一色いろははやっぱりあざとかった♡   作:ぼるびっく♡

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UAもうすぐ7000、お気に入り50超えました。
みなさんありがとうございます。

今回は前回の続きで三月先生が奉仕部に登場します。
さてどうなりますか?

では、よろしくです。



---追記---
加筆修正しました。


4話 奉仕部に来た教育実習生♡

「せーんぱーい、ってあれ?」

きょとんとして俺の隣にいる人物を見て固まっている一色。

何か頰をぷーッとしている。

何これ?可愛い...これ小動物ですね。

 

 

「せんぱい、この人誰ですか?」

おれの制服の袖を掴んでくる。

あざといから。

 

 

「あっ、この人は今日から教育実習に来ている三月先生だ。」

 

「その教育実習の先生が何でせんぱいと一緒にいるんですか?」

まだ頬を膨らませムーッとしながら言ってくる。

いやいや、か、可愛いなんて思ってないんだからね、ちょっとしか。

 

 

「てか、お前こそどうしたんだよ?」

そう、最近たまに昼休みにこのベストプレイスにやって来て何をするでもなく軽く話をして帰って行く。

 

 

「いや、ふと歩いていたらせんぱいがいるのが目に入ったのでからか...お話しようかなと思いまして。」

 

今からかうって言いかけたよね?

別に言い直さなくてもいいけどね。

 

 

「八幡、この子は?」

 

 

「は、八幡って。。。せんぱいどんな関係なんですか?」

さっきまでは膨れていたが今は俺を睨んでいる。

怖い、いろはす怖いって。

 

 

「家が近所で小さい頃よく遊んでたんだ」

ちょっと一色が安心したのか何かブツブツ言っている。

(小さい頃なら大丈夫かな)

 

 

「三月弥生です。よろしくね♪で、あなたは?」

 

「1年の一色いろはといいます。」

 

「こいつ1年で生徒会長やってるんですよ。」

 

「そぉなんですよぉ~、せんぱいにうまく乗せられて生徒会長やる羽目になったんですよぉ」

 

「八幡に?」

何かニコニコしてこっちを見ている。

ははぁーん、とか言って嬉しそうである。

 

「はい♪だから責任とってもらうんです♪」

キャルン!とあざとく敬礼する。

はいはい、あざとい、あざと可愛い。

 

 

「いろはちゃん可愛い♪」

三月先生はそう言うと俺の方を向き

「なぁ~んだぁ、八幡こんな可愛い彼女がいるんじゃない♪」

 

「か、か、きゃの女なんて。。。」

何故だか頰を赤らめて俯く一色。

 

「一色はただの後輩「まぁ、そういうことにしといたげる♪」

必死に平常を装って言った言葉を遮るように三月先生。

この人やりずらいなぁ...

まるで誰かのようである。。。

 

 

 

そんなことは露知らずチラっと時計を見て

「ほら、そろそろお昼休み終わるよ」

と立ち上がっておれの肩をポンと叩く。

「ほら、いろはちゃんも...」

と一色の肩もポンと叩く。

こういうところはちゃんと先生なんですね。

おっと早く戻らないとヤバい。

 

 

 

「せんぱいも三月先生もまたです。でわでわ」

パタパタと走っていく一色。

結局あいつは何しに来たんだろう?

 

 

 

「可愛い子ね♡」

と俺の耳元でつぶやく。

顔はニコニコしている。

 

「あざとい後輩ですよ」

 

「はいはい。。。」

まったく聞いてないで笑顔で歩いている。

 

 

さぁ午後の授業だ。

 

 

 

 

*********************

 

放課後部室に向かっていると頭に衝撃が・・・

あぁ、これいつものやつね。

 

 

「もぉ、何で先に行くし」

由比ヶ浜がリュックで頭を殴ってくる。

頰をプックラと膨らませてながら隣に来る。

 

 

「い、いや、一緒に行くとか言ってないし...」

まったく最近いつもこのパターンだ。

 

 

その後は特に会話をするでもなく部室の前に着いた。

 

「やはろー、ゆきのん」

 

「うっす」

 

俺と由比ヶ浜がいつも通り挨拶すると

「こんにちは、由比ヶ浜さん。と、ひ、ひ、ヒキガエルくんだったかしら?」

と文庫本を読みながら答える雪ノ下。

何で小学校時代のあだ名を知ってるんですかねー。

もう雪ペディアなの?

 

そして俺と由比ヶ浜がそれぞれ自分の席に着くとパタッと本を閉じいつものように紅茶を入れてくれる。

 

いつもはコーヒーを飲むことが多いが、雪ノ下の入れてくれる紅茶はおいしい。

午後は紅茶だね。

 

そういえば、おいしいコーヒーを淹れてくれる職業の人をバリスタと言うが、おいしい紅茶を淹れてくれる人は何て言うのだろうか?

