今回は2回目の戦闘回となります。
相手は勇儀!(なんて無理ゲー)
でも、酒ハンデありとさせてもらいます。
タイトルに深い意味はありませにょ?
ええ、願望もなにもないですよ?
では、東方ー!好きだーー!!
いいわけはあとがきで・・・
静海が狒々と戦った日から3日が経ち、体調も鬼の秘薬のお蔭で回復した。
そんな静海だが、体が鈍っていては駄目だということで能力確認を含めての練習相手を探していたところ、鬼の勇儀が自ら立候補した。
パルスィやさとりの心配もあったが、静海本人が
「鬼の身体能力を確認するのに丁度いい!」
面白がってこれを承認した。
さすがに本人がやる気なら止めても無駄だということで、ハンデありの条件で2人も納得した。
〇地底旧都 広場
今地底で話題の人間と鬼のまとめ役の勇儀が戦闘を行うという噂は、瞬く間に旧都中に広がり多くの見物客を集めていた。
そして、今2人がいるのは旧都で喧嘩をする際に主に使われる、専用の広場である。
広い円形の広場であり、周りを観客席で埋めている。座りきれない者は立ち見や地面に座っていた。
パルスィ「勇儀!ちゃんと手加減しなさいよ!」
人間の身である静海の心配をしているのか、パルスィが勇儀に手加減を要求する。
勇儀「分かってるさ!でも、つい熱くなって少し本気になるかもしれないが、そこは許してくれ!」
本人も一応手加減はするようだ。しかし、一抹の不参が残る。
さとり「に・・・静海さん、分かっていると思いますが、鬼は力がとても強い種族なので接近戦はしないようにしてください。特に勇儀さんは別格です。」
こいし「そうだよ?勇儀の拳を受けたら、さすがのお兄さんも死神のお世話になっちゃうよ?」
古明地姉妹も心配のようで、静海に忠告するが。
静海「手加減をして貰ってるのなら、これはチャンスと思って行かなくちゃねん!」
この愉快大好きお気楽人間はやる気満々である。
さとり「・・・はぁ。何を言っても無駄のようです。では、能力の条件が一番厳しいのは使わないでください。これだけでも守ってください。」
さとりは真剣な顔をして懇願してきた。
姉の真剣な顔を見て、こいしもただ事ではないと思い、一緒に静海を心配した顔で見た。
静海「分かってるって。その能力は使わない。なんなら指きりでもするか?」
さとり「・・・いえ。そこまで言ってくれるなら、あなたを信じます。」
こいし「じゃ、私やるー!」
さとり「!?」
さとりの願いに肯定の返事をして、約束として安心させるために指切りを要求したが、さとりはこれを拒否。代わりにこいしが指切りをする。
さとりの驚きと羨ましさが混じった顔をこいしに向けるがそれをスルー、こいしは静海を指切りを行った。
静海「じゃ、行ってくるから応援ありがとう。」
こいしとの指切りを終え、静海は勇儀の所へ向かって行った。
こいし「お姉ちゃんはもっと素直になればいいのにー。」
さとり「・・・前向きに検討します。」
そんなやり取りをしている姉妹をお燐は、
お燐(さとり様・・・頑張ってください!)
心の中で応援していた。
●静海 視点
さとりとこいしの応援を終え、勇儀とパルスィの所に向かっていた。
どうやら、パルスィは勇儀に手加減を要求しているようだ。
ウチ的にそれは、カチンと来ることがあったが味わった妖怪との身体能力の差が、それを薄めた。
静海「パル、もういいから席に行ってね?」
パルスィ「でも・・・」
静海「勇儀はちゃんと手加減するって言ってるんだし、ウチも何もなく突っ込むことはしないよ。」
パルスィ「・・・分かった。無理はしないで、頑張ってね?」
静海「分かってるって・・・応援ありがとう。」
パルスィは心配そうな顔をするが、笑顔をつくり応援した後に観客席にいるさとり達のところに向かって行った。
勇儀「いやー、妬けるねー。パルスィのあんな顔は初めて見たよ。」
どうやら、待たせたようだ。
静海「これからもっと見れると思うから、今は・・・」
勇儀「分かってるさ。この戦いに集中、だろ?・・・そう気を落としなさんな、さすがに鬼と人間の差は大きい。今は手加減されても、今後頑張ればいいじゃないか。」
どうやら手加減について面白くないと思っていたのが分かっていたようだ。
静海「・・・ご慧眼、さすがとしか言えないね。」
勇儀「なぁに、あんたみたいな人間は今どき珍しいが、昔は結構いたのさ。・・・さあ、無駄話はここまでにするか。」
そう言うと、勇儀は普通の10倍あるだろうか、赤くて大きな盃を片手に持ち、それに酒を注いだ。全体的の7割程度か?
