ダンジョンに騎空士がいるのは間違っているだろうか? 作:ヘイ!ゼエン!
「えっとベル君?それで私達はどこに向かってるの?」
「僕のホームですよ。多分神様もいるでしょうし一緒に食べましょうよ」
(カミサマ?どうな人なんだろ)
「あ、見えてきました。あれが僕のホームです!」
ベルは少し先にある壊れかけの協会に向かって指をさす。私の勘違いではないかと思ったがとなりにある建物は物置のようなボロボロの木で出来た建物しかなかった。
「この協会が僕のホームなんですよ」
「…と、とても個性的だね」
間近で見るとさらにボロボロなのがわかる。ホコリや蜘蛛の巣が張られ壁がところどころ欠けているように見える。
ホコリがたまった長椅子を通り抜けて、私達はさらに奥にある地下の部屋に入っていく。
「神様ー!ただいまー!」
「おかえりぃ!!ベル君!」
部屋の中にいたのはとても小柄で一見ドラフかと思ったが特徴である角がないことからハーヴィン族なのではないかと思う。
「えっとベル君、この人がカミサマ?」
「…誰だい君は?」
何故か睨まれてしまった。解せぬ
「こ、この人は僕の命の恩人なんです!ミノタウロスに殺されそうになってるところを助けてもらったんです!!」
「なぁ!?君はミノタウロスに出会ったのか!」
(随分と騒がしい人達だなぁ…)
「それでジータ君、改めて礼を言うよ。僕の家族を助けてくれて本当にありがとう」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。こんなにご飯を食べさせて貰っちゃって」
あれからベル君に私のことをカミサマに紹介してもらいそのお礼としてご飯を貰うことになった。とても優雅とは言い難い食事ではあったがお腹の減っていた私にとってはとても美味しかった。
「そういえばジータさんは何処のファミリアに所属しているんですか?凄く強いからロキ・ファミリアだと思ってたんですけど…」
「ファミリア?騎空団なら入っているけどファミリアなんて入ってないよ」
「「ええっ!?ファミリアに入ってない!?」」
(…やっぱり騒がしいなぁ)
「神の恩恵を持たないでミノタウロスを倒すなんて!?そんな人聞いたことありませんよ!?」
「うーんあれくらいの相手はいつも相手にしてきたからなぁ…」
「い、いつもって…君はどんなことをしてきたんだい?」
「旅かなぁ…島を渡っていろんな魔物と戦ってきたしね」
「ど、どこのファミリアにも入ってないらうちのファミリアに入りませんか!?」
「うーん…正直私は行きたい場所があるからこの街に留まるつもりはないんだよね」
「…………ジータ君、お願いだ。どうか僕のファミリアに入ってベル君の助けになってくれないか」
「か、神様!?なにを!?」
神様は正座の状態になり、そこから頭を地面にこすり付ける。いわゆる土下座といやつだ。お願いをするときや謝るときの姿勢だと聞いたことがある。
「や、やめてください。そんな事言われても…」
「お願いだ!ずっとここにいてくれなんて言わない!少しでもいい!ベル君が強くなるまで手伝って欲しいんだ!」
「うっ…そういう風にいわれると」
「僕は…僕は家族を失いたくないんだ!」
神様の叫びが心に響く。
ああ、そうか。
私にもわかるのだこの気持ちが。
私も家族を失ってしまったから。
私の両親は幼い頃に魔物に殺されてしまった。
私も家族を、仲間を失いたくないのだ。
グラン、ルリア、カタリナ、ラカム、イオ、オイゲン、ロゼッタ、みんな大切な存在だから。
だから私にもわかる。失いたくない気持ちが。なら私がやることは…
「……そんな事言われて、断れるわけないじゃないですか」
「ほ、本当かい!?」
「でもずっとはいられないですよ。私にもやらなくちゃいけないことがありますから」
「それでも構わないよ。…少しでもいい、ベル君を強くしてやってほしいんだ」
「…わかりました。その依頼受けます!」
「どうかよろしく頼むよ」
「え、えっと、よろしくお願いします!!」
「うん、よろしくね!ベル君!神様!」
「それで、そのファミリアってのはどうやって入るの?」
2人は壮大にズッコケてしまった。
「ど、どうやら君は相当な物知らずなんだね」
「えっとジータさんはここに来たのは今日が初めてなんですよね」
「うん、そうだね。気がついたらあのダンジョンってとこにいてさ」
「気がついたらダンジョンに!?君は一体何をしていたんだい!?」
「それが私にもさっぱりで…」
「……まぁそれは一旦置いておこう。先にファミリアについて説明しておこう」
ある程度話を聞き私なりにまとめてみる。
ファミリアとは特定の神様から
神の恩恵というのは一言でいうと普段やっていることを経験値とし、それを神様が能力に変える。これで誰もが簡単に強くなることが出来るというのだ。
そして私が入るファミリア、ヘスティアファミリアは目の前にいる神ヘスティアから神の恩恵を受けた者達のファミリアということだ。メンバーはベル君と私だけだ。
「うん、大体は理解したよ。つまり神の恩恵を受けてベル君の手伝いをするってことでいいのかな?」
「うん、じゃあさっそく神の恩恵を与えるからそこのソファに寝てくれないかな。あと服を脱いでね」
「はい、服を脱いでソファに…って服を脱ぐ!?」
「当然じゃないか。神の恩恵を与えるのは直接背中に触れないといけないんだからね」
ふ、服を脱ぐ。神様は女性だからまだいい。しかしそこにいる少年は…
「…わぁあああああ!!すいませェんんんん!!!」
顔を真っ赤にして部屋から出て行ったようだ。これで少し安心した。
「はぁ、まったくベル君たら。じゃあやるからね」
私は指示に従って服を脱いでソファにうつ伏せになる。その上に神様が乗ってくる。
神様は人さし指に針を刺し、血が背中に垂れてくる。すると背中に文字が浮かび上がってくる。
「…………」
「どうしたんですか?」
顔を振り向いて神様の顔を伺ってみる。見えたのは口を開きっぱなしでとても驚愕しているのがわかる。一体何があったのだろうか?
ジータ
Lv.10
力:???
耐久: ???
器用:???
敏捷:???
魔力:???
《魔法》
・
・
・
・
《スキル》
【
・所持する武器によってステイタスが変化
・強力な武器ほどステイタスが向上する
【アビリティ】
・所持する武器、防具によって魔法が3つまで発動可能になる
【EXアビリティ】
・所持する武器に関係なく魔法が発動可能になる
【ゼニス・パーク】
・所持する武器が得意武器のとき特殊な魔法が発動可能になる
・所持する武器が得意武器のときステイタスが向上する
・魔法が5つまで発動可能になる
【ゼニス・ストライブ】
・ステイタスが大幅に向上
・ステイタスの限界突破
グラブル方式で装備した武器で強くなります。
しかし肝心の仲間がいないので戦力は低めです。
魔法に関してはアビリティ3つEXアビリティ1つ奥義1つという感じです
ちなみにゼニス・ストライブはランク150で手に入る称号のことです。
11月24日改訂しました