wake up knights   作:すーぱーおもちらんど

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 洞窟探索編の前編になります。
 とはいっても、ほとんど書いちゃったので後編は少しだけになりそうです。
 時間がかかってしまい申し訳ないです。
 今回も一部wikiを引用させていただいている部分がございます。
 ご注意下さい。


14

――何か俺……悪い事したか……?

 

 確かに見てしまったことは悪いことだとは思うが、あれに関しては木綿季は許してくれたはずだ。……多分。

 

「おーい」

 

 いやそもそもあれは倉橋先生が悪いんじゃないのか。あの時先生が誰かを確認してから開けるべきだと思うのだが……。

 

「もしもーし?」

 

 そうだ。思い返してみれば俺は何も悪い事はしていないぞ。なら、どうして木綿季はあんなに不機嫌に……?

 

「トウカさーん?」

「ん」

「ん、じゃないわよ。さっきからずっと呼んでるんですけど!」

 

 物思いにふけるトウカに、リズは不満の表情を表しながらしっかりしてよと覇気を入れた。

 二人はトンキーの力を借りて、既にゲルマンの洞窟の入り口に到着していた。

 《トンキー》とは、リーファがヨツンヘイムでペットのように可愛がっている邪神級モンスターである。

 容姿は巨大なエラと長い口、後ろに続く胴体は饅頭のような扁平な円形でそれを支えているのは20数本の鍵爪めのついた肢。目は頭部の片面それぞれに真っ黒いレンズ状のものが三角形に3つずつ並んでいる。胴体上部にはふさふさとした灰色の短毛が生えている。

 《トンキー》と言う名はキリトとリーファが幼い頃に読んでもらった絵本の話にでてくる象の名前で、内容は昔の大戦(第二次大戦)期に動物園の鳥獣を殺すよう国から命令がでて飼育員がなくなく毒餌を与えるが、賢いトンキーはそれを食べず「万歳」の芸をしながら餓えて死んでいくという内容。発案したキリトに「縁起が悪い」といいつつもリーファが名づけた。

 2025年1月、キリトがアスナを救うために央都アルンに向かっていた時、トラップにはまり落ちたヨツンヘイムにて人型邪神から助けた所、強制的に背中に乗っけられ中央の《大穴》付近で固まってしまう。なにかのクエスト?と頭を捻っているとその時来たウンディーネのレイドパーティーに追い払われ、トンキーが襲われているところをリーファの懇願で二人で特攻、その後「羽化」し、4対8枚の飛行形態に移行したトンキーはレイドパーティーを追い払い、二人を背中に乗せ、世界樹中央付近を通過して「裏道」と呼べる空中の小道まで案内をした。

 その通過する途中、逆ピラミッドの氷柱(スリュムヘイム)内の最下層にキリトが気づき、リーファが遠視の魔法で《聖剣エクスキャリバー》を目撃していた。

 その後、ユイを通じてアスナもトンキーにのり3人で偵察に行ったものの「ないわー」というぐらいのダンジョン、邪神モンスターに逃げ帰って以来、「可愛い」とトンキーを慕うリーファや付き添いでくるキリト・アスナが遊びに来るぐらいであったが、後々に《湖の女王》ウルズの懇願によりトンキーらは《丘の巨人族》の眷属であり《霜の巨人族》の王、スリュムのクエストが判明。

 つまりトンキーはスリュムへイムの行き来に必要な邪神であったことがわかったのだ。

 その後、そのクエストはキリトたちが終わらせてしまったのだが、クエスト終了後もトンキーは消えることなく、後々ヨツンヘイム周辺を自由に行き来できる搭乗用ペットとして活用できることが判明した。

 今回刀霞とリズはそのトンキーを利用することによって、安全にゲルマンの洞窟まで移動することができたのだった。

 

「はいこれ」

「あぁ」

 

 リズベットはアイテム画面を開き、ハイドポーションを取り出すと、トウカに投げ渡した。

 片手で受け取ったトウカは瓶の蓋を開け、初めて口にするポーションに不安を覚え、つい匂いを嗅ぐとリズベットが口を尖らせて、

 