静海「それが鬼のハンデか?」
勇儀「いや、これは鬼が皆やっている訳ではないよ。勝負を簡単に付けさせないようにしている私だけのハンデさ。この盃に入ってる酒を1滴でも零したら私の負けだ。」
そこにあったのは、強者の貫録だった。狒々とは比べ物にならないほどの気迫だ。
思わず、ニヤケが止まらない。
静海「面白いね。その条件でこっちはOKだ。」
そう言いながら、勇儀と10mくらいの距離をとる。
静海、勇儀「「・・・・・」」
お互いの間に沈黙がはしる。観客もいつの間にか無言になってる。
勇儀「じゃ、まずはそっちからでいいよ。」
静海「それじゃ、遠慮なく!」
勇儀の言葉が戦いの始まりを告げるコングとなった。
では、まずは!
静海「ゴミを木に変える力!」
右手に昨日用意したある物を握り、能力を発動した。
直径50cmはある大木が右手から発せられ、一直線に勇儀目当てに向かって行った。
対する勇儀は見た目てきに派手な動きはしていない。
ただ静かに盃を持っていない
まさか・・・自分はある光景を予測した。そのあとすぐ、
ドォンッ!!
何かがぶつかった大きな音が響いた。
しかし、勇儀は一歩も動いてはいなかった。
勇儀「中々いい攻撃だね。鬼でもこれを無傷で受け止める奴はそう多くないよ。」
余裕な顔して、左手で大木を止めていた。
静海「予想はしたけど、無傷とは思わなかったぞ・・・」
軽くショックである。原作でも走ってくる車を下から突き破るほどの威力はあったはずだ。
でも、イメージを止めない。これは見られていないから、初見のはずだ!
静海「これでどうだ!」
声を発すると同時に止まってる大木の勇儀から少し離れている箇所が光りだした。
勇儀「お?」
勇義が不思議そうに光ってる箇所を見ている。そして、突如光っていた箇所から幹が盃目がけて伸びてきた。
左手も塞がっている。当たる、と思っていたが。
勇儀「ほら!」
受け止めていた大木を左手で持ち上げ始めた。
それによって、伸びていた幹が盃から大きくずれた。
静海「マジか!?」
初見でこれに反応するかな普通。勇儀の対応に驚いていたが、
勇儀「ぼさってしてる暇はないよ!」
持ち上げていた大木を、さらに持ち上げようとしていた。
静海「ッ!?」
咄嗟に右手と大木を切り離す。体ごと持って行かれると思ったからだ。
切り離された大木は、そのまま勇儀が左手で垂直に持ち上げていた。
鬼の腕力をなめていた様だ。その光景に驚きを隠せずにいた。
勇儀「ほら!返すよ!」
勇儀は持ち上げていた大木をこちらに放り投げてきた。まずい!当たる!
切り札的に隠しておこうかと思ったが、どうやら出し惜しみしてる場合じゃない!
