神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
太陽の光が丑三を照らす。
「よかった……気付いた!!」
丑三の近くから声がする。そちらを見ると、紫村が1mほど横で膝立ちの状態でこちらを覗いていた。
「どこだ、ココ?俺は昨日……」「ぼ、僕が助けたんだ!!」
紫村の話を聞くと、雉に連れ去られる丑三を掴み、『戯』で石に変身した。すると丑三をも巻き込んで一緒に石になり、その重みで雉の爪から脱出したそうだ。
その話を聞いて、丑三は考える。
「……お前の言った昨日の出来事。2人とも石になった、という事実がリアルだとすれば、俺の考えでは……
『戯』は進化する」
『戯』は進化する。その結論に達したのはもう1人いた。
3日目の朝。クラスハウス。
「HEY YO♪
昨日の戦いで俺は 自分の弱さ『実感』♪だから強くなる為に試行錯誤『実験』♪
そして摑んだ!!
熱い
『暇人』!!してたわけじゃないぜ見よこれが新しいライマジャラ♪
『
光圀は芽衣ちゃんに出してもらったバットを氷で固まらせて、透明な剣を創り出す。
「普通の氷の2万倍の強度と耐熱性を備えた代物だ」
剣の刃先を撫でながら光圀は言う。そして、その切っ先が明石に向いた。
「それは明石、お前にやる。『戯』の使えねぇお前には、武器が必要だろ?」
光圀はクルッと剣を回転させ、柄を明石の方に差し出した。
「……んだよ光圀ー!!このヤロー!!」
明石は左手で力強くそれを掴み、残った右手でグーを作って差し出す。光圀もそれを見て、拳を出す。
「絶対生きようぜ、メーン♪」「おう!!」
2人のグーが軽くぶつかる。2人は笑みをこぼし、お互いに背を向けた。
「ナツメグ達もきっと生きてるよ!」「皆の事、任せた!」
「ああ、そっちこそ生きろよ!」
「うん!!もうあと少しだ!」
こうしてクラスハウスから、カミーズJr.達は出陣した--
--「明石君。私も『戯』、発動したんだよ!」「あ、私もだ。今日はその強さをご覧に入れよう」
「え、マジ?涙ちゃんもゼノヴィアさんも手に入れたの?」
嬉しい一方、自分だけ置いていかれていると不安に陥る明石。その心を知らない金太郎チームは新たな力を手に入れたチームメンバーを賞賛し、一層活気づいた。
そして、桃太郎チームの光圀は。
(昨日は逃げちまって、すまねぇ皆……今日は逃げずに
明石の言うとおり、丑三達が生きてるのを信じて--って!
いきなりかよ……!?)
門を出て最初に出てきたのは、倒そうと心に決めていた宿敵。
炎に包まれた大猿は、いきなりバスケットボール位の大きさの火炎球を光圀に放り投げる!しかし、
(だがもう逃げねぇ!!!)
「今日の俺は『ブランニューデェ』♪『
『1COMBO!2COMBOs!!』
光圀のライムに炎すらも凍る!
「俺の『戯』は『進化する』『鎮火する』
さぁ開演だ『ブランニュー俺ェ』♪……」
『サレ』
猿は火炎球を大盤振る舞いとばかりに大量に撒き散らす!それに対し光圀もライムを重ねる!
「『
アイツらきっと『死んでねぇ』!!と『信じてぇ』!!
俺が昨日ケンカしたのは『明石』!!本音でぶつかりあえるの『は
光圀はライムを繋げ、とうとうコンボが10溜まる!
「集まりな『結晶』!!これが俺の『決勝』!!」
光圀が両手を天に掲げる!光圀の上で氷が集まり、集まり、集まる!
(ありがとな、皆。お前らのおかげで、俺は強くなれた!)
「『勝たなきゃいけない天王山』!!」
猿も対抗して口の中で火炎球を大きく膨らませていく。しかし光圀は動じない。
「『遥かな頂
光圀の上に、火炎球を押しつぶすほどの大きさの氷の塊ができあがる!それを見て、光圀は嬉しそうに頷いた!
(しかと受け取ったぜ、皆のパス!!
GOALは俺が決めてやる!!)
猿の渾身の超特大炎弾と、光圀の全力の氷山がぶつかる!
そして、大爆発が起きた。
その音は門の裏、大江山に入ろうとしていた明石達にも。
「!?光……圀……」
「何だ今の音?」「門の方だよ!!ナツメグと光圀はやっぱり生きてるんだ!!」
仲間を探していた丑三と紫村にも。
「……!」
『……ん?何だってんだ?あの音は?猿か?』
鬼ヶ島の奥にいたナツメグと桃太郎にも、そして
(……!?何だ!?何が起きてる!?)
隠れて力を倍加し続けるイッセーにも、届いた。
光圀の運命やいかに!?
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!