この小説の幻想郷にも、作者の偏見と設定があると思いますが、
そこは作者の数だけ幻想郷があると温かい目で見てくだせぇ・・・
おねげぇしますだ・・・・・
では、ビバ東方
「ふぇ?・・・・・」
独特なファッションの女性がそんな声を上げ、固まっている。
いや、女性だけではない、男性のほうも腰を曲げ頭を上げて固まっている。
何という光景なんだろう。
時間にして10秒程度の時間が過ぎたが、お互いには数分の時間に感じたと思われる。
ここで、補足しておくと固まっている女性は、嫉妬心を操る妖怪である水橋 パルスィである。
男性は、今作主人公の女子文 静海だ。
まだ、お互い自己紹介してない2人だが、濃厚な時間が過ぎたのではないだろうか。
静海は女性が返事をかえすことを望んでいるようだ。
対する女性、パルスィがかろうじて口からでた返事は、
「あ、握手から、お、お願い・・・・・」
なんとも、小さく頼りない声で返事がかえってきていた。
パルスィ視点
自分でも変な声が出たことは自覚しいる。
でも、いきなりあらわれた地底では見慣れない服装で怪しい鉄の塊を引いてきた男性を警戒するなというのが無理というものだ。
敵意を持って、相手の出方を待っていると、
何と興味深々とい目で、笑顔で、大声で、
「耳を触らせてください!」
なんて言ってきたのだ。
これで変な声が出ないほうがおかしいと思うのは、私だけなのか?
私は頭が混乱していた。
当然だ、今まで人間から受けていた感情は憎悪や恐怖といったものだった。
こんな期待に満ちた顔など、妖怪になって向けられたことがなかった。
だからだろうか、私の心はパニックとなっていた、
(耳!?耳を触りたいだなんて、どういうことなの!?へ、変なの?私の耳変なの!?そ、そりゃ、確かに妖怪になって耳の形が変わったけど人間と大差ないと思うの。
しかも、なんなのこの男!なんでそんな期待に満ちた顔ができるの?なんでそんな目で私を見ているの?ああ、頭が回らない・・・・)
絶賛大混乱中だ。絶対いまの私は顔が赤くなっているはずだ。
理由はいわずとわかる。熱いのだ。顔がとても熱い。耳も赤くなっているだろう。
(と、とりあえず、返事、返事をかえさなきゃ!でも、いきなり知り合いでもないの耳を触らせてくれる女ははしたないと思われないかしら?
は、はやく返事しなきゃ。としあえず、初対面だから耳を触らせるんじゃなくて、自己紹介からね!)
混乱する頭をむりやり隅において、返事をかえした
「あ、握手から、お、お願い・・・・・」
(何を言ってるのわたしーーー!?)
まだ頭が冷えていないようだ。
パルスィ視点終了
静海視点
うむ、我ながら初対面で失礼な質問だったかもしてないと反省している。
ほら、目の前で女性は変な声を出して、体をもじもじしてるぞ。詳しく言うなら、右手を左ひじに置き身を小さくして、足を内またでもじもじしてるのだ。
顔もそらし、目が泳ぎまくってるのだ。
反省はしないことにした。きれいさっぱりと。
フォローでもしようとしたが、女性の仕草にときめいていた。
もう少し観察させてもらおう、そのほうが面白いと確信したからだ。(心でゲス顔)
今度は、目が回っているかのような気がする。顔も耳まで、赤くなっている。
「あ、握手から、お、お願い・・・・・」
かわいい声で呟いてきた。
そうとう勇気がいったに違いない。この勇気を無下にできるだろうか、いやできない。
「ありがとうございます。」
一見変質者がかわいい女性に迫っているように見えなくもないかもしれないが、
自分はゆっくり右手を差し出す。
女性も、戸惑いながら手を差し出してきた。なんと、彼女の手が柔らかいことか、
「突然の失礼な質問、申し訳ありませんでした。やっと人に会えたので、テンションが上がっていまして・・・」
一応ここで、フォローしておいた。
彼女は自分の言葉にいくらか落ち着きを取り戻したかのように、深呼吸を数回した後に
「いえ、こちらこそ。突然のことに失礼な反応をしてしまったかもしれないわ」
と言ってきた。そんなことはないですぜ、いいものが見れました。
互いに握った手を離して話を進めることにした。
「申し遅れました、自分は女子文 静海と申します。」
「ご丁寧にどうも。私は水橋 パルスィよ。」
互いに遅い自己紹介が終わった。それにしてもパルスィとは、日本人ではないのか?
