ダンジョンに騎空士がいるのは間違っているだろうか?   作:ヘイ!ゼエン!

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亀更新ですがどうぞよろしくおねがいします


第1話

 

 

 

「…ぅん…あれ?…ここどこ?」

 

目を覚ますと薄青色の壁に囲まれていることに気づく。壁や地面に凹凸があり少なくともどこかの部屋でないことがわかる。

 

「確か…古戦場が終わって祝勝パーティして…それで」

 

古戦場、正しくは星の古戦場。眠りから目を覚ました星晶獣達と戦うために騎空団が寄せ集められ、どの騎空団が最も星晶獣を倒すかの勝負を行う。

その結果私達の騎空団は見事勝利し団員のメンバーでパーティを開いていたはずだった。

しかし周りに見える景色はどう見ても洞窟にしかみえなかった。

 

「まさかとは思うけど…お酒飲んで酔っ払って変なとこ来ちゃったのかな?」

 

そうだとしたらまずい。今は装備を全て外していて仲間もいない状態だ。こんな状況を襲われれば一溜りもない。

 

『ほぁあああああああああああ!!!』

 

誰かの叫び声が壁に反響して聞こえてくる。自分の後ろからだった。おそらく、というか確実に誰かが魔物に襲われているのだ。しかし今の私は武器も仲間もいない。

 

「でも困っている人を見過ごすなんてでき無い!」

 

私は叫び声の聞こえた方向に向かって足を走らせた。

 

 

 

 

 

 

叫び声に向かって走り続け、ようやく少し開けた場所に出る。

 

「ヴォゥン!!」

 

見えたのは牛頭の魔物が白髪の少年を襲っているところだった。

 

(大変!早く助けないと!でも…)

 

今の私には武器もなく攻撃が通じるかもわからない。あるのは自分の体だけだ。

 

(そうだ!体を使って戦えばいいんだ!なら!)

 

「ウェポンバースト!捨て身の型!」

 

体の気を集中させ力を入れる。自分の体のそこから力が湧き出てくる。

そして防御を考えず、攻撃だけを考えた捨て身の型にはいる。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

力がみなぎるのを感じ牛頭の魔物に攻撃をしようとする。しかし突然現れた金髪の美女によって魔物は切り裂かれ少年は助かった。

 

金髪が美女が少年に手を差し出そうとした時、その後ろから新たなる牛頭の魔物が不意打ちを仕掛けようとしているのが見えた。

 

「危ない!!」

 

地面を蹴り魔物との距離を縮める。完全に間合いに入った状態になる。

 

「炎鳴流奥義!極炎紅脚!」

 

走りの勢いを使って回し蹴りを胴体に食らわせ、さらに2発目を鎖骨に叩き込み、そして3発目が頭部に入り頭部が弾け飛んだ。着地し、しっかりと魔物が倒されたことを確認する。

なんとか魔物を倒し白髪の少年と金髪の女性を助けることはできた。

改めて見ると白髪の少年は魔物の血を浴びて上半身は真っ赤に染まっていた。それと対照的に金髪の女性は誰が見ても美人だというような顔つきだった。

 

 

 

「大丈夫?怪我はない?」

 

「だっ-」

 

「「だっ?」」

 

「だぁああああああああああああああ」

 

真っ赤な少年、基い白髪の少年は急に立ち上がりどこか走り去ってしまう。それに驚き体が固まってしまう。

 

「ちょ、ちょっとまってよー!!」

 

ハッと我に返り、また魔物に襲われては危ない思い、洞窟を駆け抜け少年を追いかける。

なんとか少年を見つけもう一度声をかけるものの混乱しているのかそのまま走っている。

無理矢理にでも動きを止めようと足を早めて距離を狭めるが、少年が途中で右へ左へと曲がり階段を登ったり、ついていくのが難しくなってしまう。そしてついには見失ってもしまった。

 

「あーもう!どこいったの?」

 

おそらくこっちだろうと、とにかく足を動かして少年を追いかける。そうしているうちに出口のようなところを見つける。

 

「もしかしてあの子もこの洞窟を抜け出したのかな?」

 

念のために外に出て確認をしてみる。

見えたのはポート・プリーズ諸島で見たような活気溢れる街だ。そんな街を駆け抜ける真っ赤な物体がみえる。間違いない、さっきの少年だ。どうやら無事に街に戻ったみたいだった。しかしここであることを思いだす。

 

「…あの女の子置いてきぼりにしちゃったなぁ…」

 

 

 

★  

 

 

 

「あの、それで、ヴァレンシュタインさんのことを……」

 

「うーん…ギルドとしてはあんまり話ちゃいけないから言えるのは公然になってるものくらいよ」

 

アイズヴァレンシュタイン。【ロキ・ファミリア】の女剣士でありトップクラスの腕前を持ち二つ名が【剣姫】である。

それだけでなく10人中10人が美女というほどの美女である。それ故に下心をもって近づく人間が多い、がすべて粉砕されついには千人切り達成されたらしい

 

「あの!ヴァレンシュタインさんの…その趣味とか好きな食べ物とかって……」

 

「な〜に〜ベル君。もしかしてアイズヴァレンシュタイン氏のこと好きになっちゃたの?」

 

「…ぅ…その、はい」

 

「うーん。まぁその気持ちはわからなくもないけどねぇ…まぁ趣味も好きな食べ物も聞いたことないね」

 

「うぅ…やっぱりそうですか」

 

「それに一応言っとくけど彼女は【ロキ・ファミリア】で君は【ヘスティア・ファミリア】なんだからね」

 

「それはわかってますけど…」

 

「別に強く当たるつもりはないよ。でも現実を見据えないと何にもできないんだからね」

 

「……はい」

 

「ほらほら、そんな辛気臭い顔しない。用がなくなったら早く帰った帰った」

 

「あ、あのもう一つ聞きたいことがあるんです!」

 

「アイズヴァレンシュタイン氏の情報ならもうないよ。今は諦め---」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「炎鳴流っていう格闘技で戦う人を知りませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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