「大丈夫よ、別に味なんてしないわ」

「本当かよ……」

「心配性ねぇ。それよりも飲んだらすぐ入るわよ。効果は三十分しかないから。予備は持ってきたけど数に限りもあるし、クールタイムもあるから効果が切れたからってすぐには飲めないからね」

「あぁ、わかった」

 

 同時に飲んだトウカとリズベットはお互いに透明効果が反映されているのを確認すると、洞窟の中へゆっくり足を進めていった。洞窟の中は想像以上に暗く、数歩進んだところで光があっという間に遮断されてしまい、奥からはモンスターかと思われる鈍い声が洞窟を震わせている。

 

「ひっ」

「お、おい」

 

 リズベットは恐怖のあまりトウカの腕に抱きつく。

 トウカはリズベットが密着したことにより歩き辛くなり、リズベットの頭を抑えて、

 

「歩きにくいぞ、もう少し離れてくれ」

「じょ、冗談じゃないわ!あんたはインプだから暗視できるからいいでしょうけど、あたしは暗くて何も見えないのよ!?」

「わ、わかったわかった」

 

 恐怖で追い詰められつつあったリズベットの気迫にトウカは圧されてしまい、仕方なく今の状態を維持しながら慎重に洞窟の奥へ進んだ。暫く進んでいると、地下へ続くルートだろうか、幅十メートルはある広大で長い螺旋階段を発見した。

 リズベット曰く、多分この下にあるかもと言うのだが、トウカが根拠を尋ねても「女の勘」としか答えない。呆れつつも、まぁこの下に行くしか進む方法もないし行くだけ行ってみるかと決心し、警戒しながら下りていくが、そんな最中。

 

「ね、ねぇトウカ。あんた防具はどうするつもり?」

「あー、そうだな。身軽なのがいいんだが……」

「クラインみたいに軽甲冑ぐらいはつけたら?」

「いや、俺は服だけでいいよ。動きづらくてかなわん」

「それ耐性系防具何もつけないってこと!? あんたなに考えて――ッ」

 

 二人以外の足音を感じ取ったトウカは、声を荒げるリズベットの口を押さえて沈黙を強制させた。リズベットは何が起きたのかわからず「むーっ」「うーっ」と言いながらじたばたとトウカの手をどけようとするのだが、先ほどとは違った、彼の真剣な眼差しに体は硬直し、リズベットも無音の音に耳を澄ませた。

 

「何か……近づいてる」

 

 トウカは音する方向へ視線を向ける。

 

――上から聞こえる……?

 

 ズシン、ズシンと少しずつ、少しずつその音は大きなる。やがて地鳴りのように耳の奥に届く音のもとなった。そして、いよいよトウカとリズベットはその足音の主を捉えることになる。

 

「……まいったな」

「――――ッ」

 

 それは見たこともないような大きな巨人の姿だった。

 肌は青白く、一つ目で鋭い眼光を放ち、ニタリと微笑みながら口から舌を出しつつ右手の棍棒を引きずりながらゆっくりと刀霞たちに近づいてくる。

 リズは恐怖のあまり叫び声をあげそうになるが、トウカに口を抑えられていたため、なんとか声を漏らさず止めることができた。

 巨人の名は《ヨトゥン》以前キリトたちがエクスキャリバーを入手するクエストで戦った、霜の巨人の王スリュムの配下にあたるモンスターである。

スリュムを討伐する際キリトを含む七人がかりとサポートNPCで、なんとか倒せた相手だ。ヨトゥンも配下とはいえ二人で倒せるほど弱いモンスターではない。邪神級の中でも上位に位置するほどのモンスターだ。とはいえ、トウカたちはハイドポーションを飲んでいるため、ヨトゥンから視認されることはない。

 ぺたんとへたりこむリズベットをなんとか誘導すると、壁際に身を寄せてヨトゥンが去るまで静かにその場をやり過ごした。

 

