神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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「空耳英語……英語の発音が偶然日本語に聞こえてしまう現象だろ。例えば……『幅無いっすね』が『Have a nice day.』に聞こえたりするやつだろ?」
俺の確認に明石は頷く。
「そう……だから『ほった芋いじんな』は『What time is it now?』……つまり案山子は、『今何時?』って聞いてるんだ」
「それで、案山子の身体に付いてる長さの違う回る手は長針と短針、スタート位置に円状に並んだ数字は盤面……俺達は、

時計の上にいるんだ」

やった、1番大事な所は言えた!



第67話ーーーアルファベット

「バカにしてはやるじゃねえか」

ここで東浜がこちらに声をかけてくる。どうやらあいつも時計のからくりを理解していたらしい。言えよ……

「一周3分ってとこか……動くな、お前ら。

 

ここから3分、俺がもらう。生きたい奴は動くんじゃねぇぞ」

 

そういうと東浜は、一段飛ばしでプレートを踏みながらどこかに行ってしまった。

 

「今何時?って聞かれてるのなら、答えてあげれば良いんでしょうか?」

天馬ちゃんがそう言う。それでクリアとも思えないけど、やってみる価値はある。ヒントとかもらえるかもだし。

俺達のゴールだった足場の方向から考えて、今の案山子の手が指している時間は……『1時』!

「1時ぃぃ!今は1時だ!」

 

……反応無し。

「8時55分!8時55分!」

腕時計を付けていたヘルメット通学がリアルタイムを告げるが、それも反応無し。

「あ、英語は?英語で聞かれてるんですから、英語で答えれば……」「「「「それだ!!」」」」

 

「ワン!」「ワン!ワン!」「ワンオクロックぅぅう!!!」

『ほった芋いじんなぁ』

聞き返された……発音が悪いのかな?

「違う……英語だよ。

 

英文字(アルファベット)ならいっぱいあるじゃん!!」

明石が下を向いて言う……ああ!!なるほど!

 

新しい全アルファベットのプレート、これはそうやって使うのか!

ていう事は、東浜はそれにもっと早く気付いて……

 

「あぁ!!」「踏むぞあのメガネ!!」

チャラ男2人の声に反応して俺達は言った方向を見る。確かに、今まさに東浜が『O』のプレートを踏んでいた!

そのまま次の足で『N』、そしてまた足を変えて『E』を踏む!!

 

ーーその時、パカンと案山子の頭が開き、ニワトリ出てきた。

 

 

『いちじっ、いちじっ、にわとりもへじがお知らせします!!にわとりもへじが1時をお知らせしまーす!!』

東浜には……特に何も起きない。これでクリアじゃ無いのか?

 

『にわとりもへじが1時をお知らせしまーす!!』

2回目の時報、それが終わった時、突然案山子が指している短針の下らへんに、1つの大きなプレートが出現した!?

他のプレートの5倍はあるそのプレートには、これまた大きく『1』と書かれていた。もしかしてあれ……

 

「ゴールプレートだぁぁぁ!!!」

ヘルメット通学が叫び、そちらに向かって走り出す!それに続くように、フィールド内にいる他の神の子も、歓声をあげながらプレートに向かう!何人かその途中で落ちていくが、他の人は気にせず我先に、と皆ゴールプレートから目を離さない。

俺は……というより俺達は、完全に出遅れて今いる場所に留まってしまった。

 

そして、とうとう1人の男が、『1』のプレートの前にたどり着いた……ってあれ?あいつ……

 

「やった、ラッキー!偶然近くにいて助かりました!!」

そいつはピョン、と跳ぶと『1』のプレートにスタッと着地する。すると、プレートは虹色に輝き、先程の大きな鳥達が鳴く。

『CLEAR♪』『CLEAR♪』

 

「やった、イッセー君、丑三君!僕、やりましたよ!……ってあれ、イッ…」シュバッ!

「紫村ぁ!?」

 

やっぱりあれ、今クリアして消えていったのは紫村だった!?何であいつが……って、普通に考えればマナに連れてこられたのか……という事は、他にもカミーズJr.がいるのか!?

そう考えていると、『1』のプレートの方にも問題が起こったようだ。

「なぁ!?ロックされた!?定員1名!?チクショー!!」

ヘルメット通学が叫ぶ。なるほど、確かに1つのゴールで何人もゴールできるような簡単なルールにする訳は無いよな……

「大丈夫だべ!クリア方法はわかったんだ!次は2時!『TWO』を踏めば問題無い!!つまり、『T・W・O』ぉお……!?」

 

そこで、ヘルメット通学は気付いたらしい。今自分……自分達が置かれている状況に。

 

そう、大勢の神の子が『1』のプレートに集結した結果、その周りのアルファベットプレートを足場にした為にプレートがほとんど消えてしまったんだ!

 

「1度踏めば消える足場なんだから、さっきみたいに大勢で踏み荒らせば、当然あんな状態になる。

アイツらはもぉ、助からない」

『1』のプレートに迫っていた奴ら……見た限り10人はいる。彼らはだんだんとバランスを崩し、あるいは遠くのプレートに移ろうとし失敗して、落ちていく。

「把握できたし、『空中ケンパ』の全貌(ルール)……

まず、私達のいる足場は時計盤になっていて、中央の巨大案山子は手で時刻を示してる。長い手が一周するのが約3分。その間に私達が案山子の短い手の指す時刻のスペルを踏むと、さっきみたいに…その時刻に応じてゴールが出現する。ただ、クリアできるのは1つのゴールに1人だけ。残されたゴールは『ONE』以外の11個。つまり……

 

生き残れるのは、あと11人」

 

残り人数……だいたい50人くらい?




1人目のクリア者、その名は紫村影丸!
残りクリア人数、最大11人!

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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