「本当のことを言いな?」
「本当のことなんですが・・・」
「嘘だね。お前は今、地面から出てきた。蔓の中に入っていたなら、蔓を千切りながら出てくるはずだ」
成る程、その通りだ
「だが、『能力』が有れば話は別だろ?」
「つまり、お前は『能力』を持っていると言う事か?もしそうなら、‘大和’には帰せないよ」
やはり、この幼女は洩矢諏訪子の可能性が高い。そして、洩矢諏訪子が大和に対しての怒りを見せると言う事は、近いうちに‘諏訪大戦’が起こってしまうはずだ
(・・・如何しよう凄く、面倒臭い)
「さっさと吐きなお前が、諏訪に来た理由と『能力』を!」
言える訳がない。素直に言ってしまうとこれから先が、面倒になってしまう。
(・・・俺は、
少しだけ考えて答えを出す
「分かった。言うよ、言いますよ」
「やっと、言う気になったのかい?」
「嗚呼、言わせていただきますよ。一回しか言わないからな?。俺の『能力』は『泳ぐ程度の能力』だ」
もちろん嘘に決まっている。それだけではないんだが、見せるつもりもないし態々言う必要はないだろう。それよりも、もう一つの誤解を解かねばならない
「あと俺は、大和から来た使者じゃあないぞ?と言うより、大和と呼ばれる場所の事はたった今、聞いた」
「それは、本当か?」
「態々、嘘を言って如何する?女性と喋るのと戦いは苦手なんだよ・・・」
まるで、息をするように嘘を吐いていく。この時に気を付けなければならないのは、嘘よりも真実を多く言う事だ。そうすると嘘は、バレにくくなる
「ところで、貴女の名前はなんて言うんだ?」
「・・・怪しいが、答えてやるよ。わたしの名は、『洩矢諏訪子』この洩矢の土地に君臨する土着神様だよ!」
・・・・・・うん、知ってた。と言うか?それしか考えられない、だって?ケロちゃんの帽子の幼女って時点で、怪しいのに更に、大和と言ったら洩矢諏訪子しか居ない。寧ろそれ以外を聞いてみたい
「へぇー」
「何?その明らかに、興味がないみたいな返事は!」
「いやいやそんなことは、唯言うとしたら腹が減って力が出なくてさ?」
「お前、何も食べてないの?」
「そりゃあ、ついさっきまで其処の蔓の中に入ってたし?獲物を捕って食べようと思ったら、洩矢が居て食べれなかったし?」
「悪かったよ。……ウチに来るか?お前は、大和の人間じゃあないみたいだしね」
「お前じゃない、常徒だ。だけど良いのか?自分で言うのもなんだが、怪しいぞ俺」
急に地面から出てきた人間をどうして飯に誘うか聞いてみた
「本当に自分で言うことじゃないね。いいか?神って言うのは生き物たちの信仰で出来ているんだよ」
「そーなのかー」
「気持ちが篭ってないよ!それで、その信仰が無いと私たちは忘れ去られ消えるんで、大和の人間じゃない常徒には私の治める諏訪に来て欲しいんだ。アンタは色々な力が混ざり合っているからね、霊力に妖力に少しの神力や他の物まで入っている絶対に有り得ない筈なのにだ。そんな人間が、大和に行ったらどんなことがあるか分かったもんじゃない」
「諏訪子さまーそれでは、俺に飯を食わせてくれる理由になりませーん」
まさか自分の中に妖力があるとは驚いたが、何とか表情を変えずにもう一度、俺に飯を食わせる理由を聞いた
「簡単だよ。常徒、お前には大和の連中と戦って欲しいんだ。飯はそれに対するお礼だよ」
「つまり、俺は何時か来る大和の奴らを倒して、信仰を渡さなければいいんだな?」
「その通り物分りがいいね。と言う訳で、一緒に来て貰うよ?」
如何やら俺に拒否権はないみたいだ。仕方がない、着いて行くか
幼女青年移動中
少し歩いていると村が見えた。核の落とされた都市よりも、小さいがそれでも、立派な村だ
「「お帰りなさいませ、諏訪子様‼︎」」
やはり、諏訪子は村で1番偉いらしい。すると門番の1人が俺の方を向いて
「諏訪子様、そこに居る者は?」
「好い男だろ?そこの森で拾った」
待て、俺は捨て猫か何かか?
「その男、如何する積りですか?」
「私の社で一緒に暮らす」
「正気ですか⁉︎そんな何処の馬の骨かも分からない男を?失礼ですが、諏訪子様はちゃんと世話は出来ますか?」
「あーうー出来るに決まってるじゃないか」
「分かりました。其処まで言うならば良いですよ」
何だこの親子みたいな会話は、俺の人権は忘却の彼方へ行ってるんだが・・・
「其処の御前」
「・・・何ですかね」
「諏訪子様の事をよろしく頼む」
「そうか………頼まれた」
「置いて行くよー常徒ー?」
(さて、置いて行かれない様に着いていこうかな)
幼女青年移動中
村の中ではかなり大きな建物が見えて来た。如何やら彼処に、諏訪子は暮らしているらしい。見た目は、神社の様だが・・・
「何ボサッとしてるの?さぁ入った入った」
諏訪子は強引に俺を神社に入れようと引っ張ってくる。だが、袖を掴むのはやめて欲しい。服が伸びてしまうからな
「分かったから諏訪子、引っ張るなよ!」
神社の中は、以外と広くて生活感があふれていた。神社と言うか大社が生活感にあふれているのは、どうかと思うが本人は気にしてないらしい。それで良いのか、洩矢神
「さて常徒、お前には仕事をして貰うよ?」
「良いぞ」
「流石に戦うだけは、・・・って良いの⁉︎」
「嗚呼、何もせずに居るだけなんて、性に合わないし何より周りの目が痛いからな」
「分かった。常徒は、神職として
如何やら俺の新しい仕事は神社でカエルのロリ神の世話らしい。俺を世話するんじゃなかったのか?まぁ良いけど