたら終わりだしね。けど…」

 

さっきの間にもグレンは前衛を抜けてすでに陣形の中にいる。そして、三宮は殺られて、優もすぐに吹き飛ばされた。真昼が憑依している分、優のほうが分がわるかったのかもしれない。

 

「陵は、仲間を狙われるとすぐに行動するからな。誘導しやすい。」

 

次に、グレンはシノアに刀を向ける。

 

「そうかもしれないね。でも、これで引き分けだよ。」

 

そして、俺もグレンに刀を向ける。君月はまだ、動けてないが、与一は深夜に矢を向けている。これで、深夜も下手な真似はできないだろう。

 

「そうだな。引き分けだ。でも、三対六で引き分けとはどういうことだ?連携が取れてねーよ。」

 

「……」

 

「それに、おまえらは陵に頼りすぎだ。こいつがなんでもこなすからさっきのは引き分けですんだ。本当は、優が抜かれた時点で負けだった。普通ならあんな速さでカバー出来る奴はいないからな。おまえら、陵がいなかったら負けてたぞ。いつまで、甘えるつもりだ?」

 

「…それは…っ!」

 

「黙れ、シノア。吸血鬼は俺達より強い。なら、少しは連携を磨けよ、死にたくなければな。」

 

「ふーむむ?」

 

グレンが話している中、一人優は首を傾げていた。そんな優をほっといてグレンは周りにいる人々に言う。

 

「つーわけで、久しぶりの新人だ‼︎全員16歳‼︎黒鬼装備が四人いるが、まだ16のガキばかりだ‼︎おまえら、面倒見てやってくれ‼︎」

 

そのグレンの紹介によってまわりはザワザワと騒がしくなる。「おいおい、黒鬼装備四人もいんのかよ。」、「黒鬼いても連携取れてなきゃ役に立たないよ。」などなど、様々な言葉が聞こえる。その中にはもちろん「ハタチじゃなかったのかよ。」という声もあった。

 

「ちっ、もう嘘ばれたじゃねぇか。」

 

「まぁまぁ、君月。」

 

悪態をつく君月に顔を赤らめているシノアと三宮。そして、苦笑いをしている与一。優はというと、手を挙げてグレンに質問をしていた。

 

「いまのどーやったの?六対三なのに勝てなかったんだけど。」

 

「ガキだからだよ。」

 

「そーいう話じゃなくてさ。」

 

「へぇ〜、こういうところは素直なのね君。」

 

優に近づきながらそう言う深夜に優は「え?」と声を出す。そして、君月がグレンのかわりにさっきのは戦いについて話す。

 

「そこの銀髪男(深夜)の銃弾が背後から来たせいで俺と与一はそっちを警戒させられた。まぁ、与一は陵になにか言われて途中から警戒をといていたけどな。」

 

「ふふ、実は背後からの銃弾は一発しか僕撃ってないんだけどね。」

 

「ですが…グレン中佐の目的は結局一点突破でした。優さんが突破された時点で負けだった。」

 

「というより、深夜のサポートがよかったんだよねぇ。」

 

「あれ、陵くん。褒めてくれるの?僕、嬉しいなぁ。だって、暮人兄さんより強いかもしれない君に認められたみたいでさ。」

 

「それは、買いかぶりですよ。」

 

俺は営業スマイルを深夜に向ける。

 

「なんか…おまえら、思ってたよりもずっと頭使ってんのな。」

 

「使ってないのは優だけだ。」

 

全くもってその通りだ。とグレンの意見に同意する。もちろん、心の中で。

 

「うーーーん。」

 

「なんだよ、まだ今の攻防について理解してないのか?」

 

「いやぁ〜、そうじゃなくて…どうやったら次にやったときに勝てるかなぁって思ってさぁ。」

 

「………」

 

グレンは黙りながら優の頭に軽く手を乗っける。そして、ぐしゃぐしゃと撫でる。それに「わっ、なんだよ?」と優は言うとグレンは「別に」と言う。そのあと、

 

「よし、ガキどもの教育も終わったしそろそろ吸血鬼の貴族を殺しに移動するか。それと、陵。少し話があるついて来い。」

 

「話?分かった。」

 

何故か、グレンに呼ばれたので俺はグレンについて行った。

 

 

場所は変わり建物の中である。目の前にはグレンがおり周りには誰もいない。そんな中でグレンが最初に口を開く。

 

「お前に別の任務が届いている。柊 暮人からだ。聞くか?」

 

「…いや、聞かない。俺は暮人の下ではないしね。聞く理由がない。」

 

「サテラ・バートリーについてだと言ってもか?」

 

グレンから出た名前により俺は動きを止める。サテラーーそれは、俺の記憶がない時、襲ってきた吸血鬼。彼は何故か俺の鬼呪装備を狙っていた。そんな事実も頭に入れながら考える。

 

「……分かった。サテラを倒せばいいんだよね?」

 

グレンはコクリと頷く。サテラ・バートリー彼について知っておいて損はないだろう。そう考え俺はその任務を受けることにした。

 

「あっ、あとな柊 暮人から伝言だ。『俺はおまえに興味があるから死んでは困る。だから、死ぬな。』だそうだ。」

 

「へーー、彼がそんなこと言うとはね。一番誰かの死とかに定着なさそうなのに。」

 

「それ程まで、おまえを気に入ったんだろ。」

 

「じょうだんー」

 

柊 暮人。一生理解できないな。そう感じながらも俺は建物を出た。




読んで下さりありがとうございました!

次回は、やっと吸血鬼と対戦になると思います!
それでは次回もよろしくお願いします。
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