「さすがに焦ったな……」

「焦るどころじゃないわよ!! 何かいるとは思ってたけど、まさかあんな奴がいるなんて……」

「先を急ごう、他にもいるだろうし、時間は限られてる」

「え、えぇ。そうね……って……あ……あれ……?」

 

 リズベットは立ち上がろうとするのだが、体に力が入らないらしく、へたり込んだまま動かない。どうやら腰が抜けてしまったようだ。

 

「お前……VRMMOは俺より長いだろう……」

「う、うっさいわね!! 仕方ないでしょ!これでも、女の子なんだからね……」

「わかってるよ、ほら」

 

 そういうとトウカは後ろを向いて、リズの前に腰を落とす。

 

「な……なによ……?」

「そんな状態なら、こうするしかないだろ」

「……こ、今回だけだから!勘違いしないでよね!!」

「はいはい……」

 

 リズベットは不満ながらもトウカの背中に体を預け、よいしょと彼女を背負いなおすと、二人は再び階段を下り始めた。

 

 

 

 

 長い階段を下り、ようやく到着したかと思えば、そこはヨトゥンの巣窟となっていた。とても広い間が蟻の巣のように続いており、開けた場所に出るたびにヨトゥンが徘徊していた。

 リズベットはブルブルと体を震わせトウカの体にしがみついていたのだが、トウカは抵抗することなく受け入れ、「大丈夫だって」と宥めながら奥へ奥へと進んでいった。

 暫く歩いていると、やがて行き止まりに突き当たってしまった。周辺を見回してみるとヨトゥンの姿がどこにも見当たらない。

 引き返そうとした瞬間、リズベットが「あ、あれ!」と声を上げてトウカの首を絞めて、動きを止める。

 

「ぐぉっ……お前なにを……」

「ほら、あれ見て! シヴァ鉱石!」

 

 トウカはリズベットの指差す方を見てみると、そこには青白く輝いてる結晶が壁から複数突き出していた。光が射さない場所に関わらず周辺を明るく照らしているその物質は、もはや鉱石ではく宝石かと勘違いしてしまうほど美しいものだった。

 

「これが……そうなのか」

「えぇそうよ! あたし採ってくる!!」

 

 リズベットは今まで震えていたのが嘘だったかのように、トウカの背中から軽快に下りると鉱石に負けない位に目を輝かせ、スキップしながら鉱石の元へ向かったかと思えば、小さなつるはしを取り出して、一心不乱に採掘を始める。

 

「えへ、えへへ……お金持ち……お金持ち……!!」

「お前……趣旨変ってるぞ……」

「いいのよ! これだけあるんだから多少持ち帰っても問題ないわ!」

「やれやれ……」

 

 仕方ない。武器を作れるのは彼女だけだし、手元にある素材も使ってくれるということなのだから、少なからず自己負担してくれているところもあるのだろう。そう考えるとトウカは止めることはできなかった。

 暫く採取を見届けているトウカであったが、彼はふと疑問に思う伏しがあることを思い出す。

 

――何故ここだけモンスターがいないんだ……? ――いや、いないならそれに越したことはない。ただでさえ周辺には邪神級モンスターがウロウロしているんだ。ここで変な奴に出くわすことは願い下げだ。……そろそろ引き上げたほうがいいかもしれない。

 

 

「リズ、そろそろ帰ろう。もう時間がない」

「もう少し、もう少しだけ……」

「おいリズ――」

 

 そう言いかけたところで、トウカはリズベットの上空に何か蠢く影が存在していることに気がついた。

 リズベットはその存在に気づいておらず、目を凝らして見てみる。すると、その影は少しずつリズベットの方へ近づいていくのがわかった。

 

――敵、か……? ハイドポーションの効果はきれてない……なら、なぜあの影は……。

 

 その直後――。

 

「リズ!!」

「へ? きゃあっ」

 

