魔法少女リリカルなのはBlack 番外編   作:黒崎ハルナ

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いつかカードゲームを題材にした小説を書いてみたいと思っていた作者が唐突な電波を受信した結果できた読み切り的な何か。
試験的な要素が強く、ゲームの詳細なルールやカードの説明などを省略しています。カードゲームってこんな感じなんだな、的なアニメを観るような気分で読んで貰えたら幸いです。

全3話から4話予定。

好評なら連載も視野に入れてたりします。


カードファイト‼︎ヴァンガード編
もしも魔法少女リリカルなのはINNOCENTのグランツ博士が『ブレイブデュエル』ではなく『ギアース』を作ったら


「ギアースの調整?」

 

 ある日の昼下がり。何時ものように居候させて貰っているフローリアン家で惰眠を貪っていた俺は、家主にして恩人であるグランツ・フローリアン博士に呼び出された。

 

「ああ。実は今度行われる全国大会用にギアースを新調、改良したんだよ。それで最初のテスターを是非コクトー君にお願いしたくてね」

 

 子供の様に無邪気な笑顔を見せる博士。

 こんなだが、世界中で注目されている紛れもない天才である。……もっとも、その努力の行き先は全て子供の笑顔の為と豪語し、普段から子供の視線を第一に考えるような人なので、日常でこの人が凄い人だという実感はない。先日も娘の着替えをうっかり覗いてしまって、危うく警察沙汰になるとこだった。

 さて、先ほどから話題となっているギアースについてだが、これは博士が開発した三次元型体感シミュレーションゲームの事で、正式な名称は『GEARS』という。

 装置内にプレイヤーの意識をフルダイブさせるVR技術を惜しみなく使われたこの装置は文字通り、今までのゲームの常識を覆す代物である。

 そして、このギアースを用いて行うカードゲーム。

 それが今もっとも、それも老若男女問わずに世界中で人気となっている。

 そのゲームの名は『ヴァンガード』

 単純なルールの中で無限とも言える無数の戦略と膨大なカードプールが売りのこのカードゲームは、博士が開発したギアースによって他のカードゲームとは三段越えのレベルで人気を独占した。

 カードに描かれた騎士団やドラゴンと共に戦場を駆ける。

 それはヴァンガードを好きな者なら一度はイメージすることだった。

 そんな意味でギアースは正に夢の結晶と言っていい。

 

 

 そして何を隠そう俺──黒道リクトもしがないヴァンガードプレイヤー、通称ファイターである。

 

「それはいいですけど、なんで俺? キリエやアミタ、それこそあのチビたちにやらせたらいいじゃないですか」

 

「まあ、そうなんだけどね。でも……」

 

「でも?」

 

 珍しく歯切れの悪い博士に首を傾げる。

 

「僕としては久しぶりにコクトー君のファイトが見たくてね」

 

 ずいっと近づいて笑顔を浮かべる博士を見て反論する気力が無くなる。

 本当に無邪気で真っ直ぐで、それでいて何よりも俺たち子供の為に動く博士の頼み事だ。元より断ることなんてできるわけがない。

 

「わかりましたよ」

 

「本当かい⁉︎ありがとうコクトー君」

 

 ああ、この人はやっぱり凄いな。

 両手を高く上げて喜ぶ博士を見て心の底からそう思った。

 

 

 

 グランツ博士の技術の全てを注ぎ込んだ夢の装置ギアースだが、その普及率はまだそこまで広がってはいなかったりする。と言うのも、ギアースはどうしても装置全体が巨大になってしまい、必然場所をかなり使用してしまう。加えて、そこはやはり精密機械の宿命で多少だが専門の知識を必要とする。

 そんなわけで、現状ギアースは一部の大型店や全国大会などに使われる様な大きな会場、ごく稀に個人所有する金持ちの家くらいしか設置されていない。博士曰く将来的にはもっと、それこそ携帯できるくらいに小型したいらしいのだが、それはまだ先の話になりそうだ。

 そして、俺が住む街──暁町には開発者の趣味丸出しの研究所であるグランツ研究所が町で唯一ギアースを設置している。

 

「お、今日も賑わってるな」

 

 研究所の一般開放されているスペースに入ると、そこは休日なこともあってか大勢の人で溢れていた。

 研究所のスタッフたちが忙しなく、それでも楽しそうに駆け回っているのを視界に収めてから、噂の最新型へと向かう。

 そこには既にたくさんの人が集まっていた。

 