自分はポケットから、昨日用意していた物を手に一杯掴み、取り出した。そして、
静海「ビーズを爆弾に変える力!」
そう叫んで、手に掴んでいた木製のビーズを大木に向かって投げつけた。
ビーズは大木に当たり、まわりのビーズも巻き込んで大爆発を起こした。
大木は爆発した所から真っ二つに割れ、大きな音を出して地面に落ちてきた。
ビーズ1つでは大した爆発はでないようだ。覚えておこう。
勇儀「へえ!やるもんだ!ビーズを爆弾っていうと、部屋で言っていた数珠玉を爆発させる能力か?」
静海「そうだよ。昨日のうちに用意しておいたんさね。」
何もウチだって何もしないで3日間過ごしていたわけではない。
ビーズは数珠玉ということを知っていたので、どうにか用意できないかと考えていた。
そして、[設計図を完成品に変える力]を利用することを思いついた。
まず、ゴミを木に変える→ビーズの設計図を描く→能力で完成品に木から作る→出来たビーズを見て知識とした→自身の能力で木から具現化が可能となる。
それで、ポケットには大量の木製のビーズがある。だが、今ので4割ほど使ってしまった。もっと大きな入れ物を用意するべきだ。今後の課題としよう。
勇儀「じゃ、仕切り直しといったところか。」
静海「だね、でもまだこっちからいかせて貰うからね!」
勇儀「おお、きな!この鬼の勇儀が胸を貸してやる!」
戦闘はまだ始まっただかりだ。
●パルスィ 視点
凄かったわね今の爆発。
でも、今ので勇儀の酒を盃から零せなかったのは辛い。相手は完全に油断していた。
そこをついて勝負が決まればよかったのけれど、
さとり「ええ、そこはさすが鬼のまとめ役と言ったところです。」
どうやら、心を読んでいたのだろう。さとりが私に話しかけてきた。
パルスィ「ええ。でも数珠玉を爆弾に変えるって聞いていけど、ここまでの破壊力とは思っていなかったわ。」
さとり「どうやら1つで私が放つ通常弾幕1発程度の破壊力でしょうか?」
パルスィ「ええ、そうみたいね。あれは周りの数珠も巻き込んでいたように見えたわ。」
お互いが笑顔で見詰め合ってる。どうやら、2人とも楽しんでいるようだ。
さとり「こっちは、ヒヤヒヤもんですよ。」
まったくだ。私とさとりは戦いを真剣に見ているけど、他の皆は?
こいし「お兄さーん!頑張れーー!」
お空「どっちも頑張れー!」
お燐「静海さーん、さとり様が見てるんだよー!頑張れー!」
ヤマメ「さあさあ!まだ、賭けは締め切ってないよ!今ならまだ対象を変えられるよ!」
キスメ「・・・!・・・・!」(両手に旗を持って、振っています。)
こいしとお空、お燐は普通に応援していた。
ヤマメェ!なに勝手に静海さんを賭けの対象にしているのよ!
あとキスメ、その勇と静の文字が入ってる旗はどうしたの?まさか、自作?
こいし達だけではない。周りの観客も騒いでいた。
さとり「そこまでにしておいた方がいいですよ?今から動くようです。」
パルスィ「!」
さとりの言葉で視線を戦闘の方に向ける。
すると、静海さんの手が光、手を上空にかざすと光が上にがって行った。
勇儀も顔を上に向けている。
パルスィ「?上から大木で攻撃をしかけるのかしら?」
さとり「・・・違うようです。これは・・・」
さとりが言い終わる前に勇儀に向かって上空から複数の影が迫っていた。
それは勇儀を囲むように落ちた。
パルスィ「少し大きめな木で造られた杭?」
長さ1mくらいの木でできた杭が勇儀の正面以外を取り囲んでいた。
さとり「ええ、動きを制限できればとのことらしいです。」
さとりが言ってるということは本当のはずだ。
でも、動きを制限?もしかして・・・
パルスィ「まさか!」
さとり「・・・そのようです・・・あの人は・・・」
私の予測通りに静海さんは勇儀に向かって走り出した。
なんて無茶な!さとりなんて呆れているじゃない!
驚いている暇もなく静海さんは勇儀に向かって拳を繰り出していた。
それに答えるように勇儀も左手を握っている。
パルスィ「ただの人間の拳が効く訳ないわ!」
下手したら手がいかれてしまいかねない!
