同棲して1年目
「永琳、これは一体どこからどこまでが塵何だ?俺にはさっぱり分からないんだが……」
「常徒、それを捨てるだなんてとんでもないわ‼︎」
「そんなことを言うならいい加減いる物といらない物します分けろよ⁉︎」
「それが出来たら誰も苦労しないわ」
「分かってるなら、常日頃から掃除しろよ‼︎」
同居して5年目
「なぁ永琳。何で俺やお前は会った時から姿が変わらないんだ?」
「今頃、疑問に思ったの?それはこの都市に『穢れ』が無いからよ」
「永琳、質問『穢れ』って何だ?」
「『穢れ』とは生命現象における生と死によるもの。つまりこの都市は、『穢れ』が無いから老いて死ぬと言う事は無いの。だから私たちは出会った時から歳はとったけど姿形は変わらないのよ」
「なるほどなー」
「そんなことより、貴方ってお酒を飲める?」
「いや飲んだ事は無いけど……何で?」
「いや1人でお酒を飲むのも良いけど、せっかく相手が居るんだから一緒に飲もうかと思って」
「そんなことか?まぁ何事も挑戦だと思うし、少し飲んでみるよ」
時間は飛んで50年目
「え、常徒って裁縫出来るの?」
「出来るのが、あくまでも趣味程度だな。何だ、もしかして作って欲しいのか?」
「作れるなら作って欲しいわね。デザインは私が考えているから、貴方は考えなくていいわよ?はいこれ」
(この時には、デザインなんて言葉もあったのか)
「はいはい、どんな感じかなぁ?」
一瞬出された絵を見て目を疑った。
「なんと言うか…凄いな。誰も考えそうよ無いなこの赤と青の服」
「それって褒めてる?」
「褒めてる褒めてる。まぁ作ってはみるよ」
「本当?ありがとう!」
更に時間は加速して99年目
「今日は貴方に贈り物があるの」
「何だ。永琳お前もか」
「て言うと?」
「俺も例の服がやっと、完成したからお前に渡そうかと思っていたんだよ」
「そうなの?あんまり長いものだから、てっきり忘れたかと思ったわ」
「悪かったな長くて、ところで俺に渡す物って何だ?」
「コレなんだけど……」
「良いじゃないか、狐の面とかカッコ良いと思うぞ?」
「なら良かったわ」
「でも、何で急に贈り物なんて考えたんだ?」
「……実は、近いうちにこの都市を月に移動させるのよ」
「何で?」
「近頃、妖怪が増えたじゃない?その所為で『穢れ』が多くなってきたの。だからより『穢れ』の少ない月まで移動させるの。だけど恐らく、妖怪は私たちを月に行かせないように邪魔をすると思うの」
「成る程、妖怪は人間の恐れや恐怖でできてるから、そんな計画は邪魔するに決まってるな」
「だから今のうちに常徒に贈り物をしておこうかと思ってね」
「そうか……」
「なんか、悪いわね急にこんな話をして。さて、常徒お酒でも飲まない?」
「それもそうだな。別に今すぐ起こる訳でもないしな」
「フフ、それもそうね」
そして今年で100年目
月へ移住する日。今日はいつもと少し空気が違った。すると遠くから警備の男が1人慌てて走って来てこんな事を言い出した
「永琳様、常徒様!大変です‼︎」
「どうしたの?」
「都市に妖怪が攻め込んで来ました‼︎」
「何ですって⁉︎」
どうやら今日は、この災条常徒にとって厄日のようだ