預言者の弟は活躍出来る?   作:筋肉革命

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第3話 原作?まだ始まらないよ!

 あれから月日はたち俺は今12歳になりザンクト・ヒルデ魔法学院の中等科一年生になっている。初等科のうちに騎士の称号を戦闘能力だけでもぎ取り、管理局の嘱託魔導師として働いていたりする。一体どこの所属になったかというと・・・

 

「どうしたギル!それでも騎士の称号を取った者なのか!この程度で根を上げていては話にならんぞ!」

「ちょっとは手加減してくださいよゼスト隊長!騎士なり立てと歴戦を比べんといてください!」

 

 ゼスト隊にいます。若くして総合AAAランクの力を示した俺は管理局から引っ張りだこだった。陸戦、空戦、儀式魔法と苦手科目がない俺は陸海空とお誘いがあったんだがクロノと同じ海に行くとちょっと後々動きにくそうだなーと思い、それじゃあゼストさんがいる陸にしよう!ということでここに至る。陸と決めた時のレジアスさんの喜びようったら。俺の手を両手で握ってブンブン振りながら、

 

「貴様の姉はそこまで好きにはなれないが貴様はいい奴だ!歓迎するぞ!共に陸を良くしていこう!」

 

 嘱託で所属しただけなのにこの喜びよう。苦労してるんだろうな、あ、涙が。それはそれとしてさりげなく姉さんのことさらっと好きになれないって言ってたな。だが俺が架け橋になって必ずいい関係結ばせて見せる!それがレジアスのおっちゃんのためだ。

 

「ふう。今日の訓練はこれくらいにしておくか。ギル明日も訓練があるから遅れないように。」

「は、はい。了解です。」

 

 ゼスト隊に配属させたのはいいが訓練が、といよりはゼスト隊長が辛い。

 

「お疲れ様。今日も隊長激しかったわねー。大丈夫?」

「見た目はボロ雑巾よね。というか生きてるのかしら。」

「大丈夫ですクインさん。それとメガーヌさん俺まだ生きてますから。殺さんといてください。」

 

 優しく声をかけてくれるのがクインさんで意地悪に声をかけてくるのがメガーヌさん。この二人はこの隊の美しき二輪の花である。ただ美しいだけではなくゼスト隊長に続き、戦闘力No2とNo3とまさに花形なのである。とはいえ二人共もう既婚者なので狙ったり狙われたりがなく大変心に優しい。もしこの二人のうちどちらかでも未婚者であった場合、このタイミングで隊員達から恨みのこもった視線を浴びせられていたことだろう。

 

「それにしてもなんで色々と有能なあなたがこんな筋肉バカな巣窟に来たの?絶対指揮官志望とか考えるでしょ。そっちのほうが給料もいいし訓練だってここほどきつくないわよ。」

「そうね。正直言ってはじめ来た時は訓練を何回かやれば逃げていくとばかり思っていたわ。私も興味あるから教えてくれないかしら。」

「理由、ですか。なんだかこんなの話すの少し恥ずかしいんですけど、俺の友人が海にいるんですよ。それであいつが海なら俺は陸で頑張って将来的には海と陸が協力しあえる体制を作れたらいいな、って思って陸に来たんですよ。この隊を選んだ理由はゼスト隊長がいたからです。同じ騎士として盗めるものは盗んでおきたいですから。」

 

 正直ゼスト隊長から学ぶことは沢山ある。今までの俺の戦い方は魔法ありの戦闘と魔法なしの戦闘を別の考えるか無理くり合わせて使うかしか出来ていなかった。だがここでは格闘技と魔法を無理なくどころかむしろ魔法あっての格闘技というのもあり、俺のレベルアップに大変有意義なのである。

 

「ギルさ~ん。こんな年増と男しかいない場所じゃなくてさっさと協会に戻って可愛い女の子達がいるところに行きましょうよ。」

 

 突然俺のポケットから声がして目の前の二人のこめかみに青筋が見えた気がした。

 

「ねえギル君。あなたのそのふざ・・優秀なデバイスちょっと貸してくれないかしら?私達が調きょ・・更に優秀にしようと思うのだけど。」

 

 クインさんの笑顔の後ろになんだか般若が見える気がするのは気のせいだろうか?メガーヌさんに至っては怒気を隠さずにデバイスに魔力を貯め始めている始末。このままだとデバイスだけではなく俺にも被害が被りそうだ。ならば俺が取る選択肢は!

