神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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第30話---最終日

 

「さぁ、取るマスは覚えたかい!?ハイ復唱!」

「あや40、あや3、ミス10!!」

「--まずは『あやとり』が『いすとり』の40番、『猫背寝取りの念次郎』を解決する!そのまま『あやとり』に3番、『港の妖狐・イカスカ・コロスカ』を解決させる!最後にアタシ達が選んだ10番、『あ痛くてあ痛くて』をどのチームも解決せず時間切れにして『失敗』マスにする!!そうすれば……得点は15:15:15となり、3チーム同点でゲーム終了になる!

繰り返すヨ!これ以外にアタシ達が同時に勝つ方法はない!!そして、この計画を実行するのはアンタ達……チーム『すなとり』の最強メンバーだヨ!!」

 

『すなとり』の最強メンバー、それに選ばれたのは、明石、丑三、そして……俺だ。

 

「泣いても笑っても最後だな……」「約束だよ、絶対成功させてね」「でも……皆生きて帰ってきてね!」

 

「ああ、もちろんだ!」

明石は大きく頷いた。

俺達は手を重ね合う。

「いくぞチーム『すなとり』!!1・2・SAND!!FIGHT!!!」『おおっ!!』

 

BOXを出ると俺達はすぐに、他のBOXとの集合場所に向かった。

「確かここら辺だったよな!」「ああ、ここであってるよ。他のBOXが来るまで待とう!」『待つなんて、嫌だね?』

不意にした聞き覚えのない声に俺達はそちらを向く。そこにいたのは……

 

『嫌だねったら、嫌だね?』

 

「こいつは……40番、念次郎だ!」

俺達は臨戦態勢を取る。手に持っている道具はそれぞれ拳銃、お札、そして刀だ。どれも敵を止められるが、ここで使うのは惜しい。

「よし、行くぞぉ!」「OK!」

明石の合図で俺は右に、明石は左に、丑三は上に跳んだ。念次郎が注目したのは、上の丑三だ!

「脇がガラ空きだ!」

俺はパンチを、明石は蹴りをそれぞれ念次郎に喰らわせる。念次郎がこちらに気を取られた瞬間、丑三の回転踵落としが念次郎の頭にヒットした。念次郎はよろけて、地に伏せる。

 

「おーい明石ぃ!来たぞ〜!」

ちょうど良いタイミングでハラカイ、柘植ちゃん、田中という男子の『あやとり』チームが合流する。ハラカイに持っていた拳銃で念次郎を倒させると、俺達はイリナ達『いすとり』を待った。

 

「おまたせ〜」

イリナ達『いすとり』は少し遅れて集合場所にやって来た。メンバーはイリナ、ゼノヴィア、そして愛甲だ。

「さぁ、ここまで無傷で頑張って来たんだから、このまま死人0で行くわよ〜!」

イリナの言うとおり、『いすとり』チームは今の所、七×七不思議の犠牲者は0だった。毎日ゼノヴィアとイリナが他の人の護衛として出ていったからだ。

ちなみに俺達『すなとり』は犠牲者は鳳1人、『あやとり』は2日目に丑三に刀で攻撃し、『他チームに道具で攻撃したら反則』というルールで死んだ1人と、その他運悪く敵に殺された1人以外は生き残っている。

 

「よし、次は『港の妖狐・イカスカ・コロスカ』だ!皆行くぞ!」『おおっ!』

 

明石の指示の下、『あやとり』にイカスカ・コロスカを倒させる事にも成功した。これで残り半日を待つだけとなった。

 

「念のため攻撃されないように10番はお札で動きを止めて、どこかに閉じ込めた方が良いのではないか?」という愛甲の意見で、俺達は10番を探す事にした。

 

「どこだろ、10番」「……あ、いた!!」

矯正メガネを外して、高い視力をフルに使っていた柘植ちゃんが、そう報告してくる。その10番は……

 

『……』プルプル……

草むらで震えていた。見た目はボールに目と鼻と口が付いた様な感じの、小さくて弱そうな奴だった。

「……これなら、いける……!!」

そう言って明石がお札を取り付けようとした瞬間、

 

バリバリバリバリバリッ!!!

 

「ウゴッ」「グハッ」

あ痛くてあ痛くての身体から電流が流れてきた。明石を含め、近くにいた者は皆吹っ飛ばされる。イリナやゼノヴィア…俺も吹っ飛ばされた。

「あ……う、動けない……」

高圧電流をまともに喰らって動けない俺達。今動けそうなのは、遠くにいた田中君と愛甲だけの様だ。

 

 

「クックックッ……アッハハハハハハハハ!!」

不意に愛甲が笑い出す。

「こんな都合の良い展開になるとはな!憎むべき青髪は電流によって気絶している。他の奴も皆動けない。これで俺は勝てる。この女に……」

 

田中君がゆっくりとあ痛くてに向かって歩き出す。そのまま彼はしゃがむと、あ痛くてを掴みにかかる。

あ痛くては電流を流す。しかし、田中君は怯まない。

田中君はあ痛くてを抱き締め、お札を貼り付けた。

 

「『アイ・パペット』……久しぶりの成功だ。そして俺の手には……一丁の拳銃……」

愛甲は電流の止まったあ痛くてに銃口を向ける。その眼は歓喜に溢れていた。

 

「勝者・愛甲ーーー!!!」

 

そして、銃声が1回、大きく響き渡った。

 

 

 

 

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