神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
「イッセー君、良かった!貴方は生きていると思ってたけど、流石はマイダーリンね」
泣いているミツバに気遣って小さくしているが嬉しそうな声で、イリナは言う。
「イリナ、お前も学校を休んでたのか?」
「ええ、私達はちょっと教会のイベントに参加してたの」
私達?と疑問に思った時、イリナの後ろから更に声が聞こえる。
「おお、イッセー!お前もここに来てたのか!元気そうで何よりだ!」
「イッセーさん!本当にイッセーさんですか!?良かった、イッセーさんも生きていたのですね。ああ、主よ、我らへの加護に感謝します、アーメン!」
『アーメン!』
「ゼノヴィア!それにアーシア!!」
ゼノヴィアにアーシア、そしてイリナ。3人とも俺の大切な仲間だ。そうか、お前達も学校を休んでここに呼ばれてたのか!
そして彼女達の更に後ろには、アーシアと同じポーズで空を拝んでいる男女が十数名。あ、少し離れたところに豆まきで出会った
「人数的にイリナ達は『いすとり』の生き残りか?」
「そうよ、大変だったの、何しろ何も聞こえない状況で『いすとり』をやれって言うんだもの、無理難題かと思ったけど、そこで私が……」
「イッセー、知り合いか?」
明石が親しそうに話している俺達を見てそう声を掛けてくる。とりあえずお互いに自己紹介をさせた。社交性の強い2人だから、すぐに打ち解けた様だ。チーム明石とチームイリナの仲も良さそうだし、良かった。
……あ、丑三が明石に構ってもらえなくて寂しそうな顔してる。
と、そこでガクン!と床が動いた!
「うお……!?」「きゃあ……!!」
おっと……どうしたんだ!?急に地面が揺れ始めたぞ!
「あ!イッセーさん、足元が!!」
……なんだ?地面が所々せり上がって、方眼紙みたいにマス目が床にできている!何かが起こるのを察し、慌ててその場から退いた!
マス目の真ん中のマス、それを三猿が囲んでいる。真ん中のマスにあるのは……和式トイレ?
『おにーさん、おねーさん、ごーくろーさん♪次の試練をはーじめーましょ♪』
不意に、トイレの中から小さな女の子の声が聞こえる!
『合格したのーは「いすとり」16人、「すなとり」15人、「あやとり」10人……分ーかれーたまーんまでさーんチーム♪』
トイレの中から腕がニョキッと生えてきた!うおお、超不気味!……正直、悪魔や妖怪達とは仲良くしてるくらいだから、そういうのは怖くは無いけど。紫村が異常なほど震えてるから、見えないように前に立ってやった。
『次の試練は3チーム対抗、マスを取り合う陣取り合戦。おにーさん、おねーさん、ちーからを合わせて、マスを取ってくーださーいな……くーださーいな♪』
ぬぅっとトイレの中から女の子の人形が現れた。髪は短く切られているが、あれって市松人形?市松人形って言ったら……髪がいつの間にか伸びる不思議な人形だよな。妖怪の中でも初めて見たぞ。
『単純明快奇々怪々、人智を超えた陣地取り♪』
そう言うと市松人形はクルクルと踊りだす。腕や脚は人形のままなのに、動きは自然で結構可愛い。
『こーこにあるのは「七×七」=49マス、1番多く取ったら勝ちよ。まーずーは選んでくーだしゃんせ♪マスに隠れているのは「不思議」。身の毛もよだつ「学校の不思議」。マスが欲しけりゃ解決しーなさい』
市松人形の周りでは三猿がリズムを取って揺れている。……聞か猿さん!?貴方は音を聞かないから聞か猿なんじゃないの!?……見猿も実は目が見えるみたいだし、聞か猿も実は聞こえているのかもしれない。
『不思議な学校に、おー入んなさい♪』
そう言うと市松人形の髪が伸びた!すげー、ホントに伸びるんだ!市松人形の髪は三猿を捕らえ、空中でギュウギュウに絞り上げる!雑巾のように絞られた猿達の口から何かが抜けて出てくる!
『学校の不思議は七不思議、死者の魂は四十九日♫葬ってやってくーだしゃんせ♪
「学校の七×七不思議」はーじめーましょ♪』
学校の校舎には他にも妖怪がいっぱいだ!
ちなみにこの時、D×Dキャラと愛甲君、あと何人か以外は全員ビビってます。イッセー君達の感覚はちょっと普通の人とは違いますね。まぁ、悪魔だからね。
さぁ、新しい試練は『七×七不思議』!これまた原作だと長いんですが、どのくらいになるんでしょう?
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!