さとり「いえ、どうやらただの拳じゃないようです。」
静海さんの拳と勇儀の拳がぶつかった。
でも、ぶつかって間もなく静海さんの体が少し後ろに下がった。
でも、右手は無事のようだ。
パルスィ「はぁ・・・よかったぁ・・・」
安堵の息を零す。
さとり「どうやら、拳を強化していたみたいです。」
パルスィ「強化?この前聞いた能力にそんなモノはなかったはずじゃ?」
さとり「ええ、この前聞いた以外の物語の力見たいです。岩なら今の攻撃で割れはするみたいです。拳から血がでますが。」
パルスィ「じゃ、まさか・・・」
さとり「そのまさかです。鬼相手にどこまでダメージを与えるか試したようです。どうやら、多少のダメージは与えるみたいです。勇儀さんがかなり手加減をしたようですが。」
パルスィ「でも・・・」
さとり「・・・その予想は当たっています。この戦闘ではしばらく右手は攻撃に使えないでしょう。」
どうやら、自分の予感は当たってしまったようだ。
止めたいけど、静海さんのあんな楽しそうな笑顔を見たら、止められない。
さとり「大丈夫ですよ。あくまでこれは静海さんの能力練習です。キリのいいところで止めましょう。」
パルスィ「・・・ええ、そうね。そうしましょう。」
それを見極める為にもこの戦いをしっかり見ていよう。
●勇儀 視点
いやぁ、今の拳には驚いたね。普通の人間の拳で言えば、合格点だ。
でも、あの右手の痙攣具合ならしばらくは攻撃には使えないはずだ。
静海は少しぶっ飛んで、私から5,6歩程度離れたか?
勇儀「しっかし、あんたはやっぱ面白いな。私の周りを木で囲んで、真向勝負とは。」
静海「動きを制限するために、だけどねー・・・。」
結構痛がってるみたいだな。でも、顔に恐怖はない。あれは、どうすれば相手に届くかを探ってる顔だ。
良い顔だ。昔を思い出す。
人間が知恵を振り絞って、私達鬼に挑んでたあの頃を・・・
おっと、勝負中に感傷に浸っては相手に失礼だ。今はこの人間と勝負してるんだ。
静海「・・・・・」
ん?今度は膝をついて左手を地につけた?
勇儀「おいおい。まさか、もう降参とかいわないだろうね?」
なら、こっちは不完全燃焼なんだが・・・
静海「そんなことないよ。でも、面白いことだよ。」
勇儀「?」
何を言ってるんだ?笑顔でイタズラを仕込んだみたいな感じだ。
これは気を付けた方が・・・・
勇儀「!?」
突如、足元に違和感を感じたから咄嗟に顎を上げた。
直後、何かが目の前をすごい勢いで過ぎて行った。これは、
勇儀「木!?地面からの攻撃もできるのか!?」
さっきの片手つきはこれのためか!はっ!しまった!
静海から視線を外してしまった!
勇儀「静海は!?」
静海の方へ視線を戻すと、そこには左手に何かを持っている姿が映った。
今度は何だ?
静海「ビーズを爆弾に変える力!」
叫びながら、持っていた何かをこっちに投げてきた。
数珠玉?そんなものどこに・・・いやまて、まずい!
勇儀「そうは、いくかっ!」
咄嗟に周りに刺さっていた木の杭の1本を左手で持ち、こっちに投げられた何かに向かって投げつけた。
2つが衝突すると同時に最初に見た大爆発より小さいが、数珠玉1つよりは強い爆発が起こった。
静海「この距離で投げたビーズにも反応するか、普通・・・」
どうやら、私の直感は当たってたようだ。あれは、
勇儀「さっきのは数珠玉で作った数珠だったのか?」
静海「・・・正解。また初見で見破ったよこの人・・・」
いや、鬼だけどね。しかし、やっぱりか。そんな使い方もあるのか。
いつの間にか目の前にあった木は消えて、代わりに足元に小さな苗木があった。
どうやら、地面からの攻撃が終わったら、苗木になっちまうようだ。
面白いね、これはこっちも少しもんでやるか・・・
勇儀「あんたばっかに攻撃されていたから、今度はこっちから行くぞ!」
そういって私は右手に持っていた盃を酒を零さないように回転させながら、上に放った。
静海「なっ!?」
お?驚いたようだね、大方盃の酒を零さない為にこっちからは動かないと思っていたのだろう。
しかし、その考えはあまいぞ!
勇儀「ぼさっとしないで、こっちに集中しろ!」
手加減として左手で相手してやる。
私は静海との距離を一気に詰め、拳を振るう。当たった!
