神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
「無敵?良いじゃん良いじゃん♪無敵なんて言われて余裕面かましてるやつをぶっ飛ばす時ほど、楽しいもんはねぇし!」
勢いよくリリィのカードを抜き取る天谷。しかし、何も起こらず。
「ちぇっ、何もねぇか……ほらよ」
天谷は、木場にカードを提示する。どのカードを強調したり、逆に下げたりする事もない。
「……どりぇを引けば?」
木場の疑問に、天谷は嗤う。
「おいおい、これはトランプだぜ?『どれを引いたら揃います』とか、『どれを引いてください』とか、そんなの面白くねぇじゃん!
俺は楽しみてぇんだよ!この試練を!!神になる前、人間としての最後の遊びをさ!!」
ハハハと高笑いする天谷。木場は彼の説得を諦めると、前に出された3枚のカードから、1枚を取る。
特に何も起きない。セーフだ。
「ま、俺も他のやつに即死カードを意図的に取らせる、なんて事はしねーけど」
天谷は口角を上げる。それを横目で見ながら、木場は秋元と向かい合う。
「秋元しゃん、この2枚は駄目ぢゃから、こっちきゃら取るんだ」
秋元は頷き、出された2枚のうちから1枚を取り……
「!」
しゃくれた。
「ごめん、秋元さん。でも、これが安全なのは確かなんだ」
木場は秋元に謝罪する。その顎はしゃくれておらず、イケメンフェイスに戻っている。
「今秋元さんが取ったのは、『持ってる間しゃくれてないと死』。あれがあったから、僕はしゃくれてたんだ」
皆に説明する木場を秋元は軽く睨むと、彼に背中を向け、高畑の方を見た。
「ちゅぎ……行くよ、瞬……!?」
秋元は高畑の顔を見て驚く。
「瞬……にゃんでアンタまでしゃくれてんのよ!?」
高畑瞬、彼も秋元のようにしゃくれていた!
「気にしゅるな……ちゅぢゅけよう……」
高畑瞬の手札にあるのは、ハートのJの神罰カード。その中身は、『前の席の人と神罰シンクロ』。つまり、秋元がしゃくれを持っている限り、高畑もしゃくれているままでないといけないのだ。
しかし、高畑はそのカードについて何も言うことができない。自分のカードの内容を言ったら、死、だからだ。そんな高畑に、秋元も察する。
「何かのばちゅなのね……わかったわ。じゃあ……きょのカード以外なら、どれを引いても大丈夫よ」
1枚を避けて提示された秋元のカードの中から、1枚取る高畑。彼が引いたのは、スペードのA。
「……!?何だこれ!?」
高畑瞬が引いたカードは神罰カード。そこにに書かれているのは、『夢を語る』。高畑は数秒黙った後、
「俺の夢……しょんなの決まってる……
『お前を殺
「そんなのハッタリだろ?」
対してかみまろは、冷淡に言う。
「どうせ俺を殺せるカードなんか持ってないくせ……にぃ!
……およ?」
かみまろが引いたカードは
「俺もか!しゃあねぇな、こういう青春っぽいの嫌いだけど、いくべ!
夢……夢……まずは……そうだなぁ……
神小路かみまろが、どうやって誕生したか語ろうじゃないか」