「ああ……なるほどね」

 

 賑わいの理由は直ぐにわかった。

 人の集まり中心──ギアースの直ぐ近くにある巨大なモニター。

 そこには既に普及中のギアースを用いてのファイトが行われていた。

 

 

 

 

「いくっよー! 《抹消者ガントレッドバスター・ドラゴン》のリミットブレイク!」

 

 モニター内でのファイトは既に佳境となっていた。

 

「シュテるんのリアガードを退却させたからボクのガントレッドはパワープラス3000とクリティカルプラス1! ガントレッドでヴァンガードにアタック!」

 

 水色の髪の少女──レヴィ・ラッセルことプレイヤーネーム雷刃の襲撃者は自らが従える紅き竜に攻撃を命じる。

 主の命を受けた竜──ガントレッドバスター・ドラゴンはその巨大な腕に雷を纏い、力強く振り下ろす。

 次いで起こる爆発と舞い上がる砂塵。それは間違いなく必殺の一撃だった。

 

 ……そう。だったのだ。

 

「…………完全ガードです。惜しかったですねレヴィ」

 

 舞い上がる砂塵が晴れる。そこには相対する1人の少女がレヴィの放つ必殺の一撃を耐えきり立っていた。

 少女と少女に従える漆黒の騎士を守るように立っている男《暗黒の盾マクリール》がガントレッドバスター・ドラゴンの一撃を防いだのだ。

 そのことにレヴィは悔しそうに歯軋りをする。

 

「む〜、ターンエンド」

 

「では私のターン。スタンド&ドロー」

 

 感情豊かなレヴィとは対照的に静かに山札──デッキから1枚のカードをドローする少女──シュテル・スタークス。

 一見すれば退屈そうに見えるほど表情は無表情だ。

 だが彼女を知る人たちは知っている。その内に秘めた熱い心を。

 

「いきますよレヴィ」

 

 そんな彼女に敬意を持つ者たちは彼女をこう呼ぶのだ。

 

 星光の殲滅者、と。

 

「ジェネレーションゾーン、解放!」

 

「あ、これヤバいかも」

 

 レヴィの顔が絶望に染まる。

 彼女は知っているからだ。

 これから現れる絶対強者の存在を。

 

「燃え上がれ、我が内に眠る熱き想い! 全てを照らす明星の様に! 

 

 ストライド・ジェネレーション!」

 

 星光の殲滅者に力を貸すのはかつて奈落の底にいたとされる暗黒の竜の未来の可能性。

 敵も味方も全てを喰らい、勝利を与える最強のユニット。

 その名は──

 

「《暗黒竜 ファントム・ブラスター“Diablo”》」

 

 シュテルが従える最強の竜の登場にモニター越しのギャラリーの歓声が一層高くなる。

 赤く、紅く、炎が彼女を中心に燃え上がり、それに呼応するかの如く奈落竜の咆哮がギアース内の戦場に響き渡った。

 

「スキル発動。己が影を捨てさらなる高みに、Gペルソナブラスト!」

 

 Gゾーンと呼ばれるデッキ外から2枚目の《暗黒竜 ファントム・ブラスター “Diablo”》が表になる。

《ペルソナブラスト》

 スキルを使用するユニットと同じカード、自身の影を代償に発動する強力なスキルである。

 

「《暗黒竜 ファントム・ブラスター “Diablo”》にパワープラス10000とクリティカルプラス1を追加。そのまま《暗黒竜 ファントム・ブラスター “Diablo”》でヴァンガードにアタックします」

 

 自身の影を代価にして《暗黒竜 ファントム・ブラスター “Diablo”》はその力を高めていく。

 そんな自身の分身の全力をシュテルは更に解放させる。

 

「アタック時、スキル発動! 私のリアガードを3体退却」

 

 奈落竜がその手に持つ禍々しいほどに黒く染まった剣を自分たちに従う部下たち──リアガード──に振り下ろす。

 あまりにも非情かつ残虐な行為だが、シュテルが扱うクラン シャドウパラディンは、ファントム・ブラスター・ドラゴンはそれにより真価を発揮する。

 

「これにより、相手は自らのユニットを2体退却させなければ手札からのガードは不可となります」

 

「ぐぬぬ……」

 

 レヴィは慌てて今の自分のフィールドを確認した。

 自らの分身たるガントレッド・バスター・ドラゴン。レヴィが最も信頼するユニットだが、今のレヴィのフィールドにはガントレッド・バスター・ドラゴン以外のユニット、リアガードが後列に1体しかいなかった。