 

「すいません!今日はもう上がりなので帰らせて頂きます!」

「「あ!待ちなさいー!」」

「ごめんあさーい!」

 

 二人から全力で逃げる!

 

 

 

「はぁー、寿命が縮む思いだ。おいルビー、お前のせいで俺の身がピンチだったぞ。どうしてくれる。」

「まあいいじゃないですか。結果的には何事もなく終わったんですから。それにあそこに可愛い女の子がいないのは事実じゃないですか~。」

 

 俺専用のデバイスはルビーだ。ええ、本物のルビーです。プリヤに出てきたやつ。何故俺の手元にコイツがいるのかというと、俺はずっと魔法の練習とこれからどうやって原作に関わっていくかを考えてばかりいた。だがふと思いついたのが『見た目がギル様だし、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)使えるんじゃね?』というものだった。むしろ一番始めに思いつきそうなものだが今まですっかり忘れていた。その時の俺には専用デバイスを持っておらず、ゲート・オブ・バビロンからデバイスになりそうな物を呼び寄せたらルビーが出てきたしだいだ。イリヤ達の記憶はなく魔術協会で眠っていた時の状態らしい。性能はいいし、バリアジャケットの方も俺が男ということでフリフリの格好ではなく俺のイメージ通りにしてもらったので不満はない。ただ少し問題があるとすれば可愛い子好きでそれを声に出して言うので持ち主の俺がいつも痛い目をみることだろう。

 

「早くしてくださいよ~。私の可愛い成分が足りてませんよ~。」

「可愛い子をじっくりと眺めていたい気持ちはよくわかるが今日はよるところがあるからもうちょっと我慢してくれ。」

「あー。いつものアレですか。私はこっちの世界のことは詳しくありませんけどあの無秩序な図書館で一体何の調べものをしているんですか?」

「ちょっと将来の為のお勉強さ。」

 

 俺はちょいと前から無限書庫で調べものをしている。今主に調べているのは闇の書だ。スクライヤの一族にも探索の依頼をしており、今日は経過の確認と自分でも調べに行くために無限書庫へと向かっている。

 

 

 

 移動時間を吹っ飛ばして無限書庫の中。依頼をしたグループのまとめ役のクルトさんのところに行き挨拶をする。

 

「どーもー。クルトさん。お疲れ様でーす。経過は順調ですかー?」

「ギルさん!いいところに!丁度連絡を入れようとしていたんですよ。」

「おっ、何かいいもの見つけましたか?」

「ええ!なんと闇の書の元の夜天の書の原本が見つかったんです!」

「え!?」

 

 余りの衝撃の事実に思考が停止した。

 

「あれ?ギルさん?どうしました?返事をしてくださーい。」

「な、ななななななななな・・・んぬぁあんっだってええええーーー!!??」

「いいリアクション頂きました。でもここは公共の場なのでお静かにお願いしますね。」

 

 マジか!マジなのか!これさえあればアインスが消えることなく安全に元に戻せるじゃないか!やったね、たえちゃん。新しいお友達ができるね!・・・じゃなくて。

 

「クルトさんありがとうございます。スクライヤの人達にこの仕事を依頼して本当に良かった。こんなにいい物を見つけていただいたので、最初に提示した報酬に上乗せしておきます。」

「いえいえ。こちらこそ無限書庫書庫での捜索依頼なんて初めてで新鮮で楽しかったですよ。」

 

 お互いにに右手を差し出しいい笑顔で握手をする。そしてすぐにトーンを落としおねだりをするように言葉を発する。

 

「そう言ってもらえるとありがたいです。実は引き続き依頼をしたいのですがいいでしょうか?」

「今度はどのような依頼ですか?聞かせでください。」

「はい。今度は『聖王』『覇王』『冥王』『エレミア』。あと引き続き『闇の書』『夜天の書』でお願いします。」

「ははは。本当に古代ベルカ関連ばかりですね。いいですよ。その依頼お受けいたします。」

 

 クルトさんはおおらかに笑いながら依頼を承諾してくれた。よし、これでstrikerより後の保険になる。

 

「今回の依頼はそこまで急がないのでいいですよ。依頼期間は俺が満足する資料が出てくるまででいいですか?依頼料は定期的にと、見つかった資料が有益だった場合その分上乗せしてしていく形式でいいですか?詳細は後でデバイスに送りますので。」