 トウカの思考よりも先に、蠢く影がものすごい速さでリズベットの方へ一直線に飛び掛っていった。

 すんでのところでリズベットを引き寄せ、落ちてくる影からなんとかリズベットを救うことに成功した。

 影が落ちた場所は、勢いよく地面が割れ、霧がかったような霜煙が舞い上がる。リズベットは「な、なんなの……」と困惑した表情で自分が元いた場所を見入っていると、霜煙が晴れたところで一匹のモンスターが姿を現した。

 それは上半身が女性で下半身が蜘蛛の怪物のような姿だった。

 名は《アラクネ》北欧神話にも存在する「傲慢」の大罪を戒める化身である。アラクネが姿を現すと共にHPゲージが表示される。それはヨトゥンの非ではなく、明らかに邪神の中でもボス級の強さを誇っているのが一目瞭然だった。

 とっさにトウカはリズベットの手を引っ張り、

 

「早く逃げるぞ!!」

「で、でもハイドポーションが……!」

「ボスには効いてない! でなきゃお前が攻撃されるかよ!」

 

 走りながらリズベットは後ろを振り向いてみるとアラクネがものすごい速度と剣幕で追いかけてくるのがわかった。その時点でアラクネにはハイドポーションが効いていないことがやっと理解できた。

 アラクネは咆哮しながら、刀霞とリズを喰らいたいがために死に物狂いで迫ってくる。道中のヨトゥンを蹴散らし、氷の柱を粉砕し、涎を撒き散らしている奴の姿はもはや怪物という一言で括れるような存在ではなかった。

 トウカとリズは必死に走って逃げていたのだが、リズベットがアラクネの咆哮で驚いた拍子に、何かにつまずいて、転倒する。

 トウカは足を止めて振り返り、その場で彼女の名を呼び叫ぶが、彼の声はリズベットに届かなかった。

 

「リズ!!」

「あ……あ……!」

 

 リズベットは迫ってくるアラクネを見て足が竦んでしまい、立ち上がることも、走ることもできなくなってしまった。ヘビに睨まれたカエルのように動けないリズは、トウカの呼ぶ声も耳にはいらず、ただ体を震わせアラクネが迫ってくるのを傍観することしかできなかった。

 やがてアラクネは彼女の元へ追いつき、恐ろしい金切り声を上げながら、足を振り上げ、風きり音が聞こえるほどの無慈悲な一撃をリズに向けて放つ。

 リズベットの視界がゆっくりとスローモーションになっていく。この先、あの化け物の切っ先が私の首元へ振り下ろされるのだろうなと考えられるほど、彼女の神経は研ぎ澄まされていくのを感じる。

 が、リズベットは避けることもできず、ただ目を瞑り、擦れた声で助けを請うことしかできなかった。

 

「――たす……けてぇ…っ」

 

 

「そいつは難しい相談だぁぁぁ!!」

 

 

 トウカは、全力疾走しながらアラクネの振り下ろされる足に向かって大剣を斬り上げるように交差させた。

 衝撃でお互いに仰け反るが、アラクネの一撃をなんとか食い止めることに成功し、放心状態のリズを抱きかかえ、トウカはそのまま階段の方へ走る。

 

「リズ! リズ!! 俺は武器を構えたからハイドポーションの効果が切れた! 階段まで運んだらお前だけ先に逃げろ!!」

「で、でも……予備が……」

「クールタイムがあるんだろう!? お前はまだ効果切れるのに五分もある! それだけあれば洞窟から抜け出せるはずだ!!」

「いや……いやよ! あたしのせいで……トウカだけ置いていけるわけないじゃない!!」

「俺がくたばったところで何も持ってないから問題ない!! 鉱石をもってるお前が死んだらデスペナルティでアイテム紛失するだろう!」

「でも……だからって……!」

 

 やがてトウカは、階段の真下へ到着すると、リズベットを下ろして反転し武器を構えなおし、

 

「行け! 早く!!」

 

――彼女はこのゲームを長くプレイしているからこそ、この状況じゃ二人で打破することはできないことを重々理解している。俺が時間を稼いでる間にリズは脱出し、無事鉱石を持ち帰らせることができればそれで十分成功に繋がる。それぐらいリズだって把握している。だから彼女は俺の言うことを聞いて、納得してくれるはずだ。