しかし、私の確信はいい意味で裏切られた。
静海は拳が当たったと思った瞬間、私の前から消えた。
いや、消えたというより私が反応できないほどの速さで移動した。
静海「10秒っと。はぁぁ・・・成功か。」
静海は私からさっきより距離をとっていた。無傷だ。
ああ、やっぱりだ。この人間は私をもっと楽しませてくれる。
勇儀「いいねえ。本気でやり合えないのが残念だ・・・」
今は私が手加減してる。だが、この人間は鍛えればもっと強くなれる。
愛おしい。この子の成長を見ていたい。感じたい。自慢したい。
そう感じて私は元の場所に戻って、落ちてきた盃を右手で酒を零さないように受け止めた。
静海「・・・今のは1秒を10秒に変える力だよ。」
?突然能力をばらした?
静海「勇儀が1秒と感じる時間をウチは10秒に変えて動ける。だから、今の攻撃を避けれたわけだ。」
勇儀「・・・どうして能力をばらしたんだ?知られなかったら、チャンスはもっとあったろうに。」
舐めてる?いやそれはない。この子はそんなことしない。
静海「手加減ありの戦いってウチも好きじゃないんだ。だからこれは勇儀に対するウチなりの礼儀だ。」
ああ、なんていい子だ。この子は他人の為に死ねる優しい子だろう。
ホントに気に入ったよ。
私の手でこの子を育ててみたい。強くしてみたい。
そして、強くなったこの愛おしい子と戦いたい!
勇儀「ご丁寧に説明どうも。なら、こっちもその礼に応えて、今度はそっちから掛かってきな。お姉さんが受け止めてあげよう!」
静海「じゃ、ちょっと作戦練るね?」
勇儀「ああ、言っとくが地面と頭上からの木の攻撃は見切ったからね。数珠玉もあれは対象に当たらないと爆発しないから避けるか、誘爆させるからな。よーく、考えな。」
もっと、この子の可能性を見たいがために私は自分で感じた能力について語っていた。
静海「!?・・・・・」
おっと、何かを閃いたか?ま、こっちは約束通りに出方を待ちますか。
●さとり 視点
心臓に悪いことこの上ないです。
勇儀さん、これは練習ということを忘れていないですか?
途中からハンデありの試合になってます。
パルスィ「さとり、これは止めた方が・・・」
さとり「いえ、あの2人が声を掛けたくらいでは、止まらないでしょう。」
しかし、兄さんにも困ったものです。
ハンデが面白くないって。勇儀さんが兄さんのことを気に入ったじゃないですか・・・
こいし「でも、さっきのお兄さんの動きは何だったの?全然見えなかったよ?」
ヤマメ「あ、それ私も思った。勇儀も反応できなかったみたいだし。」
キスメ「・・・?」
まあ、そうですね。初見であの能力を看破は妖怪の私たちでも難しいです。
私でさえ心を読んで分かったんです。
さとり「あれは、1秒を10秒に変える能力です。」
パルスィ「・・・それって1秒の間、静海さんは10秒の時間で動けるってこと?」
さとり「ええ、そうです。」
皆さん驚いていますね。普通に聞けばトップクラスの能力ですよね。
お空「おお、すごそうな能力!」
お燐「どうやって当てるの?それ・・・」
ヤマメ「それ使われたら、簡単に勝負決まるんじゃない?」
キスメ「・・・!・・・!」
こいし「そうだね。でもお兄さんは最初から使ってなかったね?」
パルスィ「何か厳しい条件でもあるのかしら?」
ある意味厳しいです。
さとり「条件は、発動中は武器を持てないです。」
※これは正式な条件かは分かっていませんが、この小説ではOKにしてます。だって、東方の上部連中にはこの条件は足枷になりますしね!仕方ないものだとご了承ください!お願いします!以上、作者Desでした!