「いいですよ。今回と同じですね。ではその事をみんなに知らせてきます。私達はこの後近くの店で打ち上げしようかと思っているんですがギルさんも一緒にいかがですか?」

「いいですねー。だけどこれから協会に帰らなきゃいけないのでご一緒できないんです。皆さんで楽しんで来てください。」

「そうですか、残念ですね。ではまた次の依頼の時にお会いしましょう。それでは。」

 

 クルトさんは無限書庫の奥に消えて行った。残された俺はというと

 

「クククッ。ついに手にいれたぞ。これさえあれば!」

「セリフだけ聞くと悪役にしか見えませんねー。」

「いいんだよルビー。わざとそう見えるようにやってるんだから。それよりこの本の内容コピーしてくれ。」

「全く、杖使いの荒い人です。この本めちゃくちゃ情報量あるじゃないですか。コピーに時間かかりますから覚悟しておいたください。」

「りょーかい。頼むぜ。」

 

 ルビーがコピーをしている間暇なので時間を潰すために近くにあった本に手を伸ばすと、

 

「コピー完了しました。」

 

 ルビーの声を聞いてずっこける。

 

「コピーに時間がかかるんじゃなかったのかよ!20秒位しかたってねーじゃねーか!」

「全くです。23,823095秒もかかってしまいました。普通の書物なら0,0001秒もかからないのにこれはとんでもない情報量でしたよ。プンプン。」

 

 ああ、そうだった。こいつは不必要にハイ(廃)スペックだった。いや、別に悪くはないんだが言動と合わさって頭痛の種になる。

 

「はぁ~。ま、ありがとな。そんじゃ帰って可愛いシスター達をじっくりと眺めるとしようか。」

「やっとですか。私の楽園に早く帰りましょう!」

 

 

 

 無限書庫から公共交通機関を使い聖王協会に帰ってきた。帰ってきて一番始めににすることは姉さんに自分の帰宅を知らせることだ。

 

「姉さんただいま。」

「おかえりなさいギル。今日は遅かったけどまた無限書庫によってきたの?」

「うん。ちょっと調べ物をね。別に危ないことじゃないからそんな心配そうにしないでよ。」

「カリムが心配するのも当然です。ギル、あなた闇の書について調べているでしょう。何故そのような物を?」

 

 姉さんが俺の顔を見るなり眉を寄せたのは俺の調べ物の内容がバレたからか。別に隠していたわけじゃないからいいんだけど。言い訳などとうに考えている!

 

「それはね、古代ベルカ興味があったからちょっと調べていたんだよ。ほらあれって融合機のシステム搭載してるからそれを主に知りたかってんだ。それに今度からは聖王とかも調べるつもりだしね。」

「まあそうだったの。ギルは勉強熱心ね。」

 

姉さんはすぐに表情をほころばせいい笑顔になった。姉さん可愛いよ姉さん!その笑顔があれば俺も笑顔にになるね。癒されるわ~。

 

「そうですね。私は闇の書を調べているので巨大な力を欲しているのかと思っていました。でも古代ベルカのことで分かっていることは今でも僅かしかありませんから行動する時は気お付けてくださいね。闇の書本体程ではないにしろ危険な物もありますから。」

 

 シャッハはまだ少し心配そうにしている。

 

「大丈夫だよ。検索そのものはスクライヤ一族に依頼しているし俺はその成果を確認しているだけなんだから。危険だと思ったら近づかないよ。」

「それならいいのですが。」

 

 やっと納得してくれたのか引き下がるシャッハ。

 

「そうそう、言い忘れていたけど今日からあなたにお付きのシスターがつくから。部屋で待機しているから早く行ってあげてね。」

 

 俺にお付きのシスターだって?いいのか姉さん。俺は幼女だってホイホイ喰っちまう男なんだぜ。(※犯罪ですのでマネしないでください!)

