神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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「う……モーニン……?」
太陽の光が丑三を照らす。
「よかった……気付いた!!」
丑三の近くから声がする。そちらを見ると、紫村が1mほど横で膝立ちの状態でこちらを覗いていた。
「どこだ、ココ?俺は昨日……」「ぼ、僕が助けたんだ!!」
紫村の話を聞くと、雉に連れ去られる丑三を掴み、『戯』で石に変身した。すると丑三をも巻き込んで一緒に石になり、その重みで雉の爪から脱出したそうだ。

その話を聞いて、丑三は考える。
「……お前の言った昨日の出来事。2人とも石になった、という事実がリアルだとすれば、俺の考えでは……

『戯』は進化する」


第50話---エーキュー

『戯』は進化する。その結論に達したのはもう1人いた。

3日目の朝。クラスハウス。

 

「HEY YO♪

昨日の戦いで俺は 自分の弱さ『実感』♪だから強くなる為に試行錯誤『実験』♪

 

そして摑んだ!!

熱い叙情詩(リリック)重ねてパワーUPする『イマジン』♪

『暇人』!!してたわけじゃないぜ見よこれが新しいライマジャラ♪

 

永久凍結晶(エーキュー・クリスタル)』!!」

光圀は芽衣ちゃんに出してもらったバットを氷で固まらせて、透明な剣を創り出す。

「普通の氷の2万倍の強度と耐熱性を備えた代物だ」

剣の刃先を撫でながら光圀は言う。そして、その切っ先が明石に向いた。

「それは明石、お前にやる。『戯』の使えねぇお前には、武器が必要だろ?」

光圀はクルッと剣を回転させ、柄を明石の方に差し出した。

 

「……んだよ光圀ー!!このヤロー!!」

明石は左手で力強くそれを掴み、残った右手でグーを作って差し出す。光圀もそれを見て、拳を出す。

「絶対生きようぜ、メーン♪」「おう!!」

2人のグーが軽くぶつかる。2人は笑みをこぼし、お互いに背を向けた。

 

「ナツメグ達もきっと生きてるよ!」「皆の事、任せた!」

「ああ、そっちこそ生きろよ!」

「うん!!もうあと少しだ!」

こうしてクラスハウスから、カミーズJr.達は出陣した--

 

 

--「明石君。私も『戯』、発動したんだよ!」「あ、私もだ。今日はその強さをご覧に入れよう」

「え、マジ?涙ちゃんもゼノヴィアさんも手に入れたの?」

嬉しい一方、自分だけ置いていかれていると不安に陥る明石。その心を知らない金太郎チームは新たな力を手に入れたチームメンバーを賞賛し、一層活気づいた。

 

そして、桃太郎チームの光圀は。

 

(昨日は逃げちまって、すまねぇ皆……今日は逃げずに(アイツ)を倒して、弱い(ダセェ)俺を乗り越える!!

明石の言うとおり、丑三達が生きてるのを信じて--って!

 

いきなりかよ……!?)

 

門を出て最初に出てきたのは、倒そうと心に決めていた宿敵。

炎に包まれた大猿は、いきなりバスケットボール位の大きさの火炎球を光圀に放り投げる!しかし、

(だがもう逃げねぇ!!!)

 

「今日の俺は『ブランニューデェ』♪『昨日(イエスタデェ)』♪ と『(ちゃ)うでェ』♪」

『1COMBO!2COMBOs!!』

光圀のライムに炎すらも凍る!

「俺の『戯』は『進化する』『鎮火する』

さぁ開演だ『ブランニュー俺ェ』♪……」

 

『サレ』

猿は火炎球を大盤振る舞いとばかりに大量に撒き散らす!それに対し光圀もライムを重ねる!

 

「『永久凍結晶(エーキュー・クリスタル)』は『A級強くなる』!!この力は仲間を救う『切り札』!!『策略(ギミック)だ』!!

アイツらきっと『死んでねぇ』!!と『信じてぇ』!!

 

俺が昨日ケンカしたのは『明石』!!本音でぶつかりあえるの『は友達(ダチ)』!!そのおかげで気づいた『(わだち)』!!俺はビビって逃げてた『わマジ』!!」

光圀はライムを繋げ、とうとうコンボが10溜まる!

 

「集まりな『結晶』!!これが俺の『決勝』!!」

光圀が両手を天に掲げる!光圀の上で氷が集まり、集まり、集まる!

(ありがとな、皆。お前らのおかげで、俺は強くなれた!)

「『勝たなきゃいけない天王山』!!」

 

猿も対抗して口の中で火炎球を大きく膨らませていく。しかし光圀は動じない。

 

「『遥かな頂 LIKE A(ライカ) 氷山』!!」

光圀の上に、火炎球を押しつぶすほどの大きさの氷の塊ができあがる!それを見て、光圀は嬉しそうに頷いた!

 

(しかと受け取ったぜ、皆のパス!!

 

GOALは俺が決めてやる!!)

 

猿の渾身の超特大炎弾と、光圀の全力の氷山がぶつかる!

 

 

そして、大爆発が起きた。

 

その音は門の裏、大江山に入ろうとしていた明石達にも。

「!?光……圀……」

 

「何だ今の音?」「門の方だよ!!ナツメグと光圀はやっぱり生きてるんだ!!」

仲間を探していた丑三と紫村にも。

 

「……!」

『……ん?何だってんだ?あの音は?猿か?』

鬼ヶ島の奥にいたナツメグと桃太郎にも、そして

(……!?何だ!?何が起きてる!?)

隠れて力を倍加し続けるイッセーにも、届いた。

 




光圀の運命やいかに!?

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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