神さまの言うとおり 〜踊らされる悪魔達〜 【完結】   作:兵太郎

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イッセー達が新たな試練に巻き込まれる少し前……


第弐ノ63.5話--ー元凶

 

 

「……う…」

ナツメグは目を覚ます。どこかデジャヴを感じながら、ナツメグは辺りを見回した。

周りにいるのは、彼女の仲間達。

「お、起きた!」「大丈夫?痛いとことか無い?」

その人数をナツメグは確認する。1…2…3…4…5人。自分を合わせて6人しかいない。

「涙たんは……明石も、イッセーと紫村もいない!?」

「紫村と涙ちゃんは、カミが『姉ちゃん』って呼んでた子に飛ばされて別の場所に…」

「ちょっと待って、情報を整理しようよ」

ということで、6人で集まり情報を出し合う。

「わかったことといえばまず、あの本が選別の元になってるっぽいこと……プラス……

 

あいつらの会話を聞くに、かみまろに『戯』を与えたのはあの『マナ』って子だってこと」

「あいつホント何なんだ?カミと姉弟っぽいし……でもケンカしてるし……」「でも、そのケンカが原因で、俺達はここにいる」「奴らにとっても予定外な事態なんじゃねえのか、これ?」

「そんなら、私らはこれから、何すればえぇの?」

「わかんないけど……って、どこ行くの丑三!?」

丑三清志郎はカミーズJr.の輪を離れ、1人ゆっくりと歩いて行っていた。彼は、いつもの調子でこう言う。

 

「決まってるだろ。明石を捜しにだ」

 

「え?ちょっと待ち!どーやって!?」「そーよ!気持ちはわかるけど方法が…」

そう言うメンバーの前に、丑三は1枚の紙を突き出す。

「さっきの本の、最後の1ページだ。ここへ飛ばされる寸前にちぎってきた…」

 

その中に書かれていたのは、本の作者のプロフィールと写真、そしてファンレターを送ってもらう為の住所。

作者の名は、天神橋マサル。ペンネーム……神小路かみまろ。

 

「明石がどこで、何をしてるか。神に直接聞いてくる」

 

そう言って丑三は堂々と歩を進める。

「え、ちょま!?」「ちょっと、誰かついてかないと、下手したら殺されちまうぞ!」

丑三の背中が見えなくならないうちに、残り5人は会議をする。全員が丑三についていくのは危険すぎる。かと言って、誰もついていかないのもまたリスキー。結局、丑三について行くメンバーは、ジャンケンで決める事になった。

敗者が丑三の供をするルール。負けたのは3人。ナツメグ、やえちゃん、ゼノヴィアだ。

「女子ばっかだな、大丈夫か?……まぁ良いや。丑三を頼むぞ!」「こっちはこっちで色々情報集めてみっから!」

こうして女子3人+丑三は、残りの男子メンバー、福光と光圀と別れて、かみまろの住所へと向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

数十分後、かみまろの住むアパート(仮)。そこに4人はたどり着いた。

部屋に侵入しようとする丑三を、ナツメグは必死に引き止める。

「ちょ、ストップ!ヤバイって!かみまろってこんなデスゲームの主催者側の奴だよ!どんな奴かわかんないじゃん!!殺されたらどうすんの!?」

 

構わんよ(ノープログレム)

俺にとって、明石に逢えないのは死ぬのと同じことだ」

 

丑三はそれだけ言うと、かみまろの部屋らしい場所の前に止まり、ドアノブに手をかける。そして……

「オジャマしまーす!!」

これまた堂々と部屋の中に入って行くのだった。

 

慌てて3人も後を追う。部屋に入った瞬間、腐臭が鼻を刺激した。

「気をつけろ…神の香り(ゴッドスメル)だ」

丑三も鼻をつまんで冷や汗をかいている。

4人で部屋の中を見る。しかし、そこには誰もいないようだ。

「ごめんくださーい」

丑三はそのまま奥へとずんずん歩いて行く。それについて行こうとして、やえちゃんが何か本を踏み、滑って転んだ。

「痛ったー!?何やねんこのゴミ屋敷!?クサイし床も散らばっとるし!もうヤや!……って?ん?」

やえちゃんは自分が踏んでしまった本を見る。それは、一見テレビゲームの取扱説明書のように見えた。が、

操作方法の載っているキャラクター。その後半部に見覚えがあった。

「『NINO』…『SANTA』…『AKAONI』…『IWAZARU』……これ、私らの敵も載ってる!?」

「どういうことだ?かみまろが出席者と欠席者、全てのゲームを操っていた、ってことか?」

「来い…こっちにも部屋がある」

女子3人で考察していると、丑三がこちらに声をかけてきた。3人は大人しく丑三のいる部屋に向かう。そこにあったのは……

巨大スクリーン。そして、そこに繋がれた、3つのゲーム機。

「おそらく、これがそのゲームの本体……

全ての殺戮は、ここで行われていたんだ」

「ここで私達のゲームも……」

「あ!このゲーム見て!」

やえちゃんがゲーム機のうちの1つを指差す。そのゲーム機に刺されているソフトは、『ゴミ箱だよ!全員集合!』。先程(?)、クラスハウスで読んだ同人誌と全く同じものだ。

 

「なるほど、これが全ての元凶だとすれば…今これを破壊すれば全てが終わるという事--……」

 

その時、

 

 

部屋のドアノブから『ガチャ』という音が、部屋の中に響いた--




今回は(次回も?)試練に巻き込まれなかったカミーズJr.の話。果たして、かみまろ宅(仮)への訪問者は何者なのか?

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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