 ダメージは現状4点。ヴァンガードはダメージを6点受けると敗北となる。それはファイターなら誰でも知っている常識であり。

 それはつまり、これから来る攻撃を防げないことを意味していた。

 

「だったら……ノーガード‼︎」

 

 断罪の一撃がレヴィを襲う。

 彼女に防ぐ術はない。

 だが諦めることはしない。

 まだヴァンガードには最後の奇跡が──

 

「トリプルドライブチェック。Getクリティカルトリガーダブル! 効果は全てファントム・ブラスター・ドラゴンへ」

 

 起きる可能性すら容赦無く潰してくる友人かつライバルのシュテルにレヴィは

 

「これで勝ったと思うなよ──!」

 

 お手本の様な散りざまと台詞を残して容赦無いクリティカル4の一撃に散っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ファイトが終わり、はち切れんばかりの歓声と拍手がギアースから出たシュテルとレヴィに贈られる。

「みんなありがとうー!」とレヴィが腕をぶんぶんと元気よく振り、対照的にシュテルはぺこりと静かに頭を下げた。

 服装は先ほどファイト中に着ていたアバター用の服ではなく、見慣れた私立天応中学の制服だ。

 

「う〜、ま〜け〜た〜」

 

 どんよりというよりはしょんぼりとした態度のレヴィ。

 終盤の終盤しかファイトを見ていないので詳細はわからないが、レヴィの態度やギャラリーの反応から序盤はレヴィが優勢だったのだろう。

 ある程度落ちついたのを見て2人に近づく。

 

「よう。随分派手に散ったな」

 

 出会い頭にとりあえず最大級の皮肉を込めて労をねぎらってやると、悔しそうな表情のレヴィが口を尖らせた。

 

「最初はボクの方が勝ってたんだよ」

 

「ちなみに序盤の流れは?」

 

「先行取ってリンチュウとチョウオウのスキルでシュテるんのリア焼いて更地にしてからリミットブレイク解除ユニットでリミットブレイクしたガントレッドのクリティカルを増し増しにしてアタック」

 

「お、おう」

 

 そんだけやってよく立て直して、しかも逆転できたな。

 おそらく自分ならそのまま押し切られている。

 改めてシュテルの強さに感服していると、噂の人物であるシュテルがこちらに声をかけた。

 

「まあ、焼かれたのがFVと数体のリアだけでしたし、中盤からはコストが足りなくなってましたから」

 

「だってシュテるんヴァンガードにじゃなくてリアガードばっかり狙うんだもん。ダメージが中々貯まらないからコストが足りなかったよ」

 

「戦略ですよ」

 

『アッテンション!』

 

 そんな感じに感想戦をしていたシュテルとレヴィだったが、突然研究所内のモニターが光った為一度感想戦を中断する。

 

『エキシビジョンマッチ第1試合。大変、見応えのあるファイトでした! 皆さんも楽しんでくれましたかー⁉︎』

 

 ──オオオオォ! 

 

 湧き上がる歓声の先、イベントなどで使う実況解説用のアナライズルームには見慣れた姉妹──アミティエ・フローリアンとキリエ・フローリアンがいた。なにしてんだあの姉妹。

 そんな俺の内心など知らず、アミティエことアミタの言葉に盛り上がるギャラリー。

 

『さて、本日行われているグランツ研究所スペシャルエキシビジョンマッチですが、これは来月開催予定の全国大会予選に向けてのモチベーションアップに繋がればと思ってのイベントです』

 

 なるほど。それであの2人がファイトをしていたのか。

 来月より行われるヴァンガード全国大会予選は3人以上のチーム戦。その為、同じチームのレヴィとシュテルはあまり表立って互いとファイトをすることはない。

 

『とは言っても、実はさっきのファイトで使ったギアースは大会予選では使わないのよね』

 

 アミタの隣に座るキリエからのまさかの発言に周りから「ええ──!」と声が出る。

 そんな反応にキリエは笑いながら

 

『な・ん・と、大会予選からは新しいギアースを使った新次元のファイトができるのよ』

 

『皆さんはそんな新しいギアースを使ったファイトが見たいですがー?』

 

 ──見たい! 

 

 ──てかまたダークマテリアルズのファイトが見れるのか? 

 

 ──うおぉ! 今度は誰がファイトするんだ! 

 

 ──カメラチェック急げ! またベストアングルを! 