 

「あいよ。それじゃ部屋に戻るわ。」

 

フフフ、どんな可愛こちゃんかな~?俺好みだといいな~♪

 

「楽しみですね!お付きということは部屋では常に二人きり!何があってもおかしくありませんからね!」

「流石に問題行動は起こせなんけどな。だけどじっくりと眺めることくらいならばいくらでも。た~のしみだー!」

 

 ドキかムネムネで自分の部屋のドアを開ける。

 

「『ガチャ』ただいまー。」

「お帰りなさいませギル様。」

 

 部屋にいたのは綺麗な銀髪の長い髪、パチリと開いた黄色い瞳、そして小学五年生くらいの体に規定のシスター服に身を包んだ、

 

「初めまして。わたくし今日からギル様の身の回りのお世話と護衛を務めさせて頂きます、チンクと申します。どうぞよろしくお願いします。」

 

 チンクがいた。チンクが自己紹介を終えても俺が反応を示さないので少しオロオロし始めた。チンク可愛ええ。じゃなくて!落ち着け俺!何だ今日はビックリが一気にやってくる日なのか?夜天の書に続いてチンクとか考える暇さえなく畳み掛けてきやがる。それよりも今は今やるべき事をやるか。目の前の問題を片付ける。まずは扉を閉めて鍵をかける。その後魔法でこの部屋の音が外にもれないようにしてからカーテンを閉めて部屋を完全隔離する。ここまでの動作を無言で行った為かチンクが少し震えている。そこで俺に悪戯心が芽生えた。制服のネクタイを緩めながら、

 

「さあチンク。お楽しみの時間だ。」

「オオー!ギルさん。いつもはそこまで押しが強くないのに今回はいつになくヤル気ですね!任せてください!一部始終録画しておきますよ!ムフー!!」

「あ、あの。ギル、様?い、一体何をしようとしているのでしょうか?」

 

 チンクは両腕で自分の胸を隠すようにして後退りをしている。ああその怯えている表情が俺のリビドーを駆り立てる!

 

「大丈夫だ。なにも怖いことも痛いこともないよ。」

「こ、こないでくだ、キャッ!『ドサッ』」

「おやおや。わざわざ自分からベットに横になるなんて。殊勝な心がけじゃないか。君がその気なら俺も全力で答えよう。」

「ついにギルさんの本気が見れるんですね!待ってました!」

 

 チンクは敵わないと思ったのか目をギュッとつむって体を丸めた。俺はそんなチンクの耳元に口元を持っていきこう囁いた。

 

「ドクターに通信をつないでくれないか依頼を頼みたいんだ。」

 

 

 

「ドクターに通信をつないでくれないか依頼を頼みたいんだ。」

 

 その言葉を聞いた私の体はさっきまでこわばっていたのが嘘のようにすぐに動きギル・グラシアの喉元にダガーを突きつけていた。

 

「お前が何故ドクターのことを知っている?答えろ。」

 

 この男がドクターのことを知っているわけがない。この男の身の回りは事前に調査しドクターと繋がりのある人物と接触すらしていないことは確認済みだ。だが確かにこの男は私に向かって『ドクター』と言うキーワードを言ってきた。これが私の調査不足のせいなのかそれとも・・・

 

「クククッ。わかるわけねーよな。」

 

 この男は楽しそうに笑う。先程と同じニヤニヤとした表情を顔に貼りつけながら。

 

「質問に答えろ!今すぐこのダガーをお前の喉に突き刺してやってもいいんだぞ!」

「おお怖い。じゃあ正直に答えますか。と言ってもたった一言なんだけれど。」

「さっさと言え。」

「了解。レアスキル。以上。」

「何?」

 

 レアスキルだと?この男がレアスキルを持っているなんて情報はどこにもなかったぞ。だがそれならば誰とも接触していないのにドクターの事を知っていても不思議ではない。だが問題は、

 

「レアスキルの能力の詳細を教えろ。」

 

 レアスキルは魔法と違いしっかりと確認する手段が発動しているところを見る、くらいしかないということだ。この男の言葉を信じるならば納得のいく説明をするはずだ。

 

「なるほど。俺の能力を教えて納得したら、俺はこの危機的状況を脱してドクターと会話出来るかもしれないと。」

「そのとうりだ。だからさっさとしゃb」

「だが断る!」

「何!?」

「このギル・グラシアの最も好きな事のひとつは、自分が優位に立っていると思っているやつに『NO』と断ってやることだ!」

 

 効果音に「ビシッ!」となりそうな勢いで変なポーズをとっているギル・グラシアのことを思わず唖然として眺めていたが、こいつはドクターの邪魔になる可能性が高い。この場で殺す!

 

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