神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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祝日投稿!


第61話---神の子最高

「じゃあね」

その言葉と共に高畑は今度こそ向こうに歩き出す。顔はこちらを向けて、ゆっくりと歩いて行っている。

 

まずい……このままじゃ、影を踏めない!

 

慌てて後をつける俺達。周りを見た感じ、ここは渋谷のようだ。こっそりと影を踏めないかと考えているうちに、高畑はスクランブル交差点を歩く人混みの中に入ってしまった。これじゃあ誰にもバレずに影を踏むなんて、絶対無理だ!?

 

仕方なくそのまま後を追う俺達。運が悪い事に、高畑は女の子の友達と待ち合わせしていたようだ。いつもなら少しくらい嫉妬するけど、あの話を聞いた後ではそんな気は起きない。

高畑と女の子を眺めていると、横から声が聞こえた。

「はーい♪国民の妹女子アナ、鈴村ゆまです♪

渋谷から中継しまーす♪」

!どうやらTV局の人が来ているようだ。そう思ってそちらを見る。どうやら、結構可愛らしい女子アナが生中継しているみたいだ……でも俺、あんな女子アナ知らないな……サーゼクス様が改築してくれて、TVも日本全域のチャンネルが見られるようになってから、可愛い女子アナ調べをしたけど、あんな人は見たことない……

 

「3ヶ月に及ぶ死のゲームが、先程ついに終わりを迎え……108番目の最後の神の子が誕生した今!ご覧ください!!ここ、スクランブル交差点では……若者が異様な盛り上がりを見せていまーす!!」

その言葉と共に、カメラがアナの後ろに向かうのを見て、俺もそちらを見る。

そこにいたのは、若者(大学生くらいだろうか)の集団だった。

 

「YEARrrrrr!!」「フゥ〜〜〜」

「かーみーのこ!!かーみーのこ!!」

 

……おかしいだろ、何だこれ?もう、こんな事になってんのかよ、世の中……

もうリアス達が死んでから3ヶ月経ったのか……その間に、変わりすぎだろ、この世界……

 

「はい、それではここで!!街にいる若者にインタビューしてみたいと思いまーす!!

いぇーい!!神の子最高!?」

 

アナが聞いてきたのは……明石だ。明石は困惑している。

「神の子最高ー!?」

アナは再び明石に問う。それに対し、明石はこう言った。

 

「おかしいよ……お前ら……」

 

「は?」

 

スクランブル交差点の空気が、凍った。周りはシンとなり、皆刺すような眼でこちらを睨みつける。しかし、明石は止まらない。

「何人死んだと思ってんだよ……!?何で、そんな笑ってられるんだよ!?お前ら、絶対間違ってる……!!」

「こ……これは珍しい意見ですねー」

アナは複雑そうな表情になり、アシスタントが必死に『盛り上がって!』というカンペをこちらに向ける。その態度に、明石はついにキレた!

 

「フザけんな……まだ終わってないんだよ……

首謀者はまだ生きてんだよ!!

 

カミを殺さなきゃ終わんねぇんだよ!!」

 

良く言った!と思うと同時に、言い過ぎだ!とも思った。渋谷のビルのスクリーンには、大きく明石の顔が映っている。LIVE……と書いてあるってことは、現在進行形で今の明石のセリフが全国に広がったって事だ。カミがいるっていうような宣言は、下手したら俺達の正体がバレる事にもなり得る。そうなったら俺達は、死ぬ!

明石も言い終わってから、慌てて口を抑えた。しかし、周りは皆不思議そうな眼でこちらを見ている。

「……神!?神とはいった……!!」

 

不意に、ビルのスクリーンの電源がブツッと切れた。砂嵐がモニターを埋め尽くす中で、男の低い声がうっすら聞こえてくる。その声はだんだんと大きくなってきた!?

 

『あ……映ってる?』

 

次の瞬間、モニターの中に1人の男の顔が映った。長い髪に濃いあごひげ、そして異常なくらい長い爪。『きゅうしょく』の時に1度見て、ついこの間クラスハウスで再び見た、その顔。

 

『どーも、神小路(かみのこうじ)かみまろです』

 




次回、ただひたすら名前を言うだけ。


今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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