 

 ──王様ー! 踏んでください! 

 

 おい、いま数名警察に通報した方がいいやついなかったか? 

 

『OKよ! それじゃあ、とっておきでスペシャルでサプライズなTSSなファイトを始めちゃいましょうか』

 

『注目の対戦カードはこちら』

 

 黒の超越者 黒道リクトVS紫天の盟主 ユーリ・エーベルヴァイン

 

 バンッとモニターに映ったのは自分の名前と顔。

 そして集まる視線。

 ……博士、俺聞いてないんですけど。

 

『グランツ研究所の秘蔵っ子2人による熱いファイト!』

 

『見所はなんといっても両者のデッキが互いにオンリー・ワンでナンバー・ワンなとこよね』

 

 あの、俺のは別にオンリー・ワンではないんですが……

 あ? そんなことはどうでもいいからさっさとシミュレーターに入れって? あ、はい。

 さっさとしろと催促された俺は、とぼとぼとギャラリーの中心にある最新型ギアースのシミュレーターに入る。

 刹那、体が宙に浮く。

 突然きた無重力に驚くことはない。そのまま慣れた手つきでいくつかのホロウィンドウを展開していき、自身のアバター情報やプレイデータが記録されたデバイス《データカートリッジ》をシミュレーターに読み込ませる。これでギアースに自分のパーソナルデータの設定が完了する。

 あとは簡単。愛用のデッキの入った《ブレイブホルダー》を掲げてアクセスの言葉を紡ぐだけ。

 すっと息を吸い込んでから──

 

「リライズアップ‼︎」

 

 浮遊感と目を瞑るくらい強い光が包み、俺の意識はギアースの中にある世界──惑星クレイへと飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「……ん。ここは……」

 

 光が収まり、瞼を開けると古びた遺跡に立っていた。

 

『さあ、はじまります。グランツ研究所エキシビジョンマッチ! 実況は引き続き、私アミタと』

 

『解説のキリエでお送りいたしまーす』

 

『さてさて今回のファイトフィールドはこちら』

 

「……遺跡、か?」

 

 ギアースの特徴の一つに最初にフィールド、つまりファイトする舞台を設定できる機能がある。

 宇宙空間や海底神殿など普通ではいけないような場所でファイトできるのも、このギアースの魅力だ。

 とは言っても、どこのフィールドでもファイトに有利不利が働くことはない。

 では何故フィールドにこだわるのか。それはヴァンガードファイトの根底にある。

 ファイトにおいてもっとも重要なのは《イメージ》だ。ユニットの力。ファイトの展開。相手の心理。全てをイメージできた者が勝利を掴むことができる。

 ファイトフィールドはそんなファイターたちのイメージ力を高めるのに非常に重要なファクターなのだ。

 

『ここは惑星クレイの大陸、ダークゾーンのとある遺跡。暗黒魔術と科学の融合技術により発展した国家ダークゾーン』

 

『でも、この遺跡はそれとはまったく別の文明のものらしいわ。今は誰にも意味がわからない壁画や神々の像が並ぶ時の流れに忘れられてしまった世界ね』

 

 惑星クレイに降り立ったことで自分の服装も変わる。

 黒を基調としたマントのようなロングコートと四肢に付けられた鉄鋼。

 アバター《フェンサータイプ》を魔改造したスペシャル仕様なこのアバターが一応俺の惑星クレイでの姿である。

 そして、対戦相手の彼女のアバターは──

 

「装束纏開」

 

 リライズアップ特有の光の中から姿を見せる今回の対戦相手──ユーリ・エーベルヴァイン。白を基調とした《紫天装束》と呼ばれるレア中の激レアなアバターを纏っての入場。

 チーム ダークマテリアルズの秘密兵器こと、紫天の盟主の派手な登場だ。

 

「相変わらずウチの連中は派手だな」

 

 ちなみにだが、アバター用の外装に変わる際──つまりはリライズアップを派手に演出することは可能であり、グランツ研究所に所属しているショップファイターたちは皆独自のリライズアップで入場してくる。

 その派手さとかっこよさは一部のファンの間で絶大な人気らしい。

 実を言うと俺も時折密かにかっこいいリライズアップを考えているのだが、恥ずかしさが若干上回る所為でグランツ研究所のファイターの中で未だに自分だけは普通のリライズアップだったりする。

 

「よろしくお願いしますね。コクトー」

 

「おう。いいファイトにしような」

 

