神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
--ナツメグへの拷問をただ見守る事しか出来ない俺は、大切なものに語りかける。
(どうすれば、どうすればいい!?リアス!アーシア!ギャスパー!イリナ!レイヴェル!教えてくれ!)
その時、写真が薄く光る。
その異変に気づいた俺は、一旦倍加を解除して桃太郎達から離れ、鬼ヶ島の端、門の反対側近くまで撤退した。
そこで俺はもう一度、先程以上に強く写真に祈る。
(リアス!アーシア!ギャスパー!イリナ!レイヴェル!教えてくれ!)
そうすると、今度は写真もより一層強い光を放った。いや、正確に言えば、写真の中の……
「おっぱい?」
リアスの、アーシアの、イリナの、レイヴェルのおっぱいが、強い光を放っていた。
俺の指はその光に吸い込まれるように、リアスのおっぱいの上に置かれる。
「ポチッとポチッと、ずむずむ……」
写真を、おっぱいを押すように指に力を込める。すると、指が写真に埋まっていく!そして、
『いやーん!』
という声と共に、写真から何かが飛び出る!
「あ……」
出てきたもの……いや、人を見て、俺は自分の視界が歪んでいくのを感じた。
涙で曲解する世界の中にあってなお映える色……紅色の髪。雪のように白い肌。そして自己主張する大きな果実。
『あ……イッセー…………?』
少し大人びたような、それでいてどこか子供っぽい声。
「リアス……リアス!」
俺の主にして恋人、地獄の試練が始まったその日に死んだ彼女が、俺の目の前に立っていた。
『イッセー!イッセー!』
俺とリアスは再開を喜び、抱き合う。柔らかくて温かい人肌の感触が俺の手の中に届く。リアスは少し宙に浮いており、その為に俺の顔がリアスのおっぱいの谷間に……グフフ。
そこで、俺はリアスの身体を見る。あの日学園で見たようなポッカリと空いた穴は、今は無くなっていた。
「生き返ったのか?リアス」
俺がそう言うと、リアスは少し哀しそうに首を振る。
『私はあの日、敵に殺されてしまった。その魂は冥界、ハーデス様の所に行ったの。私はそこでしばらく、ただただ漂っていた……いえ、そんな自覚すら無かったわ。けど、昨日……私の魂は何かに引っ張られたの』
「昨日……『戯』を使い始めた時か……」
『そして今、私はどういう訳か貴方の前にいる……これは何かの奇跡?それとも……イッセー、あなたのおかげ?』
その、純粋で嬉しそうな眼が今の俺には眩しくて、俺は横を向く。
「お、俺は……何も……してないよ。学校休んでたせいでリアスやギャスパー、レイヴェル、学園の人をほとんど殺されたし……ここに来てからも、松田も、元浜も、イリナも、アーシアも、死なせちまった……」
『それでもあなたは生きてるわ、イッセー。そして私を呼んでくれた。私を、あの寒くて暗い空間から救い出してくれた』
身体が1度離され、俺の頬にリアスの冷たい手のひらがくっつく。リアスはそのまま俺の顔に顔を近づけて……キスをする。
その時、
「!!」
リアスの身体が激しく揺れた。
よく見ると彼女の身体がだんだんと下から光の粉のようになっていく。
「リアス!」『大丈夫、安心して』
彼女の足が、お腹が、おっぱいまでも光になっていくが、それでもリアスは笑っている。
『大丈夫よ。私はこれからあなたと1つになるの。イッセー、私を受け入れて。私を、あなたの一部にしてちょうだい』
そう言い残して、リアスの身体は全て粉になった。粉は1つにまとまると、俺の顔の前を漂う。
俺は全てを受け入れるために口を開く。中に彼女は入ってきた。
『ありがとう、イッセー。これで私も、あなたと一緒に戦える』
俺は彼女を飲み込む。急にこれまで以上の力が湧いてくる。この感じは……魔力。膨大な魔力が身体を駆け巡るような感覚に襲われる。
(やばい、この感覚。普通の状態じゃ力を抑えきれない!かといって漏れたパワーがバレたらナツメグが危ない……)
「仕方ない……『
俺は
「紅い……真紅の鎧……
『
久々のリアス!
第1話以来です!ここまで長かった……
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!