 

 ところが、そんな刀霞の思惑をリズベットはあっさり裏切ってしまうことになる。

 

「あたし……そんなのイヤ!!」

 

 そんな声が耳に入り、トウカは咄嗟に振り返ると、リズベットが体を震わせながら武器を構えていた。もちろんそれにより、残されていたハイドポーションの効果も失われてしまう。

 

「な――ッ」

「あたしは……仲間を見捨ててまで自分が助かりたいとは思わない!!」

 

 ALOはデスペナルティこそあるが、決して死に直結するゲームではない。そんなことはリズベット自身も理解している。しかし彼女の意思は理屈ではなかった。リズベットには耐えられなかったのだ。ゲームとはいえ、仲間が目の前で消えてしまうことが。SAO事件での経験からか、ゲームの『死』において彼女は敏感になっていた。だからといって、リズベットは攻略組みのように卓越した技や力を持っているわけではない。そんなリズベットができるのは、仲間と共に同じ道を歩むことだけだった。

 

「リズ……お前……」

「ごめんねトウカ……我侭で……」

 

 トウカは苦笑いで恐怖を誤魔化している彼女を見て、それ以上逃げろ言う気にはなれなかった。

 

――この子は自身が死ぬことよりも仲間を失うことのほうが恐ろしいのだろう。真面目でしっかり者ではあるが、その実誰よりも怖がりで、寂しがり屋だった。そんな彼女が自ら恐怖を押さえ込み、己を奮い立たせ敵に立ち向かおうとしている。

 

 ……そんな純粋な想いを、裏切るわけにはいかない。

 

「リズ」

「な、なに……?」

「俺が囮になる」

「あ、あたしは逃げないからね!」

「あぁ、わかってる。ここの入り口は蟻の巣のようになっているから、ここを塞ぐことができればあいつも入ってこれないだろう。だからリズはメイスで天井を破壊してなんとか塞いでくれ。それまで俺が中で時間を稼ぐから、崩落するギリギリになったら俺が戻る作戦でいこう」

「そ、そんな……! あんただけじゃ数秒も持たな――ッ」

「リズ。仲間、だろ?」

 

 そういうと、トウカはリズベットの頭に、手をそっと置いた。

 

「う……」

「頼りにしてるよ」

「わ、わかったわよ……子ども扱いしないでよね……!」

 

 そうこうしているうちに、アラクネの声が遠くから響いてくる。後数分もしないうちに追いついてくるだろう。トウカはリズの肩をポンと叩き「頼んだぞ」と一言言い残して入り口方へ走って行った。

 

――トウカは言ってくれた。頼りにしてるって……怖がってばかりで何にも役に立てなかったけど……あいつは最後まであたしを信じてくれた。――だから……応えなきゃ……!!

 

 リズベットは揺るがない意思と仲間への想いを胸に、勢い良く羽をはばたかせて空中へ舞い上がる。

 やがて高度ギリギリまで上昇し、メイスを振り上げソードスキルを発動させると、氷で生成された天井に向かって一直線に急降下していった。

 

「……キリトやアスナよりは弱いけど……あたしだって……あたしだって……!!

 

「仲間を――ッ 守れるんだからぁぁ!!」

 

 あっという間に加速し、やがてゲームの限界である最高速度にまで達すると、リズベットは金色に輝くメイスを力強く握り締め、渾身の一撃を天井に向けて放った。




 今回も閲覧いただき、ありがとうございます。
 ユウキ以外のネタも組み込みたかったので最初にしました。
 最終的にはシリカ、リーファ、シノン、クラインと、後できたらチョコ坊主も書けたらいいなと思います。
 それでもユウキ成分がほしいのでちょこちょこいれていきます。
 コメントしていただいた方、ありがとうございました。
 必ずお返事は書かせていただきます。励ましの言葉が凄く嬉しいです。
 次もしていただけると心肺停止します。

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