こいし「え?それだけ?目を閉じないとダメとか、片足の移動だけとか厳しくないの?」
パルスィ「いえ、鬼のような力自慢の妖怪には邪魔な条件よ・・・」
お空「え、なんで?相手が動いてない時に攻撃すればいいじゃん?」
さとり「さとりさんの言うとおりです。武器を使えない。これは素で相手に向かわないといけません。」
お燐「あ!?」
お燐だけでなく、皆さんも気づいたようですね。
さとり「人間が何も能力を宿していない拳や蹴りなど、鬼に効くはずがありません。それに天狗の幹部クラスの反応速度なら、同じ1秒の間に動けるでしょう。妖怪との戦闘での攻撃には向きません。」
こいし「じゃ、ビーズで爆発しちゃえばいいんじゃないの?」
パルスィ「いえ、それをさっきしなかったとなると能力の同時発動は出来ないのでしょう。」
ヤマメ「なるほどねー。」
それだけではありません。
さとり「それに、これは正確に10秒を計らないといけません。1秒でも間違えば反撃を喰らう恐れがあります。これは相当の訓練がいります。」
皆さんが納得といった顔をしています。
さあ、ここからが正念場です。これからどうしますか兄さん。
勇儀「ああ、言っとくが地面と頭上からの木の攻撃は見切ったからね。数珠玉もあれは対象に当たらないと爆発しないから避けるか、誘爆させるからな。よーく、考えな。」
静海「!?・・・・・」
勇儀さんの言葉に兄さんが反応しましたね。
・・・・・なるほど、その能力にはそんな使い方もできるのですね。
しかし、勇儀さんの左手を封じないとその使い方もできないでしょう。
頑張ってください、兄さん。
あと、この試合、ではなく勝負が終わったらお話があります。
●視点なし
静海「・・・・・」
静海は精神を高めようとするように目を閉じていた。
頭の中では何回目になるか分からないシュミレーションが行われていた。
最後の攻撃を確実に決めるために。
勇儀「・・・・・」
そんな静海を勇儀も黙って待っていた。
次の攻撃が最後になることを勘で感じたかもしれない。
静かに左手を構えて、静海を見ていた。
そんな両者の緊張感が観客にも移ったか、いつのまにか周りも黙っていた。
そして、誰かが固唾を飲み込んだ瞬間だった。
静海「うおぉぉぉぉ!」
静海が勇儀に向かって走り出した。
勇儀「真正面からか!来い!」
勇儀も正面から迎え撃つ気のようだ。
静海「くらえっ!」
突如、静海が左手でいくつかのビーズを勇儀の足元目がけて投げ込んだ。
勇儀の足元の地面に当たったビーズは爆発を起こした。
勇儀(私を狙ったわけじゃない。じゃ、この土煙が目的か?)
勇儀の想像は当たっていた。静海はこの土煙に紛れて勝負を仕掛ける気でいた。
勇儀(でも、周りを見えなくしても正面しか来る場所がない。落ち着いて対処すれば・・・)
勇儀が正面を向いて、静海に対応しようとした時だった。
静海「いくぞ、勇儀!」
突如、勇儀の
勇儀「なに!いつの間に後ろに!?」(あの時間能力か!?)
だが、そこはさすがの勇儀だった。
勇儀「せい!」
尋常ではない反応速度で後ろを振り向き、左手を振るった。しかし、当たったのは・・・
勇儀「木だと!?」
そう、静海が勇儀の動きを制限しようと設置した木の杭だった。
砕けた木の杭には、静海の顔が描かれていた。
勇儀「顔、声・・・・あの時話した、声を似顔絵に変える能力か!?」
すぐに顔の正体を突き止めた勇儀だった。そうしている内に静海本人は、
静海「勝負だ!」
勇儀の目の前に迫っていた。
勇儀「簡単には終わっては上げられないね!」
しかし、勇儀はその反応速度ですぐに攻撃に転じた。
勇儀「そら!」
後ろを向きながら、左拳を静海に向かって裏拳の要領で繰り出した。
静海「ぐっ!」
それを静海は体で受け止めてた。
勇儀「体で!?」(思ったより硬い!?)
