神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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ーー東京フィールド・管制塔の1つ。その前で、高畑瞬は幼馴染み、秋元いちかを含む月星連合軍と話し合っていた。
「すげぇよお前!」「救世主だ!」
「太陽の幹部を倒しちまったし!」「そのおかげで管制塔がフリーになった!」「大逆転だ!!あんたがいれば俺達は勝てるぜ!!ジャパニーズスーパーマン!!」

「待ってくれ」
瞬は、周りで騒いでいる兵士達に言う。
「さっきの衝撃波は1回限りの力だ。俺はただの人間なんだ。でも」
高畑は拳を強く握る。
「かみまろを殺すって思いは譲れない」
「じゃあ手伝ってよ瞬。勝ち残って、一緒に神殺そ」
いちかの声に、高畑は強く頷いた。

「OK。俺も月星に入れてくれ。太陽の国を倒そうぜ」ーー


第23話ーーー星月連合

ーー東京の大通りを歩きながら、丑三は手を繋いでいる少女に話しかける。

「お前のおにぃってどんな奴?」「おにぃはおにぃだよ」

手を繋いでいる少女は、ファトマ・カルカヴァン。星の国のキングである。彼女は『おにぃ』なる人物を探していて、明石を探し続ける丑三とはどこか波長が合うようだった。

「この道まっすぐであってるっけ?」「マナ・フォンの地図だとそうみたいだよ」「便利だよな、このケータイ。レーダーの範囲が広くなって、100m以内の仲間と通信ができるようになったし」

その後をついていく光圀、紫村、ユキオ。彼らの後ろにも50人弱の星月の兵士達が続いている。

 

彼らはただ無闇に歩いている訳ではない。オスメス、C・B組を倒した後の事だ。

『で?明石はどこ?』『だから言ってんじゃん!太陽の国に捕まったけど処刑時間過ぎてるから……今は多分どっかで逃げてるって!!』

『??教えてくれるんじゃないの?』『だーかーらー!!』

全く意味を理解しない丑三にストレスをどんどんと蓄積していく紫村。と、その時アスファルトから起き上がる者がいた。

 

『?……?』『あ……起きた』『ファトマ!』

星の国のキング、ファトマ・カルカヴァン。幹部や兵士の犠牲のおかげで、奇跡的に生き残った少女に丑三は話しかける。

『おい、明石はどこだ?』

と、その質問を聞いて、真田ユキオが閃いた。

『そうだ、占ってもらえば良いんじゃね?「明石がどこにいるか」』

と言う訳でペンを渡し、床に絵を描いてもらった所……

 

『お!独創的(オリジナリティ)!!』『お前、分かってねぇだろ絶対』

床に描かれたのは、2体の仏像。そしてその間にいる太陽と、その太陽に剣を突き立てる2人の人間。

『これは……明石君と丑三君が、太陽を剣で刺してる絵だね』

『後ろの仏像っぽいのは?』

『これは……「阿院像」と「屁吽像」だ!……と思う」

『アイーン像?』『ペッ!吽像?』

 

『この「阿院屁吽像」があるのは確か……「独離腐(ドリフ)寺」』

なるほど、と光圀は納得したように頭を振る。

『つまり、「そこで明石と丑三が協力して太陽を倒す」って予知か!』『うん!最高の暗示が出た!!行くぞ皆!!』

 

『ってもう行ってる!?』

紫村達に先行する様な形で、進む丑三。と、不意にそのシャツが引かれた。

『ん?』『おにぃ』『おにぃじゃない(ノットオニィ)俺は丑三だ(アイムウシミツ)

『おにぃ……どこ?』

迷子の子供の様な、今にも泣きそうな顔でファトマは小さく声を出す。その顔を丑三は横目で見ながら言う。

『逢いたい人が、いるのか?』『おにぃ』

帰ってきた返事を聞き、丑三は彼女の手を取った。

『俺も同じだ。一緒に見つけよう』

 

と言う訳で、現在彼らは『独離腐寺』を目指して歩く。だんだんと日が昇ってきているーー

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ーー木場祐斗率いる星月の小隊は、未だ星月の同盟を知らされていないながらも、成り行きで一緒に行動する。

彼らの手には、合計8本のスナイパーライフルがあった。

「しかしなるほど、自分のアイテムを他の人が使う事は出来ない、なんてルールは確かに無かった。でもだからって味方や敵からライフルを調達して使用する、なんて考え、俺には思いつきもしなかったぜ」

「まぁ、ルールの穴、反則ギリギリなんて言われてもおかしくないしなぁ。思いついたとしても度胸がなきゃ出来ねぇよ」「確かに、反則で殺されるとか勘弁だしな」

後ろで生き残り3人の声を聞きながら、木場は歩いていく。

 

目指すは『太陽の国』本拠地、池袋。彼らは4人という小勢で、太陽の国に襲撃を仕掛けようとしていた。

「小隊の良いところは、小回りが効くところだよね。電光石火の攻撃も、俊足の出撃も、被害を最小に抑えた撤退も、小勢の方が圧倒的に楽だ」

木場は独り言の様に呟きながら、地図を見る。もうすぐ東京フィールドの中央に着く。そこからはひたすらまっすぐ進めば太陽の国まで行けるはずだ。

「……ん、木場?木場じゃないか!」

と、そこで木場は知った顔を見つけた。同じ眷属で、イッセーを除けば唯一の生き残りだ。

「ゼノヴィアさん!」

ゼノヴィアはこちらを見ると右手(・・)を振って近づいてきた。

「木場達は今、何をしてるんだ?」

聞いてくるゼノヴィアに、木場は太陽の国襲撃の計画を話す。

「ほう、それは面白そうだ。私も1枚噛んでも良いかな?」

「もちろん。ゼノヴィアさんがいてくれたら心強いよ!」

「そうだそうだ!!」「華があるってのは大事な事だぜ!!」

 

こうしてゼノヴィアが加わった星月連合小隊は、太陽の国を目指す。

太陽の国のキング・リリィを捕まえ、迅速に試練を終わらせる為に。




『神さまの言うとおり弐』の原作が、来週で最終回の様で。今年ももうすぐ終わりだし、ちょうど良いタイミングなのかな?などと思ってます。
意外とハイスピードで来たのに、原作に追いつけなかったのは少し残念……(´・ω・`)

あと、今年の12月29日から来年の3日くらいまで、という正月休み連続投稿は、今年は色々あって出来なさそうです。申し訳ない。

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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