 見ているだけで気持ちよくなる笑顔を浮かべるユーリ。

 聞けば彼女もグランツ博士に頼まれたそうだ。絶対に俺とユーリのファイトが見たかっただけなんだろうなァ、あの人。

 外部モニターからグっ! と親指を立てるグランツ博士を見て2人で苦笑い。

 

「で、最新型らしいんだけど」

 

「あ、はい。今回からファイトテーブルが変わったんですよ」

 

 そう言ってユーリは右手を横一線に振る。

 直ぐさま出たのは従来のギアースでも仕様した透明なファイトテーブル。

 一見すれば変わらないが? そう思った矢先、ユーリの足元に透明なプレートが現れて、ユーリが空に浮いた。

 

「おお!」

 

『なんと! 今回からファイターたちもユニットと一緒に空を駆けてファイトできる様になったんです!』

 

『あとは設定を変更すればノヴァのライザーやディメンションポリスたちみたいなロボットに乗ったりしてファイトもできるわよ』

 

 キリエの言葉で急いで自分のデッキを確認し始めた数人のファイターたちは間違いなくロボ使いなんだろう。めちゃくちゃ興奮してるし。

 とりあえず習うように俺も右手を振ってファイトテーブルを出現させる。

 そのまま登録してある自分のデッキが姿を見せたので、ファイト様に初期手札5枚を引く。

 

「さて、初期手札は……」

 

 ドロートリガー(グレード0)

 クリティカルトリガー(グレード0)

 クリティカルトリガー(グレード0)

 ヒールトリガー(グレード0)

 グレート1

 

 おい、ヴァンガードさせろよ! 

 

「4、4枚チェンジで」

 

 盛大な手札事故を回避する為のありがたい救済処置、引き直しによりなんとか手札事故を解消する。

 

「なんの躊躇いなく4チェンしましたね」

 

 そう言ってユーリはまさかのノーチェンジ。

 おかしいな? ギアースが積み込みしてやがる。

 

『準備ができたみたいなので、さっくり、さくさく、のSSSで始めましょう!』

 

「いくぞユーリ」

 

「負けませんよ〜」

 

 互いのFVに手をかけて構え──

 

「「スタンドアップ・THE・ヴァンガード!」」

 

 開戦の幕を開けた。




世界観
ギアースというグランツ博士が作った三次元型シミュレーションゲームによってヴァンガードが世界中で人気になった世界。
イメージとしては現在放送中のアニメ ヴァンガードGの世界観に漫画版なのはINNOCENTの世界観を融合した世界となっている。

簡易キャラ及びチーム説明
グランツ研究所
ギアース発祥地にして世界中のファイターたちの総本山。
ダークマテリアルズ
グランツ研究所が誇るロケテスト全国1位のチーム。メンバーはレヴィ、シュテル、ディアーチェの3人に加えて秘密兵器としてユーリを控えた4人チーム。
クランに統一はないが、「ヴァンガードのクリティカルを増やして殴る」をモットーとした攻撃的なファイトスタイルが特徴。迂闊にノーガードと言うと即死級の一撃が飛んでくる。ちなみにメンバー全員がTHE族。
シュテル・スタークス
使用クラン シャドウパラディン
全国ロケテスト個人成績1位の実力者で、全国のファイターたちの目標。
使用クランのシャドウパラディンは仲間を犠牲にして必殺の一撃を狙う他、リアガードの展開も得意なバランスの良いデッキとなっている。イメージとしてはレン様のレジェンドデッキを改造したもの。
余談としてロケテスト時代は撃退者と呼ばれる現実でもガチなカテゴリーのシャドウパラディンを使用していたが、超越環境への変化を他のファイターに実感してもらうために今の非名称シャドウパラディンにデッキを変えた。
最近はシャドウパラディンと対になるクラン ロイヤルパラディンを使う新米ファイター 高町なのはに興味があるらしい。

レヴィ・ラッセル
使用クラン なるかみ
愛すべきバカ代表にしてダークマテリアルズの切り込み隊長。全国ランキングは6位。
使用クランのなるかみは抹消者と呼ばれる名称デッキで、エースであるガントレッドバスターの能力をフルに活用する構築となっている。
基本戦法は相手リアガードをスキルで退却させ、ガントレッドのスキルでクリティカルを増やしての一撃必殺。トリガー配分はまさかのクリティカル14から16の特攻型で本人曰く、「ダメージ2から射程圏内」らしい。

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