勇儀は体で自らの攻撃を受け止めた静海と体の硬さに驚いていた。
静海は攻撃を喰らう前に覇気を纏い、攻撃に備えていた。
しかし、無傷とはいかなかったようだ。骨や内臓にいくらかのダメージはあったはずだ。
静海「その左手、封じさせてもらうぞ!」
静海は体で勇儀の左を受け止め、両手で包み込むように抱きしめた。
一見したら、女性を離さないように片腕にしがみ付いているように見えなくもない。
勇儀「で?ここからどうする?」
勇儀が愉快そうに訊いていたが、静海は
静海「こうするのさ!」
右手に持っていた数珠を盃に向かって放り投げた。
左手で防がれないようにする為に、左手を体で封じたようだ。
勇儀「いいね。でも、簡単に終わりにはさせないぞ!」
放り投げたことが仇になったか、勇儀には十分な時間があった。
そう言いながら、勇儀は盃を持っていた右腕ごと下に下げた。
勇儀「直接当たらなければ、どうってことないぞ!」
確信をもって、叫びながら静海の瞳を覗く。
静海「!!」
そこには諦めや絶望の色はなかった。あったのは強い希望の光だった。
勇儀「!?」
勇儀は自分の直感にしたがい、抱き込まれている左手に力を入れようとしたが、
静海「爆ぜろ!」
静海の合図とともに、2人は爆発に巻き込まれた。
●さとり 視点
パルスィ「静海さん!」
お空「にゅ!?」
お燐「おいおい!」
ヤマメ「人間のくせに無理するね・・・」
キスメ「・・・!・・・!」(オロオロ)
こいし「お兄さん・・・」
静海さんが爆発に巻き込まれたのを見て、パルスィさん達が驚愕していた。
分かっていたとはしても、心臓に悪いです。
パルスィ「さとり、2人の様子はどうなの?」
さとり「・・・・・」
土煙で姿が見えないのでパルスィさんが2人の、というか兄さんの心配をしているので心を覗いてみましょう。
これは、勇儀さんのこころでしょうか?この反応は・・・
さとり「・・・大丈夫です。勇儀さんの心を覗いたところ、ちゃんと盃から酒を零して、というより吹き飛ばしているようです。」
こいし「ということは・・・」
さとり「ええ。この練習、いえ勝負はに、静海さんの勝利です。」
私の勝利宣言から少し間があきましたが、大きな歓声が広場を包み込みました。
「おお!すげぇ!」 「人間が酒のハンデありとはいえ、姐さんに勝ちやがった!」 「おっしゃ!オレ、賭けに勝った!」 「ダジャレ!?」
「酒だ、これは酒が進むぞ!」 「すぐに宴会の準備だ!」 「おう!姐さんもすぐに指示をだすはずだ!」 「飲むぞ飲むぞ!」
「ああ、くそ!体が疼いてきた!誰が俺と勝負だ!」 「や・ら・な・い・か?」 「お前はお呼びじゃねぇぇっ!」
旧都らしい賑わいになってきました。
しばらくは、この調子が続くでしょう。人間が鬼との勝負、しかも弾幕ごっこ以外で勝ったことなんて何年ぶりでしょうか。
しかし、妙ですね。勇儀さんの兄さんに対する心の声は聞こえたのに、兄さんの心はあまり嬉しがってません。
・・・・あんな近距離での爆発に巻き込まれて、体に思ったほどのダメージがない?ですか・・・
これは、兄さんの能力で覇気を纏ったのでしょうか?・・・違いますか。もっと、兄さんの能力について検証が必要なようです。
パルスィ「静海さん!」
パルスィさんが兄さんの名前を呼びながら、2人に向かって走っていきました。
それに続くように皆さんも向かっています。
私も遅れながら、兄さんの元に向かいましょう。
2人に近づくにつれ、姿が段々見えてきました。でも、はっきりとは見えません。
パルスィ「・・・・・」
ん?先に向かったパルスィさんが立ち止ってますね。何かあったのでしょうか?
さとり「パルスィさん、立ち止ってますが何が、あった、ん、です、か?・・・・」
思わず私も立ち止ってしまいました。そこにあったのは、
勇儀「まったく、無茶するね。怪我はないか?」
静海「・・・むぐ!・・・ぐぐ!」
勇儀さんが左腕で兄さんを自分の豊満な胸に押さえつけていた光景でした。顔が胸に沈んでいます。
私達だけでなく、観客の皆さんも静かになってます。
静海「・・・い、息が・・!・・・でき・・・!」
勇儀「こら、急に体を動かすな!咄嗟にあんたを庇ったが、戦闘のダメージがなかったわけじゃないだろう?」
いいから早く兄さんをその脂肪の塊から離してください。窒息してしまいます。
「あの人間、俺らの姐さんの胸にダイブしてやがる!」 「羨ましい!そして、優しい姐さんに惚れた!」
「くそ!勝負に勝ったご褒美か!?」 「いや、あれは姐さんが自分からやってるんじゃ・・・」
「なんで俺らにはラッキースケベすら起きないんだ!?」 「これが人間の実力か・・・!」
ほら、御覧なさい。周りもさっきとは別の意味で騒いでいます。
パルスィさんはというと。
パルスィ「し~ず~み~さ~ん!!」
絶賛妬み爆発中です。しかも、右手に黒い球体が出現しています。あれは・・・・
勇儀「大丈夫か?体には目立った傷はないが・・・。薬は飲めそうか?出来ないなら、また私が飲ませてやるから。」
静海「ちょ、やめ!服を捲るなっちゅうねん!見て分かれよ!」
パルスィ「!!?」
あ、黒い球体が大きくなりました。目測ですが直径3mくらいありませんか?
