まだ、僕の青春ラブコメが終わらない。   作:慧語学専攻

1 / 9
そしてまた、久留米征一は繰り返す。

 

 

 

やあ。いきなりだけど自己紹介といこう。

 

僕の名前は久留米 征一。総武高校3年、A組所属。前期生徒会副会長。得意教科は数学。あと理科。好きな食べ物はチャーハン。彼女なし。趣味は計算と読書で、休日は図書館にいることが多い。友達は居ないけど、知り合いはいっぱいいる。大学生の姉がいる。家はお金持ちだけど、ずば抜けてって程じゃない。体は割りと丈夫。成績は上の中位だけど、数学は一位。容姿もそこそこいい、と思う。性格は基本的に温厚。でも皮肉屋な一面もあったりする。好きなタイプは特にないけど、すぐ怒る人は嫌い。クラス内でのカースト順位はっていうか、まずカースト内に入ってない。部活は帰宅部。通学は家がすぐそこなので徒歩。特に付き合いがある人はいない。精々生徒会の人間くらいかな。どちらかというと猫派。でも犬も好き。というか動物全般好き。そして、現在ループ世界に巻き込まれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、これで僕の青春が始まるのは1万9851回目だ。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

何度目かわからない朝を迎え、僕はのそのそと起き上がる。目を擦りながら二階へ降りると、

フレンチトーストのいい香りがしてきた。

 

「おはよ、姉さん。」

 

「おはよう征一。ご飯は出来てる。」

 

「いつもありがとね姉さん。」

 

「それは言わない約束。」

 

無表情なままの姉さんと一緒に椅子に腰掛け、フレンチトーストを頬張る。うん、めちゃくちゃ美味しい。何回も食べてるけど、飽きる気配がない。商品として売り出すべきだと思う。

 

「姉さんって今日は休み?」

 

「うん。今日は大学に行く必要はない。」

 

「じゃあ、家一人だね。大丈夫?って、そんなの聞くまでもないか。」

 

「心配ご無用。」

 

「大学って楽しいの?」

 

「普通。」

 

うん、いつ見てもうちの姉さんはクールだなぁ。綺麗だし、勉強もできるし。自慢の姉ってこういう人を言うのかな。

 

「そういえば。」

 

「うん?何?」

 

「最近、友達が出来た。」

 

「へぇ!よかったじゃん!女の人?」

 

「うん。名前は・・・」

 

「雪ノ下陽乃、でしょ?」

 

「・・・・なんで知ってるの。びっくり。」

 

「全然驚いてるように見えないからって、びっくりを口で言うかな普通・・・」

 

「気にしなくていい。それで、なんで知ってるの。」

 

「いや、大したことじゃないよ。ほら、僕って生徒会に所属してるだろ?その会長とその雪ノ下さんが知り合いだから知ってたってだけ。」

 

嘘だ。僕はまだ「この周」では、雪ノ下陽乃には会っていない。初めて雪ノ下陽乃に会ったのは53回目だった。それ以上の関係になったのは1万9851回の中でも数えるほどしかない。雪ノ下陽乃と会うには、「奉仕部」という部活に関わる必要があることを、僕は今までの経験から知っている。

 

「なるほど。納得した。」

 

「それはよかった。・・・・っと、ご馳走さま。」

 

「うん。お皿はさげといて。」

 

「了解。」

 

皿を片付けると、僕はカバンをひっ掴んで立ち上がった。

 

「それじゃ、僕は行ってくるね。戸締まりよろしく。」

 

「うん、わかってる。いってらっしゃい。」

 

姉さんの平坦ながらも温かみが感じられる声を背中に受け、僕は明るい気持ちで学校に向かった。

 

 




俺ガイルのループモノって需要あんのかなこれ・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。