いや顔つきは日本人のそれだし、本人も日本語を話していたでなないか。
でも、耳や先ほどの握手で見た彼女のツメは鋭かった。
情報が少ない、とりあえずコチラの事情を説明することにした。
「信じていただけるかわかりませんが、自分は突然この洞窟に入り込んだようです。出口に向かおうと進んでいたのですが、この場所にたどり着いた次第です。」
簡潔に説明したつもりだが伝わったか、相手の顔を見て確認しようした。
「まあ、そんなことだろうと思っていたわ。あなた外の人間ね?」
何かを確信したような顔がそこにはあった。そして、何か落胆したような感情も見え隠れしているようだった。
しかし、外か。それはここは外部との接触を拒んでいることになるのか?
「外の人間ですか?それではここは都会からは離れた隠れ集落なのですか?」
今どきそんな集落が存在していると思えないが、あるとしたらなんと素敵なんだ!
今の時代(201▼年)で見つかっていない集落があるのか、この日本に!面白いではないか!
「そんなところね。ここは忘れ去られた者達の最後の楽園、幻想郷よ。」
なんだその中二病をくすぶる素敵ネーミング。
忘れ去られたか、それはまるでその者達が世界から拒絶されたかのような物言いであった。
「詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、何も絶対秘密にしないといけない決まりもないもの。」
あれ、そうなのか?秘密にしないといけない気がビンビンのラスト・エデンではないのか。
まあいい。これは面白くなってきた。彼女の話を聞くとしよう。
彼女の説明は数十分におよいだ。
自分なりに要約すると、
昔から妖怪たちの隠れ里があった→でも、時代が進むにつれ妖怪、または神といった存在が忘れ去られた始めた→妖怪の賢者が立ち上がった→忘れ去られても存在できるように隠れ里を結界なるもので囲み、外の世界と分離
これが幻想郷ができるまでのおおまかな流れのようだ。
結界の細かいことまでは分からないが、今でも外の世界で忘れ去られたモノが結界を超えてやってくるみたいだ。
しかも、妖怪と人間が共存できるような距離を置くために[弾幕ごっこ]なるもので、異変を解決するとうシステムを編み出したようだ。
一見、聞いてみると妖怪に都合がいい世界のように聞こえるがあたりまえだ。
この世界は、神や妖怪といったモノたちの最後の希望ととらえられる。しかも、彼らが存在するためには人間は必要不可欠のようだ。
なら、人間を必要以上に追い詰める必要もないだろう。絶妙な距離感だと感心もさせられる。
でも、人間の集落に対する妖怪のルール等を聞いていくと、何か妖怪の賢者には妖怪と人間の共存を強く望んでいる節があるのではないかと思わせられる。
自分の推測であるが、賢者が幻想郷を最後の楽園として深く愛してるように思えた。まあ、自分の推測であったが。
「なるほど・・・・」
「外の人間のわりには物わかりがいいわね。妬ましい。」
彼女がそんなことを言っていた。まあ、化学が進歩した現代でそんな与太話を信じというと、普通は無理である。普通は、
「とりあえず、否定する理由もありませんし、ここが普通の場所でないことくらいわかっていました。」
「・・・妬ましい。」
「では、自分がここにいるということは外の人たちに忘れ去られたとうことですか?」
「そうかもしれないわね。」
「そうですか・・・」
なるほど、忘れ去られたか、地味にショックである。
考えていた自分を気遣ってか、水橋さんが何を話そうか迷っていたが、
「自分はそんなにキャラが薄かったのか、十分キャラがたっていたと思っていたが・・・」
なんせ、周りの家族や知人に来ても、殺しても死ななそうな人No.1だったのだ。
そんな自分はが忘れ去られたとは、物事とはわからないものである。
大変、面白いことになってきた。
「なんで・・・・」
ん?物思いにふけっていると、水橋さんが突然しゃべりだした。
「なんで、そんな顔ができるの?知人たちからあなたという存在が消えたかもしれないのよ。なんで、嫉妬もしないでいられるの?」
聞いてきたことは自分にとってつまらないことだった。
「なんだ、そんなことか・・・」
「そんなこと?そんなことなの!?突然、自分という存在が消えたのよ!今のあなたは外で暮らしてた、あなたではないかもしれないのよ!」
「だから?」
「え?」
「いや、自分は自分じゃん。それ以上でも以下でもないっしょ?」
「自分は自分・・・・」
「ウチは今、ここに、確かに存在している。他の誰からでもない、自分がそう決めた。他人から自分の存在を決められてどうなるん?」
「他人から・・・・」
「確かに今のウチは外にいたウチとは違うかもしれないが、今ここにいるのはウチだ。他人の話が大好きで、普通で、面白いものが大好きはウチだ。そんなウチをまず自分で認めないで、誰に認めてもらうんだい?」
「・・・・・」
「他人に認めてほしいなら、自分を、今この世界に存在している自分を観ないといけない。受け入れないなら、受け入れるようなるために自分を観ないと。」
「自分を観る・・・」
「おっと、何か説教くさいなったかね?まあ長く生きたわけでないけど、自分を認めるから自分がいられるんだ。そこから、周りにどう受け入れられるかは自分次第。嫉妬なんか、自分で中に入れて、糧にするくらいしないと人生楽しめないでしょ?」
「・・・・・」
あれ?水橋さんが反応しない。まるで屍のよう「1つ、聞いていい?」だ、あり?