しかも表面に「静海さん」と書かれた文字が多数あります。
ほら、あんなに騒いでいた観客の皆さんもいつの間にか黙っています。
静海「薬くらい飲めるから!口の中を覗こうとするなって!?パル、何ですか!?その嫉妬玉っぽいモノ!?」
さとり「ああ、この前に私が教えました。b」(右手を突出し、親指を立てています。)
こいし「私も協力しました。b」(姉と同じポーズをしてます。)
静海「なんで!?さとりやこいしの前でケ〇〇軍曹の話してないよね!?」
さとり「この前、自転車の話で連想していたのを覗かせてもらいました。」
それで、パルスィさんなら再現可能かなっと思って・・・
静海「ちょ、それが嫉妬玉ならその大きさは洒落じゃない!ほら、勇儀!あっちあっち!」
勇儀「ん?なんだい、あっち?・・・お!?パルスィ、いつのまにそんなモノ出来るようになった?」
勇儀さん、その反応じゃないと思います。
しかし、あれはここにいる方々の嫉妬心を集めたんでしょうか?
あんなモノが自分の心の中で渦巻いていたと思うと、幾分冷静になりますね。
だから、さっき感じていた勇儀さんに対しての嫉妬が薄れているんでしょうか?
パルスィ「静海さんの~・・・」
パルスィさんが嫉妬玉(仮)を振りかぶりました。
少しここから離れましょうか?行きましょう皆さん。
静海「いや、まじでいかんって!?」
勇儀「お?来るかい?」
この2人の反応の違いである。
パルスィ「バカぁぁぁーーー!!」
パルスィさんは思いっ切り嫉妬玉を兄さん目がけて投げました。
静海「!?」
兄さんが声を上げる前に嫉妬玉が光だし、先ほどの戦闘に起こった爆発とは比べ物にならない威力の爆発が起きました。
これは、先ほどの戦闘よりダメージを受けてませんか?
とりあえず、まずはお薬でも用意でもしましょう。
☆オマケ☆
静海と勇儀の2人が爆発に巻き込まれた時に、様子を窺っていた存在がいた。
紫「・・・出るタイミング逃しちゃった。」
藍「ここは大人しく出直しましょう?」
紫「・・・うん。」
ここまで読んで頂きありがとうございました。
まずは・・・・・
すんませんでしたーーー!!!(ジャンピング土下座)
まさかの編集操作ミスにて製作途中の小説を皆様に見せてしまったことを心から謝罪します!!
あ、あと、実はこのバトル回は昨日投稿予定だったのですが、これも操作ミスにて3割ちかい文章が消えるという事件が発生。
やる気がうせ、今日の投稿となりました・・・
し、仕方ないですよね?最近小説の投稿を始めたんですから・・・・
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
どうか皆様の海より深い心で許してください!お願いします!
さて、反省はここまでします。いつまでも引っ張っても仕方ないですから。
2回目のバトルですが、どうでしたか?
小説の途中に補足してますが、うえきの法則のマリリンの能力「1秒を10秒に変える力」ですが、明白は限定条件は内容でした。でも、使用中は武器を使えないという設定をここでは採用しています。
だって、これくらいの能力は使わないと上層のやつらの攻撃に対応できないじゃないですか!?(超弱気)
なにとぞ、このこともご了承ください!
活動報告にもあったと思いますが、本格的に不定期更新になりそうです。
次回は妖怪の賢者との会合になると思います。
ご感想、ご意見、誤字・脱字、待っています!
では、次回会いましょう!
シーユー! ノシ