雪のスタ?。。。ではないな。

怒られるから言わないけど。

 

部室はいつもと変わらない風景である。

雪ノ下と俺は文庫本を読み、由比ヶ浜は携帯を弄っている。

 

 

 

 

と、ガラガラドアが開く。

入ってきたのはもちろん、、、

 

「平塚先生、ノックを・・・」

 

「あぁ、悪い悪い...ついな...」

と言う先生の後ろには三月先生が。

 

ほんとこの人は俺たちよりも男っぽいよなぁ。だから・・・げっ!

こっち睨んでる。何何??

 

「おーい比企谷、今変なこと考えていただろう」

ポキポキと指を鳴らしている。

怖い怖い。。。エスパーなの?

 

「い、いや何も...」

助けて、ファーストブリットはもう、、、

 

 

「まぁ、いい。三月が奉仕部に興味があるっていうので連れてきた。」

本当に来たよ・・・

 

「まぁ、部活もいい実習になるだろう。みんなよろしくな。」

「三月もよく勉強するように!」

 

「はい♪」と敬礼。

どこぞのあざとい生徒会長だよ。

どうやら俺の周りではあざといのが流行ってるらしい。

何それ?

さんなあざとい大セールは勘弁である。

 

 

「では、私は仕事があるので・・・」

と教室を出ていく。

 

 

 

 

しばし沈黙だったが雪ノ下がそれを破る。

「私は奉仕部部長の雪ノ下雪乃です。」

 

「平塚先生から聞いているわ。私は教育実習で今日からこの学校で勉強させていただくことになった三月弥生です。」

 

「あ、あたしは由比ヶ浜結衣です。」

 

「俺は「八幡は知ってるからいいって♪」

俺が自己紹介しようとするのを遮るようにニコッとして言う。

 

 

「は、八幡って・・・」

雪ノ下は不思議そうな顔をして俺と三月先生を交互に見ている。

 

 

「ふふふ、雪ノ下さん気になる?」ニヤッ

 

 

「べ、べ、別に気にしてなんかいないわ。そこのをあなたが何て呼ぼうと関係ないもの」

珍しく雪ノ下が動揺している。

やはり雪ノ下は気づいたみたいだ。

この教育実習生があの人に似ていることを。。。

 

 

「私と八幡は家が近所で小さい頃よく遊んでたの。まぁ、世間でいう幼馴染?みたいな感じかな」

 

雪ノ下はまだ動揺しているのか口をもぐもぐさせているだけだ。

こんな彼女を見るのは本当に珍しい。

 

 

そんな雪ノ下をチラッっとみて由比ヶ浜が質問する。

「ヒッキーの小さい頃てどんな子でした?」

 

 

「あら、由比ヶ浜さんも...ふふふ、とっても可愛くて弟のように思っていたわ」

由比ヶ浜を見つめながら答える。

由比ヶ浜は耳を赤くして少し俯いていたが、

 

「ヒッキーが可愛いとかありえない」

と言うと

 

「そうね、比企谷くんの小さい頃なんて想像できないわね」

雪ノ下が続ける。

 

 

「ばっかぁ、俺だって小さい頃は可愛かったんだぞ!!」

 

「自分で言ってるとかキモイ」

由比ヶ浜が本気で引いている。

 

「どこからその自信がくるのだか、ナルシス谷くん」

雪の下はいつものように冷たい視線でこっちを見ている。

 

「ははは、この部活おっもしろーい。で、何やるの?」

と笑顔いっぱいの三月先生。

今のどこが面白かったんだろうか?

俺が2人に罵倒されていただけだが。。。

 

 

「平塚先生から聞いてないのかよ」

 

「平塚先生は行けばわかるって言ってくれただけだし」

 

「はぁ、まったくあの先生は。。。」

と雪ノ下は額に手をおいている。

平塚先生はやっぱり平塚先生である。誰かもらってあげて。マジで。

 

 

 

 

トントン

「こんにちは、あれ?三月先生」

美少女生徒会長様のご登場である。

 

「あっ、いろはちゃんこんにちは♪」

三月先生がこたえる。

 

 

「いろはちゃん、三月先生知ってたんだ...」

由比ヶ浜は不思議そうに聞いてる。

 

 

「はい、お昼休みにちょっと。。。」

と言いながら椅子を持ってきていつもの由比ヶ浜の前に座る。

 

 

「お前、生徒会はいいのか?」

 

「はい、まだこれといった仕事もないですし」

まだ先日就任したばかりでそんなに仕事はないのかな?

 

 

「三月先生と一色さん、紅茶はいかが?」

雪ノ下が紅茶の準備をする。

 

 

 

 

「雪ノ下さん、ありがとう。」

「雪ノ下先輩、ありがとうです。」

2人はお礼を言うと飲み始める。

 

 

 

 

三月先生は雪ノ下が入れてくれた紅茶を飲みながら、ニコニコしながら3人を交互に見ている。

何か嫌な予感が。。。

 

 

 

 

「八幡、どの子が彼女なの?」ニヤっ

 

 

 

何それ?

いきなり核爆弾が投下された!!

 

------空襲警報なんて出てましたっけ?




何か最初は3話くらいで教育実習生編?を終わらせるつもりでいたのですが、
1話を少し短めにしてるんでもう少し長くなるかもです。

誤字脱字、おかしいところありましたらご報告お願いします。

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