神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】 作:兵太郎
イッセー達が新たな試練に巻き込まれる少し前……
「……う…」
ナツメグは目を覚ます。どこかデジャヴを感じながら、ナツメグは辺りを見回した。
周りにいるのは、彼女の仲間達。
「お、起きた!」「大丈夫?痛いとことか無い?」
その人数をナツメグは確認する。1…2…3…4…5人。自分を合わせて6人しかいない。
「涙たんは……明石も、イッセーと紫村もいない!?」
「紫村と涙ちゃんは、カミが『姉ちゃん』って呼んでた子に飛ばされて別の場所に…」
「ちょっと待って、情報を整理しようよ」
ということで、6人で集まり情報を出し合う。
「わかったことといえばまず、あの本が選別の元になってるっぽいこと……プラス……
あいつらの会話を聞くに、かみまろに『戯』を与えたのはあの『マナ』って子だってこと」
「あいつホント何なんだ?カミと姉弟っぽいし……でもケンカしてるし……」「でも、そのケンカが原因で、俺達はここにいる」「奴らにとっても予定外な事態なんじゃねえのか、これ?」
「そんなら、私らはこれから、何すればえぇの?」
「わかんないけど……って、どこ行くの丑三!?」
丑三清志郎はカミーズJr.の輪を離れ、1人ゆっくりと歩いて行っていた。彼は、いつもの調子でこう言う。
「決まってるだろ。明石を捜しにだ」
「え?ちょっと待ち!どーやって!?」「そーよ!気持ちはわかるけど方法が…」
そう言うメンバーの前に、丑三は1枚の紙を突き出す。
「さっきの本の、最後の1ページだ。ここへ飛ばされる寸前にちぎってきた…」
その中に書かれていたのは、本の作者のプロフィールと写真、そしてファンレターを送ってもらう為の住所。
作者の名は、天神橋マサル。ペンネーム……神小路かみまろ。
「明石がどこで、何をしてるか。神に直接聞いてくる」
そう言って丑三は堂々と歩を進める。
「え、ちょま!?」「ちょっと、誰かついてかないと、下手したら殺されちまうぞ!」
丑三の背中が見えなくならないうちに、残り5人は会議をする。全員が丑三についていくのは危険すぎる。かと言って、誰もついていかないのもまたリスキー。結局、丑三について行くメンバーは、ジャンケンで決める事になった。
敗者が丑三の供をするルール。負けたのは3人。ナツメグ、やえちゃん、ゼノヴィアだ。
「女子ばっかだな、大丈夫か?……まぁ良いや。丑三を頼むぞ!」「こっちはこっちで色々情報集めてみっから!」
こうして女子3人+丑三は、残りの男子メンバー、福光と光圀と別れて、かみまろの住所へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜
数十分後、かみまろの住むアパート(仮)。そこに4人はたどり着いた。
部屋に侵入しようとする丑三を、ナツメグは必死に引き止める。
「ちょ、ストップ!ヤバイって!かみまろってこんなデスゲームの主催者側の奴だよ!どんな奴かわかんないじゃん!!殺されたらどうすんの!?」
「
俺にとって、明石に逢えないのは死ぬのと同じことだ」
丑三はそれだけ言うと、かみまろの部屋らしい場所の前に止まり、ドアノブに手をかける。そして……
「オジャマしまーす!!」
これまた堂々と部屋の中に入って行くのだった。
慌てて3人も後を追う。部屋に入った瞬間、腐臭が鼻を刺激した。
「気をつけろ…
丑三も鼻をつまんで冷や汗をかいている。
4人で部屋の中を見る。しかし、そこには誰もいないようだ。
「ごめんくださーい」
丑三はそのまま奥へとずんずん歩いて行く。それについて行こうとして、やえちゃんが何か本を踏み、滑って転んだ。
「痛ったー!?何やねんこのゴミ屋敷!?クサイし床も散らばっとるし!もうヤや!……って?ん?」
やえちゃんは自分が踏んでしまった本を見る。それは、一見テレビゲームの取扱説明書のように見えた。が、
操作方法の載っているキャラクター。その後半部に見覚えがあった。
「『NINO』…『SANTA』…『AKAONI』…『IWAZARU』……これ、私らの敵も載ってる!?」
「どういうことだ?かみまろが出席者と欠席者、全てのゲームを操っていた、ってことか?」
「来い…こっちにも部屋がある」
女子3人で考察していると、丑三がこちらに声をかけてきた。3人は大人しく丑三のいる部屋に向かう。そこにあったのは……
巨大スクリーン。そして、そこに繋がれた、3つのゲーム機。
「おそらく、これがそのゲームの本体……
全ての殺戮は、ここで行われていたんだ」
「ここで私達のゲームも……」
「あ!このゲーム見て!」
やえちゃんがゲーム機のうちの1つを指差す。そのゲーム機に刺されているソフトは、『ゴミ箱だよ!全員集合!』。先程(?)、クラスハウスで読んだ同人誌と全く同じものだ。
「なるほど、これが全ての元凶だとすれば…今これを破壊すれば全てが終わるという事--……」
その時、
部屋のドアノブから『ガチャ』という音が、部屋の中に響いた--
今回は(次回も?)試練に巻き込まれなかったカミーズJr.の話。果たして、かみまろ宅(仮)への訪問者は何者なのか?
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!