神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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NEW YEAR! 新しい年になりました!
今年も頑張って書いていきたいと思います。
新年初投下!


第9話---謎

「……わかりました。やりましょう」

 

仁村さん--彼女の眷属が倒れてなお、ソーナ会長は冷静だった。いや、そう取り繕ってはいるが、よく見ると身体が震えている。それは殺された眷属への怒りか、それとも……。

 

「遊ぶと言っても、何をするんです?」

 

会長が聞くが、こけし達は答えない。こけし達は、彼女の周りをぐるぐると囲む様に回る。会長はその動きを必死で眼で追う。

『しゃがんで♪しゃがんで♪』『眼ぇ、つぶってー』

『ゼッタイ、アケチャダメダヨ』

 

「これは……『かごめかごめ』というゲームですか?昔リアスに教えられた気がします」

そう言うと会長は眼を瞑り、しゃがんだ。

『かごめかごめ』とは、数人が座ってい目を瞑っている1人の周りを囲い、ぐるぐると回って、歌が終わった時に背後にいる人間が誰かを当てる、というシンプルな遊び……だったと思う。

 

『『『かーごーめーかーごーめー♪かーごのなーかのとーりーはー♪いーつーいーつー出ーやーるー♪夜ー明ーけーのーばーんーにー♪』』』

私達、他の同じ部屋にいる者達は、誰も喋らなかった。喋ったら、こけしに殺されると思ったし、ソーナ会長の邪魔をしてしまうと思ったから。

ソーナ会長は、正座のままピクリとも動かない。一言も発しない。ただひたすら、こけし達の真ん中で座っている。

『『『つーるとかーめがすーべったー♫後ろの正面だーあれ?』』』

会長は口を開くと、ただ一言だけ言った。

「後ろの正面は--『つばさ』さんです」

 

一瞬の静寂が、2分、3分にも感じられる。

 

 

 

 

 

 

『スゲえな♪1発で当てやがった♪』

 

 

 

 

ソーナ・シトリー会長の背後にいたこけしは--『つばさ』!!ソーナ会長は見事正解を導き出した。すごい……!

『としのぶ』は会長に言う。

『いやー♩見事だ♪ここまで勘が良いとは思わなかった♪』

「勘ではありませんよ」

こけしの頭を体ごと横にして傾げる2体のこけしに、会長は言う。

「私は勘で後ろの正面を当てたのではありません。眼を瞑る前にきちんと確認したのです。あなた達3体の並び順、名前、そして私の周りを回るスピード。そして、それをきちんとあなた達の歌う歌と合わせていたのです。きちんと計算すれば、後ろが誰であるかを当てるなど、容易なことです」

『……そこまで計算尽くされてたら、俺達は到底勝てないな♪』

こけし達は後ろを向いてこう言った。

『あんたが次の神にふさわしいのかもな♪』

「……次の、神?」

 

こけしの放った言葉は、私達には何のことかさっぱりわからなかった。

『2人でかごめかごめは出来ないからな♪ここで帰るとするか♪』

『デハ、サラバ、サラバ……』

 

こけし達はこうしていとも簡単に去っていった--1体を残して。

「……この『つばさ』っていうこけし、帰りません!」

ソーナ会長の背後で立ったままの『つばさ』と言う名のこけし。それを見て私は思った。ダルマの試練の様に、クリアした者以外は殺されてしまうのか、と。そう考えた私は、朱乃先輩の前に立ち、彼女の身を守ろうとする。私が守っても意味がないだろうとは思ったけど、そうせずにはいられなかった。

「朱乃先輩は、私が守ります!……?」

 

……おかしい。さっきまで喋って動いていたこけしの『つばさ』が、微動だにしない……!

ぐらっ……っとこけしが揺れたかと思うと、『つばさ』は横に倒れた。ゴトッという重たい音が病室内に響く。

更に、こけしは表面が溶け始めた。その中には、何かがある様だ。これが攻略のヒントかと思って、私と会長はこけしの中を凝視する。その中にいたのは--

 

「由良……先輩?」

 




今年は申年ですね。申年と言えば三猿!
三猿の試練を先に書けば良かったかなー、と思ったりしてます。今年中にはきちんと書きます!
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
今年もよろしくお願いします!
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