「聞く?」
「自分が前の自分でなくても、自分を認めないといけないのは分かったわ。でも、自分が望んでいない力まで持ったら、どう自分を認めたらいいの?」
「力?」
「自分を死に追いやった力、望まずにそんな力を持ってしまった人は何を認めればいいの?」
何かにすがっているようにも見える。
「その力って?」
「・・・嫉妬よ・・・」
震える声でしゃべりだした。
「嫉妬。」
「そう、嫉妬よ。とても醜く、罪深い感情よ。」
「・・・・」
「嫉妬で愛する人を殺した。嫉妬で死後の人生さえ狂わされた。そんな存在の私は、私の何を認めたらいいの?」
「答え出てるやん。」
「・・・・え?」
おう、涙目でキョトンしてかわいいな。
「いや、自分でいってんやん。」
「自分で?」
「愛した人がいたんだろ?」
「で、でも、その人は私が殺して・・・」
「初見だけど、あんたが愛する人を殺すようなヤンデレに見えない。大方、その男が悪いんだろ?」
「そ、そうだけど、でもあの人は素敵な人だったわ・・・そんな人を殺してしまって・・・・」
「なんだい、なんだい、もう自分で認めてるじゃないの。」
「え?」
「その男を愛していた自分を、男を殺してしまった罪深い自分をしっかり認めてるじゃん。」
「・・・・・・」
「何も、認めないといけないのはキレイごとだけじゃない。嫉妬があるから、愛情を認識することが出来るように、愛情があるから嫉妬を感じることもできる。」
「嫉妬があるから・・・」
「何も嫉妬が悪いわけじゃない、ウチだって嫉妬したことがないわけじゃない。でも、その嫉妬があるから他人を観ることができる。他人を愛することができる。」
「嫉妬で人を愛することができる・・・」
さて、水橋さんの顔が何か吹っ切れかけている。
最後に、自分が好きな人のセリフでも教えておこう、
「そう、他人に嫉妬を感じることができる。その気持ちこそ、まさしく愛だ!!」
「・・・・・・」
ふ、決まった。何かシリアルな話をしていたが、ここで1回は言ってみたいセリフが言えた。
もう、何も怖くないぞ、武士の仮面を被った同じ乙女座の軍人よ・・・
「ふ、ふっふふ・・・・」
「おりょ?」
「ふふ、何よいきなり、決め顔で、まさしく愛だって・・・」
「・・・・」
「でも、そっか、私は私を認めていたのね。あの人を愛していたこの愛しい気持ちと、妬ましい気持ちと一緒に・・・」
何かスッキリした顔をしていた。関係ないけど、水橋さんはスパッツ体操服が似合うと思ってしまう。
「ほんと、長い間に悩んでいた私がバカみたい。」
「人ってだいたいバカじゃないの?」
「・・・ふ、ふふふ。あなたはいくつ私を笑わせれば気が済むの?」
「笑っている顔がなくなるまでかな?」
「それって口説いてるの?」
「いや、髪型は結構好みなんよ?」
「そんなこと初めて言われたわよ。」
実にいい笑顔である。目じりに涙を含んでいたが、とても綺麗な笑顔だった。
「今なら、心から言えるわ、私はあの人を愛していた。そして、私は嫉妬心とともに生きていける。」
これからの彼女の人生はきっと、嫉妬であふれていくが、愛にもあふれていくのだと確信できる笑顔だった。
ぐおーーー、やってしまったーーーーー!!
なにこのハズイ文章、セリフ、言い回しーーー!!
これは黒歴史確定ですわ!!
あ、見ないで、そんな目で私をみないで!!
叫んで少し落ち着きました。
これは、面白くないんじゃないかと思うほどの駄文でした。
しかし、思っていることでもあります。嫉妬と愛情は切り離せないものだと。
うーん、幻想郷の説明会と言いながらパルスィメインの話となっていた。
不思議でござる。
さて、ここまでご覧になっていただきありがとうございました。
もちろん、誤字・脱字、受け付けておりますわ(超震え
では、次回またお会いしましょう。
ばいばーいノシ